英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

岸田総理の答弁は、夏休みの宿題について注意された時の小学生の言い訳を思い出させる

2024-03-08 11:42:14 | 時事
《カツオ、宿題やったの?》……「やってるよ~(1問だけだけど)」
《宿題やらなくていいの?》……「もちろん、やらなくちゃいけないよ」
《さっさと、しなさい》……「うん、やるよ(そのうちに)」

【重く受け止め、慎重に対応しなければならない 岸田総理】で検索すると
「政府一丸となって、より一層緊張感を持って職務に当たることによって、国民の信頼を回復するべく努力をしていかなければならない」(2023/11/13)
「政治への信頼が揺らいでいるという点は謙虚に指摘や批判を受け止めなければならず、任命責任者として重く受け止めている」(2023/11/21)
「国民の理解が広がっていないことは真摯に受け止めなければならない」(2023/11/28)
「大変遺憾なこと。重く受け止めている」「党として強い危機感を持って政治の信頼回復に努めなければならない」(2024/1/7)
……という答弁が記されている記事が、多数ヒットする。

 総理就任当時“聞く力”をアピールしていたが、就任後しばらくすると、それは“聞き流す力”だったことが判明した。
 政治資金問題に関しては、その力が存分に発揮されている。


野党の質問に対して、「(仰るようなことは)当然大切なことだと認識している。しっかり慎重に対応しなければならない」と答弁する。
 質問に正対して答えず(全く質問の回答になっていない)、一般論を述べているだけ。
 「慎重に対応しなければならない」という言葉は、便利だ。超便利!

 “慎重に対応する”というのは、《自民党のマイナスにならないようにする》でも嘘をついたこと菜はならない。
 さらに、“~しなければならない”とうのは一般論(概念論)で、「対応する」とは言っていない。

 この記事のタイトルを「夏休みの宿題について注意された時の小学生の言い訳を思い出させる」としたが、小学生は夏休みの終盤に辛い思いをするなど、相応の試練が待っているが、自民党は、のらりくらりと躱して、有耶無耶にして、終了。小学生の方が、遥かにマシだ。

岸田総理の“言い逃れ術”が顕著だったのは、【立憲民主党の小西洋之議員は、一度廃止が決まった安倍派のキックバック再開に、誰が関与したのか?】という質問への答弁(以下は『FNN プライム オンライン』より、引用)
立憲民主党・小西議員「安倍派の7幹部に確認したのか、その事実関係をお答えください」
岸田首相「わたしの指示によって、党幹部と外部の弁護士が参加する形で聞き取り調査を行いました。その調査の中で、ご指摘の点については確認をされておりません」

立憲民主党・小西議員「なぜ岸田総理は派閥の7幹部に確認をしないんですか? 派閥の7幹部が怖いからですか?」
岸田首相「いま現在、確認はできておりません」

立憲民主党・小西議員「なぜ安倍派の7幹部に確認すらしていないのか。その理由についてお答えください。3度目の質問です」
岸田首相「いま現在、確認できていないと申し上げております」

立憲民主党・小西議員「確認しない理由を答えてください。4回目です」
岸田首相「今の点については、確認ができていないと」

立憲民主党・小西議員「なぜ確認をしないのか答えてください、5回目です」
岸田首相「確認の努力は続けていますし、これからも続けてまいります。しかし、今現在確認できていないと申し上げております」

確認しない理由を聞かれても、「確認できていない」と繰り返す岸田首相。


 小西議員は“確認していない理由”を問いているのに、「確認できていない」と答えになっていない答弁を繰り返す。
 この「確認できていない」というのも超便利!
 確認作業をしていなくても、「確認できていない」と答えることができる。

 今後、確認する意思がなくても、使用できる。
 さらに「確認の努力は続けています」というのも、努力するだけで確認することを約束するわけではない。

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