ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ふしぎな岬の物語

2014-10-06 23:27:13 | は行

自分に正直であることが
時々つらくなります(笑)


「ふしぎな岬の物語」24点★★


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海に面した美しい岬にある「岬カフェ」。

店主・悦子(吉永小百合)は
甥っ子の浩司(阿部寛)の漕ぐ小舟で湧き水を汲みに行き、

「おいしくな~れ」と呪文を唱えながら淹れる
特製のコーヒーで人々をもてなす。

店には常連のタニさん(笑福亭鶴瓶)のほか、
様々な人がやってくる。

人々を優しく包み込む悦子だが、そんな日々に変化が……。

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「八日目の蝉」成島出監督作品。

モントリオール映画祭受賞に水を差すわけじゃないです。
海外で高評価でもいいです。


でも、これは日本の
普通に映画を見ている方にとってはたぶん
かなり、つまらないのではないかと思う。

お話と見せ方がね、つまらないんですよ、申し訳ないのですが。


冒頭のぼんやりした感じが、
ずっとそのままで。

よい景色の場所にあるカフェ(喫茶店)に
様々な事情を持った人々が集まる…ってプロットも平凡なら、

様々な事情の中身も「死」にまつわることばかり。
合間に挟まる話も
「え?いつの間にそういうことに?」という唐突さ。

で、最後は火事ですか・・・。

そのうえ
主人公の状況やら、阿部ちゃん演じる男との関係やら
ぼんやりした話を全部、
最後の最後で主演・吉永小百合さんの独白で説明しちゃえ…って
ひねりなさ過ぎだよななあ・・・

その最後の最後まで立位置不明な
阿部氏のナゾの存在感と、
なぜか入浴シーンやら裸シーンの多いのが見どころ・・・かな(苦しいか。笑)。

★10/11(土)から全国で公開。

「ふしぎな岬の物語」公式サイト
コメント (2)
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