英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ストロベリーナイト』 最終話「ソウルケイジ 後篇」

2012-03-20 23:04:40 | ドラマ・映画
 事件の真相はほぼ予想通り。耕介(濱田岳)と中川美智子(蓮佛美沙子)が、今回の殺人にどれだけ関わっているのかが不明だったが、耕介が美智子を何か(戸部)から守ろうとしていた為、ふたりが戸部(池田鉄洋)殺人に直接関わっていないことは推測できた。
 しかし、耕介の工具に着いた血を拭う様子や、切断された胴体の写真を高岡だと証言したことから、薄々高岡が加害者側でないかと気づいていたと考えられる。

今回のテーマは親子愛
 高岡(石黒賢)の父性は誤った方向に進んでしまったが、腕を斬り落とすという凄まじいものだった。
 高岡の凄まじい愛が玲子の心のわだかまりを解き、母親を抱きしめ、自分は強くなったから心配しないでと、安心させるに至った。
 日下も高岡に影響されたかは微妙だが、いじめに遭っている息子の困難な状況に正面から向き合おうとする。(単に、事件が解決したからかもしれない)


 面白かったが、前後篇の2話構成(後篇は拡大版)の方が良かったように思う。親子相のテーマがあったとはいえ、事件の真相は中篇でほぼ見えてしまったので、間延び感が強かった。
 最終回としての不満もある。高岡の愛の凄まじさに感化されたと先述したが、玲子は事件の真相を解明、証明するのに一生懸命で、そういう描写は薄かったように感じる。
 最終回だというのに、姫川班の他のメンバーは存在が薄かったのも残念だった。


【その他の疑問点など】
・高岡が犯行後、ホームレスたちにお近づきのしるしに金品を寄与したが、これは、玲子が高岡の居所に到達するためのヒントのためだけの行為に思える。せめて、金品の代わりに手当てを頼むとかなら納得できる。そもそも、高岡が金品を持っていたとは考えにくい。
 犯行の偽装をするのが精いっぱいのはずで、ブルーシートの小屋は誰が作ったのだろうか?
・高岡の切断された左腕に戸部の血を染み込ませるという偽装工作はかなり苦しい。第一、そういう知識を高岡が持っていたとは考えにくい
・最低な男・戸部を愛する小林実夏子(霧島れいか)って……
・ガンテツ(武田鉄也)は必要なかった

【ストーリー】(番組サイトより)
姫川玲子(竹内結子)は、発見された胴体が戸部真樹夫(池田鉄洋)のものだと橋爪俊介管理官(渡辺いっけい)に進言。戸部は過去の出来事で高岡賢一(石黒賢)を脅していただけでなく、三島耕介(濱田岳)にも害を及ぼそうとしていたと玲子は推測。そのため高岡が戸部を殺害し、自ら姿を消すことで被害者を装ったと続ける玲子だが、橋爪は受け付けない。玲子が反論していると、耕介が高岡の遺体確認に来た。日下守(遠藤憲一)の付き添いで胴体を確認した耕介は、高岡のものだと証言。捜査は再び戸部の捜索へと戻ってしまう。

玲子は國奥定之助(津川雅彦)に手首と胴体の 再鑑定を 求める。すると國奥はそれぞれが別人のものである可能性を示唆し、科捜研への連絡を約束してくれた。さらに、國奥は胴体の持ち主は感電死したと玲子に教え る。一方、日下は戸部の愛人、小林実夏子(霧島れいか)を訪ね、胴体の写真を見せていた。

中川美智子(蓮佛美沙子)を訪ねた玲子は、戸部から酷い目にあっていたことを告白させた。また、美智子は耕介が自分の父親が事故死ではないことを 教えてくれたのが本当の出会いだったことも打ち明ける。耕介は戸部のことを何も知らないと訴える美智子だが…。

捜査の禁を犯して胴体と手首の再鑑定を依頼した玲子は、橋爪に激しく責められる。そこに、日下が実夏子の証言をもたらし…。

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4 コメント

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終わりましたね (IDEA)
2012-03-21 02:25:00
英さん こんにちは。
おっしゃる通り前回で事件は大体見えてしまったので、今回は人間ドラマの部分が主でした。
姫川家・日下家ともに家庭に問題を抱え、それが高岡(内藤)親子の「親子愛」みたいなものと対比されていたように思います。

活躍したのは玲子と日下だけでしたね(笑)
湯田と保については台詞もなしです。かわいそう。
西島秀俊が「ソウルケイジ」では姫川班はあまり活躍しないと言っていましたが、その通りでした。

ガンテツの登場は映画版への布石だと思います。
ガンテツが優秀な葉山に目を付けて、自分の班に引っ張ろうとする原作がありますから。
井岡のホームレスの部分は、間違いなく玲子にヒントを与えるためのものですね。
あの「取ってつけた感」はすごいです。

玲子の心を動かしたのは、高岡の父性と嫌いな日下にも「父親」としての部分があると感じたからなのでしょうか?
日下が三島耕介と話しているあたりが、ハイライトだったように思います。

それにしても映画化ですか・・・・・
なんか興集的には一抹の不安が。
返信する
親子愛については見応えが ()
2012-03-21 11:08:18
IDEAさん、こんにちは。
親子愛に関しては、見ごたえがありました。

>活躍したのは玲子と日下だけでしたね(笑)

>ガンテツの登場は映画版への布石だと思います。

 映画の布石のためにガンテツを出して、主要メンバーである姫川班が出ないと言うのは、本末転倒です。

 なんだかんだと言ってきましたが、終わってしまいましたね。少し寂しいです。
返信する
また映画につなげるんだなぁ・・ (koumama)
2012-03-21 17:49:38
間延び感は否めないとしても 親子愛が壮絶でとても内容は見ごたえありましたよね。
ただ 最終回にしてはあれ?っていう終わり方をしたのでなにかなぁ?と思ったら
やっぱり・・映画化でした(笑)
ガンテツがあの葉山君を引き抜こうとして バーにも現れたりしてたってことですか。。知らなかった・・(笑)
刑事ものとしてより 姫川班のチームワークのよさとかが好きだったので もう少しチームが活躍してほしかったなあと思いました。
返信する
面白かったですね ()
2012-03-21 18:54:26
koumamaさん、こんばんは。

 なんだかんだ言いましたが、面白かったです。

>親子愛が壮絶でとても内容は見ごたえありましたよね

 ミステリーとしての細かい疑問点はありますが、親子の情愛について見ごたえがありました。耕介の父の切ない死に方、高岡の凄まじい愛、玲子親子の雪解け、ついでの感がありますが、日下の父としての苦悩。
 また、反目(玲子が一方的?)し合っていた玲子と日下がお互いに認め合い、距離を近づけていく様もよかったです。

>最終回にしてはあれ?っていう終わり方
>姫川班のチームワークのよさとかが好きだったので もう少しチームが活躍してほしかったなあと思いました。

 ドラマの最終回としては、主人公の周辺の姫川班の活躍や玲子絶対絶命といったシーンはありませんでしたが、原作に忠実だったということなのでしょう。
 映画の伏線のガンテツのシーンは余分だと思いました。
 来週から、少し寂しいですね。
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