坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

墨塗り教科書

2006年10月15日 | 坊主の家計簿
 10月15日

 雑費   缶コーヒー            120円
      ミス              1100円
 食類   うな重              398円
      芋焼酎             1280円
      海老グラタン            89円
      発泡酒              175円
      キュウリのQちゃん          1円

 合計                   3163円
 10月累計               64320円

 お葬式。約1年振りに行く遠方の葬儀会館なので昨夜に葬儀会館のホームページから地図をプリントアウト。準備万端。iPodも持ったし、これで葬儀前にキンを打つタイミングの再確認も出来まっせ。なんせ葬儀も一ヶ月振りやし。
 車に乗り込む。久しぶりの会館なので道に迷ったらどうしようもないし、早め、早めの行動。まあ、ゆっくり走っても40分前には着くだろう。
 日曜日の朝なので高速道路は空いてる。快適、快適。このまま行けば50分前に着けるかも解らんなぁ~、と車を走らせてたら、うぉぉぉぉぉぉ!!!さっきの出口で出んと次の高速に入ってしまうやんけ!まあ、ええわ、時間はたっぷりある。高速代の出費は痛いが次の出口で出たら済む話やんけ。
 で、料金所で次の出口を聞く。それって何処の地名やねん。。。無茶苦茶遠いやんけ。。。オッちゃん、ちょっと自衛隊に電話してヘリコプター呼んで呉れへんか?車を積める様なバリバリのヤツやで。
 ヘリは無理なので、半泣き状態で車を飛ばす。よっしゃ、高速出口や、急いでUターンしてもう一度高速に乗り込む。。。おい、なんで次の出口がやたらとまた遠いねん。遥かに戻っとるやんけ。俺はそこまで行ったらあかんのや。その手前のやな、俺が降りるのを失敗した辺りで降ろして貰いたいんや。。。基本、原ちゃりライダーの私は高速道路に弱いのだ。。。
 会場に着いたら20分前。駐車場がややこしかったので控え室に入ったら17分前。
 え~。。。すんません。。。
 ついでに、生涯初のキンの凡ミス。まさかあれを勘違いするとは。。。よって謝りまくりの葬儀やったなぁ。。。

 亡くなられたお爺ちゃんの年齢を逆算すると戦争経験者。兵隊には行ってない年齢だが、いわゆる『墨塗り教科書』の世代。

 北朝鮮に拉致された横田さんのお母さんがテレビで「そろそろクライマックスが近づいて来たのかも知れません」とかなんとか語って居られた。
 その『クライマックス』ってなんなんだろうか?

 割と偏った人間関係なので、『在日』と呼ばれる方々との交流が昔からある。最近もある在日差別事件に出会われた方と知り合う事ができたりもする。よっていわゆる強制連行の話なんぞもよく聞くし、本等でも読む。
 横田めぐみさんの事件は、恐らく状況から考えるにもっと辛く悲しい出来事だと想像する。
 お父さん、お母さんの表情、特にお母さんの表情は、見るに忍びない位に辛そうだ。

 でも、クライマックスってなんなんだろうか?

 *******************************************

 「かれは、われを罵った。かれはわれを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだく人には、怨みはついに息むことがない。
 「かれは、われを罵った。かれはわれを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いをいだかない人には、ついに怨みが息む。
 実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。
 「われらは、ここにあって死ぬはずのものである」と覚悟をしよう。ーーーこのことわりを他の人々は知っていない。しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。
 
 (中略)

 まことであるものを、まことであると知り、まことではないものを、まことではないと見なす人は、正しき思いにしたがって、ついに真理に達する。

 (ダンマパダ第一章より)

 *******************************************

 気分なんてコロコロ変わる。
 そんなものに従っていても空しく過ぎ去るだけ。

 横田めぐみさんと云う一人の人権、あるいは他の拉致の疑いのある方々の人権。あるいは北朝鮮の地方の駅前で乞食生活をしている浮浪児の人権。北朝鮮で貧困の中で亡くなられて行く方々の人権。強制収容所で強姦・輪姦される方々の人権。
 それらの方々の人権を守る為に、その他多くの方々の人権をも奪う戦争行為を進める動きは人道上如何なものなんだろうか?

 私は気分以外に生きてないと思う。だから、そんなものはあてにならん。
 だから教えの言葉を大事にしたい。
 私の思いに絶望したい。気分に絶望したい。