「あの夏の子どもたち」(09年)
ミア・ハンセン=ラブ監督の新作です。

「グッバイ・ファーストラブ」71点★★★★




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1999年、パリ。
15歳の少女カミーユ(ローラ・クレトン)は
17歳のシュリヴァン(セバスティアン・ウルゼンドフスキー)と
真剣に愛し合っていた。



だが若い二人に
やがて別れのときが訪れる。


4年後、
建築を学ぶ大学生になったカミーユは
教師であり建築家のロレンツ(マーニュ・ハーバード・ブレック)に
好意を抱くが
どこかでシュリヴァンを忘れられない――。

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ある少女の
15歳の初恋から、23歳までの恋と人生を描く作品。

1999年~2007年までという年代といい
監督自身の経験が反映されているんでしょう。
恋の情熱と、別れ、
そして人生を賭すことのできる仕事探しなど

さらさらと流れるように描かれる
人生のスケッチは
だれにでも共通する
爽やかで懐かしい
シャボンのような甘い香りを持っていて


どこか切ない青春の記憶を
呼び覚ます気がします。

カップルがケンカして、仲直りする甘い瞬間など
「うっ」とくる抜群のセンスなんだよね。
主人公に同化して
パリで青春を送ったような気になれるし


南仏の陽光溢れる別荘など
フランスのライススタイルもうらやましいかぎり。


劇的なカタルシスや感動とは無縁の
「どこにでもある、日常であり青春」だろうけど
好きな人にはハマると思います。

フランス映画界注目の
女性監督たちの作品を集めた
「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」の1作品として公開されます。


★3/30(土)から渋谷シアターイメージフォーラムで公開。
「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」公式サイト