英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

文化庁を京都に移転したものの、リモート対応はうまくいかず……

2023-05-15 23:42:22 | 時事
「文化庁 京都移転の検証 議員への説明などリモート対応できず」(NHK NWES WEB)
 以前、NHKニュースのコラム的コーナーで、“雑務?に追われる官僚”の様子をレポートしていたが、国会議員との打ち合わせに、国会議員の居所(国会議事堂?議員会館?議員事務所?)と所属官公庁を何往復している場面があった。
 この様子を観ていたので、京都に移転した文化庁のリモート対応はうまくいかないだろうと思っていたが、想像以上に機能しなかったようだ。(政府や議員は、国民にはデジタル化推進とか唱えたり、デジタル庁を創設したりしているが、党の議員は収支報告書などをデジタル処理はほとんど皆無だったと聞いている……数年前の話)

 リンク記事によると……
《国会議員への説明や、政党の会議への参加は、期間中、合わせて17回ありましたが、リモートで対応できたケースは1回もなく、すべて対面で対応していた》
《2019年と2020年に職員を京都で勤務させるなどして行った検証でも、国会議員の説明をリモートで対応できたケースは、合わせて212回のうち8回にとどまっていた》

 職員は「議員対応の場合、オンラインなどの理解が深まっていない」とか、「他の省庁が対面で出席する中、文化庁のみオンライン対応とすることは難しい」と述べている。
 「政治能力」=「集票能力」というわけで、議員の政策能力、政治倫理、人徳、社会能力などは“二の次”どころか“五の次”ぐらいなのだろう。


 結局というか、予め想定していて……
文化庁ではこうした検証をもとに、リモートでの対応ができずに東京に出張するケースが年間1400回に上るとして、今年度の予算におよそ4300万円を盛り込んでいた……
 文化庁は、長官をトップに、6つの部署などの職員の大半が京都の庁舎に移り、15日から本格的に業務を開始することになっていて、「職員たちが実際にリモート対応をお願いする場面に日々直面することになる。政府全体や国会などには引き続き理解を求めたい」と言っているが……


以前、《思いつきの政策で現場が難儀する事例 》として
 「保育所保育指針の改定(2018年)」
 「国の政策に振り回される酪農家」
を挙げたが、他にも思いつきの政策で振り回される例は多数ある。

 文化庁の件は、移転に掛かった建築費や改修費、引っ越し費用、そして出張費など、税金の無駄遣いも甚だしい(他にもこのような例は無数にある)。国民に増税を強いる前に、無駄遣いをなくしていただきたい。


関連記事「文化庁の京都移転について」(3月27日)
コメント
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