活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

拉致問題に米議会の協力を求めることに言及する他力本願、加藤担当大臣では解決は困難だ!

2018-01-23 20:11:30 | Weblog
加藤勝信拉致担当大臣が今月17日、拉致被害者の家族の多くが亡くなっていることを受け、早期解決の必要性に言及しました。同時に打開するには、米議会の関係者にも協力してもらう方針を示しました。その一方、安倍×金正恩の直接対話について、「(交渉を有利にするには)圧力を続け、北の姿勢を変えなければならない」と、実現の可能性を否定しました。

加藤の発言内容から被害者家族に対する配慮が全く感じられないのです。トランプが昨年11月来日したとき、被害者家族に面会しました。その時の感触を引きずり、今度は米議会にも働きかけ拉致問題の解決につなげるつもりらしいのですが、いったい何を考えているのかよくわかりません。

そもそも日米が一体になって、拉致問題にあたるということは北への圧力をいま以上に強めることを意味します。これで解決できるというわけですから、お目出度いにもほどがあります。拉致家族にしてみれば、北への圧力で問題解決しないことは重々承知のはずです。面と向かって本心を語れば、安倍政権の取り組みに水を差すのではないかと、気をもんでいることを少しはくみ取るべきではないでしょうか。

自力での解決を投げ出し、米に頼り切る他力本願型の加藤担当大臣で問題が解決することはあり得ないでしょう。

(おしらせ)
 このたび、当ブログのタイトルを「活眼明察日記」に改めることになりました。引き続きのご愛読をお願いいたします。