ひろしまオペラルネッサンス
Hios
オペラ「カルメン」
ビゼー作曲(Hios版日本語上演)
指揮:和田朋樹
演出:山岸靖
カルメン:橋爪万里子
ドン・ホセ:藤田卓也
エスカミーリョ:山岸玲音
ミカエラ:山岸芽美子
ダンカイロ:國元隆生
レメンダード:樋渡正衡
フラスキータ:駕屋妙子
スニガ:奥田誠
モラレス:馬越紀如
運命:池澤嘉信
チケットを求めたときにはキャストに気を取られて気づかなかった
「日本語上演」
たとえ言葉はわからなくても
原語の音の響きを楽しみたいdolce-vita
しかも前奏曲と間奏曲がすっぱりカットされ(
)
レチターヴォではなくセリフ版
(↑いえ、それはいいんだけど…日本語でなければ…)
なんだかミュージカルチックですぅ
その分歌手の方々が歌と演技で
物語を牽引するカタチ
カルメンの橋爪万里子さんは全国でカルメンを何度も演じてらっしゃるカルメン歌いということです。
ファムファタルの雰囲気そのまま。
間違っても下品じゃない
絶妙です
特にセギディーリャ
ザ・カルメンってカンジ
美しくてかっこよかったデス
山岸玲音さんのエスカミーリョが登場した瞬間
超テンション上がりました
エスカミーリョってやっぱりヴィジュアル大事だよね
リーリャス・パスティアの酒場にいたら
dolce-vitaだって黄色い声でエスカミーリョの名前を叫ぶでしょう(*^o^*)
dolce-vitaも大好きな「闘牛士の歌」は
メジャー感の割には誰が歌っても低音が鳴らずパッとしない隠れた難曲だし
(↑勝手なイメージ)
だったら高音域をキレイに歌ってもらって
ヴィジュアルで盛り上げてもらうというのが
正解かもしれない…と最近思い始めた。
山岸玲音さんのエスカミーリョはかっこよくって文句なしデスo(^-^)o
毎回dolce-vita大注目
の
ドン・ホセの藤田卓也さん
この方の「花の歌」を聴きたい一心で
(日本語とはつゆ知らず
)
2日間ダブルキャストの(通常なら)悩ましい中
この日の公演を選びました
(しかも頑是ないコドモのようなエピソードのオマケ付き
この日はもともと前からお花の研究会が入っていたのに
なんと会場のダブルブッキングというありえない事態でキャンセルに
恐るべし
dolce-vitaの怨念
、いえっ、乙女の祈り
)
いつも期待を裏切らない素晴らしい歌唱デス
そして
その度、期待を大きく裏切る演技
ドン・ホセはホントに苦手なキャラだけど
今回ばかりはドン・ホセのためにうっかり泣いてしまいましたよ
昨年もSっ気溢れるセクシー
ロドルフォで
ミミだけでなく観客席のdolce-vitaまで
どっき~ん
頬を染めました。
いえ、もっと前のプッチーニの「外套」では
ジョルジェッタをかき抱くそのかき抱き方がオトナっぽすぎて
これまた観客席でどぎまぎ赤くなるdolce-vita(*^_^*)
そう、藤田卓也さんのフィジカルに訴えるどきどき
に
ハマってるんです
もちろんその歌はいつだって難曲を難曲と感じさせない美しさ
完璧さ
「花の歌」も歌唱的には高音域をいともたやすく美しく歌い上げ
最後のピアニッシモも美しく美しく
細い糸を紡ぐように繊細に、でも芯がピンと張ったように
美しく響きました。
そして。
dolce-vitaちょっと泣けてきました
ドン・ホセのカルメンへの思いがビシビシ響いてきて
切ない。
そう、セギディーリャですっかりに陥落されたドン・ホセが
官能に震える声でカルメンの名前を呼んだ時から
(藤田さんファンのzuccheroとともに「今の聴いたっ?
」と大興奮)
dolce-vitaはすっかりドン・ホセ目線
ドン・ホセとともにカルメンに気持ちをかき乱されてしまってます
今回の演出ではプロローグで
「運命」さんがドン・ホセにナイフを握らせる。
約束された運命として。
そして第4幕でドン・ホセはナイフを握って登場する。
殺気溢れるとはまさにこのカンジ。
カルメンもドン・ホセも「運命」に導かれていくのだった…。
ドン・ホセが何度も呼ぶカルメンの名前。
一度として同じ響きがなかったのには感動しました。
dolce-vita的に大好きだったのはフラスキータさん
高音も低音も美しく響くソプラノさんでした。
フラメンコも超かっこよかったデス
あまりの素敵さに
zuccheroは今にも習いに行きそうな鼻息でした。
心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくってしまいましたが。
In brief…
すっごくよかったですぅ