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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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床下環境が家と住む人に・・・網走~女満別~東京~岡山

2006年05月26日 22時57分58秒 | 住まいのお役立ち日誌
晴天の網走から東京乗換えで梅雨気配の岡山にやってきました。
今日は津山市管内のファース加盟工務店、野口工務店さん主催の住まい講座で講演してきました。写真は野口工務店、野口泰俊社長さんの開催挨拶です。

今夜は講座や住宅110番などの質問で多い床下環境について述べます。
特にこの時期には、床下が通気されるようになっているかの確認が必要です。
普通の家には、建築基準法で床下換気口の取り付けが義務付けられています。
せっかく設置した、この床下換気口の機能が効いていない場合がありますので点検すべきです。換気口がゴミで詰まっていたり、開閉式のものが閉まったままになっていたり、箱などの物が置いてあったりしている場合があります。このような状況を放置しておきますと、土台など木材の含水量が増えたり、床下から床下断熱材や壁の中の断熱材に湿気を含浸させたりする場合があります。当然、断熱効果が劣化するだけでなく、腐朽菌に侵されたり、白蟻などの被害を受けやすくなります。またカビの胞子が家屋内に浮遊して住む人にも健康障害を与えます。

夏場に床下に通気すると温度の低い床下に外部の湿気を取り込み、弊害の方が大きいとする意見もあります。確かにそのような理論もあるのですが、床下に外部の湿気の入らないように仕掛けした一般の家は存在しません。
床下換気口を閉めても外気の湿気はいくらでも温度の低い床下に浸入してきます。その対策としては常に外部と同じ気温、湿度にしておく事の方がはるかに効果的なのです。

特別な工夫を行った家でない限り、夏場の床下は通気性の良い方が得策です。
また、常に床下の湿気が多い場合の要因で一番多いのが、床下地盤面より、外部地盤面の方が高い場合です。その対処方法などは状況などによって様々に異なりますが、私がレギュラー回答を行っている住宅110番に参考になる手法が多くに記載されておりますのでご覧下さい。

今日は野口工務店さんのお客さまや協力業者さんの方々が熱心に勉強してくれました。その真剣さに頭が下がります。さて、日本列島を行ったり来たりの一週間も明日、東京経由で自宅に戻ります。来週は何処かな・・・自分で自分の日程が解らない・・・
ファースの家

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