意外性はありましたね。
「キャビン」55点★★★
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女子大生のディナ(クリステン・コノリー)は
カート(クリス・ヘムズワース)ら仲間と5人で
山奥の別荘にバカンスに出かける。
途中「そこに行ったら帰れない」という
怪しい老人に遭遇し
着いた別荘も、なんだか怪しげな雰囲気だ。
そして“予定調和”的に
惨劇が起き始める――。
が、そのすべては
仕組まれ、コントロールされていて――?!
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若者、バカンス、山荘、そして惨劇――と
ホラー(スプラッター系)の定石をあえて描き、
その上をいって
観客をアッと言わせよう、という
果敢な挑戦をしている作品です。
初っぱなから謎のコントロール室で
ベテラン役者のリチャード・ジェンキンスと
ブラッドリー・ウィットフォードを登場させ、
「ホラーを見に来たぜえ」という観客の気勢をそぎ(笑)
次は一転、
ノー天気な大学生のグループが
バカンスに出かけるお約束展開となる。
しかしコントロール室は、若者たちを監視しており
あきらかに何かの陰謀、思惑がある。
いったいそれは何なのか――?!
そして案の定ゾンビ(笑!)が登場し、
若者たちは悲鳴とパニックに包まれる・・・という。
惨劇もそのものズバリを見せることはなく、
エグさもなく、
どこか気の抜けた感じが全編を覆ってる。
真剣に怖くない反面、
観ながらこうした「ホラー映画」の成り立ちそのものに
思いを巡らせたりする。
そういうところも
監督の狙いなのでしょうねえ。
そして中盤「定石通りに終わるかな」と思ったところからの
展開がけっこうすごい。
というかかなり惨劇になってきて
笑っちゃいました(笑)
そして大ラスにまた
あの人が登場するとは!(笑)
映画として
真剣におもしろいかというと微妙だけど、
ホラー(スプラッタ系)が苦手なワシでも
観ることができたので
ホラー初心者とコアなファンの組み合わせで観ても
よろしいのではないでしょうか。
★3/9(土)から全国で公開。
「キャビン」公式サイト