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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2024ウィンブルドンテニス

2024-07-17 09:48:47 | スポーツ
 深夜観戦して、寝不足
 男子シングルスは2年連続、ジョコビッチとの新旧王者対決。昨年は大激戦、名勝負だったが、今年はジョコビッチが故障上がり(膝の手術後、日が浅い)で、今一つだったが、随所に好プレーが観られた。
 ……アルカラス時代が続きそうな予感。
 女子シングルスは、第4シードリバキナ以外は上位シードが早々敗退。
 準決勝は、リバキナ(4)vs クレイチコバ(31)
      パオリーニ(7)vs ヴェキッチ   となった(括弧内の数字はシードランク、ヴェキッチはノーシード)
 最近の女子は上位シードが早い段階で敗れるのは珍しくない。
 準々決勝の戦いぶりを観ると、4選手は皆好調だが、リバキナがポテンシャルと試合内容が一段階、上のように見えた。
 準決勝も第2セット途中まではリバキナペースだった。特に、第1セットは4ゲーム連取でこのまま一気に持っていきそうな流れだった。
 しかし、クレイチコバはへこたれず、リバキナのサービスゲームをブレイクし、3-5まで盛り返した。これが、ターニングポイントとなった。
 第2セットもリバキナは好調だったが、クレイチコバも引かない。闘志満々で、自分の会心プレーには雄叫び、失敗には悔しさの叫びを上げる。悔しい気持ちの発散という意味もあるが、自分を励ます意味もあるように見えた。
 リバキナはクレイチコバの闘志に気圧される。さらに、自分のミスを悔いる。苛立ちさえ見える。
 結局、クレイチコバの闘志を押される形で、第2、第3セットは、4-6、4-6で失い、敗れてしまった。
 もう一方の準決勝も大熱戦となり、女子の準決勝としては最長試合となった。この試合も、パオリーニの闘志が光ったが、彼女の機動力とボレーなどのテクニックも素晴らしかった。
 昨年あたりまでは、グランドスラム大会では1回戦負けが多く、すべて2回戦止まりだった。今年は、ウィンブルドンに限らず大躍進。各大会で上位進出し、全仏オープンでも決勝に進出している(優勝はシフィオンテク)

 決勝は、第1セットは完全にクレイチコバペースで、このまま第2セットも奪う勢いだった。
 しかし、パオリーニは意を決したかのように、ラケットを振りぬく。球の伸びが第1セットとは段違いだった。
 ファイナルセットは、クレイチコバも立て直し、互角の展開。
 気になるのは、パオリーニの打球に第2セットのような伸びがなくなったこと。
 第7ゲームにブレイクされ追い込まれる。しかし、パオリーニも反撃、4-5で迎えた第10ゲームにブレイクチャンスを迎える。しかし、ここでクレイチコバが踏ん張り、クレイチコバが勝利を掴んだ。
 パオリーニのプレーは好きなんだけれど、残念。

ところで、「くれいちこば」と打って、最初に変換されたのは「呉市子刃」……笑った
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複雑な陸上競技のパリ五輪代表選考

2024-07-01 18:28:01 | スポーツ
分かりにくい選考基準だ。

代表資格取得条件は二つ
①参加標準記録を突破
②ワールドランキング(Road to Paris)が規定順位以内。(種目によって異なり、100mの場合は56位以内)

 どちらか一つを満たせばよいが、《各種目、1か国3人》という縛りがあるので、取得条件を満たせば代表に選出されるわけではない。

 資格取得基準は世界共通だが、その基準を満たす選手から誰を選出するのかは、各国に任されているようだ。
 日本の場合は……
《参加標準記録を突破しており、日本選手権で優勝すれば内定決定》(日本選手権までに突破していなくても、選手権で突破し優勝すればよい)
 特例として、前年(2023年)の世界選手権で、入賞していれば、標準記録を突破すれば内定が決定する。
 女子やり投げの北口選手などがそれに該当(110mH・泉谷駿介、男子3000m障害・三浦龍司、女子5000m・田中希実も該当、他にマラソンや競歩の内定者)。
 男子100mのサニブラウンも、5月30日の"ダイヤモンドリーグ”の第6戦ノルウェー大会で9秒99(標準記録は10秒00)のタイムで2位に入り、内定を決めている。(これにより、サニブラウンは日本選手権に出る必要がなくなり、欠場している。まあ、サニブラウンはランキングが上位なので日本選手権で3位以内に入れば、標準記録を突破しなくても代表に選出される可能性は高そう)
 日本選手権で《参加標準記録を突破しており、日本選手権で優勝》の要件を満たして代表が内定したのは……
女子1500m・田中希実(5000メートルと合わせて、2種目での代表内定)
男子400mH・豊田兼
男子走り幅跳び・橋岡優輝
男子110mH・村竹ラシッド
女子100mH・福部真子
女子走り幅跳び・秦澄美鈴選手


 で、複雑なのは、
《標準記録を突破しているが、日本選手権で優勝できなかった選手》
《日本選手権で優勝したけれど、標準記録を突破していない選手(ワールドランキングは資格圏内)》

 まあ、上記の条件を満たす選手が既に内定になっていた選手を含めて3名以内の場合は、すんなり決まるが、4人以上いる場合は複雑である。
 その複雑さが最も顕著なのが、男子100mである。
 日本選手権前の段階では、栁田大輝が最上位で、唯一〝出場圏内”に入っており、東田旺洋、桐生祥秀、和田遼太郎、坂井隆一郎の順。東田以下は五輪県外だが、日本選手権の結果で圏内に浮上する可能性がある。(サニブランが内定しているので、代表は残り2枠)
 《〝出場圏内”選手同士では日本選手権の順位が優先される》という。ワールドランキングの順位が優先されるわけではない

 ワールドランキングの発表は7月3日。100m決勝後の各選手の表情を見る限り、東田は圏内に浮上の可能性大、坂井は圏内に入る可能性がかなりある。栁田も圏内に留まると思われるが、号泣していたという。
 男子100m決勝は大激戦で、
1位 坂井 隆一郎 10.13
2位 東田 旺洋 10.14
3位 栁田 大輝 10.14
4位 デーデー ブルーノ 10.25
5位 桐生 祥秀 10.26
6位 和田 遼 10.26
7位 鈴木 涼太 10.29
8位 山本 匠真 10.31
 という結果。2位と3位のタイム差は0.005秒差。
 栁田が、あと0.005秒早くフィニッシュラインに到着していたら、日本選手権の順位で東田を上回るので、坂井のワールドランキングに関わらず、代表が決定的となっていた。
 0.005秒差で先着した東田はワールドランキング圏内浮上が濃厚で、日本選手権が栁田より上位で、2番手で代表濃厚。
 栁田にとっては、とてつもなく大きい0.005秒差だった。
 優勝した坂井にしても、0.01秒差で1位と3位の差。ワールドランキングが下位の坂井は、優勝しないと五輪圏内に入るのはほぼ無理という状況だった。(優勝しても圏内浮上は"微妙”とも言われている)


 それにしても、複雑すぎる……
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ネーションズリーグ2024女子 日本vsカナダ戦 第2セットの検証

2024-06-16 11:32:56 | スポーツ
「ネーションズリーグ2024女子 日本vsカナダ 疑問の眞鍋采配」という記事を書いた。

 この試合後の眞鍋監督の言「スパイク決定率、効果率…。数字が1番悪かったから代えました」について、もう少し掘り下げてみた。
 確かに、“数字が一番悪かった”というのは事実で、実際、石川はこのセット交代するまで、スパイクを6本打って、1本も決まらなかった。さらに、決まらなかった6本のうち、スパイクミスなどで即失点につながったのが3本もあった。
 この事実だけを見ると、交代はやむを得ないと思う。
 
ただし、
プレーの内容(石川がスパイクを打ったトスの状況)を考えると、《得点0というのは仕方がなかった》と考えられる。
 十分な力で打てるトスは1本か2本で、しかも、セッターに攻撃の選択肢が石川へのトスしかないような状況。当然、相手のブロックにマークされていた。
 さらに、6本のうち3本は、返すのが精一杯という状態のトスだった。

 そんな状況でも、ブロックアウトを誘うとか、リバウンドを取って攻撃をつなげるという手段はあり、何とかするのがエースなのかもしれない。
 しかし、素人の目ではあるが、石川の条件と同じ条件だったなら、古賀でも1本決められるかどうかだったように思う。

 石川が交代したのは、最後のスパイクミス(失点)して1プレー(1得点)あった後。おそらく分析者(コーチ)から、石川のスパイク決定率(決定数)を聞いて、判断したのだろう。
 この交代については、仕方がないというか、当然に近い判断だと思う。
 しかし、この後、ずっとベンチに下げたままだというのが納得できない。
 前記事で書いたように、石川は単にスパイクを打つだけではなく、サーブレシーブやスパイクレシーブなどの守備の貢献度が高い。バックアタックも打てるし、サーブも強力。
 井上のそつのないスパイクや、和田の強力なスパイクやサーブも評価に値するが、後衛に下がった時の、守備力や繋ぎが低下するので、チーム全体の攻撃の正確性やバリエーションが低下してしまう。


 石川を後退させるのは、《流れを変える》《ベンチから石川が相手のブロックや守備を分析する》効力はある。
 しかし、再起用しなかったことには大いに疑問を感じた。

 ちなみに、このセット、石川が交代した日本21-19カナダの時点では(テレビ中継映像で私が確認しただけなので、不正確です)
古賀 5/10 (スパイクミスの失点0)(サーブミス1)
山田 1/2 (失点1) サーブポイント1
宮部 3/4 ブロックポイント2 (サーブミス2)
林  3/3
岩崎 0/1
小島 サーブレシーブ失点2
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ネーションズリーグ2024女子 日本vsカナダ 疑問の眞鍋采配(名前の漢字、間違えていました。申し訳ありませんでした)

2024-06-15 16:17:57 | スポーツ
ネーションズリーグ2024女子の予選ラウンドもいよいよ佳境。
……と言っても、大会…いやイベントの焦点は残りの五輪代表をどの国が勝ち取るか?……日本のバレーファン&TBSにとっては、《日本がパリ五輪に出られるか?》でしかない。
 とのかく、ネーションズリーグの予選ラウンドの成績についてはほとんど情報ゼロで、《世界ランキングが出場枠内にあるかどうか?》だけが何度も表示される。
 まあ、当事者(バレーボール協会、バレーボールファン、テレビ局)にとっては、それでいいし、世間の興味もそれしかないだろう。

 ただ、バレーボール大会中継としては、この大会に限らず、どの大会も“日本頑張れ大会”と化しているのは、いかがなものだろうか?

 それはともかく、眞鍋采配には疑問を感じる
例えば、対ポーランド戦
 第1セットは序盤から日本が主導権を握り、3点リードを保っていたが、ポーランドも15ー15と巻き返す。
 しかし、そこで日本が4連続ポイントなどで21-16と大きくリード。この後はサイドアウトを繰り返し23-18とセットを奪うのは目前。
 ところが、ここから5連続ポイントを奪われ、23-24と逆にセットポイントを奪われてしまう。結局、24-26で第1セットを奪われてしまう。
 眞鍋監督は、リードしている時に、連続失点をしてもすぐにはタイムアウトを取らない。これはこれで一理あるとは思うが、このセットの終盤では、それが裏目に出た。結果論と言われてしまえばそうなのだが、もう少しタイムアウトを取って、チームを落ち着かせるとともに、相手の勢いを切るべきであった。特に、強力サーブ者であったので、タイムアウトを早めに取るべきだった。
 ポーランドは強力チームで、特に高さが武器。どのチームも高身長なのだが、日本のエース・古賀がほとんど通用しなかった。でも、第1セットを取り切っていれば、全く違う試合展開になっていたと思う。

そして、この対カナダ戦
 第1、第2セットは日本のペースで進んだ。
 第1セットは競り合いの中でも、要所要所でラリーをモノにするなど、25-23でセットをモノにした。
 第2セットは第1セットを取った勢いで8-3とリード。しかし、ここから4連続失点で8-7と迫られてしまう
 その後は一進一退の攻防が続いた。このセットは25-22で取り、セットカウント2-0で、五輪代表兼に大きく近づいたかに見えた。

 しかし、この第2セットがターニングポイントだった。
 カナダは五輪代表争いでは苦しい状況(代表圏内の外)だが、残り3戦で結果を出せば代表権を掴む可能性が残されている。
 そんな状況でセットカウント0ー2になっても、《ダメかなぁ》と意気消沈するはずはなく、第2セットの接戦で、逆に手ごたえを感じたのではないだろうか?
 とにかく、8-3から連続失点をした時、速めのタイムアウトを取って欲しかった。私の記憶に間違いがなければ、タイムアウトを取ったのは11-12と逆転された時。遅すぎる!
 その上、更に疑問に感じたのは、スパイクで失点した石川を井上とチェンジしたこと
 眞鍋監督曰く
「見ての通り、スパイク決定率、効果率…。数字が1番悪かったから代えました」と指摘。試合中のデータを列挙しながら、パフォーマンスの低下を理由に挙げた。
 石川本人も「ミスが出た」と言っていたが、私の観る限り、それほど悪くはなかった。ベンチに下げ、相手ブロッカーの動きを見極めさせるという手法なら納得できるが、結局、再びコートの出ることはなかった。
 石川は攻撃の主力であるとともに、守備を支える役割も大きい。井上は良いスパイカーではあるが、やはり石川がいないとゲーム(プレー)の流れが良くならない。
 また、ラリー中の決定力も石川の方が上。井上はラリー中にトスが上がっても(かなりチャンス状態であっても)決めきれない。(たまに、1回目に決められず2回目にようやく決めるということが2回あったように思う)
 井上が決めた時は、サーブレシーブがしっかり上がって、セッターが良い状態でトスを上げた時に限る。石川や古賀は苦しい時でもスパイクを決められる。当然、ラリー中でも決めてくれるので試合を支配できるのである。


 石川がコートにいると古賀の負担も減る。このゲームの古賀は終盤にバテてしまった。このパターンは過去にもあった。(石川が途中からベンチに下がり、そのままという試合もたまにある)
 眞鍋監督はチームを作る力や運を持った良い監督であるが、采配に疑問を感じることが多い……

続記事
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体操五輪代表の選考について(あくまで私見)

2024-05-21 15:55:50 | スポーツ
みんな素晴らしい演技をしていた。皆に五輪に出てほしいと思った人は多かったことだろう。
《女子 最終結果》
1.宮田 笙子 217.162 ★内定
2.岸 里奈 215.526 ★内定
3.岡村 真 213.994 ★内定
4.中村 遥香 212.130 ★内定
5.杉原 愛子 210.359
6.畠田 千愛 209.295
7.相馬 生 208.862
8.山田 千遥 208.195
9.牛奥 小羽 204.993 ★内定
10.棟田 琳音 204.830


本当に僅差の代表選考だった。
以下は私なりに分析した結果である。


全日本2演技、NHK杯2演技の4演技の高得点3つのアベレージが評価点となる 
宮田笙子 跳馬  14.300  14.333  14.300  14.300  14.311①
     平行棒 13.600  13.700  13.766  13.733  13.733②
     平均台 13.600  13.633  13.266  13.300  13.511④
     床運動 13.466  13.166  11.733  12.966  13.199③

岸 里奈  跳馬  13.833  13.866  14.200  14.300  14.122②
     平行棒 13.566  13.666  13.566  13.766  13.666③
     平均台 13.833  13.433  12.766  12.733  13.344
     床運動 12.000  13.266  13.366  13.366  13.333②

岡村 真  跳馬  13.066  13.000  13.000  13.033  13.033
     平行棒 13.266  13.200  13.433  13.333  13.344④
     平均台 13.766  14.233  13.966  14.066  14.088②
     床運動 13.033  12.966  13.000  13.333  13.122④

中村遥香 跳馬  13.000  12.933  12.900  12.900  12.944
     平行棒 13.800  13.666  13.800  13.900  13.833①
     平均台 13.933  14.100  13.333  13.300  13.789③
     床運動 13.233  12.466  12.833  12.033  12.844

牛奥小羽 跳馬  14.033  14.133  14.066  14.166  14.122②
     平行棒 11.466  12.666  12.666  12.566  12.633  
     平均台 12.566  11.533  12.400  12.300  12.422
     床運動 12.800  12.366  12.733  12.533  12.689

杉原愛子 跳馬  13.966  13.866  13.866  13.800  13.899④
     平行棒 12.966  12.766  11.733  11.066  12.488
     平均台 13.200  13.066  13.100  13.666  13.322
     床運動 13.300  13.366  13.266  13.366  13.344①

芦川うらら跳馬  12.800  12.866  12.500  12.466  12.722
     平行棒 10.800  11.800  11.866  11.800  11.822
     平均台 14.100  14.166  14.166  12.766  14.144①
     床運動 12.866  12.766  12.300  12.200  12.644
(得点は全日本予選、決勝、NHK杯1日目、2日目の順)    

跳馬      宮田 14.311 岸 14.122 牛奥 14.122 杉原 13.899 岡村 13.033
段違い平行棒  中村 13.833 宮田 13.733 岸 13.666 岡村 13.344
平均台     芦川 14.100 岡村 14.088 中村 13.789 宮田 13.511
床運動     杉原 13.344 岸 13.333 宮田 13.199 岡村 13.122


 パリ五輪本大会の団体は5人構成で、予選は4選手出場で得点上位3人を採用、決勝は3人出場で得点は3人すべて採用(ひとりもミスできない)。
 五輪代表は選考会(全日本+NHK杯)の個人総合上位4名がまず決定。もう一人は、チームへの貢献度で選ばれる。チーム貢献度というのは、《先に決定した4選手の不得意種目を補える》要素ということ。
 ただし、この貢献度は、五輪本番で予選通過と決勝での上位入賞(メダル獲得)のどちらを重要視するかで異なってくる。メダル獲得を目指しているようなので、決勝での貢献度を選考要素としたと考えられる。

★牛奥を5人目に選んだ場合跳馬を演技することになる。この場合、貢献度は跳馬得点アベレージ5位(4位杉原は牛奥を選んだ場合は不出場となるので対象外)の岡村との比較となる。
 牛奥 14.122-岡村 13.033=1.089
 牛奥の貢献点は1.089

★杉原を5人目に選んだ場合跳馬、床運動ともに、岡村との比較
 跳馬:杉原 13.899-岡村 13.033=0.866
 床運動:杉原 13.344-岡村 13.122=0..222
 0.866+0.222=1.088
 杉原の貢献点は1.088

★芦川を5人目に選んだ場合平均台における宮田との比較
 芦原 14.100-宮田 13.511=0.589
 芦川の貢献点は0.589


     牛奥と杉原の差は……何と!……0.001差

体操の得点は四捨五入なので、これはほぼ同点。
さらに、今回の評価点算出時も3で割った値を四捨五入しており、牛奥の跳馬のアベレージも四捨五入で切り上げを行っていた。
なので、貢献度は全くの同評価と考えて良い。

五輪団体予選は4選手出場となるので、起用に応用が利く杉原の方が貢献度が高そう。
さらに、経験豊富な杉原は精神的支柱となり得るので、杉原を選んだ方が良いと考える。
選手の怪我の可能性を考えると、杉原を選ぶべきだったのではないだろうか?
(あくまで私見です)

まあ、選考委員会ではもっと厳密なデータを算出して、決定したと思われるので、部外者で素人の私がとやかく言うことではないが。
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Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第3戦

2024-04-19 07:43:10 | スポーツ
「Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第1戦」
「Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第2戦」

 第3戦は、《4分6分でデンソーアイリス有利かな》と思っていたが、富士通レッドウェーブが100%力を出し切り、勝利を掴んだ。富士通89-79デンソー
 富士通の勝因はいくつも考えられるが、《得点で先手を取り続けた》ことが大きかったように思う。
 拮抗状態から富士通がリードを奪い、10点前後まで広げ、デンソーが差を詰め、富士通が突き放し、デンソーが追い上げ、富士通が押し返す……
 追い上げられた時は苦しいが、そこで立て直せたのが富士通の強さか。デンソーはスコア的な不利感がプレッシャーになっていたのではないだろうか?
 その精神的な有利不利の差が、プレーに多少なりとも影響を与え、地力の差を埋めた……そんな感じがした。
 富士通は出場した全選手が、自分の役割をきっちり果たし、チームとしても攻守共に機能した。
 デンソーは100%の力を発揮できず、チームオフェンス、ディフェンスが機能しなかった部分があった。と言っても、ほんのわずかだったが。

【富士通レッドウェーブ】
宮澤はセミファイナル、ファイナルを通じて活躍。このゲームでも素晴らしいプレーを続け、MVPは誰も異存はないだろう
 攻撃面では得点はもちろん、アシストでも貢献した。ディフェンスでは、リバウンドによく絡み、そして何より、厳しいマークで高田を自由にプレーさせなかった。18得点、5リバウンド、6アシスト、1スティール。
町田のゲームメイクは視野が広くて秀逸。アシストを前提に組み立てるが、相手ディフェンスに応じて、機を見てジャンプシュートも正確。町田がいてこそ、デンソーに対抗できた。8得点、6リバウンド、9アシスト、
ジョシュアは縁の下の力持ち。チームとしてのペイントゾーンでの高さやパワーはデンソーがかなり上回っていたのを、ジョシュアは2人分くらい補っていた。しぶとく、ペイントゾーンで踏ん張りシュートを決めていた。このゲームでの3連続シュートは大きかった。サイド方向からの難しいミドルシュートもよく決めていた。16得点、4リバウンド、1ブロック。
もよく3Pシュートを決め、ドライブシュートも要所で決めていた。よく動き、よく働いていたが、もう少し動けるような気がする。15得点、3アシスト、1スティール。
内尾はディフェンスでよく頑張っていたが、このゲームでは積極的なオフェンスが目立った。このゲームでは11得点で、勝利に大きく貢献した。得点を上げられなくても、積極的に得点を取る姿勢を示すことが大事だ。11得点、3リバウンド、4アシスト、2スティール。
中村は、宮澤やジョシュアのバックアップとして欠かせない存在。体幹の強く、突破力が魅力で得点能力もある。第1戦、第3戦では、宮澤などがベンチに下がった時に、コート上のチーム力を維持し、得点も挙げていた。勝利の大きな要因となった。反面、やや雑なプレーが多く、がっかりさせるターンオーバーや、迂闊なファールも多い(第2戦の敗因のひとつ)。9得点、3アシスト。
赤木は町田がベンチに下がった時、それを良くカバーしていた。ポテンシャルはあるが、やや遠慮がちなプレーが見られたが、このゲームでは不退転の決意が伺え、勝利に貢献した。12得点、2アシスト。
・第2戦で圧倒されていたリバウンドを、オフェンスR14、ディフェンスR19、計33リバウンドと逆に圧倒した。(デンソーはオフェンスR9、ディフェンスR12、計21)
・ファイナルを通じて、フリースローの成功率が低かった。これがもう少し高かったら、もう少し楽な展開になったはず(富士通14/22,デンソー15/17)

【デンソーアイリス】
・エブリン23得点、高田20得点、赤穂ひまわり12点、木村10得点と悪くない。スティールは木村3、高田と高橋が2、エブリン1で富士通を苦しめていた。
・やはり、リバウンドを支配されていたのが一番の敗因か?ただし、攻撃回数(野投数)はデンソー58、富士通55と上回っている。となると、成功率の差が勝負を分けたか?成功率富士通は60.0%とやたら高かった。デンソーは48.3%。
・デンソーは24秒オーバータイムか、タイムオーバー寸前の苦しいオフェンスが目立った。ブザービーターを決めることもあったが、全体的に富士通ディフェンスに手を焼いていた印象が強い。
・スコア的にもバスケ内容も苦しんでいたが、それをエブリンが何度も撥ね返していた。富士通サイドからは手強い厄介な存在だった。
・高田はフィールドゴール5/6とシュート確率が良く、20得点とさすがのスコアだ。しかし、内10点はフリースローによるモノ(10/10)。宮澤に好きにプレーをさせてもらえなかった気がする。
・第2戦で縦横無尽に活躍したひまわりは、このゲームは少しおとなしかった

ゲームの流れを左右したプレー
互いに無得点で2分弱の膠着状態が続いた第2Q残り7分33秒(富士通25-22デンソー)、フリースローを得たジョシュアだったが、2本とも外してしまう。しかし、このリバウンドを宮澤がキャッチ。それをつないで赤木が3Pシュートを狙ったが、外れる。ところが、これをまたもや宮澤がオフェンスリバウンド。これを再び赤木が3Pシュート。今度はネットに吸い込まれた。
 もし、ジョシュアがフリースローを2本とも外し、そのままデンソーがオフェンスを成功させていたら、ゲームの流れはデンソーに傾いたかも。
第4Q残り5:43、スコアは富士通73-63デンソー。内尾が木村からスティール。そのまま内尾と町田が攻め込み、ゴールした付近で町田にアシストパス。ところが、ほぼフリー状態の町田がシュートミス。しかし、このリバウンドを内尾が確保。宮澤が走り込みパスを受けてそのままシュート!

 大事な場面でのミスをつないで得点。大きい2プレーだった。
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Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第2戦

2024-04-15 11:56:55 | スポーツ
「富士通、勝利」なんて、予想を書くんじゃなかった。
いや、第1Qまでは予想通りだったのだが……

 やはり、デンソーは高田、エブリン、赤穂ひまわりの3人が強力だった。
 特に3番ポジション(スモールフォワード)は、デンソー・赤穂ひ(184cm)、富士通・内尾(177cm)と高さで劣るので、ペイントゾーンでは1組のミスマッチ状態が常時起きてしまう。
 なので、赤穂ひまわりにオフェンスリバウンドで“やられっぱなし”という感触が強い(実際はそれほどではないかもしれないが、11リバウンド(ディフェンスリバウンド6、オフェンスリバウンド5)は痛い(特にオフェンスリバウンド)
 さらに、ペイントで勢力が希薄なので、エブリンへのプレッシャーも弱くなり、痛いところで3Pなどのジャンプシュートを決められてしまった。
 第1戦は、その弱点を全体ディフェンスの厳しさで補っていたが、このゲームでは、ボールへの執着や集中力でもデンソーが上回り、ルーズボールなどの競り合い負けで劣勢となってしまった。
 ディフェンスは両チームとも良かったが、デンソーはエネオス戦で見せたような激しいチェックが復活。手の出し方は“ウザい”ほど。

 富士通としては、第1Qで主導権を握っていたので、勝機も充分にあった。
 2桁リードになり、却って動きが硬くなり(リードを守ろうと守勢になった?)、嵩にかかれなかったのが響いた。
 それと、シュートセレクトが良くないことが多かった。パスを回して、半分フリーになっているのに、わざわざ、ディフェンスがいるリング下にドライブするのは良策とは思えない(ボールをもらった瞬間は、ドライブコースが見えているのだろうけれど)。半分フリー状態なので、ジャンプシュート確率が50%ぐらいがあると考えられるので、打つべきだと思う。外れても、シュートを打ったという事実が、今後、ドライブ時に生きてくる(はず)。

 第3戦は、戦力的に体力的に富士通は苦しい。
 ただし、充分勝機はある。厳しいディフェンスとボールへの集中力が必須。

 具体的な策の1案としては、デンソーガード陣へ、コートの早い段階でプレッシャーを掛ける(時にはダブルチームでターンオーバーを誘う)
 要望としては、3Pやドライブで頑張っている林が、町田のようにペネトレイトしてからのパスアウトするプレーも増やしてほしい。


 疑問の笛(判定)が多いような気がする。
 このゲームでは、第1Q終了間際の町田のシュートは、“タイムアップ”で無効とされたが、終了0.2秒前には手から離れていたように見えた。人間の目では判断が無理だが、ビデオで再チェックしてのタイムアップは不思議。もちろん、オフィシャル映像とテレビ中継映像では違うかもしれないが……
 対照的なのは、第2Q終了間際の赤穂ひのブザービーター。これは、タイムアップ前なのは間違いないが、この2プレイのプラスマイナスが結果的には大きかった。片や、町田の得点が認められれば「第1Qを富士通12点リードで終了」、片や赤穂ひまわりのブザービーターで「デンソーが6点差から4点差に詰めて、前半終了」である。
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Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第1戦

2024-04-14 09:59:01 | スポーツ
【試合経過】
 ゲーム立ち上がりはデンソーがペースを握ったが、富士通も立て直し、互角の第1Q。
 その後は富士通がリードし、デンソーが追いかけるという得点経過が続いた。第3Qに入るとその傾向が顕著になり、10点差前後での押し引きが続くが、第4Qでデンソーが反撃、クォーター開始3分で、2点差に詰め寄る。
 そこからしばらく白熱の攻防が繰り広げられたが、終盤、激しい攻守のせめぎ合いの中で、富士通がシュートを決めきり、点差を広げ、64-57で押し切った。

富士通
 町田…15得点、7アシスト
 宮澤…14得点(3Pシュート2本)、5リバウンド
 林……14得点(3Pシュート2本)、3アシスト
 ジョシュア…9得点、8リバウンド、1ブロックショット
 中村…8得点、1ブロック
 内尾…2得点、3スティール

デンソー
 エブリン…21得点、7リバウンド、5アシスト、2スティール
 赤穂ひ……12得点、9リバウンド、3アシスト
 高田………9得点、4リバウンド、4アシスト
 木村………8得点、4アシスト
 赤穂さ……4得点、3リバウンド
 渡部………3得点


【感想】
富士通
・3P成功率(3/17)は良くなかったが、それ(失敗)を織り込み済みで、オフェンスを組み立てていた。町田のゲームメイクは秀逸で、2Pのジャンプシュートや林の切り込みを活かした。
・ジョシュアもペイントゾーンでよく頑張った
・宮澤はずいぶんすっきりした体形に戻っていて、動きが良くなった。ジョシュアと共に、よく高田を抑えていた
・控えの中村が、苦しい時間を良く繋いでいた
デンソー
・馬瓜がよく頑張った。彼女がいなかったら、かなり一方的な惨敗になっていたかもしれない
・赤穂(ひ)も悪くはなかったが、いつもよりは良くなかった
・デンソーのオフェンスは機能していなかった
・高田のファールトラブルは痛かった。4ファールでもよく我慢してプレーしたとは思う。高田をはじめ、デンソーには笛が厳しかったように思う
・本川と篠原が共に無得点は誤算だが、プレー時間が少ないのは疑問。体調が万全ではないのか、チームシステムにマッチしないのか?(セミファイナルではそう感じなかった)

 個々の能力、選手層など、チームの地力はデンソーが上のように思うが、第2戦も富士通が勝利すると予想。
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2024 体操日本選手権 女子 雑感

2024-04-14 09:48:56 | スポーツ
女子 決勝 個人総合結果
順位 選手名  跳馬  段違い  平均台 ゆか  決勝合計 予選+決勝合計
1 宮田 笙子 14.333 13.700 13.633 13.166 54.832  109.798
2 岸 里奈  13.866 13.666 13.433 13.266 54.231  107.463
3 中村 遥香 12.933 13.666 14.100 12.466 53.165  107.131
4 岡村 真  13.000 13.200 14.233 12.966 53.399  106.530
5 杉原 愛子 13.866 12.766 13.066 13.366 53.064  106.496
6 畠田 千愛 13.633 13.133 13.400 12.900 53.066  105.265
7 相馬 生  13.200 13.700 13.100 12.166 52.166  104.531
8 山田 千遥 12.933 13.566 12.733 12.400 51.632  104.331
9 芦川 うらら12.733 11.800 14.166 12.766 51.465  102.031
10中濱 汐里  12.866 12.533 13.000 12.666 51.065  101.997


・宮田に一段上の実力を感じた
・2~9位までは誰が代表になってもおかしくない
・第1班(予選1位~6位)全員が落下などの大過失がなかったのは素晴らしかった
・個人的には岡村の演技が好き
・昨年優勝の渡辺葉月、一昨年優勝の笠原有彩が完全に回復せず、それぞれ予選47位、43位で決勝に進めなかったのは残念
・例年と違って5班構成になっていたので、競技の進行具合が一様でなかった(フロアで競技するのが4グループで、1グループは休息)。なので、総合得点を比較しにくくなっていた
・番組冒頭や種目のインターバルに、斎藤希実子アナや塚原直也氏が選考方式や有力選手情報や種目の特性などを紹介していたが、少し頑張り過ぎ。その時間を削って、1班以外の演技も見せて欲しかった。2班の畠田、相馬選手はよく中継(録画振り返り)されていたが、他の選手はほとんど観ることができなかった
     ↑
今回の記事の動機は、ほぼ上記の赤字部分


 五輪代表は今回の得点と、来月のNHK杯体操の得点合計で選出される。ただし、5人目の代表は上位4人と種目得点の組み合わせで選ばれる(上位4人の苦手種目を補える選手)。
 体操競技は、オーバーワーク以外に演技中の落下や着地ミスでケガをする可能性が非常に高い。来月の選考会には、万全の体調で臨まれることを願います。
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Wリーグプレーオフ 2023-2024 セミファイナル 【補足あり】

2024-04-08 19:39:04 | スポーツ
どうしてこんなこと(状態)になってしまったんだろう?……
  ………中継を観ながら、ぼんやり思った………いや、中継をぼんやり観ながら、そういう思いがぐるぐる回った………

【第1戦】
 第1Qの半ばからリードを許し、どんどん点差が広がっていく。第2Q途中で、《勝てそうにないなあ》と、そして、上記の思いがぐるぐる巡った。

 もちろん、星や藤本が靭帯断裂で戦線を離脱しなければ、もっと戦えるはずではある。
 そう、昨年12月の皇后杯は、星が健在で何とか決勝まで勝ち上がった。(決勝ではデンソーに惨敗)
 
 星不在の中、クォーターファイナルを勝ち、セミファイナルに勝ち上がっていたので、星がいない分をチーム力の底上げでカバーしてきているのだろうと淡い期待を抱いて中継を観始めた。
 出だしは、新スタメンの三田が2本、岡本が1本3Pシュートを決めて9-7とリード。しかし、その後はデンソーの激しいディフェンスに、オフェンスの形さえ作れない。2-14と一方的にやられ、第1Qはエネオス11-21デンソー。
 第2Qも11-19と流れは変わらず、前半はエネオス22-40デンソーのほぼダブルスコア。
 後半は何とか踏ん張ったが、エネオス58-77デンソーで終了。“一方的”という表現でよい…完敗だった。

【第2戦】
 《岡本がペイントゾーンの渡嘉敷にパスを通す》《ペネトレイトからパスアウト》など、第1戦のマイナス要素を改善した跡が見られ、エネオス8-7デンソー。しかし、そこからシュートミスやターンオーバーを繰り返し、12点連続失点。エネオス8-19デンソーと、第1戦を再現するような展開。そこから、渡嘉敷、宮崎が奮起し踏みとどまり、第1Qはエネオス15-21デンソーと踏みとどまる。
 第2Qもデンソーにゲームを支配されるものの、鈴置、岡本の連続3Pシュートで28-32と4点差まで縮める。
 しかし、やはりデンソーペースは変わらず、エネオス29-42デンソーと13点差に広がる。だが、エネオスもディフェンスで頑張り、デンソーの得点を抑え、最後の中田の奇跡的3Pブザービーターが飛び出し、前半はエネオス38-44デンソーと、望みをつないだ。
 第3Q、デンソー・木村に3Pシュートを決められ、出鼻をくじかれたエネオスに、アクシデントが襲う。長岡とデンソー篠原が全く偶発的に接触。偶発的ゆえ、長岡も虚を突かれ激しく転倒、起き上がれない。側頭部を強打したように見えた。あるいは、足首捻挫、膝を痛めたのかもしれないが、タンカで運ばれ、病院に向かったらしい。大事に至らなければいいが…
 記述はしなかったが、第2Q序盤では彼女が奮闘。ファールを取られても仕方がない闘志あふれるプレーで7点(合計8点)を上げ、劣勢を持ちこたえていた。実は、第1Qの長岡は冴えなかったので、《立っているだけじゃなく、根性出せよ》とか思っていた。………痛い離脱!
 しかし、この長岡離脱に、宮崎が燃え、猛チャージ!
 5本のシュートをほぼ立て続けに決め(5/7)、10点をダッシュ。エネオス51-56デンソー。
 ……ところが、残り1分48秒で4つ目パーソナルファール。さらに、残り39秒で三田も4つ目のファール。ファール5つで退場なので、温存するしかない。
 その上、渡嘉敷もこの試合の前半で、膝かどこかを痛め、時折表情を歪め、膝に手を当てて堪えるシーンも時折。岡本も本調子ではないようだ。

 その後も、エネオスは懸命にプレーをするが、逆転の余地はなかった。
          ……エネオス66-82デンソー
 デンソーがファイナル進出。

 デンソーは、正確なシュート、高さ、ボールへの集中力も素晴らしかったが、一番の勝因は、厳しく激しいディフェンス
 とにかく、エネオスに思うようなプレーを許さなかった。最盛期のエネオスを思い出させる《攻撃するディフェンス》だった。

 個々の選手も素晴らしかった。オールマイティの赤穂ひまわり、シュートタッチがよく冴えわたったエブリン、要所で決める高田、嫌なタイミングで3Pシュートを決める木村、スティールで戦意をくじく篠原、左から回り込むドライブシュートが無敵の本川、着実に点数を積み重ねる赤穂さくら、曲者渡部などなど……。
 よくエネオスは頑張ったと思う。
 

 今のENEOSサンフラワーズ(以下「エネオス」と表記)はWリーグの“並の上”ぐらいのチーム力しかないように思えた。
 高さ・速さ・パワーなどバスケットの基本的能力の総量も少なく、それを補ったり増加させるテクニックや戦術や集中力も物足りない。選手層も薄い………
 かつてのディフェンスの強さもない。

停滞するオフェンスを打開できるポイントガードが必要
 宮崎のスピードとドライブシュートは超一級だが、ドライブが選択肢の最上位なので、他のプレーヤーが宮崎の動きに合わせて動かなければならない。なので、まず、宮崎の動きや意図を測るため止まってしまう。
 よくある悪いパターンが、ドライブを仕掛けるがコースがなくて、パスを繰り出すが、パスミス。昨日のゲームでは、相手のディフェンダーを解説の永田氏が褒めていたが、あのパス軌道の延長線にはエネオスのプレーヤーはいなかった。
 もう一方のセミファイナルでの町田は対照的だった。味方の動きに合わせて、よりよりパスを繰り出す。他のプレーヤーは、シュートチャンスを作るべく動けばいい。
 もちろん、宮崎も自分本位なプレーヤーではない。しかし、町田のパス回しを見ると、うらやましく思ってしまう。

もう一人、高さorパワーのある選手が必要
 かつては、「渡嘉敷、間宮(大崎)、宮澤」の超強力トリオ、或いは「渡嘉敷&梅沢カディシャ」のパワーコンビなどが存在し、エネオスが高さで苦労するなど想像難かった。長岡が加入して頑張ってくれていたが、やはり苦しい。

若手が育ってこない
 星や藤本は伸びてきたが、残念ながら故障で離脱。
 そのせいもあるが、あまりにも選手層が薄い。
 宮澤、林、梅沢などのスタメンは移籍、かつての大沼、石原、木林などのゲームをつないだり流れを変える選手もいない。

オフェンスバリエーションが乏しい
 ピック&ロールやスクリーンプレーが目立たなかったのは、デンソーのディフェンスが厳しすぎて、オフェンスが機能しなかったせいなのだろうか?

ディフェンスが緩くなった
 デンソーの各選手が素晴らしかったせいもあるかも


 まあ、セミファイナル敗退は仕方がないかな……

 セミファイナル・富士通vsシャンソンは面白かった。
 19-0から逆転するとは思わなかった。
 5点差ぐらいから、一進一退の攻防。追いつき逆転、さらに、富士通も追いすがる白熱の終盤だった。
 第3戦は順当にいけば、富士通だと思うが、このプレーオフはシャンソン・ウエーブが起きている。
 それにしても、午前0時15分からの録画放送は勘弁してほしい。せめて、午後11時からにしてくれないかな。


【補足】
 この記事冒頭で「どうしてこんなこと(状態)になってしまったんだろう?」と呟いたのは、試合内容ではなく、チーム力の低下、選手層の薄さについてです。
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