英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2018女子バレーボール世界選手権 偏ったグループ分け

2018-10-10 19:50:25 | スポーツ
女子バレーボール世界選手権で熱戦が繰り広げられている。
日本は第1、第2次ラウンドを通じて6勝1敗と、第3次リーグ進出まであと一歩と健闘している。
……けれども、第1次、第2次ラウンドのグループ分けに偏りを感じてしまうのだが……………


【第1次ラウンド】
A組……日本(6位) オランダ(8位) アルゼンチン(11位) ドイツ(13位) カメルーン(18位) メキシコ(26位)
B組……中国(1位) イタリア(7位) トルコ(12位) ブルガリア(17位) カナダ(19位) キューバ(25位)
C組……アメリカ(2位) ロシア(5位) 韓国(10位) タイ(16位) アゼルバイジャン(24位) トリニダード・トバコ(34位)
D組……セルビア(3位) ブラジル(4位) ドミニカ共和国(9位) プエルトリコ(13位) カザフスタン(21位) ケニア(33位)



 各グループのランキングを合計すると、A組82、B組81、C組81、D組83と平均しているが、括弧内は2017年8月の世界ランキングで1年前のもの(なぜか13位が2チーム)で、ランキング自体の信憑性も、もともと低いような気がする。
 リオ五輪(2016年)……………1位中国、2位セルビア、3位アメリカ、4位オランダ、その他のベスト8はブラジル、ロシア、韓国、日本、予選グループ各5位イタリア、アルゼンチン、各6位カメルーン、プエルトリコ
 ワールドカップ(2015年)……1位中国、2位セルビア、3位アメリカ、4位ロシア、5位日本、6位韓国、7位ドミニカ共和国、8位アルゼンチン、9位キューバ、10位ケニア、11位ペルー、12位アルジェリア
 
  ※近年のワールドカップは“五輪出場権を懸けた世界大会”という色合いが濃くなり、2015年のワールドカップには五輪ホスト国の出場権を持っているブラジルは不参加だった。

 ネーションズリーグ(2018年) 
   予選リーグ…1位アメリカ、2位セルビア、3位ブラジル、4位オランダ、5位トルコ、6位イタリア、7位ロシア、8位ポーランド、9位中国、10位日本、11位ドイツ、12位韓国、13位ベルギー、14位ドミニカ共和国、15位タイ、16位アルゼンチン
   決勝ラウンド…1位アメリカ、2位トルコ、3位中国、4位ブラジル、5位セルビア、オランダ
(中国は決勝ラウンド開催国として出場)

 ネーションズリーグは国によって力の入れ方が違うので参考程度に考えるとして、近年の戦績を考えると、トップが中国、それにセルビア、アメリカが続き、さらにオランダ、ロシア、ブラジルが続く。第2グループの先頭にイタリア、トルコがいて、少し離れて日本、韓国、ドイツ、ドミニカ共和国、タイが追うというイメージ。

A組……オランダ5勝0敗、日本4勝1敗、ドイツ3勝2敗、メキシコ1勝4敗、アルゼンチン1勝4敗、メキシコ1勝4敗
B組……イタリア5勝0敗、中国4勝1敗、トルコ3勝2敗、ブルガリア2勝3敗、カナダ1勝4敗、キューバ0勝5敗
C組……アメリカ5勝0敗、ロシア4勝1敗、タイ3勝2敗、アゼルバイジャン2勝3敗、韓国1勝4敗、トリニダード・トバコ0勝5敗
D組……セルビア5勝0敗、ブラジル4勝1敗、ドミニカ共和国3勝2敗、プエルトリコ2勝3敗、ケニア1勝4敗、カザフスタン0勝5敗

 今大会の試合ぶりは、イタリア、セルビア(失セット0)、アメリカ、中国、ロシアがトップグループであるが、ロシアのエース・ゴンチャロアが故障した模様でコート復帰は難しそう。
 ブラジルは大黒柱のタイーザが故障を抱え、ベンチにいることが多く、他の選手も体が絞り切れておらず(単に体格が良いだけかも)、チームとしてのシステムや連係プレーも成熟していない。
 タイは第1次ラウンドでロシア、アメリカ相手にフルセットの大熱戦を繰り広げたが、アチャラポーンが負傷し離脱したのが痛い。韓国は第1次ラウンドで1勝5敗で敗退。

 ここで改めて、トップグループを赤、第2グループを青で色分けしてみる。(イタリアは今回の勢い、ネーションズ予選リーグ6位、近年の実績を考慮してトップグループに含める)
A組……オランダ5勝0敗、日本4勝1敗、ドイツ3勝2敗、メキシコ1勝4敗、アルゼンチン1勝4敗、メキシコ1勝4敗
B組……イタリア5勝0敗、中国4勝1敗、トルコ3勝2敗、ブルガリア2勝3敗、カナダ1勝4敗、キューバ0勝5敗
C組……アメリカ5勝0敗、ロシア4勝1敗、タイ3勝2敗、アゼルバイジャン2勝3敗、韓国1勝4敗、トリニダード・トバコ0勝5敗
D組……セルビア5勝0敗、ブラジル4勝1敗、ドミニカ共和国3勝2敗、プエルトリコ2勝3敗、ケニア1勝4敗、カザフスタン0勝5敗

 こうして観ると、B組、C組が厳しい。特にC組は“死のグループ”と称されるほどの厳しさだ。対して日本の属するA組はかなり緩い。オランダはトップグループの下位。またドイツも第2グループの下位と言える。


 そして第2次ラウンド(各組4位までが進出。第1次ラウンドの成績を持ち越す。各組3位までが第3次ラウンドに進出)
E組(A組+D組)……セルビア5勝0敗、オランダ5勝0敗、ブラジル4勝1敗、日本4勝1敗、ドミニカ共和国3勝2敗、ドイツ3勝2敗、プエルトリコ2勝3敗、メキシコ1勝4敗
F組(B組+C組)……イタリア5勝0敗、アメリカ5勝0敗、中国4勝1敗、ロシア4勝1敗、トルコ3勝2敗、タイ3勝2敗、アゼルバイジャン2勝3敗、ブルガリア2勝3敗

 やはり、日本の属するE組の方が緩い。ブラジルが完調でない(ドイツに敗れる)ので日本にもチャンスがある。
 対してF組は厳しい。イタリア、アメリカ、中国、ロシアのうち1チームが確実に第2次ラウンドで敗退してしまうのである。


 第2次ラウンド2試合終えての成績は
E組……セルビア7勝0敗(勝ち点21)、オランダ7勝0敗(20)、日本6勝1敗(18)、ブラジル5勝2敗(16)、ドイツ4勝3敗(11)、ドミニカ共和国(10)、プエルトリコ2勝5敗(6)、メキシコ1勝6敗(3)
F組……イタリア7勝0敗(勝ち点21)、アメリカ7勝0敗(19)、中国6勝1敗(18)、ロシア6勝1敗(18)、タイ3勝4敗(10)、トルコ3勝4敗(9)、ブルガリア2勝5敗(6)、アゼルバイジャン2勝5敗(6)

 今日(10日)第2試合でE組ではブラジルがオランダを破り、オランダ7勝1敗、ブラジル6勝2敗。F組ではイタリアがロシアを破り、イタリア8勝0敗、ロシア6勝2敗。
 E組は8日時点でセルビアが第3次ラウンド進出を決めているが、今日の第3試合直前時点で、残り2席をオランダ(7勝1敗)、日本(6勝1敗)、ブラジル(6勝2敗)で争っている。ブラジルが踏ん張ったため、日本は残り2試合で1勝以上がほぼ必須となった。
 F組はロシアが2敗目を喫し、明日の中国戦での勝利が必須となった。

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