さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

精神異常者ですか?

2019-08-10 14:03:49 | 抜き書き


<投薬治療も役に立っていた。暴力的な精神病患者をあつかう秘訣は、たまにおかしくなるシナプスをやわらげ、怒りを鎮め、暴力を命じるささやきを黙らせる薬を見つけることである。しかし、暴力を排除したからといって、落ちつきが手にはいるわけではない。精神科医が精神病の陰性症状と呼んでいるものが残されている。無関心、単調なムード、気の抜けた声、にぶい動き、お粗末な思考、ニュアンスやユーモアの欠落した言語。驚きや喜びのない存在。>ジョナサン・ケラーマン著北澤和彦訳「モンスター」P79より

この一節は、主人公が殺人を犯した精神病患者を収容する州立病院を訪ねた時 病棟の静けさを記述した一部です。

この一節が気になったのは、陰性症状(ここでは<無関心、単調なムード、気の抜けた声、にぶい動き、お粗末な思考、ニュアンスやユーモアの欠落した言語。驚きや喜びのない存在。>と説明されています)が 最近の自分の症状にそっくりだからです。

自分はうつ病なのだろうか?うつから暴力(興奮や怒りがシナプス伝達で暴力)に発展する可能性はあるのだろうか?シナプス伝達の前段に、因果律と規範意識のフィルタリングがあるはずですので大丈夫だとは思いますが…

最近 京アニ事件犯青葉を筆頭に 精神的におかしな者の犯罪が多発しています。今年4月の12名の死傷事故を起こした池袋暴走車犯、87歳元官僚も精神異常(アクセルを踏み込んだのにブレーキが効かなかったと言ったり、杖歩行者にもかかわらず事件前には新車の購入を考えていたりは異常でしょう?彼の周辺にも異常者?彼を逮捕しない警察も異常者では?)でしょ?

年金などの将来不安を抱える高齢者の増加、安楽な環境・過保護で育った落ちこぼれ・引きこもり者の増加、転職が上手く運ばない中年の引きこもり、グローバル経済環境下での競争社会に耐えられないストレス患者増、優しすぎる社会が生み出す発達障害者増、人手不足が生み出す不適在不適所の業務などは異常者を生み出す温床となる気がします。

そういえば近くに心療内科や精神科の医院が増えています。将来重罪犯を収容する ケラーマンが描く 精神病病院は増え続けるのでしょうか?
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