京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

【りんごのコンポート】

2015-03-12 | Weblog
日本でコンポート言うたら、果物をシロップで炊いたんのことです。

江戸時代、「煮梅(にうめ)」という料理があって、料理書によっていろんな作り方がありますけど、その一つに、梅干しの塩を抜いて砂糖と酒で甘お炊いたがあります。ぼくは、これが日本のコンポートの始まりやないかと考えます。

リンゴ・ビワ・モモ・イチジク・洋ナシなど、季節の果物を使おて作るんですけど、まだ熟れてんと硬いもんや、甘さが足らんもんでも大丈夫。ワインは赤でも白でもええし、ワインを多くしたら日持ちがよくなって、清潔な容器に煮汁ごと入れて冷蔵庫に入れといたら、1週間ほどは美味しく食べられます。

作り方のポイントは、煮崩れへんように紙蓋をして弱火で炊くこと。ショ糖含有量が多い白双糖やグラニュー糖を用いたらサラッとした甘さとなり、アクを丁寧にすくいとることで、色よくクセのない味わいに仕上がります。煮汁ごと冷まして、半日ほど味を含ませてからいただきましょう。