アイスランドって、ここにあるのか・・・(地図を見てます)
「馬々と人間たち」68点★★★☆
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馬と人間たちが共に暮らす
北欧の国アイスランド。
独身男のコルベイン(イングヴァル・E・シグルズソン)は
美しい牝馬に乗り、
村中が双眼鏡で見守るなか
未亡人(シャーロッテ・ボーヴィング)に会いに行く。
だがその帰り道、
未亡人の種馬がコルベインの馬に突然のしかかり――?!
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いい意味で“風変わり”な映画です。
馬と人間との関わりをいくつかのエピソードで繋いでいて
エピソード合間合間に、馬の目のアップが入り
馬の視点から人の営みを
「ほ~」(時に「アホやなあ」)と、冷静に見ている感じ。
テンポも雰囲気も独特で、
妙な生々しさがあったり、「え?」という展開があったり
おもしろいことはおもしろいんですが
状況がわからないまま過ぎる場面が多く
(後でわかってはくるんですが)
なにより人もあっさり死ぬけれど
馬の死が関わるシチュエーションが多くて
イマイチ乗り切れない。
そんな結果になるならもっと真剣に止めようよ!とか
思ってしまうのですよ。
まあしかし
アイスランドという場所は
自然も厳しく
人の営みにも荒々しくむき出しな感じがある。
暮らしがまさに人馬一体な国ならでの感覚なのかと
そう考えると生き死にへのクールな視点も
お国柄というか、なるほどと思えるんですけどね。
音楽もちょっと変わっていて
「知らない文化を知る」趣きがありました。
★11/1(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
「馬々と人間たち」公式サイト