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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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凍結深度・・・札幌~女満別~網走

2006年05月25日 21時49分50秒 | Weblog
写真は、道東、網走の丘一面が見事に咲いた満開の芝桜です。決してペンキを塗ったのではなく、来月末にはこの芝桜が枯れて緑色に一変に変わってしまいます。
この地域で見られる壮大な光景です。

今日、道東のファース工務店会合に出席のため、網走を訪れ、雨男の扇常務が同行しているのですが、扇常務の雨男ぶりも網走の快晴の空には通じなかったようです。
今日は網走のファース加盟工務店、山内建設の山内政光社長さんが女満別空港にお迎え戴き、その道々この見事な芝桜を見せて戴きました。

今日の網走は最高気温が9℃でしたが、真冬はマイナス25℃にも低下します。
温暖地の方々には想像も出来ませんが、寒冷地には凍結深度と言う基準が自治体ごとに指導されております。氷点下の気温が続く地域では地表地盤が凍ってしまいます。
北海道では一番南の函館周辺が450ミリが凍結深度です。つまり450ミリ地表地盤が凍ると凍った地盤が膨張して浮上します。100ミリの凍結で約10ミリ凍結浮上しますので真冬の地盤は、全体的に45ミリ高くなっていると言う事になります。

この網走に近い、全国で最も寒い地域では1200ミリと言う凍結深度の所もあり真夏と真冬の地盤面の高さが120ミリも上がったり下がったりすると言う事になります。
この基準の凍結深度より深い地中まで基礎コンクリート下部が埋まっていなければ、建物が上下して狂いを生じさせてしまいます。

当然、設備配管もこの凍結深度より深いところに埋設しています。
外部につくる犬走りのコンクリートもそのままですと、コンクリートが冷やされてその下の地盤が凍って持ち上がり、コンクリートを壊してしまいます。そのため、コンクリートの下にスチレンフォームなどの断熱材を置いて凍結を防ぐ対策が行われています。
厳寒地ならではの家づくり対策です。

夜になって肌寒い網走ですが、気温が低くても心がいつも熱いのが、この道東の方々です。
さて、明日は一気に凍結深度基準のない岡山県へ移動します。
ファースの家

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