「プライドと偏見」(05年)「つぐない」(07年)と名作を生んできた
ジョー・ライト×キーラ・ナイトレイの鉄板コンビの最新作。
しかし甘んじずに、さらに挑んでくる感じがいいね!
「アンナ・カレーニナ」71点★★★★
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19世紀末のロシア。
政府高官(ジュード・ロウ)の美貌の妻、
アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は
社交界の華だ。
ある日、彼女は
騎兵将校のヴロンスキー(アーロン・テイラー・ジョンソン)と出会う。
一目で惹かれ合った二人だが
アンナは理性を保ち、彼を遠ざけようとする。
しかし舞踏会で再会した二人は
もう互いの情熱を止めることができなかった――。
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トルストイの不屈の名作の映画化。
・・・といっても、すいません無教養で
どういう話かちゃんと知りませんでした。
でもって、かなり楽しめました。
140年も前の物語ですが
作り手の「単なる“古典”じゃつまんないじゃん!」という意欲が
すごく感じられる作品なんですね。
とにもかくにも
美術と演出が見事!
特に冒頭~中盤が印象的。
映像が舞台っぽく作られていて
かき割りの使い方、衣装替え、独創的なダンスなどなど
工夫されまくりで、目に楽しい。
カラクリ舞台のような、
美しい装飾の見事なおもちゃ箱のような、
遊び心を存分に味わえます。
キーラ・ナイトレイも悪魔的に美しいしね。
で、中身のほうも
男女の心の真理をつくセリフばかり。
浮気を止めない男に友人が
「満腹なのにさらにパンに手を出すのか」とか
「隣人の妻を愛するなかれ。それは愛ではない。意地汚さだ」とか。
うーん、痛いとこつくねえ!(笑)
そしてなにも悪くない伴侶を利己的に苦しめた人間に
痛いしっぺ返しがくる・・・というのも
世の常かもしれませんね。
見ると確実に
教養ランクがあがりそうな1本。
ただ130分はやっぱりちょっと長かったかなア。
途中、すこーしだけ落ちました。
★3/29(金)からTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開。
「アンナ・カレーニナ」公式サイト