貸し渋りから金余りへ

　カンボジアの銀行セクターは最近、預金量が伸びていますが、その一方で昨年の経済危機の影響で貸出が伸び悩み、結果として金余りの状況となっています。先週開催されたセミナーでキエットチョン経済財政大臣は、銀行セクターが特に長期のローンに対して貸し渋りの態度を強めたため、民間商業銀行等からの中央銀行（NBC：写真）への預金量が増加し9億ドルに達していると公表しました。通常の貸出金利の平均は15％程度ですが、中央銀行の預金金利は0.5％しかありませんので、銀行としても残念なところです。しかし、キエットチョン大臣も指摘しているとおり、この余っている資金は、今年の経済回復に重要な役割を果たすものと期待されます。銀行にとっては、預金金利が若干下がっている今こそ預金を集めるチャンスの時とも言えます。
　なお、下がっているとは言っても、カンボジアのドル建て1年もの銀行預金金利は、6％～7％の水準です。



にほんブログ村

インドネシア ボロブドゥール遺跡との直行便

　カンボジアは観光客誘致のために全てのアセアン諸国とフライトの直行便を飛ばすべく頑張っています。その中で、インドネシアの仏教遺跡で世界遺産のボロブドゥール（写真上）があるジャワ島（ジョグジャカルタ）とアンコールワットのあるカンボジア・シェムリアップを結ぶ直行便が今年4月から飛ぶことが決まったと、カンボジア観光省が公表しました。二つの世界遺産を結ぶフライトはとても良いアイデアだと思います。
　なお、ブルネイとの直行便も今年中には就航する見込みとのことです。



にほんブログ村　
　

カナディアタワー

　昨年完成した28階建てのカナディアタワーに行く機会がありました。カナディア銀行が立てたプノンペン初の高層ビルです。高いビルの少ないプノンペンでは、どこからでも見え、本当に「ランドマーク」です（写真上）。
1－5階はショッピング・レストラン、6階から11階はカナディア銀行（1階に店舗あり）。12階から上がオフィスとなる複合ビルです。経済危機もあってかまだ借り手は限られているとのことで、賃料の割引も行っているそうです。
　さて、やはり上層階からの展望はすばらしいものがありました。最上階はラウンジになる予定だそうですから、早く完成させて頂きたいと思っています。

西北方向：ボンコック湖の埋め立てが進んでいます。ニュータウンが建設されるそうです。彼方には、韓国が建設するカムコシティーのマンション群が見えています。


西方向：フンセン首相が建設中の首相府です。


南方向：中央に建設中のゴールデンタワー42（現在13階くらい）が見えます。


東南方向：手前には黄色いペンキもまぶしくリノベーション中のセントラルマーケット。彼方に王宮、そしてメコン河を望みます。


東方向：ワットプノンとトンレサップ川が見えます。




にほんブログ村　
　

フジサンケイビジネスアイで「カンボジア特集」長期連載開始

　フジサンケイビジネスアイ（日本で発売されている経済系の新聞です）で、カンボジア特集が3ヶ月に渡り長期連載されています。先週の記事は以下の通りです。
　
2月2日　ソックアン副首相に聞く（上）
2月3日　ソックアン副首相に聞く（下）
2月4日　成長率9.4％　縫製業が牽引
2月5日　根強い親日　相互理解が鍵

「ソックアン副首相に聞く」では、篠原前大使と副首相の対談で、副首相が日本からの投資への期待を語っています。
「成長率9.4％」では、あまり知られていないカンボジアの経済発展について、「根強い親日」では、カンボジアの人々が日本に寄せる想いと日本から見たカンボジアのイメージギャップについて書かれています。
　また、2月4日からは「生活情報」も始まっています。

ネットでもご覧になれます。下記のSankei Bizのサイトで「カンボジア」をキーワードに検索して頂けると一覧が出ます。日本にいらっしゃる方は新聞フジサンケイビジネスアイに掲載されていますのでご覧ください。

http://ptsearch.goo.ne.jp/search.php?PT=sankeibiz&from=sankeibiz&IE=utf-8&SEL=sankeibiz&MT=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A2&web.x=24&web.y=9

Sankei Biz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100201/bsc1002010502002-n1.htm

フジサンケイビジネスアイ
http://www.business-i.jp/corp/index.html


にほんブログ村
　

日本と韓国へのビザ免除を検討中

　昨年は経済危機の影響で先進国からの観光客は減少したのですが、近隣国へのビザ撤廃の効果が大きく、ベトナム、中国、タイ等からの観光客が増えて、全体では、微増となった模様です。しかし、やはりお金をたくさん使ってくれる日本人や韓国人は大切です。昨年、韓国人来訪者は25％減少して19.8万人、日本人は10％減少して14.6万人となっています。そこで、観光省としては、周辺諸国に続いて、韓国、日本に対するビザ免除も検討中とのことです。2月3日の会議でトンコン観光大臣は、昨年実施したフィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、ラオスに引き続き、日本と韓国に対するビザ免除を検討中と発言し、特に日本については「来年までに」結論を出すとも発言されたそうです。
ビザが免除となれば、日本や韓国からの観光化客誘致にも更に力が入るものと期待されています。


にほんブログ村
　

日本の花屋さん

　ロシアンマーケットそばに日本の方が経営される「APSARA FLORA Flower Shop」があります。大変にかわいいお店です。お花は、一部はベトナムの高原リゾートのダラットから直接取り寄せているそうです。

APSARA FLORA Flower Shop
No. 142B, Street 450 (ロシアンマーケットの南西角から西に35メートル)
Tel 011-774-053, 077-937-038, 090-332-740




にほんブログ村

Trois Continets （三大陸）

　アンコールクッキーで有名なマダムサチコのアンコールフーズ社が、プノンペンに開いた素敵なお店です。アジアン雑貨とカフェが併設されています。Trois Continents「三大陸」とは、カンボジア、ベトナム、ラオスの3カ国を意味する店名とのことです。
　アンコールクッキーの新製品や、三カ国の雑貨が素敵にディスプレーされています。プノンペン店長のオリジナルは「三大陸ブランド」のクッキー、お茶、コーヒー、それぞれ3カ国の詰め合わせです。
　カフェでは、シェムリアップのお店でも大人気のマンゴーカキ氷やマンゴーシェイク（写真上）が迎えてくれます。カレーライス（5ドル）という隠れ人気メニューもあるようです。

＃Eo 182, St. 63, Phnom Penh
023-997-032
http://www.angkorcookies.com/
(水曜定休)

店内はセンスのよい雑貨などであふれています。


プノンペン店オリジナルの「三大陸ブランド」。カンボジア・ベトナム・ラオスの、それぞれクッキー、お茶、コーヒーの詰め合わせです。



にほんブログ村
　

ゴールデンタワー42

　ゴールデンタワー42は韓国資本がプノンペンのど真ん中に建設中の高層複合ビルです。1階から3階はショッピング、4階から9階はオフィス、10階はクラブ、11階以上は高級住宅となります。
　先般、販売事務所にお邪魔しました。高さ2メートル以上の大きな完成模型（金色に輝いています）、住宅の内部の模型等が所狭しと展示してありました。住居は既に半分以上が売約済みだそうです。不動産市況を見ながら、今年にも、第二次販売キャンペーンを実施されるとのことでした。
　カンボジアではこれまで外国人の不動産購入は禁止されていましたが、今年の国会ではマンションに限って購入可能とする法律が審議中です。これが可決されれば、更に需要は高まるものと期待されます。
　工事現場では既に12階まで工事は進んでいます。来年9月の完成予定とのことで、また、プノンペンに名所がひとつ出来上がるのが楽しみです。

住宅内部の模型も並んでいます。


10階部分には、素敵なプールもあるクラブができるそうです。




にほんブログ村

2009年の外国直接投資は35％減

　中央銀行（ＮＢＣ）の発表によると、2009年の外国直接投資（フロー）は、2008年の7.947億ドル（約720億円）から35.2％減少して、5.147億ドル（約460億円）に留まったとのことです。縫製業、観光、通信のいずれもが大幅な減少を示したとのことです。IMFによれば、本年は7億ドル台への回復が予想されています。


にほんブログ村

外貨準備が増加

　1月18日発表の中央銀行（ＮＢＣ：写真上）レポートによれば、2009年末の外貨準備高は、2008年末の20.7億ドルから25.2％増加して26億ドルに達したとのことです。これは輸入の約4か月分にあたり、外貨準備としては十分な金額です。外貨準備が増加した要因としては、カンボジア国内でのドル建て預金の増加（準備率12％）があげられています。預金額は、2008年の24.7億ドルから32.7％増加して32.8億ドルとなっています。



にほんブログ村　

合同会社ARUN

　1月28日に東京池袋の東京芸術劇場で合同会社ARUNの設立記念シンポジウムが開催されました。
　ARUNはクメール語で夜明けと言う意味だそうです。ARUNは日本の個人・企業からの出資金を原資とし、途上国の社会企業家に対する投資を行う会社です。
　シンポジウムには120名以上が集まり、渋沢様（コモンズ投信）、久世様（明治学院長）の社会的投資についての講演を熱心に聴講されていました。また、ARUNについての説明も5人のダイレクターの方々から行われました。「寄付でなく投資を」「お金にも気持ちをこめることができる」等と熱心に語られ、納得しながら聞かせて頂きました（詳細は下記の功能さんの寄稿をご覧ください）。
　優秀でやる気のある若い方々が、熱心に動く姿を見て、本当に感動しました。ぜひ、カンボジアの企業家を支援して頂きたいと思います。

ARUNのサイト
http://www.arunllc.com/

設立記念シンポジウム
http://sifc.seesaa.net/article/139642813.html

代表の功能さんの寄稿（自治体チャンネルNo.116）
http://www.mri.co.jp/NEWS/magazine/local/2010/__icsFiles/afieldfile/2010/01/26/P26-29.pdf

渋沢様のブログ
http://alt-talk.cocolog-nifty.com/alternative/2010/01/arun.html



にほんブログ村
　

フジサンケイビジネスアイで「カンボジア特集」長期連載

　フジサンケイビジネスアイ（日本で発売されている経済系の新聞です）で、明日からカンボジア特集が3ヶ月に渡り長期連載されます。
　フジサンケイビジネスアイでは、今年1年徹底的に「メコンデルタ」に注目し、総力特集を組んでくださるとのことです。その第一弾がカンボジアで、明日から4月一杯まで、ビジネス情報はもちろん、現地の生活状況や渡航情報なども細かく記事にしていただける予定です。
　日本からカンボジアへの熱い注目を強く感じさせてくれます。日本にいらっしゃる方はぜひご覧ください。なお、ネットでも一部はご覧になれる見込みです。


にほんブログ村