不謹慎だと思うが、“連続殺人事件”には興味を魅かれる。
①被害者、殺害場所、凶器や殺害方法などの共通点
②犯人が残した誇示表現やヒント
③次なる被害者の予測
今回は②がタロットカードの示す意味を被害者のキャラクターに被せていて、派手な殺害現場の状況だった。
ただし、ドラマの内容はモヤモヤしたものが残った。
過去の3件の犯人・能見冬馬(高橋光臣)は旧時矢が逮捕していた。逮捕時に転落し、そのショックで記憶喪失に陥ったが、転落直前に能美が言った言葉が記憶喪失の重要なキーだったらしいが、時矢は思い出せない。
それはともかく、旧・時矢は犯人の人物像の特徴として“秩序”と“収集”の2要素を捉えていた。
“秩序”……犯罪を犯したのに裁かれない人間を、法に代わって裁いた
“収集”……服役しなかった理由の種類(不起訴、保釈、執行猶予など)を揃える
と言うものだったが、服役しない理由がダブった犯罪者は裁かないというのは、“秩序”に甚だしく矛盾しているのではないだろうか?
今回の事件は(まだ解決していないが)、先述した①~③で視聴者を引き付けるのに力を入れ過ぎた感があり、残念な回だった。
ちなみに、4人目、5人目の殺害は、能美の担当業務を引き継いだ外山(粟島瑞丸)で、5件目の殺害時に追い詰められ、自害。
【その他の疑問点、不満点など】
・せっかく次の犠牲者が予測できたのに、福知刑事(寺島進)たちは緊迫感なさすぎ。被害者が転落しても、「おいおいおい」とゆっくり駆け寄るなんて…
・ターゲット候補は多人数だったが、京都府警総動員しても警護すべきだ
・能美を精神鑑定した藤林教授(南果歩)は話せないと言いつつ、けっこうペラペラ話していた(フェイクの情報かもしれないが)
・過去の職務に関する記憶がないとはいえ、もうそろそろ、現・時矢ももう少し上手に振る舞ってほしい。いちいち、智佳(瀧本美織)にフォローしてもらうのはテンポが悪い
【ストーリー】番組サイトより
別れた妻で敏腕弁護士の奥畑記子(財前直見)に記憶喪失であることがバレ、1週間以内に職を辞するよう言われた時矢暦彦(沢村一樹)は、すぐにでも記憶を取り戻そうと、開業医の叔父・生田目守雄(武田鉄矢)から退行催眠療法を受ける。だが、追跡中の容疑者に殺されそうになったことが強いショックとなっているようで、うまくいかない。
そんな中、河川敷で女性の変死体が見つかったという知らせが入る。被害者は手足を縛られ、周囲にまいた灯油に火をつけられるという残忍な手口で殺害されていた。しかも、頭上にはキューピッドの人形、足元には男女の別の人形が置かれているなど、タロットの第6番カード『恋人』の図柄が再現されていた…!
実は昨年、今回と同様にタロットカードの図柄を模した猟奇殺人が3件発生し、記憶を失う直前の時矢が容疑者を逮捕していた。その容疑者こそ、時矢を殺害しようとした能見冬馬(高橋光臣)――つまり時矢の記憶喪失を引き起こした男だった。能見が殺害した3人の被害者は、過去に何らかの形で殺人に関与していたものの結果的に罪に問われなかった、という共通点があり、調べたところ、今回の被害者も夫を焼死させた容疑で逮捕されながらも保釈されていたことが判明。だが、能見は逮捕後に素直に犯行を認めて送検され、現在、勾留中。ということは、今回女性を殺害したのは模倣犯なのか…!?
手がかりを求め、時矢は新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)とともに、能見が勤めていたインターネットニュース配信社を訪ねるが、その矢先、勾留中のはずの能見から奇妙なメールが届いて…!?さらに手がかりを求めて、時矢と智佳は、犯罪心理学の権威・藤林経子教授(南果歩)に会いにいくことになるが…!?
ゲスト:南 果歩 高橋光臣 今野浩喜 粟島瑞丸
脚本:戸田山雅司
監督:兼崎涼介
①被害者、殺害場所、凶器や殺害方法などの共通点
②犯人が残した誇示表現やヒント
③次なる被害者の予測
今回は②がタロットカードの示す意味を被害者のキャラクターに被せていて、派手な殺害現場の状況だった。
ただし、ドラマの内容はモヤモヤしたものが残った。
過去の3件の犯人・能見冬馬(高橋光臣)は旧時矢が逮捕していた。逮捕時に転落し、そのショックで記憶喪失に陥ったが、転落直前に能美が言った言葉が記憶喪失の重要なキーだったらしいが、時矢は思い出せない。
それはともかく、旧・時矢は犯人の人物像の特徴として“秩序”と“収集”の2要素を捉えていた。
“秩序”……犯罪を犯したのに裁かれない人間を、法に代わって裁いた
“収集”……服役しなかった理由の種類(不起訴、保釈、執行猶予など)を揃える
と言うものだったが、服役しない理由がダブった犯罪者は裁かないというのは、“秩序”に甚だしく矛盾しているのではないだろうか?
今回の事件は(まだ解決していないが)、先述した①~③で視聴者を引き付けるのに力を入れ過ぎた感があり、残念な回だった。
ちなみに、4人目、5人目の殺害は、能美の担当業務を引き継いだ外山(粟島瑞丸)で、5件目の殺害時に追い詰められ、自害。
【その他の疑問点、不満点など】
・せっかく次の犠牲者が予測できたのに、福知刑事(寺島進)たちは緊迫感なさすぎ。被害者が転落しても、「おいおいおい」とゆっくり駆け寄るなんて…
・ターゲット候補は多人数だったが、京都府警総動員しても警護すべきだ
・能美を精神鑑定した藤林教授(南果歩)は話せないと言いつつ、けっこうペラペラ話していた(フェイクの情報かもしれないが)
・過去の職務に関する記憶がないとはいえ、もうそろそろ、現・時矢ももう少し上手に振る舞ってほしい。いちいち、智佳(瀧本美織)にフォローしてもらうのはテンポが悪い
【ストーリー】番組サイトより
別れた妻で敏腕弁護士の奥畑記子(財前直見)に記憶喪失であることがバレ、1週間以内に職を辞するよう言われた時矢暦彦(沢村一樹)は、すぐにでも記憶を取り戻そうと、開業医の叔父・生田目守雄(武田鉄矢)から退行催眠療法を受ける。だが、追跡中の容疑者に殺されそうになったことが強いショックとなっているようで、うまくいかない。
そんな中、河川敷で女性の変死体が見つかったという知らせが入る。被害者は手足を縛られ、周囲にまいた灯油に火をつけられるという残忍な手口で殺害されていた。しかも、頭上にはキューピッドの人形、足元には男女の別の人形が置かれているなど、タロットの第6番カード『恋人』の図柄が再現されていた…!
実は昨年、今回と同様にタロットカードの図柄を模した猟奇殺人が3件発生し、記憶を失う直前の時矢が容疑者を逮捕していた。その容疑者こそ、時矢を殺害しようとした能見冬馬(高橋光臣)――つまり時矢の記憶喪失を引き起こした男だった。能見が殺害した3人の被害者は、過去に何らかの形で殺人に関与していたものの結果的に罪に問われなかった、という共通点があり、調べたところ、今回の被害者も夫を焼死させた容疑で逮捕されながらも保釈されていたことが判明。だが、能見は逮捕後に素直に犯行を認めて送検され、現在、勾留中。ということは、今回女性を殺害したのは模倣犯なのか…!?
手がかりを求め、時矢は新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)とともに、能見が勤めていたインターネットニュース配信社を訪ねるが、その矢先、勾留中のはずの能見から奇妙なメールが届いて…!?さらに手がかりを求めて、時矢と智佳は、犯罪心理学の権威・藤林経子教授(南果歩)に会いにいくことになるが…!?
ゲスト:南 果歩 高橋光臣 今野浩喜 粟島瑞丸
脚本:戸田山雅司
監督:兼崎涼介