坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

殺意

2006年08月22日 | 坊主の家計簿
 8月22日

 本代   嫌われ松子の一生(上巻)    599円
 娯楽   温泉代             600円
      マッサージ機          200円
 外食   ひやひや            250円
      焼き肉ビール         2770円
 雑費   ウーロン茶           100円
      タバコ             300円
 食類   豆腐              120円

 合計                4939円
 8月累計             99149円

 どうも気分がイラつく。夕方、チャリンコで団地内を走ってたらサングラスかけたオッさんと十字路ですれ違う。まあ、曲がる方向からして私はオッさんの前を通らんように曲がったのだが、オッさんはそれが気に入らなかったらしく、「外を通れ!」と。まあ、気分的に余裕があればよかったのだがお疲れモードだったので「こっちの方がエエやろ!」と言い返したら、オッさん「お、なんや警察行くか?」。
 あかん、ヘタレや。だいたい『サングラスかけたオッさん』という自体でヘタレなのは解って居たが、プラス、たかがオッさんの気に入らん曲がり方をしただけで文句云って来る段階でもヘタレと解ってたが、ヘタレや。。。「警察行くか?」と云う言葉が脅し文句になるのは前科者か、シャブ中かどっちかであって、どっちでもない私にはただ面倒なだけの話であり、だいたい警察がオッさんを24時間守って呉れるわけないやろうが。。。
 ヘタレに付き合ってるヒマが無かったので無視して通り過ぎたらオッさんが追加の文句を云って来たのでつい怒鳴ってもうたやんけ。。。いや、オッさん、ホンマに警察は24時間守ってくれへんぞ。生きてるだけで感謝しとけ。
 
 と、お疲れモードだったので温泉へ。ついでにマッサージ機。
 帰りに温泉近所の焼き肉屋に行くつもりだったので、温泉前に本屋に立ち寄る。雑誌を買うつもりだったのだが店内をうろついてる間に『嫌われ松子の一生』を発見。
 この間飲みに行った時に、後から入って来た女人がマスターと映画の話をし始めて、で、その中に出て来たのが『嫌われ松子の一生』。
 中谷美紀のファンでもあるし、気にはなってたんだが、女人に聞くと「原作もよし」という事だったし、また、その女人の小説&映画解説が抜群だった(ちなみに仕事はソムリエらしい)ので、非常に気になった。30過ぎのソムリエ女人の、しかも一人でバーに飲みに来る様なネーちゃんが、「落ちぶれて行く女の一生」とか、「どうしようもない人生の現実」みたいな事を熱っぽく語ってくれたので気になって居たのだ。
 
 で、焼き肉屋。今日は温泉近くの『安くて美味い店』ではなく、しばらく御無沙汰だったお婆ちゃんの店に行く。夕方に怒鳴ってもうたし、気分がざらついていたので、ここはチェーン店のバイトの女子高校生のクソ生意気な接客態度は危険だし。『安くて不味い』けど、まったりさせてくれるお婆ちゃんの店に決定。

 焼き肉を食べながら店に置いてあった新聞、大スポと朝日新聞を読む。
 う~ん。。。斉藤投手のハンカチにはきっと『最高ですか?』と書いてあるのではないのか?
 いや、ひょっとして『統○教会』と書いてあるのかもしれない。
 スタンダードに『創価○会』と書いてあるのかもしれない。
 なんせ、同じハンドタオルだし。同じ柄のハンドタオルを使うっちゅう事はようするにそういう事ではないのか?
 と、いらん事を、ふと思う。

 で、新聞を読み終わって『嫌われ松子の一生』を少しだけ読んだ。
 文体がイヤではなかったので完読出来そうだ。
 松子が校長にレイプされる所まで。
 まあ、小説なんだが、設定された場面を読んで「このバカ女が!」なのだが。。。だいたい若い娘さんが50過ぎの校長と同じ部屋に泊まる、っちゅうのがあかん。当然、典型的なセクハラ、っちゅうか、完璧なレイプ事件なんだが、世間知らずの松子に腹を立てるのと同時に校長に殺意を抱く。
 「殺せ、松子、校長を殺せ」
 っちゅうか、単純に校長を一生ゆすって生きて行けばエエ気もするのだが。校長が警察に訴えても元の原因は校長であり、かつ警察は24時間守ってくれないし。

 あかん、あかん。どうも気分がイラついている。

 朝日新聞に東京のどっかの寺の五百羅漢像の写真があった。その中の一人(?)が、筋骨隆々の一人(?)が、自分の煩悩を、怒りを、腹立ちを懸命に押さえ込もうとしている風に見えた。座禅で、ひたすら座る事によって自分の暴力性をひたすら押さえこもうとしている様に見えた。ちょこっと感動した。

 この間の一泊研修会の仏青で、一人の参加者の長老が北陸の会で昔聞いた言葉として
 「念仏してるヤツはカスや。カスでないと念仏は解らん」
 と云う言葉を紹介してくれた。
 
 私はプライドが高い。なので道で文句云われた事で怒鳴る。
 私はよゐこなので自己保身に向かう。「私はそういうカスなのだ」と自己保身に向かう。
 文句云って来たオッさんよりもヘタレやな。。。と、自己保身する。現実だが、事実だが、自己保身する。宗教に逃げ込む事によって自己保身をしてプライドを保とうとする。
 まあ、ヘタレやからしゃーないか。

 『嫌われ松子の一生』の松子は最後には落ちぶれて殺されるらしい。ソムリエネーちゃんが云ってた。
 で、冒頭に松子のレイプ事件が書いてあった。これからどういう展開になるのかはまだ読んでない。
 でも、松子が殺された事を校長は知ったのだろうか?
 小説である。でも、松子が殺された事を校長は知ったのだろうか?
 
 私が怒鳴ったオッさんはどうなったのだろうか?