坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

目上と目下

2008年05月07日 | 坊主の家計簿
 5月7日

 雑費  タバコ        300円
     証明写真       500円
     散髪        2000円
     レンタル       420円
 食類  キムチ        298円
     鶏から        168円
     麺つゆ        198円
     たくわん       100円
     ひじき        138円

 合計            4122円
 5月累計         32138円

 レンタルは『真・女立喰師列伝』
 『立喰師』とは『食い逃げ』の事らしく、コミカルなお笑いものだと思って借りたのだが、え~。。。苦手な『気の利いた話』でして。。。え~。。。
 ただ、藤田陽子という女優さんが素晴らしかった。

 夕方の報道番組を見てたら、何やら天皇か皇太子のどっちかが北京オリンピックの開会式に参加するという噂があるらしい。
 別に初耳ではなく、以前にもこの情報は聞いた事があって、ただその時は今回のチベット騒動の前だったし。確か『皇室』といっても『天皇』と『皇太子』とで勢力が違うらしい。『皇太子』は外務省に押さえられているとかいう噂があるらしく、外務省は皇太子を北京オリンピックの開会式に出したいという噂が中心だった。
 で、今日も天皇か皇太子のどちらかを北京オリンピックの開会式に日本政府は出したいし、中国側もそれを求めているという番組内容だった。
 なんとなくで聞いていたのだが、これはマスコミにとっては大変な事らしい。
 マスコミは天皇を叩けない。皇太子も叩けない。どちらかが参加している開会式を、長野での聖火リレーのように叩けない。あ、ちなみに番組は関西テレビ(フジ系列)の『アンカー』という番組。ハゲ芸人の山本アナが出てておもしろいからよく見てる。ちなみに今日の情報源は青山繁晴氏。

 そうか。。。マスコミにとっては大変な事なんだ。。。と、素朴に思う。変わらず叩けばエエのに、と思うのだが、なんせ『皇室』である。
 マスコミに報道の自由はないわけやね。
 アメリカも、中国も、日本政府も、企業も叩けても、皇室は叩けない。
 いや、『皇室』が参加している場すら叩く事を自主規制してしまうムードがあるのだろう。

 天皇の名の下に前の戦争は行われた。
 天皇、あるいは、皇太子が参加するからといって、マスコミが現状の方針を変えて北京オリンピックの開会式を歓迎ムードで迎えたら、それはおかしな話である。

 『○○の天皇』という云い方もよく耳にする。
 批判されない立場の人。
 崇め奉る。というか、実質は、その事を利用している人も含めての話なんだろうが。

 しきたりが変わらず気になる。
 何やら、今日もツタヤの本屋で『日本人のしきたり』という本を見てたら、かなりのベストセラーらしい。ペラペラと読んでたら、なんでこれがそれ程売れるのかが解らないのだが。。。ホンマに解らん。その辺の冠婚葬祭本と変わらん内容の気がするのだが、タイトルがエエのかな?

 しきたり。
 いわゆる『日本』でのしきたりでは上下がある。『敬語』なんて最たるものでんな。
 『目上』『目下』。
 確かに私も自分よりも身長が高い人は「おお。。。この人プロレスラーみたいやなぁ。。。」と思いつつ、なんとなく敬語で話してしまう。だってプロレスラーやし。ん?その『目上』ではないか?
 主に年齢か。
 基本、私は敬語の人である。年下だろうが年上だろうが、基本は年齢であるのだが、だが、それは関係性が出来て居ない最初のうちだけであって、後は壊れる。だが、壊れても、かなり年上の人には変わらず敬語のままである。
 『○○さん』と呼んでいたのが、年下ならいつの間にか『○○君』になる。あるいは呼び捨てになる。年上なら、言葉上の表現だけなのだが『○○さん』のままである。あ、所属寺の住職は対しては酔っぱらった時には『○○ちゃん』と呼んでいるが、まあ、シラフの時は『○○さん』のまま。

 業界内の話もある。
 会社なら年下でも先輩なら敬語。まあ、大谷派は変な業界なので先輩でも、役職的に上でもあまり関係なく付き合うのだが、でも、『年上』『年下』意識は残って居る。
 決して、相手を純粋に尊敬しているから敬語を使っていると云う事にはなりえない。
 逆に尊敬している年下であっても、関係が出来てくればタメ口で話すし。10歳ぐらい年下にスンゲーやつがいるのだが、やっぱしタメ口やもんな。

 ん?なんの話をしてるねんやろ?
 まあ、『敬語』といってもちゃんとした敬語は使えないから『丁寧語』ぐらいなもんなんだろうが、見事に私は使い分けているわけだ。丁寧語とタメ口を。

 年下の友人を思い出す。結構居てるのだが、ちゃんと関係性が出来ていればタメ口でも構わないのだが、関係性が出来ていないとタメ口には腹が立つ。
 つい、「お前、誰に口きいとるねん」になる。
 但し、ガキは別である。そういう意味でも『ガキ』を差別しているのだろう。二重の意味で差別しているのだろう。

 しきたり。日本なら日本文化。但し、幻想としての日本文化。

 目上と目下。
 実質、私は『目上』と『目下』の考え方に支配されている。

 しきたり。
 そういう『しきたり』を守ると楽なのだ。目上に対する敬語を守ると楽なのだ。
 当然、形だけでしかない。でも、形ではある。その形こそが『しきたり』そのもの。

 テレビ等のマスコミが今はパッシングしている北京オリンピックを、天皇、あるいは皇太子が参加した事によってパッシング出来ない意識と同じものを私は内在化している。
 だから、言いたい。
 それはおかしい。

 人権。人権とは何かの条件でもって初めて得られるのでなく、誰もが普遍的に平等に持っているもの。
 何かの社会貢献をした人が特別な存在であるわけもなく、天皇や皇太子が特別な存在であるわけもなく、目上、目下も関係なく、誰もが普遍的に兼ね備えたもの。
 人権を犯した殺人犯でも持っているのが人権。誰もが普遍的に平等に持っているが故に『基本的人権』というと思うのだが。

 目上に批判出来ない人権精神。
 何か特別な事を成し遂げた人、『聖者』を批判出来ない人権精神。
 は、『人権』なのだろうか?
 平等が故に、普遍的に、何らの条件構わず兼ね備えているのが『人権』なら。

 聖者に対して
 「あなたは、あの人を批判出来る立場か!」等々。

 ♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね
 (木村カエラ『You』より)