英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

トレース ~科捜研の男~  第9話

2019-03-07 23:14:28 | ドラマ・映画
面白かった。
『科捜研』と『狩矢警部(演・船越英一郎)』みたいだった!


 被疑者・富樫(和田正人)の証言「被害者・綾乃(美山加恋)の顔にチカチカと光が当たっていた」という何でもないような言葉から、《真犯人がクローゼットに潜んでいたのではないか?》、更に、《クローゼットに身を潜めていたのだから、外の様子をドアに耳をつけて聞き耳を立てていたのではないか?(ドアに耳介が密着していてDNAが採取できる可能性がある)》という推理の経緯は見事だった。
 「自分だけでも富樫を信じてやりたい」と言う被疑者に寄り添う虎丸(船越英一郎)は、シリーズ序盤とは全く別人で、まるで『狩矢警部シリーズ』の狩矢警部(演・船越英一郎)のようだ。
 透明人間のように存在意義が薄かった科捜研のメンバーも音の解析による富樫の居場所探索で活躍してしまう!


真野(錦戸 亮)が富樫を説得する言葉も良かった。
「何の証拠もなく憶測で真実を作り上げるな!
 おまえが今やっていることは、《犯罪者の息子だから罪を犯す》と決めつけてくる連中と同じだ。
「俺も昔大切な人を失った。真相は未だに分からない。知りたくてもどうにもならない。
 でも、あなたにはまだ真相を明らかにして、犯人に裁きを下すチャンスが残っている」
「富樫さん、あなたのことをまだ信じてくれている人がここにいます」


 富樫の潔白は証明されたが、綾乃(美山加恋)の死は切ない……

 犯人が綾乃の婚約者(と本人が名乗っただけ)というのは、おそらく多くの視聴者が思ったはず。
 まあ、それは良いとして、婚約者ならその身辺やアリバイを調べなかったのだろうか?


【ストーリー】番組サイトより
 家族が殺害された25年前の『武蔵野一家殺人事件』を追う 真野(錦戸 亮)は、高校教師の早川(萩原聖人)から、殺害された時に妊娠していた姉・仁美(夏子)に関する情報を聞く。早川は、当時の生徒たちに話を聞いて回ったが、仁美に交際相手がいたかどうかはわからなかったという。真実を解明する糸口を見つけられずに憤る真野。仕事帰りの ノンナ(新木優子)は、公園から出てくる真野の姿を見つける。遅れて、早川が出てくるのを見たノンナは……。
 虎丸(船越英一郎)は、アパートで殺害された胡桃沢綾乃(美山加恋)の事件を捜査する。死因は脳挫傷で、凶器は見つかっていなかった。また、被害者の頬には細かなひっかき傷があった。被害者の携帯電話などに残っていた指紋や目撃証言から、被疑者として浮上したのは綾乃の元恋人の富樫康太(和田正人)だった。富樫は傷害致死罪で7年間服役し、仮出所したばかりだった。 7年前、富樫は、綾乃と結婚するためにある企業に就職したという。だが、その企業は暴力団とつながりがあり、悪質な事業をしていた。半ば脅されるような形で仕事を続けざるを得なかった富樫は、利権を争う相手から暴行を受けた際に、恐怖心から相手を刺してしまったのだ。実はその事件で富樫を逮捕したのは虎丸だった。綾乃には、同じ会社に勤める関口章太郎という婚約者がいたことから、事件は痴情のもつれが原因とも思われた。

着衣の血痕と付着物の鑑定を行った真野は、着衣にバラの花粉が付着していたことを報告する。被害者の頬の傷は、バラのトゲによってつけられたものである可能性もあった。ほどなく、事件当夜に富樫がバラの花束を購入していたことが判明する。それでも富樫の犯行だとは信じられない虎丸に、真野は「あなたが信じるか信じないかは関係ない」と言い放つ。

そんな中、富樫と思われる男が暴行事件を起こしたという通報が入る。

脚本:相沢友子
演出:三橋利行
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