娘の卒業式を参観する。但し会場には入れず別の教室で実況映像を観る。あいにくの雨であるが喜びの日であり、学内は華やいでいた。
あっけないものである。もう生まれてから25年もたっている。既に長く家を空けていたからさらに手の届かない存在になることへの感慨は少ないとはいえ、達成感と喪失感が交錯する。
学生生活で選んだ道をこれから第一歩を踏み出すのだ。娘の進みたい道の邪魔だけはしないつもりだったがやはり地元にいないことは寂しくもあり、心配でもある。
とはいえ、こちらはとうとう親としての仕事を卒業する。娘には生活能力を身に付けた一人前に早くなって欲しいし、こちらは人生の下四半期をいかに生きるか卒業でもあり、出発でもある。