英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

横浜国際女子マラソン

2011-11-23 16:17:53 | スポーツ
横浜国際女子マラソン成績
(スタート時の気象=晴れ、気温22度、湿度56%、東北東の風0・6メートル)
(1)木崎 良子 (ダイハツ)               2.26.32
(2)尾崎 好美 (第一生命)               2.26.49
(3)M・ヤマウチ(英  国)                2.27.24
(4)永尾  薫 (ユニバーサルエンターテインメント) 2.29.43
(5)R・カルマー(南アフリカ)               2.29.59
(6)R・グタ  (エチオピア)                2.32.26
(7)吉田 香織 (アミノバイタルAC)          2.33.14
(8)藤田 真弓 (十八銀行)               2.35.12
(9)S・コスゲイ(ケニア)                  2.35.26
(10)K・ステツェンコ(ウクライナ)             2.35.44

 木崎選手が2時間26分32秒で初優勝。大会2連覇を狙った尾崎選手は17秒差の2位。北京五輪6位のマーラ・ヤマウチ選手(英国)が3位。
 参加した国内選手のトップ2とベテランで冷静にラップを刻むヤマウチ選手が競り合い、見ごたえのある終盤ではあった。
 ヤマウチと木崎が並走し、その後を尾崎が付き逆三角形の体制が続いたが、38.5km辺りからヤマウチの顔が歪み始め、やや木崎に遅れ気味になる。それでも39km地点で時計を確認する冷静さは持っていた。
 しかし、その直後、木崎が若干ペースを上げる。少し腕の振りが大きくなったような気がする。スピードにして5%以下、おそらく100mにつき1秒弱ぐらいのわずかなペースアップと思われるが、ヤマウチはついていけず、ズルズル後退。
 二人に絞られ、ここが勝負時と考えたのか、木崎はさらにペースアップ…と言っても心もちといった程度だが、できればここで尾崎を離したいという意思が見える走りだ。
 40km過ぎまでこの状態が続いたが、残り2キロで尾崎がスパート。差が一気に開き、5m、10m、15mと開いていくが、木崎の走りも乱れず、40.6km辺りから差が縮まり始める。尾崎のペースが落ち、木崎は元気が出てきたようだ。
 41kmで差が10m弱、そして41.4kmで木崎が尾崎を捕らえる。
 しばらく並走後、41.6kmで木崎がギアをチェンジ。尾崎にはついていく力はなかった。


 今大会は五輪選考レースとしては初めてペースメーカーを付けた。選考会でのペースを揃えることで、公平性を高めようとしたとのこと。
 しかし、今回の例のように、ペースメーカーが役に立たない(設定タイムより遅く、しかも設定した25kmまで持たず、19kmで離脱)こともあるし、たとえ設定通り5km6分50秒で走り、選手もそれに追従したら、高温の状況では潰れていたかもしれない。
 そもそも、五輪本番ではペースメーカーはつかず、ペースの強弱も激しい。いろいろなレースに対応する能力が必要。ペースメーカーについていく消耗を避けるレース展開では、真の選考にはならない。
 ペースメーカーがきっちり走ったとしても、気象条件や参加ランナーの顔ぶれが違うので、本当に平等に選考するのなら、1レースのみで行うべきでる。テレビ局などの関係で出来ないだろうけれど。
 そうなると、選考側が確かな目を持って判断するのが肝心である。気温、コースの高低差、参加メンバーの強弱、レース展開、走行タイムなどを的確に判断するのである。「陸上競技(マラソン)の専門家」ならば、そんなことは出来て当たり前である。ペースメーカーをつけて選考しやすくするなど、本末転倒である。それに、ペースメーカーの出来不出来という不確定要素を増やしたとも言える。
 それに、ペースメーカーがつくレースは面白くない。25km、或いは30kmまで、一定のレースで走って、そこから用意ドンというのはマラソンではない!(参照:『最近のマラソンが面白くない理由 + Wリーグなど』

 さて、今回の記事を書くに当たり、今大会に関する記事を検索した。その中で、気になる表現があった。
 『毎日JP』の「横浜国際女子マラソン:木崎、内容に高い評価 代表選考」。この見出しの「高い評価」であるが、本文を読むと、「日本陸上競技連盟の武冨豊・女子マラソン部長は「内容的に見るべきものがあった」と評価」となっている。
 「高い評価」と「見るべきものがある」では評価の高さは違うと思うが、どうであろう?

 私の評価を述べると、木崎の精神力には「見るべきもの」を感じたが、序盤、5km16分50~55秒を目指したペースメーカーの走りについていく気配はなく、19kmペースメーカー離脱後の20km~25km間は17分56秒と急落。17分20秒~30秒のペースを維持していたヤマウチが追いつき、引っ張ってくれなかったら、どんなタイムになったのだろうか?

 中継の不満としては、後続の様子をもう少し拾って欲しかったのと、1kmごとのスプリットタイムを教えて欲しかった。
 それに、毎回思うのだが、>「5000m、或いは、10000mの持ちタイムが良いと、スピードがあり、ラスト勝負に強い」というのは間違っている。
 問題なのは42km走った後、走りの切り替えができスパートがかけられるかで、ウサイン・ボルトに9900mを走らせて、ラスト100mを走らせるとどうなのかを考えれば、分かりやすい。
 スパートの掛け方もラスト100mなのか、200m、400mなのかによっても得手不得手が分かれてくる。その辺りを頭に入れて解説するのは、宗兄弟と金哲彦氏ぐらいであろう。

 トラック出身の木崎選手は、トラックのハイペースについていけず、それでも、踏ん張りついていこうとするもがいた経験は、マラソン専門の選手より多い。今回はそういった経験も大きかったのではないだろうか?
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『謎解きはディナーのあとで』 第6話 「綺麗な薔薇には殺意がございます」

2011-11-23 11:49:48 | ドラマ・映画
なぜ死体は薔薇園に置かれていたか?が推理のポイントであった(猫の爪による傷を目立たなくするため)。しかし、その他「紅薔薇の祟り」のエピソードやそれに関する推理がくだらなさ過ぎで、余分だった。(猫アレルギー、猫の餌による腹痛、突然の高笑い
 風祭(椎名桔平)の「知らないとは驚きだな。国立七不思議の一つとして小学生でも知っているよ」に対する麗(北川景子)の「そんなくだらない噂が、他に六つもあることの方が驚きです」が私の気持ちを代弁してくれた。
 あとは猫が物置にいた理由→死体運搬の道具の推理と犯人の絞り込みはまずまずだと思うが、ベビーカーで大人の女性を運べるものなのか?疑問。

弱い動機
 雅彦(袴田吉彦)は過去に被害者・恭子(山口あゆみ)と不倫していて、偶然に義理の弟と恋仲になり藤倉家にやってきた。雅彦は彼女が復讐に来たのではないかと疑心暗鬼に陥り、殺害してしまう。
 う~ん、恭子は誰からも好かれる人柄だったようで、付き合っていた雅彦なら充分に理解していたはず。殺人を犯す時は普通じゃないと言え、動機としては弱いし、犯行も衝動的(すぐばれる)、リスクが大き過ぎ。 


分かりにくい麗子の陥落
 影山(櫻井翔)の推理に頼らせるまでの、影山な駆け引きと麗子のプライドとの葛藤がこのドラマの一つの見せ場だが、今回は分かりにくかった。
 地道で着実過ぎる日本の警察の捜査(何百回もの事情聴取と聞き込み、数百件もの市民からの情報の吟味、何十日も掛ける証拠の分析)によって、いつの日か真実にたどり着くと誉め讃える?影山の言葉に、「がぶり寄り」されて麗子が陥落したのだが、麗子が陥落した理由がいまいち分からない。
 影山の誉めているようで、ねちねちバカにしている言葉にうんざりしたのか、はたまた、影山の言う地道な捜査にげんなりしてしまったのだろうか?
 面白かったけれど。

今週の風祭警部
・オカルトめいたこと信じ、怖がる。単純に超常現象を信じるのは彼らしいと思うが、怖がるのはキャラに合わない気がする。祟りや心霊現象の方が彼を避けるような気がする。
・薔薇の棘の傷と猫の爪の傷を両方体現する大活躍?
・さりげなく?薔薇の棘による手の甲の傷の検証
・猫の餌を食べ、腹をこわし、祟りを演出?
・立ち去る麗子(お嬢様バージョン)を紅子ではないかと…


影山VS麗子
・「今日もお美しい」という影山の心にもないお世辞には、乗せられない麗子
・麗子を脅かして電気を消し、とぼける
・「そんなことも見抜けないようだからお嬢様は『それでもプロの刑事か、このど素人め』などと侮辱され、不愉快な思いを」
「私を不愉快にさせているのは、あなただっつぅの!」
「それはともかく…」
「スルー?」

その他小ネタ
・スナック「菓子」って(笑)

今週はイマイチ以下かなあ。最後の麗子への訓話もいらないかも。
コメント (8)
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