英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

パリ五輪女子バスケット 最終予選 第3戦 日本-カナダ

2024-02-12 00:55:09 | スポーツ
第1戦 日本-スペイン第2戦 日本-ハンガリー

 厳しいリーグ戦(”死のグループ”と呼ばれていた)、厳しいゲームを戦い抜いた日本代表チームを讃えたい。
   ……つ、疲れた。お疲れさまでした。

 この試合に関しては、個々の選手についてのマイナス要素は書かないでおこう。
 でも、解説の矢野良子氏も口が酸っぱくなるくらい繰り返し指摘していたが、(ファールの笛が軽かったとはいえ)不用意なファールが多かった。
 あと、ゲーム終盤になるにつれ、シュートを打つのに躊躇が見られた点が不満(気持ちは分かる)。
 ベンチワークとしては、タイムアウトを温存し過ぎな点。

 全ての選手が素晴らしかったと思うが……
山本……3Pシュート、ドライブを要所で決めていた(このゲームだけでなく、3試合とも)。ゲーム終盤で、優位を決定づけたクラッチシュートは大きかった(そう言えば、エネオスも彼女のこのプレーに良くやられていたなあ)
宮崎……この試合でも、相手を置き去りにするドライブシュートは、凄かった
赤穂……彼女のリバウンドには本当に助けられた。果敢に挑んで決めるドライブシュートも頼もしかった
エブリン…前記事で、「3Pシュートは下手」みたいなことを書いて、ごめん!このゲームで決めた3Pシュートでカナダチームに与えたダメージは大きかった。ペイントで決め切ったシュートも見事だった

 おめでとう!
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パリ五輪女子バスケット 最終予選 第2戦 日本-ハンガリー

2024-02-11 12:04:27 | スポーツ
勝てた試合だったように思う。
 もちろん、ハンガリーは世界ランクは日本より低いが、身長、体力、技術、戦術、精神力などチームの総合力は高く、“勝てた試合”というのは日本を応援する気持ちから来ている部分も多い。
 それでも、開始直後の9-0のラッシュを含め第2Q半ばまでは、完全に日本ペースだったし、後半も第4Q序盤までは日本が勝ちそうな流れだった。実際、試合内容も6割ぐらい日本が優位だった。
 逆転されてからもよく粘り、最後までチャンスがあり、日本チームの健闘は大いに讃えたい

(第1戦の感想はこちら

【良かった点】
・山本の状況を的確に判断し、決断よく放った3Pシュートや切り込んでいったドライブは見事だった
・第1戦ほどではなかったが、赤穂はリバウンドをよく頑張った。機を見てのドライブシュートも光った
・第1戦ほどではなかったが、相手を翻弄した宮崎のドライブは光った
・ディフェンスもよく動き、相手へプレッシャーも掛かっていた。衆参も素早く。ダブルチームも機敏だった(時々、穴が生じたが…下記)
・林の3Pは健在だった(試投数は減った。もう少し打つべき)

【マイナス要素】
・スクリーンプレーなどでマッチアップする相手が変わった時(←うまく表現できていません)の対応が上手くできていなかった
・フリーで3Pシュートを打たせ過ぎた
・エンドラインからのスローインから容易に得点された
・シュートチャンスという時、決断できずパスを回してしまうシーンが目立った
・やはり、オフェンスが止まってしまうシーンが多かった
・オフェンスの時、ボード下をガードがエンドライン沿いに走り抜ける際、ラインを踏むことが数度あった(相手の身体が大きい為)
・凡ミスが多かった
・不用意なファールも減らすべき

【ベンチワークなどプレー以外の要素、敗因】
・第1戦に比べ、好調な選手が少なかった
・エブリン、ステファニーの動きが良くなかった
 エブリンは身体が重そう。3Pシュートのモーションはスムーズではなく、第1戦は通常より入った感がある。もう少し、ペイントゾーンでの奮闘が望まれるが、ブランクで完全復調していないのと、欧州選手の身体の大きさを警戒しているのかもしれない
 ステファニーのフェイダウェイシュートが出ない。ただ、海外でプレーして、なかなかうまく決められないという経験があるのかも
・ベンチの采配も疑問
 大きくリードしている時、相手が持ち直して反撃の気配や、こちらが上手くいかない兆しが見られた場合に傍観して、点差を詰められてしまうシーンが、以前から見られた。ゲームの流れを読めないことが多い。
 タイムシェアを重視しているが、それに拘り過ぎている気がする。第3Q(第4Qだったかも)のオフェンスで、パスが上手く回って、「さあ、3Pシュート」と思ったら、そこに居たのはエブリンだった。あの時間帯なら林だろう(林はベンチ)。
 開催国ハンガリーのホームコートアドバンテージが大きかった。声援、楽器(ブブゼラ)で、多少、気圧されていたようだ。
 ハンガリー寄りの笛(ジャッジ)も多かった。相手チームを躱してシュートを目指していた山本を、後方から抱えて制止したプレーは、絶対にアンスポーツマンライクファウルだった
 

 星が靭帯断裂でいないのと、平下が不調なのが痛い。
 渡嘉敷はやはり必要。町田(故障中)も欲しい……
 

 第2戦の結果、4か国すべてが1勝1敗となった。
 なので、最終成績は必ず2勝1敗が2チーム、1勝2敗が2チームとなる。
 2勝チームは当然、五輪出場決定。
 残りもう一枠は、1勝2敗同士の成績比較となるが、今予選では、2チームが同成績の場合は、直接対戦の勝敗が優先されるらしい。
 第3戦で日本がカナダに敗れた場合、スペイン-ハンガリーの敗者との競合となる。つまり、スペインが負けた場合は、スペインに勝っている日本が出場権獲得。ハンガリーが負けた場合は、ハンガリーが出場権獲得となる。

 
 ハンガリーの奮戦を期待したいが、日本はカナダに勝てばよい。
 100%の力を出せば、日本に分があると考える。
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パリ五輪女子バスケット 最終予選 日本-スペイン

2024-02-10 10:40:36 | スポーツ
これを書いている2月10日午前中時点では、第2戦は終了しているはずですが、結果を知りません。
昼食後と今夜、録画したものを見ようと思っているので、結果については触れないでください。
取りあえず、第1戦の感想を書きます。断片的な文章になるのをご了承ください。


4か国のリーグ戦で上位3チームが代表権獲得という数字的には広い門。
 スペイン(世界ランク4位)…第1戦
 カナダ((世界ランク5位)…第3戦
 日本(世界ランク9位)
 ハンガリー(世界ランク19位)…第2戦
   ハンガリーに勝てば、大丈夫かなあ……

第1戦 スペイン戦
・ゲーム出だしは相手ペースで主導権を握られそうな気配だったが、林の2本の3Pシュートで流れを押しとどめ、宮崎のドライブ、山本の3Pを含む7得点などで、得点的にリードしたのが大きかった
・ゲームのポイントとなったのは、第2Q残り3分半で13点あった差が、3点差に一気に詰められた時の林の連続3Pシュート。この時、赤穂がオフェンスリバウンドに飛び込んで、林に繋げたのが大きかった
・あと、第3Qの出だしで、宮崎の相手を置き去りにする超スピードのドライブシュート。これで、日本優位のムードを維持した
・エブリンがオフェンスが滞った場面で、3Pシュートやファールを貰っての3Pプレーで相手に精神的ダメージを与えた。彼女の歓喜で気勢も上がる
・いつもながらステファーニーは、やや強引なドライブでファールを貰うのが上手いなあ
・高田もきっちり役割を果たした。試合を決めた3Pシュートも光る
・しつこいディフェンスで相手にプレッシャーを与え続け、気持ちよくプレーをさせなかった。そのせいで、シュートミスも増えた(宮崎は、相手の顔先周辺をちょこちょこ触り(←ファールにはならない?)、相当嫌がられていた
・吉田は右腕を痛めているのだろうか?時折、腕をだらりと下げていたし、ベンチでも顔を歪めていたことがあった。シュートもやっと届く程度だった。
 ただ、吉田はベンチやコートに居るだけで、チームが落ち着く。ミスをしても「吉田がミスするのなら、私がミスしてもOK」となる(←私は吉田ファン)
【反省点と言えば……】
・オフェンスが止まった時に、迷いが見られ、うまくいかないことが多かった
・リバウンドで劣勢になるのは仕方がないが、ルーズボールを取れなかったことが多かった
・オフェンスリバウンドに絡めないことが多かった。(赤穂はよく絡んでいた)

 初戦から強敵で苦戦しそうとは思っていたが、勝つ可能性は低くないと思っていた。負けたとしても、内容が良ければ、1勝はできるだろう。1勝でも3位以内に入る可能性は高い(後述)。第2戦も敗れて連敗となると、第3戦はカナダなので相当ヤバくなる。

【1勝2敗で4位(最下位)になるケース】
 勝ち負けが同成績の場合に、直接対決の勝敗が優先なのか、得失点差で順位を決めるのかは分からないが(ネットで調べようとすると、第2戦の結果が分かってしまいそう)、1勝2敗で最下位になるケースは……
・2勝1敗2チーム、1勝2敗2チームのケース。直接対決優先ならば、競合チームに負けていたら最下位。得失点差優先なら、得失点差で劣っていれば最下位
・3勝0敗1チーム、残りの3チームが1勝2敗ならば、得失点差で劣るチームが最下位となる
   得失点差については、当該チーム同士(この場合、1勝2敗3チーム間の試合限定)が対象になる場合、全試合対象になる場合が考えられる。

最上位のスペインに勝ったので、かなり五輪に近づいたが、第2戦も勝って五輪出場を決めたいところだ。
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相棒 season22  第15話「マッターホルンの殺人」

2024-02-09 15:10:47 | ドラマ・映画
《マッターホルンからの動画配信中、配信者が襲われ、倒れる》
 ……土師が持ち込んだ動画で特命係が動く
【ドラマ前半までの捜査で判明したこと】
動画配信者の“善ちゃん”こと善家光明
・芸能プロの社員(履歴書の修士号取得は怪しい)。なぜか、急に登山に熱を入れ始めた。
・動画の1週間前に重傷を負い、計画していたスイス行を断念
・スタジオを借りており、動画配信はそこでの偽装だった
・元奨励会員

陰りのある美少女・アリサ
・善家の勤める芸能プロが売り出そうとしていたアイドルグループの主力メンバー
・芸能活動にはあまり乗り気でなさそうだが、母親が非常に積極的で、彼女は「娘もアイドルが夢」と言い切る

天才少年棋士・垣原宗介
・右京たちが過去の動画を手掛かりに、善ちゃんの住居を突き止めた時、善家を心配するメモを発見。さらに、善家のアパートを伺う少年を見かける
・善家が行っていた将棋倶楽部で、将棋を指しており、「自分に勝てたら、善家について教える」と勝負を持ちかける。右京の負け。
・対局中、母の迎えを期待しているそぶりを見せた
・宗介の母は、善家に激しく文句を言っていたようだ
・宗介の両親は「宗助は棋士を目指さず、弁護士を目指している」と言う。宗助の父は、弁護士。登山が趣味で、マッターホルン登頂も目指したが、“高度順応”が上手くいかず、断念したらしい

 この時点で、宗介がキーポイントになっており、善家がマッターホルン登頂に拘っていたのは、宗介の父に関連していると推測はできたが、佐奈子がとの関連は不明。
 この後の展開に、期待を抱いたが……


【ここまででの遺留品や推理】
・現場の遺留品……紐を通す穴があり、アクセサリーに使う石?
・「犯人は善家さんに何かしらの恨みを持ち、善家さんが倉庫を密かに借りていたことを知り得た人物だと、考えられます。(動画での善家さんの)反応から、顔見知りの可能性があります」
・特徴あるスマホの着信シグナル

再びの右京の挑戦!(今度はチェス)……右京の勝利で捜査が進展
宗介からの情報
・「父が出来なかったマッターホルンの登頂が出来たら、奨励会に入る」と善家に約束した
・ストーカーについて、芸能プロの社長と話していた(謝っていた)
   ↓
社長(所長?)による情報   
・アリサはストーカー行為に遭っていたが、善家は表沙汰にせず、報告しなかった
   ↓
ありさの母・戸嶋佐奈子の話
・善家が歩道橋から転げ落ちるのを見た。誰かに突き落とされたのではないか?その人物の腰のあたりがピカピカピカと光っていた
   ↓
宗介の父への聴取
・善家を突き落としたのは、宗介の父だった(歩道橋の防犯カメラでも姿を確認)
・実際は、激高した宗介の父に驚いて、持っていたカップ麺をぶちまけ、熱湯の熱さで転げ落ちた
・パワーストーン(ブレスレッド)は、紐が切れたので処分
・あのブレスレッドは新田神社で買ったもの
   ↓
新田神社で願掛け中の佐奈子に聴取
 ストーカーが善家だったことに気がついていた(画像に写っていた車のミラーに、善家が写り込んでいた)
 善家は、《ストーカー騒ぎで、佐奈子がアリサの芸能活動を諦めるかもしれない》と思ったらしい

佐奈子の供述
 アリサに《無理して芸能活動をすることはない》と吹き込んだ善家に怒り、もみ合いになり、突き飛ばしスチール棚の角に善家が後頭部を強打、昏倒(動画の最終シーン)
★注目ポイント
・スタジオは電気がついたまま、右京たちが来たときは、電気が消えていた
   ↓
電気を消したのは善家本人で、善家は生きている

【事件の真相】
………「夢を追う若者を支えたい」という馬鹿でドジでお人よしの善家が引き起こした騒動だった


・宗介が将棋が好きで続けたいという気持ちは、対局していてよくわかっていた
・アリサは、人前に出るのが苦手で、短いスカートも恥ずかしい。《アイドルになりたくない》というアリサの本心を知った
 ……そこで、色々策を講じるが、やることなすこと裏目に出てしまった


《宗介の父が成しえなかったマッターホルン登頂を果たすこと》で、宗介に奨励会に入らせるという考えが浅はか
そんなことより
・宗介には、ライバルたちと将棋を指すことの楽しさや将棋の面白さなどを味合わせ、宗介にどうしたいかを考えさせる
・両親にも、宗介の対局する姿を見せ、宗介の気持ちを考えさせる
など、するのが本筋

ストーカーでありさの芸能活動をストップ?……そんなことで、解決できるとは思えない
やはり、本人と母親との話し合ってもらうのが本筋(なかなか、難しそうな母親だが)

……善家は“いい奴”なんだけど
・マッターホルン登頂を目指してトレーニング。費用も高額だろう
・スタジオや機材を借りて偽実況。費用がかさむだろう
・歩道橋から転落し、足を重傷しても、訴えない
・佐奈子に突き飛ばされて、昏倒しても、病院にも行かずに隠す


いろいろ雑?な脚本だった
①ハジッチが”完全犯罪”と息巻いたが…どこが?
②マッターホルン登頂は俄か登山家の素人には無理
③熱湯の入ったカップ麺を持って歩道橋を渡る?
④気絶した後の動画は?(配信が切れたタイミングが、違う)
⑤善家が昏倒したシーンで配信が途絶えたら、大騒動になるのでは
➅佐奈子はどのようにして、善家が使っていたスタジオを突き止めたのか?
⑦佐奈子と宗介の父が、同じ新田神社の願掛けお守り(ブレスレッド)をしていたのは、かなりの偶然
⑧右京vs宗介の対局内容は、けっこういい加減だったような気がする


 善家は右京に佐奈子の罪状を気にしていたが、まず、警察に事故だったことを主張し、動画で騒動を起こしたことを謝るべきであろう。起訴はされるだろうが、減刑の材料にはなりそう。
 それでも、佐奈子は《死に至るかもしれない善家を放置した罪》を問われるだろうが。


【ストーリー】(番組サイトより)
ライブ配信中に殺人事件が発生!?
雪山での完全犯罪に右京が挑む!


 サイバーセキュリティ対策本部の土師(松嶋亮太)が、特命係に奇妙な動画を持ち込んでくる。土師いわく、スイスの高山・マッターホルンの山中で“完全犯罪”が行われた証拠映像だという。動画には、「善ちゃん」と名乗る配信者が何者かに襲われ、テント内で息絶える姿が映し出されていた。現場がスイスでは完全に管轄外だが、興味を持った右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)とともに独自の捜査を開始する。
 さっそく、映像から「善ちゃん」が何者かつきとめた右京は、勤め先の芸能プロを訪問。善ちゃんこと善家光明(加治将樹)は、「夢を追う若者を支える仕事に就きたい」と社長に直談判し、6年前から同社で働いていたと分かる。その事務所では現在、ジュニアアイドルグループを売り出し中で、善家はメンバーからも同僚からも慕われていたという。ただ、なぜ急に登山に熱を入れ始めたのかは判然としなかった。
 そんな中、善家には意外な過去があり、その過去をめぐって一人の少年と深い繋がりがあることが明らかになってくる。

特命係がスイスの高山で越境捜査!?
背景には右京をしのぐ天才少年の存在が
交錯する思いが驚がくの事件に繋がる!


ゲスト:加治将樹

脚本:川﨑龍太
監督:内片輝


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
第14話「亀裂」
コメント (2)
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パリ五輪卓球女子代表 伊藤美誠が外れたことについて

2024-02-07 17:14:11 | スポーツ
2月5日、パリ五輪女子の代表候補予定選手3人目(団体戦メンバー)として、15歳の張本美和が選出された。伊藤美誠(スターツ)は落選となった。
(“代表候補予定選手”というモヤッとした表現なのは、パリ五輪な団体戦の出場枠が、世界卓球選手権・団体戦(2024年2月16~25日・韓国釜山)でベスト8に入らないとパリ五輪の団体戦出場を得られないから)

 この世界卓球の女子代表(五輪代表ではありません)は、早田ひな(パリオリンピックシングルス選考ポイント1位・世界ランク5位)、平野美宇(選考ポイント2位・世界ランク18位)、伊藤美誠(選考ポイント3位・世界ランク10位)、張本美和(選考ポイント4位・世界ランク16位)、木原美悠(選考ポイント5位・世界ランク25位)の5名。(世界ランクは2024年1月30日 発表のモノ)。
 世界卓球代表(五輪の代表ではありません)の選考方法は、《パリオリンピックシングルス選考ポイント上位から出場選手4名を選出し、最後の 1 名は強化本部推薦》

 この世界卓球は団体戦だけなので、“伊藤美誠にとっては酷な戦いだな”と思ってしまう。
 個人戦で、五輪代表漏れの鬱憤を晴らすことはできないし、チームとして代表選手たちと共に戦うのは辛いのではないだろうか?他のメンバーもやりにくいかもしれない。


 それはさておき、五輪代表の選考についてだが……個人戦代表(団体戦も出場)は、早田が選考ポイント独走状態で早くから確定させていたが、二人目は選考対象大会の最終戦の日本選手権までもつれ込んだ。わずかに平野がリードしていたが、伊藤はベスト8以上に進出した上で、平野より良い成績を上げれば(例えば、「伊藤ベスト4、平野ベスト8」とか「伊藤ベスト8、平野ベスト16」)、伊藤が逆転するという際どい状況だった。
 結局、伊藤は6回戦で敗れ(ベスト32)、その時点で個人戦出場はなくなった。平野はベスト8止まり、決勝で張本を破った早田が連覇を果たした。

 代表3人目(団体戦のみ)は、選考ポイントやダブルス適正(早田や平野とダブルスを汲んだ時の相性など)や中国戦での勝利可能性などを考慮して選出することになっていた。
《張本を選出した理由》として
①選考ポイント4位(3位の伊藤よりは下位)
②15歳という伸び盛り
③国際試合での戦績など

 (②③は渡辺武弘監督の言)
が挙げられている。
 上記は、発表会見を観たわけではなく、ネットや新聞記事を見てのモノで、実際はもっと語られていたのかもしれない。

 昨年11月の選考会(全農カップ大阪)で伊藤、早田らを破って優勝。先頃の全日本選手権では準優勝。
 国際大会では、WTTスターコンテンダー ゴア準優勝。また、アジア大会団体で王曼昱、WTTファイナルズでは孫穎莎に敗れはしたが、手ごたえを感じさせる内容だった。
 そして、これらが昇り龍の勢い。
 日本選手権において、優勝した早田と対戦した選手は、苦労を重ねてやっと早田から1点を上げていた感じがあったが、張本だけは普通に打ち合って点を取っていた感があった。結果的には0ー4のストレート負けだったが、第1ゲームで張本が9-5とリードした時、このゲームを取り切っていたら、“もしかしたら”があったかもしれない。
 その後は、ゲームの流れを早田に支配されていたが、個々のプレーでは早田に引けを取らない内容だった。現在の実力では、平野より上というのが私の見解(ゾーンに入った時の平野も強力だが)。

 とは言え、純粋にシングルス選考をするのなら、やはり、伊藤を選ぶのが妥当だろう。
 しかし、3人目の代表は、個人戦ではなく団体戦のみの出場。そしてダブルスの適性も重要な要素となる。
 団体戦の形式は、シングルス4試合、ダブルス1試合が基本(世界選手権はシングルス5試合)。
 試合順は東京五輪は第1試合がダブルスで、その後シングルス4試合(リオ五輪までは、単単複単単だったと思う)。どちらかのチームが3勝目を上げた時点で終了。

ABC・XYZ方式(東京五輪)
第1試合(ダブルス) :BC vs YZ
第2試合(シングルス):A vs X
第3試合(シングルス):C vs Z
第4試合(シングルス):A vs Y
第5試合(シングルス):B vs X

 通常、エースがシングルス2試合、他の2選手はシングルス1試合、ダブルス1試合だが、エースが必ずシングルス2試合戦うA や Xでなくてもよい。
 相手チームの相性を考えて、エースをA ( X)から外すこともある。相手チームのエースがやたら強い場合、第2試合のエース同士の試合でこちらのエースがやられてしまうのを回避する戦略も考えられる。世界選手権はシングルス5試合(ダブルス無し)なので、時々あるようだ(女子団体で日本が用いた記憶がある)。ただし、五輪はダブルスがあり、ペア変更になるので難しい。
 
 エースを早田固定と考えられるので、ダブルスは「平野&伊藤」または「平野&張本」となる。
 「平野&伊藤」はかって「美宇、美誠」ペアで国際大会デビューという経験があるので、ありかもしれない。ただし、長らくペアを組んでいない。伊藤の打球の回転が特殊なので、ペアは大変とも言われているが、伊藤は女子ダブルスでは平野、早田と、混合でも水谷らと組んで実績を残しているので、杞憂かも。
 「平野&張本」は組んだことがあるのかな?…すいません、調べていません。Tリーグの所属チームが同じなので、ペアの経験はあるかも。

 ペアとしての相性は、当人同士やコーチの目から見ての判断しかないが、ダブルスとは別の観点で、伊藤選出に関しては不安要素がある。
・マイナスなコメントが多い
 「代表選考対象大会として、国内大会(選考会やTリーグ)が増えたので、国際大会を戦う選手は負担が大きい」(←意訳)というような不満や、大会後のインタビューで「体調が悪い中で…」「満身創痍状態だったが…」という言葉が多かった。
 さらに、日本選手権の6回戦、3-1で迎えた第5ゲームを10-8から4連続失点で落とし、第6、第7ゲームを落とし敗れる。
 試合後、「最終試合(6回戦)は一番勝ち試合だったところを、フルセットにしてしまった。3-3になるまでに仕留めるべきだった。たどりつかなかったです」
 「床でやる3試合は全ての選手がきつくて、私も去年の全日本で腰を痛めてしまった。再発しないように気を付けていたけれど、床で全部フルセットで、正直、結構体にはきていた。でも他の選手はちゃんと乗り越えていました」
 さらに、会見で
 「東京オリンピックが終わってからは、オリンピックを目標にしてても『やめておけば良かったな』と思う瞬間がいっぱいあって。『卓球は大好きだけど、オリンピックを目標にするのはやめておけば良かった』って思う瞬間がいっぱいあった」
 「私はずっとシングルスで優勝したいっていうのを目標にしていて、シングルスで(優勝を)成し遂げたいっていうのがあったので。団体戦に選出されても、出るかどうかはちょっとはっきり決まっていないのですが、まずは落ち着いてどこまでやるかをしっかり考えて」
 大切な試合での逆転負け。心中察するに余りあるが、《う~ん》と思ってしまう。気持ちはよくわかる。よく分かる……
 伊藤が団体戦で代表に選ばれたら、チームとしてはやりにくいような気がする……

・コンディションの不安
 あちこち故障するなどコンディション不良の状態が続いていて、今後、良くなる可能性はあるが、悪化する可能性も低くなさそう。


 「個人戦出場選手とダブルスが組め、団体戦でシングルスおよびダブルスにて活躍が期待できる選手1名を強化本部が決定する」となっているので、選考ポイントを最重視する必要はない。
 私は、3人目の代表は伊藤が選ばれても妥当だと思うし、張本が選ばれても妥当だと思う。
 なので、伊藤ー張本の代表決定戦をすればいいと思っている。できれば、3試合マッチで。
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岸田総理の答弁・施策は政治改革ではなく、《自分が如何に窮地を切り抜けるか》だけ…その2

2024-02-05 17:50:55 | 時事
「その1」の続き)
自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、2日に党幹部が二階派の議員に対し、キックバックの金額や使いみちを確認するなど聴き取りを始めた
安倍派の議員や岸田派の幹部に対しては3日以降に実施

……安倍派議員に真っ先に行うべきだろう

この件に関し、岸田総理は国会答弁で「不記載の実態把握に努めていく。あるべき政治責任については事実関係の把握など手順を踏みながら党として対応を考える」と述べた
……今更。遅すぎる。(検察の動きを見極めたかったのだろう)
 「あるべき政治責任については事実関係の把握など手順を踏みながら党として対応を考える」……嫌々、一歩、いや半歩、足を動かしただけ。
 “あるべき政治責任”というのはどういう意味?よく分からない。
 “事実関係の把握など手順を踏みながら”……“事実関係の把握”ではなく”事実を公開”すべき、把握するのは世間である。“手順を踏みながら”…よほど前に進みたくないらしい。
 (あるべき政治責任について)“党としての対応を考える”……考えるだけで、責任を取らないのだろうか?


自民党は、すべての所属議員を対象にアンケートを行う。収支報告書に記載していなかった派閥のパーティー券収入がないか確認する
公開されたアンケートによると
 派閥のパーティーについて、収支報告書に記載すべき収入の記載漏れがあったかどうかを尋ね、あった場合はおととしまでの5年間の金額を年ごとに記すよう求めている
……ほんと、形式的なアンケートだ。
・キックバックがあることを知っていたか?
・収支報告書に不記載だったことを知っていたか?
・不記載に関して、派閥の事務方から「不記載にするように」との指示や「記載しなくてもOK」という説明があったのか?
《宮澤元防衛副大臣に対しては》
・「しゃべるな」と言ったのは誰だったのか?

ぐらいは訊くべきだ。

   
 そう、そうなのだ!
 派閥の事務から「不記載にするように」との指示や「記載しなくてもOK」……
……「派閥の事務からの指示・説明」があったと言っているが、いったい誰が言ったのだろうか?
 派閥、派閥と言っているが、どういう組織なのか?総統選挙などでも分かるように、相当堅固な組織なのであろう。
 これだけの大金を動かす組織なのだから、勉強会を運営するだけの団体ではないだろう。
 法的に団体・組織として登録されているのだろうか?
 決算報告がなされているのだろうか?
 会則などはあるのだろうか?
 執行部(理事会、役員会)はあるのだろうか?

 とにかく、あれだけ多くの議員が、口をそろえたかのように、《派閥の事務から「不記載にするように」との指示や「記載しなくてもOK」という説明を受けた》と言っているのだから、まず、その発信元を明確にしていただきたいものだ!
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到底、納得できない……高木毅議員(安倍派事務総長)の説明……

2024-02-05 16:26:35 | 時事
【NHK『NEWS WEB』 1月27日記事より】
 高木前国会対策委員長(自民党安倍派の事務総長)は、2018年からおととしまでの5年間に、派閥から1019万円のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにしている
 高木氏は、27日に福井県敦賀市で記者会見し、「国民に多大なる政治不信を招くことになった。深くおわびを申し上げる」と陳謝した


 この会見で、高木氏は
「派閥の事務局から事務担当者に、いわゆる『還付金』は収支報告書に記載しなくていいという指導があったので、記載せずに提出した。私は代表者として、毎年の収支の概要について報告を受ける程度で詳細までは把握しておらず、記載漏れがあるという認識はなかった」
 高木議員に限らず多くの議員は、収支報告書や実際の入出金については秘書任せだったのかもしれないが、
……“派閥の事務局から「記載しなくてもいい」という指示”と言っているが、派閥の事務局の長が事務総長で、その高木氏が「知らない」というのは、非常に疑わしい
 秘書や党員が数億円を左右する指示ができるモノだろうか?( 議員側にキックバックした金額は、一昨年までの3年間で4億円以上、 過去5年間での金額は6億7654万円)

《還付金の使い道》に関して
「『還付金』は、現金で事務所内で保管し、必要に応じて同僚議員、マスコミ関係者、有識者と意見交換の場を設けた際の飲食費や会場費、交通費などに充てていて、政治活動に使用したものだ。いわゆる『裏金』や私的な使い方をしたことはない」と述べた
 “同僚議員、マスコミ関係者、有識者と意見交換の場を設けた際の飲食費や会場費、交通費などに充てていて、政治活動に使用したもの”と説明しているが、1年当たり200万円……
 しかも、還付金は全部使い切り、領収書はないという!


議員辞職や離党する考えがあるか問われたのに対しては、「政権与党の一員として、しっかりと信頼回復に努めたい」と述べ、否定した
……信頼回復に努めるのなら、議員辞職すべきだ。


【関連記事】 「岸田総理の答弁・施策は政治改革ではなく、《自分が如何に窮地を切り抜けるか》だけ…その2」
「岸田総理の答弁・施策は政治改革ではなく、《自分が如何に窮地を切り抜けるか》だけ」
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新型コロナウイルス その158「騒ぎ立てる必要はないかもしれないが、第10波が来ているかもしれない」

2024-02-03 13:35:09 | 時事
“第10波”と言うべきかは分からないが、新型コロナウイルスの感染者が増えてきている。
状況をどう捉えたらいいのかも、よく分からない(後述)が、まず、データから

【1週間に確認された1医療機関あたりの感染者数の平均値の推移】

2022年10月から2023年5月7日までの「第8波」を含む感染状況のデータを、「定点把握」で集計し直し、参考値として発表(青色の棒グラフ)。
グラフでは、この過去の参考値(青色の棒グラフ)と、2023年5月8日以降の最新の「定点把握」の数値(黄色い棒グラフ)を、便宜的に同じ画面内に連続して表示


【直近3週間の、1週間に確認された1医療機関あたりの感染者数の平均値】
1月08日〜1月14日…… 8.96人(前週比129%)
1月15日〜1月21日……12.23人(前週比136%)
1月22日〜1月28日……14.93人(前週比122%)

 インフルエンザは17.72人(1月22日〜1月28日)(『新型コロナウイルス特設サイト』より)

 昨年(2023年)5月7日までの“全数把握”とそれ以降の“定点把握”を同列に考えてよいか疑問の余地はあるが、第9波(定点把握)に迫りつつあり、第8波級に感染拡大する可能性もある。
 ちなみに、第8波(2022年12月~2023年1月)のピーク時は1日の感染者数は246,000人(最高値)だった。現在の定点データを全数把握データに置き換えると、約50,000人(類推)。
 とにかく、グラフから考えると、感染はかなり拡大してきている。

 ただし、第9波の時はそれほど騒がれなかったので、深刻に考えなくてもよいのかもしれない。
 しかし、情報が出てこなかっただけかもしれないし、警戒心が薄れて、検査数も少なくなったと考えられるので、感染者の実数はもっと多いのかもしれない。
 将棋界でも昨年は、コロナ感染で対局延期や不戦敗の事例もちらほらあったが、最近は“体調不良”で延期や不戦敗という告知も多いので、インフルエンザによるものかもしれない。

 なので、インフルエンザ並みの警戒でよいのかもしれない(いえ、インフルエンザも油断してはいけない)
 とにかく、重症患者、入院患者、死亡数などが分からないので、「かもしれない」連発の歯切れの悪い文章になってしまう。

 「声出し声援」「会食(宴会)」などの自粛は呼びかけなくてもよいとは思うし、通常の生活の制限も必要ないとは思うが、やはり、重症化のリスクがある人がいるので、《感染が拡大している》事実はアナウンスすべきだろう。
 あと、重症化率なども教えてほしい。


【関連記事】
その157「今年度の将棋連盟棋士の新型コロナ感染 and 全国感染状況」
その156「NHK 『日曜討論』 【新型コロナ感染拡大は 「5類」移行でどう向き合う】」
その155「感染数の増加率は楽観できないかも」 他の感染症も気になる
その154「感染状況に注視すべきかも」 & 記事予定の備忘録
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相棒 season22  第14話「亀裂」

2024-02-02 10:08:32 | ドラマ・映画
芸術家絡みの話は、苦手だ。
芸術そのものは嫌いじゃないが、ドラマに登場する“芸術に固執する人物”の信条が理解し難いのである。


若手芸術家を支援していた美術コレクター・道明寺は、芸術を愛していたのではなく、
“芸術家を飼う自分”を愛していただけ


 《わが身は余命3カ月》⇒《ならば、コレクションの芸術品も自分もろとも焼却、破壊》……子飼いの陶芸家・島川雪乃や洋画家・横井正孝へのフェイク
 芸術家が心血を注いだ作品が破壊されるのはいたたまれず、コレクションを盗ませ犯罪者にする
      ↓
 犯罪者になれば孤独になる。孤独からこそ芸術作品が生まれる

   ……という筋書きだったが、余命3カ月な自分のエゴで若手を束縛・支配しなくてもいいんじゃないか?
   まだしも、フェイクの心情の方が理解できる(作品が破壊されるのは耐えられないけど)


《殺人の真相》
・窃盗グループは陶芸家・島川にネットの闇バイトで雇われ、合鍵使用などの指示に従っただけだった
・窃盗団が侵入する前に、洋画家・横井が盗み出しており、狼狽した窃盗団にいさかいが起こり、弾みで後頭部強打し死に至った
・特定されやすいスニーカーを履いていた為、足がつき、逮捕

《右京の推理》
・犯行手口が前の2件とは違う
・現場から見つかった陶器の破片を見て、島川が動揺したのを見て、陶器が破壊されたこと、その破壊に島川が関係していたことを察知し、道明寺と若手芸術家との行き違いがあったと推察
・コレクションケースに保管されていた「百舌ひとり」(日本画)が、和室に飾られていた⇒《コレクションが盗まれる》ことを予見し、お気に入りの画を避難させていた

★右京に抱いた違和感に納得できない
 直接対面したことのない相手に対局を挑んだことに違和感を感じたというが、チェス喫茶という場で、右京の指しっぷりを見たのなら、不自然ではないと思う。(チェスも“指す”と言っていたので、少しうれしい)
 それよりも、対戦してみて、道明寺の本質(“自分の思い通りに相手を束縛したい”など)を見抜いたとした方が面白い

《美和子の芸術作品》
 植木鉢とか洗面器とか思われた。
 本人は“大皿”と言い張った(笑)が、形状的には植木鉢や洗面器の方が正しい。ちなみに、食品包装容器(パック)としては、“桶”に分類されそう。
 バラエティ番組の大食い完食コーナーで使用されそうな大きさだった

 
【ストーリー】(番組サイトより)
美術品の連続強盗が殺人に発展!?
著名コレクターの“裏の顔”とは


 ある休日。右京(水谷豊)は、著名な美術コレクター・道明寺(小林隆)とチェス喫茶で一局交え、その策士ぶりに舌を巻く。いっぽう、薫(寺脇康文)は美和子(鈴木砂羽)と共に、陶芸教室に参加。講師は“アート界の若きエース”と評される女性芸術家で、図らずも道明寺がかつて支援した人物だった。
 そんな中、道明寺のコレクションルームで男性の遺体が発見され、美術品がすべて持ち去られる事件が発生。警察は、ここ1か月で2件発生している、美術品強盗グループの仕業とみていたが、右京はこれまでの手口と違う点があることを指摘する。
 しかし、その後すぐ、遺体の男性が、マークしていた強盗グループの一員であることが判明。それでも独自の捜査を続行。すると、道明寺に強い恨みを持つ人物が浮上し、意外な事実が明らかになっていく。

右京も認めるチェスの策士と殺人事件の関係は?
連続強盗の背景には闇バイトの影!?
消えた美術品の謎の先に驚愕の真実が!


ゲスト:小林隆

脚本:岩下悠子
監督:内片輝


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
コメント (2)
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2023年度 A級順位戦 8回戦終了

2024-02-01 18:21:06 | 将棋
【8回戦終了時の成績】(成績横の順位は今期A級ランキング)
豊島九段 6勝2敗(3位)○稲葉 ○佐々木○渡辺 ○永瀬 ○佐藤 ○中村 ●広瀬 ●斎藤 菅井(←1位)
永瀬九段 5勝3敗(4位)●菅井 ○佐藤 ○斎藤 ●豊島 ○広瀬 ○渡辺 ●稲葉 ○佐々木 中村(↑4位)
菅井八段 5勝3敗(6位)○永瀬 ○中村 ●稲葉 ○広瀬 ○佐々木○斎藤 ●渡辺 ●佐藤 豊島(↓2位)
渡辺九段 4勝4敗(1位)●佐々木○稲葉 ●豊島 ○佐藤 ○斎藤 ●永瀬 ○菅井 ●中村 広瀬(↓3位)
佐藤天九段4勝4敗(8位)○斎藤 ●永瀬 ●中村 ●渡辺 ●豊島 ○広瀬 ○佐々木○菅井 稲葉(↑6位)
中村太八段4勝4敗(10位)●広瀬 ●菅井 ○佐藤 ○佐々木●稲葉 ●豊島 ○斎藤 ○渡辺 永瀬(↑8位)
広瀬九段 3勝5敗(2位)○中村 ●斎藤 ●佐々木●菅井 ●永瀬 ●佐藤 ○豊島 ○稲葉 渡辺(↑9位)
斎藤八段 3勝5敗(5位)●佐藤 ○広瀬 ●永瀬 ○稲葉 ●渡辺 ●菅井 ●中村 ○豊島 佐々木(↑10)
稲葉八段 3勝5敗(7位)●豊島 ●渡辺 ○菅井 ●斎藤 ○中村 ●佐々木○永瀬 ●広瀬 佐藤(↓5位)
佐々木八段3勝5敗(9位)○渡辺 ●豊島 ○広瀬 ●中村 ●菅井 ○稲葉 ●佐藤 ●永瀬 斎藤(↓7位)
右端の順位は7回戦終了時の暫定順位


【8回戦】(赤字は予想が外れた対局)
●渡辺明九段-中村太地八段○
○広瀬章人九段-稲葉陽八段●
●豊島将之九段-斎藤慎太郎八段○
○永瀬拓矢九段-佐々木勇気八段●
●菅井竜也八段-佐藤天彦九段○

  ……全部的中しそうな時間帯もあったが、3つも外れた。懸賞商品は露と消えた……

 7回戦終了時点での暫定順位が5~7位の棋士が敗れ、8~10位の棋士が勝ったので、団子状態は解れない。
 “ほぐれない”どころか、“さらに密”と言った方が良いかもしれない
 〈3勝棋士4名、2勝棋士2名〉⇒〈4勝棋士3名、3勝棋士4名〉……ただし、4勝の最上位の渡辺九段は降級の可能性はない

菅井竜也八段-佐藤天彦九段
 初手から▲2六歩△3四歩▲7六歩△3二飛▲2二角成△同飛▲6五角△7四角(第1図)

 この局面、菅井八段は順位戦で2局経験しているらしい。(▲羽生九段ー△菅井八段、▲豊島九段ー△菅井八段)
 この2局は、1図から▲4三角成△5二金左▲3四馬△4七角成……と進んでいる。
 本局は1図より▲7四同角△同歩▲5五角△8二角(第2図)▲7七角△4二金▲2二角成(第3図)△同銀と進んだ。

 第2図で、一旦▲7七角と引いた後、△4二金に▲2二角成としたのは不思議な手順だが、▲7七角自体は前例の多い手順で、その直後の△4二金が珍しいそうだ。
 以下、指し手は省略するが、第4図、第5図と進む。

 第5図から、菅井八段が切り込んでいく。
 2八で総交換(角飛交換だけに留める選択もあった)し、飛車打ち~飛車合~交換~飛車打ち~飛車打ち返し、と進み第6図

 図の△5七銀では△5九同飛成▲同金△3九飛とする手もあったが、菅井八段はもっと過激だった。
 ただ、少し過激すぎたのか、少し攻めが細くなってしまった。


 第7図では△4八成桂と飛車を取りに行きたいが(▲7九飛なら△6八金)、かまわずの▲7四歩が厳しすぎる。
 そこで、△4四銀~△7五歩と手を戻した後、飛車に迫るが、

 と、巧く立ち回られて、余されてしまった。
 この後、幾ばくもなく投了。持ち時間を約3時間を残しての早い終局だった。

 この将棋、菅井八段が主導権を握っていたが、少し過激に行き過ぎて、やや不利に陥った。
 問題はその後の淡白な指し手。気になる負け方だった。



渡辺明九段-中村太地八段
 相掛かりの将棋から、先手の中村八段が7四の歩をかすめ取り、さらに、3四の歩も取る。
 もちろん、後手もむざむざ2歩損に甘んじるわけがなく、歩が取られる間に、どんどん銀をどんどん繰り出し、盤面を支配する。


 《歩得 対 手得》の戦いとなったが、先手の中村八段によると「7七角と3六飛の組み合わせがよくなかった」らしい。
 下図の少し前には、6八の玉を6九に引いて6八にスペースを作って、▲6八銀と守ったり、7七の角も8八に引いて敵銀の進出に備えるなどの辛抱を強いられた。

 図の局面は、▲5六同歩とすると△7六銀と銀の進出が可能となってしまう。かと言って、放置も出来ず、▲5六同歩と応じるしかなかった。
 その後、後手は飛車先を交換。先手は7七銀と専守態勢。(先手の角が隠居状態)


 先手の辛抱が続き、後手の渡辺九段は気分が良かったことだろう。
 ただし、第4図での評価値は後手の+300弱程度で、実感ほどは後手に形勢は振れていない。中村八段の辛抱が見事だったと言える。
 気分が良かった(←私の推測)渡辺九段、ここでの形勢を過大評価していたようだ。

 
 その因として、渡辺九段は第4図からの△4五銀を挙げている。この手では、△5二飛とするんだったと。
 AI評価値は、第5図の△3三桂のマイナス評価が大きかった。この△3三桂では△1三桂とこちらに跳ねるべきだったと。
 桂を端に跳ねてしまうと、当然、中央での働きは不可能。さらに、下手をすると端攻めを食らってしまう。それで、△1三桂を選択肢から外したのだ。

《なぜ、桂を当然と思われる3三に跳ねてはいけないのか?》
 おそらく……恐らくだが、桂で角筋を遮ってしまったので、桂を跳ねての飛車当たりに対して、▲2六飛が可能になったことが理由。
 △1三桂だったら▲2六飛に△4四角で、先手は飛車を引かざるを得ない。
 渡辺九段にとって不運だったのは、《△3三桂と角道を遮断しても、角は1三に出れば、活躍できる》こと。さらに、第4図で形勢の利はわずかと判断していれば、△3三桂▲2六飛の変化が思わしくないと読めたのではないだろうか。

 第6図では、成り込んだ銀が負担になっており、先手の角も働いてきており、先手が有利になっている。


 図の△5五歩は流石の最善手。
 4五での銀桂交換は甘んじて、先手の角を働かせない。形勢は利あらずと切り替えて、倒されないことを重視した。
 それが功を奏して、形勢を押し返した局面もあったが、徐々に、形勢は中村八段に傾いていった。
 終盤冴えなかったのは、4図~6図の釈然としない気持ちが影響したのかもしれない。

 一方の中村八段。
 序盤から中盤の辛抱。中盤以降の後手の攻め駒にプレッシャーを与え続け、押し返した強い受け手。
 終盤の的確さは見事だった。


再掲載【8回戦終了時の成績】(成績横の順位は今期A級ランキング)
豊島九段 6勝2敗(3位)○稲葉 ○佐々木○渡辺 ○永瀬 ○佐藤 ○中村 ●広瀬 ●斎藤 菅井(←1位)
永瀬九段 5勝3敗(4位)●菅井 ○佐藤 ○斎藤 ●豊島 ○広瀬 ○渡辺 ●稲葉 ○佐々木 中村(↑4位)
菅井八段 5勝3敗(6位)○永瀬 ○中村 ●稲葉 ○広瀬 ○佐々木○斎藤 ●渡辺 ●佐藤 豊島(↓2位)
渡辺九段 4勝4敗(1位)●佐々木○稲葉 ●豊島 ○佐藤 ○斎藤 ●永瀬 ○菅井 ●中村 広瀬(↓3位)
佐藤天九段4勝4敗(8位)○斎藤 ●永瀬 ●中村 ●渡辺 ●豊島 ○広瀬 ○佐々木○菅井 稲葉(↑6位)
中村太八段4勝4敗(10位)●広瀬 ●菅井 ○佐藤 ○佐々木●稲葉 ●豊島 ○斎藤 ○渡辺 永瀬(↑8位)
広瀬九段 3勝5敗(2位)○中村 ●斎藤 ●佐々木●菅井 ●永瀬 ●佐藤 ○豊島 ○稲葉 渡辺(↑9位)
斎藤八段 3勝5敗(5位)●佐藤 ○広瀬 ●永瀬 ○稲葉 ●渡辺 ●菅井 ●中村 ○豊島 佐々木(↑10)
稲葉八段 3勝5敗(7位)●豊島 ●渡辺 ○菅井 ●斎藤 ○中村 ●佐々木○永瀬 ●広瀬 佐藤(↓5位)
佐々木八段3勝5敗(9位)○渡辺 ●豊島 ○広瀬 ●中村 ●菅井 ○稲葉 ●佐藤 ●永瀬 斎藤(↓7位)
右端の順位は7回戦終了時の暫定順位


 1敗の豊島九段、2敗の菅井八段が敗れ、永瀬九段が星一つ差の2位に浮上。
 最終局は、豊島九段(6勝2敗)vs菅井八段(5勝3敗)、永瀬九段(5勝3敗)vs中村八段(4勝4敗)。
 挑戦権争いも、風雲急を告げてきた(←古い言い回しだ・笑)

 残留争いは、3勝5敗の佐々木八段、稲葉八段、斎藤八段、広瀬九段、さらに4勝4敗の中村太八段、佐藤天九段に降級の可能性がある(危険度は先に名前を挙げた方ほど大きい)
 確率的には、暫定5位の中村太八段辺りは降級危険度は低いかもしれないが、最終局の相手は永瀬九段。対戦成績は中村八段の3勝4敗と拮抗しているが、あの永瀬八段なので、負ける確率の方が高い。
 で、敗れて4勝5敗になると……

渡辺九段(4勝4敗・1位)-広瀬九段(3勝5敗・2位)
斎藤八段(3勝5敗・5位)-佐々木八段(3勝5敗・9位)
稲葉八段(3勝5敗・7位)-佐藤天九段(4勝4敗・8位)
対局が関係してくる(渡辺九段は降級の可能性はない)

斎藤八段(3勝5敗・5位)-佐々木八段(3勝5敗・9位)は、どちらが負けても3勝6敗になるので、中村八段が敗れても4勝5敗なので、中村八段は敗者より上位になる。
勝者は4勝5敗で中村八段と同星になるが、中村八段はランク最下位なので、この1局の勝者よりは下になる。
渡辺九段(4勝4敗・1位)-広瀬九段(3勝5敗・2位)戦は、広瀬九段が勝つと、渡辺、広瀬の両者とも中村八段より上位になる。広瀬九段が敗れると3勝6敗で、中村八段より下位になる
稲葉八段(3勝5敗・7位)-佐藤天九段(4勝4敗・8位)は、稲葉八段が勝つと、稲葉、佐藤の両者とも4勝5敗となり、ランク最下位の中村八段より上位になる。佐藤八段が勝つと、佐藤5勝4敗、稲葉3勝6敗となり、稲葉八段は中村八段より下位になる
 斎藤八段ー佐々木八段戦は勝敗に関わらず、どちらか一方が必ず中村八段より下位になるので、残りの2局で、下位者が1人生じれば8位以上になり、残留できる。
 その2局で、中村八段より下位者が生じるのは、①「渡辺-広瀬で広瀬負け」と②「稲葉-佐藤戦で稲葉負け」の場合。
 この①②のうち、どちらかが成立すれば中村残留となる。逆に陥落するケースは①②の逆の目が両方出る場合だけ。
 勝ち負けを50%とすると、中村降級の確率は25%となる(中村八段が最終局敗れると仮定した場合)


 とにかく、降級危険度は僅差で密集しているので、誰が降級するかは分からない状況だ。
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