英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

刑事ゼロ 第9話

2019-03-09 11:49:10 | ドラマ・映画
不謹慎だと思うが、“連続殺人事件”には興味を魅かれる。
①被害者、殺害場所、凶器や殺害方法などの共通点
②犯人が残した誇示表現やヒント
③次なる被害者の予測

 今回は②がタロットカードの示す意味を被害者のキャラクターに被せていて、派手な殺害現場の状況だった。


 ただし、ドラマの内容はモヤモヤしたものが残った
 過去の3件の犯人・能見冬馬(高橋光臣)は旧時矢が逮捕していた。逮捕時に転落し、そのショックで記憶喪失に陥ったが、転落直前に能美が言った言葉が記憶喪失の重要なキーだったらしいが、時矢は思い出せない。
 それはともかく、旧・時矢は犯人の人物像の特徴として“秩序”と“収集”の2要素を捉えていた。
“秩序”……犯罪を犯したのに裁かれない人間を、法に代わって裁いた
“収集”……服役しなかった理由の種類(不起訴、保釈、執行猶予など)を揃える
と言うものだったが、服役しない理由がダブった犯罪者は裁かないというのは、“秩序”に甚だしく矛盾しているのではないだろうか?
 今回の事件は(まだ解決していないが)、先述した①~③で視聴者を引き付けるのに力を入れ過ぎた感があり、残念な回だった。
 ちなみに、4人目、5人目の殺害は、能美の担当業務を引き継いだ外山(粟島瑞丸)で、5件目の殺害時に追い詰められ、自害。

【その他の疑問点、不満点など】
・せっかく次の犠牲者が予測できたのに、福知刑事(寺島進)たちは緊迫感なさすぎ。被害者が転落しても、「おいおいおい」とゆっくり駆け寄るなんて…
・ターゲット候補は多人数だったが、京都府警総動員しても警護すべきだ
・能美を精神鑑定した藤林教授(南果歩)は話せないと言いつつ、けっこうペラペラ話していた(フェイクの情報かもしれないが)
・過去の職務に関する記憶がないとはいえ、もうそろそろ、現・時矢ももう少し上手に振る舞ってほしい。いちいち、智佳(瀧本美織)にフォローしてもらうのはテンポが悪い

【ストーリー】番組サイトより
 別れた妻で敏腕弁護士の奥畑記子(財前直見)に記憶喪失であることがバレ、1週間以内に職を辞するよう言われた時矢暦彦(沢村一樹)は、すぐにでも記憶を取り戻そうと、開業医の叔父・生田目守雄(武田鉄矢)から退行催眠療法を受ける。だが、追跡中の容疑者に殺されそうになったことが強いショックとなっているようで、うまくいかない。
 そんな中、河川敷で女性の変死体が見つかったという知らせが入る。被害者は手足を縛られ、周囲にまいた灯油に火をつけられるという残忍な手口で殺害されていた。しかも、頭上にはキューピッドの人形、足元には男女の別の人形が置かれているなど、タロットの第6番カード『恋人』の図柄が再現されていた…!
 実は昨年、今回と同様にタロットカードの図柄を模した猟奇殺人が3件発生し、記憶を失う直前の時矢が容疑者を逮捕していた。その容疑者こそ、時矢を殺害しようとした能見冬馬(高橋光臣)――つまり時矢の記憶喪失を引き起こした男だった。能見が殺害した3人の被害者は、過去に何らかの形で殺人に関与していたものの結果的に罪に問われなかった、という共通点があり、調べたところ、今回の被害者も夫を焼死させた容疑で逮捕されながらも保釈されていたことが判明。だが、能見は逮捕後に素直に犯行を認めて送検され、現在、勾留中。ということは、今回女性を殺害したのは模倣犯なのか…!?
 手がかりを求め、時矢は新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)とともに、能見が勤めていたインターネットニュース配信社を訪ねるが、その矢先、勾留中のはずの能見から奇妙なメールが届いて…!?さらに手がかりを求めて、時矢と智佳は、犯罪心理学の権威・藤林経子教授(南果歩)に会いにいくことになるが…!?

ゲスト:南 果歩 高橋光臣 今野浩喜 粟島瑞丸

脚本:戸田山雅司
監督:兼崎涼介
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相棒 season17 第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」

2019-03-08 22:50:42 | ドラマ・映画
 通称「シナトラ」こと品田(鶴田忍)の“おとぼけ”と、孫の直人(長谷川ティティ)の“お調子者”のコンビぶりから、コメディ路線かと思いきや、サブタイトルの「漂流少年~月本幸子の覚悟」通りのシリアスなストーリーで、さらに、意表の前後編構成。
 シナトラのキャラから輿水氏当たりの脚本かと思ったが、多数の伏線(謎・疑問)を回収しつつ、さらに謎が生じるという展開は太田愛氏ぽいと感じた。

(脚本家による思い込みを避けるため、担当脚本の氏名を見ないようにしています。太田愛氏の脚本の特徴については、season16 第10話 元日SP「サクラ」で語らせていただいています)

★多数の伏線(疑問・謎や新事実)
①幸子(鈴木杏樹)が椎名智弘(小原唯和)からのハガキを右京たちにお披露目2018元日SP「サクラ」に登場した高校生ハッカー3人組のひとり)
 幸子は手紙のやりとりをしていて、智弘が高校に戻らず独学で高卒認定試験に合格したなどの近況を語る。(智弘が本編とかかわりがあるのかは不明)

②シナトラと直人が不法投棄された物品(椅子や鞄)を軽トラに搬入、更なる物色中に死体を発見
 通報すると不法投棄された物品を持ち去る行為が咎められると思い、翌日、幸子を小芝居で引き込み、現場に連れて行き死体を発見させようとしたが、死体は消えていた。

③死体発見の際、シナトラは直人に自分が前科者だと告白
 後に嘘と判明

④死体の素性が判明
 幸子が右京たちに相談し、死体の正体が判明。
 死体は首つり自殺者として発見されており、リフォーム店店主・元宮(羽田真)。
 借金苦だったらしい。
 担当所轄で事件資料を見た右京が、細かい疑問を提示し、司法解剖に持ち込む

⑤幸子がシナトラの家で彬(浦上晟周)と遭遇
 やくざの愛人で、そのヤクザを拳銃で撃ち服役していたことを話す
 初対面で暗い過去を話すか?と思ったが、彬の表情から彼の辛い心の内を汲み取ったのだろう(それに、幸子は、けっこう簡単に過去を語る癖がある)

⑥本宮の死因が判明
 花の里で飲食中の特命のふたりに、幸子が“不法投棄現場の衣装ケースの中に死体が入っていた”のではと相談中、所轄から連絡が入り、《背後から腕で頸部を圧迫されたことによる窒息》で偽装自殺だったことが判明
 これを聞いた幸子が「シナトラさんたちは、誰かが寝ているのを見て、死体だと勘違いしたんですね」と喜んだが、扼殺だったことと寝ているのを死体と勘違いという結論になる根拠がよく分からない。
 幸子は“シナトラたちは事件と無関係”であると印象づけて、右京たちの目が彬に向かないようにしたかったのだろう。

⑦幸子に礼を言うため待っていた彬
 彬も幸子に相通ずる何かを感じ、救いを求めるような気持ちで幸子の過去を聞く
「もし、そいつを撃たなかったら、幸子さん、どうなってたと思う?
 その時は、こうするしかないと思ったんだろ?どうしても…どうしても、こうするしかないって…」

という問いを投げかける。
「ああしないと、生きていけないと思った」(幸子)
「世の中の方が間違っている時は、他に方法がないということもあるんじゃないかと思う」
去っていく彬を見やり、考え込む幸子…

⑧元宮の情報
・闇金から金を借りていた
・妻が受取人の生命保険に入っていた
・右京は遺留品に名刺入れとノート2冊がないことが気になる
・解剖の結果、《殺害後、一定の時間、横に寝かされていた》ことと、《髪に揮発性の油分を含んだ微量の砂が付着していた》ことが判明


⑨冠城の聞き込み(彬を心配した幸子に頼まれた)
 彬がシナトラの孫ではなく、シナトラの息子だという情報を掴み、幸子に報告(しかし、これも嘘だと後に判明)

⑩右京、不法投棄現場で砂を採取
 揮発性の油分を含んでいると思われる砂を採取

⑪右京、ぷりぷりして冠城と合流(幸子の肉じゃがをお昼に食べるはずだったが、肉じゃがを持った冠城に会えたのは午後3時)
 元宮の髪に付着していた砂が不法投棄場所の砂と成分が一致(鑑定早すぎ)、シナトラたちを警視庁で聴取
 芹沢から《元宮が闇金に完済していた》情報を得る

⑫盛り付けが偏ってしまった肉じゃが弁当を食べながら、特命室で捜査会議
・本宮は人目のつかない不法投棄場所で犯人と密会していたのではないか?
・犯人は何故、本宮の死体を衣装ケースに隠したのか?(後に判明)

⑬品田リサイクル店を訪れたスーツ姿の男(顔は不明)
 スーツの男を見て怖れる彬だが、男が鞄を探していると知り、軽トラに置かれたままだったカバンの中身を物色し、名刺入れと財布とノートを見つけ、ノートを読む

⑭前歴者紹介システムを調べる冠城
 シナトラの前歴はなかった

⑮リサイクルショップ品田にコソ泥
 シナトラが気配に気づき、格闘。
 騒ぎに気付いた直人と彬が駆けつけ、犯人逃亡。
 犯人は目だし帽を被っていたが、その目に心当たりがある彬

⑯現場検証のリサイクルショップ品田に出向く特命係
 何も盗られたものはないと聞き、不法投棄から持ち帰ったものの置き場所を聞き、鞄を発見。鞄の中の財布から、元宮所有の鞄と確認し、事件の経緯を推測。

 ………不法投棄場所で鞄を傍らに置き、約束の相手を待つ元宮。待ち人が現れたが、諍いが起こり、格闘技のような技で男が元宮を扼殺(あの絞め方は弾みで殺害したようには見えない)。そこへ、シナトラたちが到着、あわてて、死体を衣装ケースに隠し、自分も身を隠したが、シナトラたちが死体を発見してしまう。
 シナトラたちが元宮の鞄を持ち去るのを見て、取り戻しに店に忍び込んだのではないか………

 しかし、鞄は軽トラに置きっぱなしで無事だったが、あると思われたノートが見つからない。(彬が持ち去った)


⑰シナトラの嘘が発覚
 彬が息子であるという証拠の写真にスカイツリーが映っていて、年代がおかしいことから息子だというのは嘘と判明。
 死体発見時に通報しなかったのは、彬の為に警察に関わりたくなかった。
 彬を家に連れてきた時「今、俺が捕まったら、困る人がいるんだ」という言葉を受け止めたからだという。

⑱彬の回想
~詐欺の金の“受け子”が捕まるシーン。受け子に「あいつがやれと言ったんだ」を自分を指差され、逃亡~

⑲幸子への彬の頼み
 夜中に彬の言葉を思い出しているところに、彬から電話が掛かり、何かを頼まれる

⑳元宮のリフォーム時の仕事ぶり
 聞き上手で、依頼主の話を聞き出していた(特に息子の情報)
 本宮は詐欺の情報屋だったのでは?ノートにはその情報が記されていた


21.本宮が関わった詐欺での逮捕者
 受け子役の坂口淳(福崎那由多)を逮捕、見張り役の河野彬は逃走
 “元締め”や“手配師”は未逮捕。


22.そして、次回へ
 坂口淳を見つけ、声を掛ける冠城。
 空き地か工事現場の脇に座り考え込む彬
 花の里でスーツ姿でPCを操作する幸子に、「彬くんから連絡がありましたねと問いただす」右京
 「彬くんは、やっていません」ときっぱり言う幸子



消えた死体、嘘八百のシナトラ、訳ありの彬、元宮の正体など、疑問や謎が浮かんでは解消されていったが、
《元宮殺害の犯人》
《彬の心に抱えるモノは何か?》
《幸子が彬から頼まれたことは?》
《葉書の送り主の椎名智弘は事件と関わりがあるのか?》
など、謎が残る。



 前後編モノは前後編のバランス配分も難しい。中身がなくて引き伸ばしただけのダラダラとした冗長感が強く残念な出来が多い。
 今回は期待していいような気がする。

(ストーリーとは関係ないが、彬役の浦上晟周くん、目が上川隆也さんと似ている)


第1話「ボディ」第2話「ボディ ~二重の罠」第3話「辞書の神様」第4話「バクハン」第5話「計算違いな男」第6話「ブラックパールの女」第7話「うさぎとかめ」第8話「微笑みの研究」第9話「刑事一人」元日スペシャル 第10話「ディーバ」
第11話「密着特命係24時」第12話「怖い家」第13話「10億分の1」第14話「そして妻が消えた」第15話「99%の女」第16話「容疑者 内村完爾」第17話「倫敦からの刺客」


【ストーリー】番組サイトより
“ついてない女”幸子に降りかかる不可解な事件
遺体消失と変死事件、そして影ある青年の関係は!?


 品田(鶴田忍)という古道具店の主・通称“シナトラ”が、孫の直人(長谷川ティティ)と共に不法投棄現場で死体を発見。あらぬ疑いが掛けられるのを避けるため、“親切な第三者”を巻き込んで、改めて死体の発見者になろうと一計を案じる。
 親切心から、その浅はかな計画に巻き込まれてしまった幸子(鈴木杏樹)だったが、なぜか現場から死体が消えてしまう。そんな中、幸子から「身元不明の遺体が見つかっていないか」という問い合わせを受けた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、事情も分からないまま所轄に問い合わせを。するとその日、小さなリフォーム店の店主が、自殺と見られる状況で発見されたことが判明。右京はその現場に不審を覚え、所轄の担当刑事に司法解剖を促す。
 すると、店主は自殺ではなく他殺で、闇金まがいの会社に借金があったことも分かる。いっぽう、奇妙なかたちでシナトラと顔見知りになった幸子は、シナトラの自宅でもう一人の孫で高校生の彬(浦上晟周)を紹介される。幸子は、思い詰めたような彬の様子から、何か困ったことに巻き込まれているのではないかと心配するが…!?

不運な人生を乗り越えた幸子に忍び寄る複雑な難事件…
鍵を握るのは幸子に救いを求めてきた青年!?
事件の背後に“それぞれの思い”が交錯する!


ゲスト:浦上晟周 鶴田忍 長谷川ティティ

脚本:太田愛
監督:橋本一
コメント (4)
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トレース ~科捜研の男~  第9話

2019-03-07 23:14:28 | ドラマ・映画
面白かった。
『科捜研』と『狩矢警部(演・船越英一郎)』みたいだった!


 被疑者・富樫(和田正人)の証言「被害者・綾乃(美山加恋)の顔にチカチカと光が当たっていた」という何でもないような言葉から、《真犯人がクローゼットに潜んでいたのではないか?》、更に、《クローゼットに身を潜めていたのだから、外の様子をドアに耳をつけて聞き耳を立てていたのではないか?(ドアに耳介が密着していてDNAが採取できる可能性がある)》という推理の経緯は見事だった。
 「自分だけでも富樫を信じてやりたい」と言う被疑者に寄り添う虎丸(船越英一郎)は、シリーズ序盤とは全く別人で、まるで『狩矢警部シリーズ』の狩矢警部(演・船越英一郎)のようだ。
 透明人間のように存在意義が薄かった科捜研のメンバーも音の解析による富樫の居場所探索で活躍してしまう!


真野(錦戸 亮)が富樫を説得する言葉も良かった。
「何の証拠もなく憶測で真実を作り上げるな!
 おまえが今やっていることは、《犯罪者の息子だから罪を犯す》と決めつけてくる連中と同じだ。
「俺も昔大切な人を失った。真相は未だに分からない。知りたくてもどうにもならない。
 でも、あなたにはまだ真相を明らかにして、犯人に裁きを下すチャンスが残っている」
「富樫さん、あなたのことをまだ信じてくれている人がここにいます」


 富樫の潔白は証明されたが、綾乃(美山加恋)の死は切ない……

 犯人が綾乃の婚約者(と本人が名乗っただけ)というのは、おそらく多くの視聴者が思ったはず。
 まあ、それは良いとして、婚約者ならその身辺やアリバイを調べなかったのだろうか?


【ストーリー】番組サイトより
 家族が殺害された25年前の『武蔵野一家殺人事件』を追う 真野(錦戸 亮)は、高校教師の早川(萩原聖人)から、殺害された時に妊娠していた姉・仁美(夏子)に関する情報を聞く。早川は、当時の生徒たちに話を聞いて回ったが、仁美に交際相手がいたかどうかはわからなかったという。真実を解明する糸口を見つけられずに憤る真野。仕事帰りの ノンナ(新木優子)は、公園から出てくる真野の姿を見つける。遅れて、早川が出てくるのを見たノンナは……。
 虎丸(船越英一郎)は、アパートで殺害された胡桃沢綾乃(美山加恋)の事件を捜査する。死因は脳挫傷で、凶器は見つかっていなかった。また、被害者の頬には細かなひっかき傷があった。被害者の携帯電話などに残っていた指紋や目撃証言から、被疑者として浮上したのは綾乃の元恋人の富樫康太(和田正人)だった。富樫は傷害致死罪で7年間服役し、仮出所したばかりだった。 7年前、富樫は、綾乃と結婚するためにある企業に就職したという。だが、その企業は暴力団とつながりがあり、悪質な事業をしていた。半ば脅されるような形で仕事を続けざるを得なかった富樫は、利権を争う相手から暴行を受けた際に、恐怖心から相手を刺してしまったのだ。実はその事件で富樫を逮捕したのは虎丸だった。綾乃には、同じ会社に勤める関口章太郎という婚約者がいたことから、事件は痴情のもつれが原因とも思われた。

着衣の血痕と付着物の鑑定を行った真野は、着衣にバラの花粉が付着していたことを報告する。被害者の頬の傷は、バラのトゲによってつけられたものである可能性もあった。ほどなく、事件当夜に富樫がバラの花束を購入していたことが判明する。それでも富樫の犯行だとは信じられない虎丸に、真野は「あなたが信じるか信じないかは関係ない」と言い放つ。

そんな中、富樫と思われる男が暴行事件を起こしたという通報が入る。

脚本:相沢友子
演出:三橋利行
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メゾン・ド・ポリス  第8話「30ミニッツ」

2019-03-05 18:03:13 | ドラマ・映画
 ひより(高畑充希)の父や美砂(萩野友里)の夫の死の真相を求めて高遠建設の情報を引き出そうと、藤堂(野口五郎)の誘拐をでっち上げたひより、美砂、フリージャーナリストの真琴(東風万智子)たち。
 真琴の娘・桃香(住田萌乃)も協力者とは、なかなか巧みな狂言だった。


 草介(竜星涼)の正体は人事第一課の捜査員。
 高遠建設と癒着していると疑り、伊達(近藤正臣)や夏目(西島秀俊)らをマークしていたと言う。
 でも、既に退職している者を調べても意味はないと思うが…

 今回、ひよりはメゾンのメンバーや人事一課を相手に見事な奮闘ぶり。
 しかし、、いままで一緒に捜査してきたメンバーを疑うものなのだろうか?
 草介も2年もマーク、しかも、盗聴までしていたのなら、メゾンの連中がシロなのは分かりそうなものだが。


 ただ、伊達が明かした高遠建設の資料だが、天下りまでして調べたにしては中身がなさすぎ。
 草介が人事一課の捜査員で盗聴されていることにも気づいていて、隠しているのだろうか?
 人事一課の目的と、ひより、そして伊達たちの目的は同一方向なのだが、人事一課の上層部に癒着の黒幕がいると考えているのかもしれない


 夏目が警察を辞めた辺りの事情ももっと知りたいが、次回、明かしてくれるのだろうか?
 
 

【ストーリー】番組サイトより
 ある日、館林桃香(住田萌乃)という少女が1人でメゾンにやってきた。祖父がオレオレ詐欺に遭ったので犯人を捕まえてほしいという。
 桃香にメロメロになったおじさまたちが話を聞いていると、宛名も送り主もない謎の小包が届く。夏目(西島秀俊)がリビングに運んできたその小包から着信音が。中にはスマホが2台入っていた。電話の主は変声機を使った声で藤堂(野口五郎)を誘拐したと告げる。そしてもう一方のスマホにメールが届き、添付された写真には血を流して倒れている藤堂の姿があった。
 犯人は午後5時までに1億円を用意しろと要求、できなければ藤堂の命はないと脅す。しかし、すでに指定時刻まで30分しかない。さらに犯人は外部との連絡手段を全て遮断させ、1億円の価値があるものがメゾンの中にあるだろうとけしかける。
 無茶な要求におじさまたちが困惑する中、ひより(高畑充希)が美砂(萩野友里)という女性を連れてメゾンにやってきた。期せずして2人もこの騒動に巻き込まれてしまう。意図がわからないまま犯人とのやり取りを続けるうちに、桃香がキッズケータイを持っていることに気づく。ひよりはそれで桃香の母・真琴(東風万智子)に連絡を試みる。

 そのころ、草介(竜星涼)はメゾンの近くに停めた車の中でメゾンを盗聴していた…。

脚本:黒岩勉
演出:城宝秀則
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刑事ゼロ 第8話

2019-03-04 12:50:27 | ドラマ・映画
ドラマとしては面白かったが、疑問な点も多かった
疑問1.元専務取締役・三宅(篠塚 勝)を殺害する必要があったのか?
 殺害の動機は17年前の機密漏えい事件が関係。漏えい事件の真相は三宅がタクシーに機密書類を置き忘れたのが原因。金戸(小倉久寛)は研究開発に三宅が必要と考え、罪を被る形で退職(不起訴)。現・研究室長の吉原(森岡 豊)は当時は金戸の部下で、金戸が退職したことで得をした人物。三宅は、漏えい事件の真相を回顧録で告白しようとして吉原に殺害された。
 しかし、漏えい事件の真相が公になっても吉原には殆ど痛手はないはず。金戸が機密漏えいしたように見える密会めいた写真は吉原がリサーチ会社に依頼して細工したものだったのだろうか?(例えそうだったとしても、殺害するほどの要素ではない)
 それに、その写真の真相…《金戸は誰と会っていたのか?お札が入っているような封筒は何だったのか?》の回収は無し

疑問2.ユニフォーム美人にまつわるアリバイの疑問
①いくら混雑していたスポーツバーだったとは言え、場違いな小倉久寛が長時間ボックス席にいて、しかも、ユニフォーム美人と一緒だったら、記憶に残るはず。
 それに、その女性に良心があるのなら、逆に金戸のアリバイの証人になるはず
②金戸のアリバイを失くすなら、人気のないところに呼び出すべき。
③三宅は吉原にとって元上司で無関係ではないので、吉原自身のアリバイは用意しなくていいのか

 おそらく、ユニフォーム美女を絡ませたのは、リサーチ会社を登場させて、事件解決を促進させるという脚本の都合であろう。

疑問3.逆効果のダイイングメッセージ
 将棋の歩の駒を握って死んだら、《犯人は金戸(歩→と金→金子)》となってしまうのでは?

疑問4.記憶喪失の刑事は職務停止になるのか?(刑事責任能力を問われるのか?)
 時矢刑事(沢村一樹)の場合、しっかり事件解決しているのだから、良いのでは?
 それに、時矢の元妻の奥畑弁護士(財前直見)は、モダン時矢の仕事ぶりも把握しているのだから、大目に見てほしい。

【面白かった点】
・佐相一家の人情話は良かった
・ナイスな福知刑事(寺島進)
  時矢の捜査に智佳を伴うよう仕向ける
  真犯人のたわごとに怒り、身体を椅子ごと叩きつける(その際、怪我しないように手を吉原の首の後ろに添えていた)


【ストーリー】番組サイトより
 精密ガラスメーカーを定年退職したばかりの元専務取締役・三宅鎮男(篠塚勝)が自宅で殺害され、元部下の金戸直実(小倉久寛)が逮捕された。驚いたことに金戸は、時矢暦彦(沢村一樹)とバディを組む新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)の実の父親だった…!
 捜査から外された智佳の代わりに、時矢は福知市郎(寺島進)と組んで調べを開始。金戸は事件当夜、7時に三宅の自宅に呼ばれていたが、直前になって近所のスポーツバーで待っていてくれとメールが届いたと主張。ところが9時まで待っても三宅が現れなかったため自宅を訪ねたところ、すでに殺されていたと話す。
 金戸はスポーツバーで相席になった女性がいると打ち明けるが、事件の夜、バーは大混雑しており、店員は誰ひとり金戸や女性のことも覚えていなかった。もし、金戸のアリバイを証明してくれる女性が見つからず、金戸が殺人罪で起訴されれば、その娘である智佳も刑事をやめなければならないだろう…。時矢は智佳を救うために、正体不明の謎の美女探しに奔走する。
 そんな中、金戸は17年前、被害者の部下だった時代に機密流出に関与したとして会社から告発され、退職を余儀なくされた過去があると判明。そのため、智佳の母で京都地検の公判検事・貴和子(かとうかず子)とも離婚し、妻子とは離れて暮らしてきたらしい。貴和子は冷徹な検事として有名で、金戸の無実を信じる時矢に対しても、先入観を持って捜査をするな、とクールに言い放つ。
 その矢先、智佳のもとに、時矢の別れた妻で弁護士の奥畑記子(財前直見)が訪ねてくる。果たしてその目的とは…?送検までのタイムリミットが迫る中、はたして時矢は謎の美女を見つけて、金戸の無実を証明することができるのか…!? そして、智佳のピンチを救うことができるのか…!?

ゲスト:かとうかず子 小倉久寛

脚本:戸田山雅司
監督:及川拓郎
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相棒 season17 第17話「倫敦からの刺客」

2019-03-02 17:40:51 | ドラマ・映画
season16 第7話「倫敦からの客人」の続編とも言うべき今回のストーリー

今話の立入(池内万作)のように、虐待やネグレクトなど“親の愛情を受けなかった”、あるいは、先天的なものから、《贖罪の心を持つことができない》《他者に対して感情を持てない》といった人間が存在する……という前提を是認するとして……
 しかし、《贖罪の気持ちを持てない》⇒殺人という法則が成り立つのかは疑問
 立入によると「完全に解放されるには死ぬしかない」などと言っていたが、犯罪が露見して追いつめられての自害だったので、《とりあえず、この世で生きていたい》というのが第一なのであろう。
 となれば、殺人を犯すことは生きる上ではリスクであり、リスクを冒すには何らかのメリット(目的)があるはずだ。考えられるのは、
①『生きていくため』
 Ⅰ.金品を強奪するのに付随した殺人
 Ⅱ.犯罪を知られたため口封じ
 Ⅲ.殺人を生業とする
②快楽や好奇心の為
③その他(他にもあると思うが、それを論理を展開するのは本レビューにおいてはあまり意味がない)
 立入の場合、強いて当てはめるなら①-Ⅲと考えられるが、南井(伊武雅刀)は「贖罪の心を持たない」と言うだけで、殺人の動機や目的については語っていない。
 前回の「倫敦からの客人」の時も同様なことを感じた。

 今回はそれに加えて、さらに疑問に感じたことがある
それは、『南井のキャラ設定が変わっている』こと
 「倫敦からの客人」で 右京は南井(伊武雅刀)の信条を
「影…犯罪者の中には贖罪の心を持つことができない者がいる。そんな犯罪者は自らの死でその罪を贖わせることが相応しい」

と言及している。番組サイトのストーリー欄にも「右京は、南井が歪んだ正義感から、更正不能と見なした犯罪者を死に追いやっているとの疑いを持つ」と記されている。南井本人が述べたことではないが、右京の推察なので間違いではないはずだ。
 しかし、今回は立入に殺人を依頼しているおり、前回とは南井のキャラ設定が変わってしまっている。
 となると、上記の右京の洞察は誤っていたことになる。
 けれども、今回は右京自身も当然のように南井を“モリアーティ教授的存在”(犯罪者を操るボス)と考えている。
 百歩譲って。右京が前回の時も、《南井=モリアーティ》と考えていたとしても、前話の時に犯人を操っていたのは南井と考え、もっと激しく追及するであろうし、倫敦時代においても南井を放置しないであろう。矛盾だらけである。(でも、甲斐享がダークナイトと気づかなかった件があるからなぁ(笑))


今回の事件についても疑問がある
 今話の冒頭、南井が立入に殺人を依頼していた。視聴者には標的が右京であるように思わせていたが、立入によると右京にちょっかいを出したのはオプションだったとのこと。
 となると、標的は南井と関わりがあった3人目の被害者となる。
 殺害しなければならない理由はなんだったのだろうか?

 立入は自害してしまったが(池内万作さん、相棒で2度目の自殺)、過去の犯罪を明らかにしないのだろうか?
 ロンドンでの犯行は管轄外かもしれないが、彼の生い立ちや職歴、渡航歴ぐらいは明らかにすべきなのではないだろうか?

【その他の突込み】
 ジャック・モラン(ニコラス・ペタス)は薬の運び屋だったが、密輸に使用したゴム製の袋をトイレに流すのは乱暴すぎ
 
 

第1話「ボディ」第2話「ボディ ~二重の罠」第3話「辞書の神様」第4話「バクハン」第5話「計算違いな男」第6話「ブラックパールの女」第7話「うさぎとかめ」第8話「微笑みの研究」第9話「刑事一人」元日スペシャル 第10話「ディーバ」
第11話「密着特命係24時」第12話「怖い家」第13話「10億分の1」第14話「そして妻が消えた」第15話「99%の女」第16話「容疑者 内村完爾」


【ストーリー】番組サイトより
因縁の“元相棒”がロンドンで再び動き出す!
無差別連続殺人の真の狙いは右京の暗殺!?


 元スコットランドヤードの警部で右京(水谷豊)のイギリス時代の相棒・南井(伊武雅刀)。右京は、南井が歪んだ正義感から、更正不能と見なした犯罪者を死に追いやっているとの疑いを持つが、決定的な証拠をあげられず、1年前の来日時にはイギリスへの帰国を許したのだった。その南井が、ロンドンで再び不穏な動きを見せていた。
 数日後、都内で同じ犯人によるものとみられる連続殺人事件が発生。捜査一課は無差別殺人とみていたが、右京と亘(反町隆史)は、すべての殺人に共通して、死の直前、不審な電話が掛かっていたことから、被害者に何か共通点があるのではないかと推理し捜査を開始。
 そんな中、花の里でツアーガイドの立入(池内万作)とロンドンから来たという外国人観光客のジャック・モラン(ニコラス・ペタス)と偶然知り合う。そのジャックが何やら不穏な動きを見せた同時刻、花の里の近くで再び殺人事件が発生してしまう。さらに、右京の携帯にもダークウェブを通じて不審な電話が掛かってくる。右京は、ダークウェブを駆使する狡猾な人物として真っ先に南井の関与を疑うが…!?

歪んだ正義感を持つ元相棒が右京暗殺に着手!?
都内で起きた連続殺人事件との繋がりは?
右京と互角の頭脳を持つ男との危険な知恵比べが始まる!


ゲスト:伊武雅刀 池内万作 ニコラス・ぺタス

脚本:徳永富彦
監督:橋本一
コメント (2)
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