坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

殯の森

2008年05月08日 | 坊主の家計簿
 5月8日

 雑費  レンタル        420円
 外食  ぶっかけ大       380円
 食類  焼きカマス       125円
     オニオンサラダ     100円
     ドレッシング      168円
     餃子          149円
     発泡酒2        214円
     チーズ         189円
     苺           250円

 合計             1995円
 5月累計          34133円

 レンタルは『殯の森』

 北京オリンピックの聖火リレーがチョモランマを登ったらしい。
 チョモランマ(エベレスト)は、当然聖なる山。サンスクリットでは『神聖な山』という意味らしい。
 神聖な山にこれまた『聖火』という非常に宗教がかったものが行く。宗教丸出し。
 チベット人と中国人が共同作業だったらしい。最後はチベットの女性。
 絵になる。
 中国が思想・宗教の違いを認めていればの話なんだが。。。

 『殯の森』を観ながら色々な事を思う。喪失感。ん?「そうしつかん」も『喪』が入るのか。それだけ『死』という事柄が、『死別』という事柄がデカイという事なんだろう。まあ、当たり前の話でもあるのだが。

 胡錦濤中国国家主席が早稲田大学で福原愛ちゃんと卓球をしてた。無茶苦茶上手くないか?まあ、プロとしてはダメなのかもしれんが、単なるオッさんとしては無茶苦茶上手いぞ。
 福田総理の感想がこれまたワケが分からなくて、「こりゃ、支持率も落ちまっせ」やな。かなり疲れてるみたいだが、大丈夫か?総理は。

 福田総理も、胡錦濤中国国家主席も、福原愛ちゃんも私も必ず死ぬ。100%死ぬ。

 ダライ・ラマの『ラマ』とは『上人』とかいう意味らしい。
 え~。。。別にダライ・ラマに『上人』と敬称をつけて呼ばなければならない筋合いは一切ないのだが、まあ、『ダライ』だけなら誰の事か解らなくなるので『ダライラマ』そのままにする。

 ダライラマは生まれ変わるらしい。私には理解出来ないのだが、生まれ変わるらしい。それがダライラマの所の宗教なんだろう。それを日本仏教の立場からあれこれいっても仕方がない。伝わり方が違うかったのだから。歴史が違うかったのだから。

 私は福田総理がいる時代に生き、胡錦濤中国国家主席のいてる時代に生き、福原愛ちゃんが生きている時代に生き、今のダライラマが居てる時代に生きている。
 でも、必ず、別れる。100%別れる。
 永遠な存在などありゃしない。聖火は北京オリンピックが終われば消されるらしい。
 消えるまでの間に、色々な人達が集まる。

 今日、早稲田大学ではちょっとした騒動があったらしい。
 http://news.nifty.com/cs/headline/detail/fuji-320080508015/1.htm
 何やら、「フリーチベット!」の人達と、中国人留学生と、警官との間で。
 『「フリーチベット!」の人達』も、『中国人留学生』も、『警官』も、一人一人の人間。
 でも、立場の違いでもって、一騒動。

 立場が違うだけなんだが、その立場の違いが絶対化される。
 今日の『早稲田の杜』は生身の人間同士の騒動。どこにでもある話。家庭内でもある話。御近所同士でも、人間関係があれば立場が違い、個性が違い、もめる。

 映画『殯の森』。かなり凄い映画。
 互いに『死別』という苦を抱えた2人が森で迷う。
 言葉を掛け合い、肌と肌の温もりで励まし合う。
 1人と1人の出会い。同じ苦を抱えるもの同士として。

 村八分。
 「あ~。。。テスト。煩い!文句あったらココ来たら?」
 ちゃう。その村八分ではない。
 村八分。
 村八分の残った2分のうち1つは葬儀。 
 故人との関係。
 友達の友達が友達であるという事もない。友達の友達が敵の場合もある。
 でも、葬儀。同じ『場』に集まる。決して葬儀でもなければ顔を見合せる事もなかった人達が。声を掛け合う事もなかった人達が。葬儀を通じて、通夜で一緒に酒なんぞ飲んだりしながら顔を付き合わす。

 我が母校、大谷専修学院。生徒全員が仲が良いはずがない。特に全寮制でストレス満腹状態。「こいつさえ居なければ。。。」という様な心の中での殺人を何度、いや、何度も何度もした。
 でも、同じ場。同じ場で生き、同じ場で学んで居る。それが事実。
 なんだって差別をする道具にしてしまう、と云う事を思い知らされた場。自分の経験全てが差別の道具になる。そんな事を思い知らされた場。

 『「フリーチベット!」の人達』も、『中国人留学生』も、『警官』も、私も、一人一人の人間。
 立場が違うだけの話。