<・・・・・アビゲイルはシャーロットが死ぬほど嫌いだった。街が大きすぎるうえ、住民が自分たちの選んだ上院議員とその妻の行動に異常なほど目を光らせているからだ。過ぎた人生が長くなるにつれ、広々として静かなチャタム郡に足を向けることが多くなったここで過ごす時間が次第に増え、さらにはそれがあたりまえになっていき、いまではめったに離れない。馬とプライバシーと息子とともに暮らしている。ほぼ理想的な生活だ。>
ジョン・ハート東野さやか訳「アイアン・ハウス」P142より
注)アビゲイルは、上院議員の妻。
シャーロットは米国ノースカロライナ州にある73万人ほどの都市。
ここではお金持ちの忌み嫌うものと手に入れたいのもが書いてある。
著者も多分お金持ちでしょうからホンマものっぽい…
手に入れたいものは、草木豊かな自然、適度な運動と気の置けない話し相手。
嫌いなものは、周囲からの好奇な目にさらされること。
従ってプライバシーが守られる環境が大切となる…
我々の理想的な生活は…
生活費に困らないか?
医者が近くにいますか?
住む場所は生涯確保されているか?
毎食の献立を賄いきれるか?
子どもや孫たちが時々遊びに来る?
移動の足は確保できているか? など
これらが満足できる素地止まりのような気がします…
プライバシーなどあまり考えている余裕がないような気がします。
誰でも他人にはあまり見られたくないこと(共通もの)もあるかと思いますが、
これをプライバシーといえば、プライバシーは尊重されなくてはなりませんが、
今巷でいうプライバシーとは、
共通ものに大きな嵩がかかっているもののような気がします。
プライバシーの嵩を大きくしているのは、TV解説者?大学教授?議員?では…
皆さんいい給与をもらっている?
そして資産家ということなのでしょうか?