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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

入玉将棋のテクニック 解答編

2013-08-03 15:19:47 | 将棋
ずいぶん遅くなりましたが、「入玉将棋のテクニック」(問題編)の解答編です。

 問題編のコメントで、ぴょん太さん答えて下さったので、補足説明だけで良さそうです。


 この問題は、次の一手を考えるのではなく、澤田五段を投了に至らしめた糸谷六段の指し手の狙いを考えてもらうというものでした。
 図の△6三銀は只捨て。しかも、後手陣には足掛かりの駒はなく、先手玉の入玉を助長させるだけに見えます。
 取らずにかわすのは、足掛かりを残すだけですし、実際、ぴょん太さんが示されたように「▲8三玉なら△7一桂~△8三銀、▲7三玉は△7二銀打~△8三銀打、▲7五玉か▲6五玉なら△7四銀打~△8三銀打で、いずれにしても龍を捕獲」できます。
 なので、▲6三同玉としますが、△7一桂~△8三銀(2点得図)で龍を取れ、澤田五段の駒数不足が決定的になります(△8三銀~△7一桂も可)。




 この問題も、ぴょん太さん、正解でした。
 ▲9九金(投了図2)と捨て、

△同龍(どちらで取っても)に▲9八金打と強引に大駒の両取りを掛けます。問題1と同じ発想ですね。



 この問題は難問だと思います。
 まず、次の△5二金(飛馬両取り)を狙いに△4三銀と遠巻きに絡みます。両取りを防ぐため▲4二金と打ちますが、こうやって持駒の金を吐き出させておいて△9一金!(入玉技図3)。

 ▲同とと取れば△7一金と飛車取りに打ち、飛車が縦に逃げれば△8二金打で詰み(問題図直前に△9九飛と王手し▲9四香と玉を狭くしたのも効いている)、横に逃げれば、やはり△8二金打で飛車が手に入ります。
 実戦は、△9一金を取らずに▲8二と、と抵抗しますが、追い打ちの△7一銀(投了図3)で、玉か飛車が取られてしまいます。


 図の△7一銀に▲同と なら、△8二金打(参考図3)。



 入玉図3に戻って、この時先手に金があれば▲8二金と打って事なきを得られます。△4三銀の狙いは先手に金を使わせることでした。

 初手の△4三銀に▲2二飛成と飛車を逃がす手も考えられますが、△3二金以下金銀を投入すれば大駒一枚を取れそうです。
 ここで気をつけなければいけないのは、大駒を取るのに小駒5枚を取られては意味がなくなることですが、きっちり4枚以下で足りています。

 入玉将棋は独特のテクニックと感覚が必要なようです。パズル的な要素が大きくなるようです。
コメント (2)
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