京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

「琥珀玉子(こはくたまご)」

2009-05-07 | Weblog
江戸時代の琥珀玉子の作り方は、1ヶ月~1ヶ月半程糠漬けにしたり、半年間程塩水に浸け固まった黄身を塩焼きにしてました。また卵の殻を割って、崩さんように塩に埋めて凝固させたもんでした。
道楽では、新鮮な玉子の黄身を味噌漬けにします。味噌は白粒味噌と米味噌に八丁味噌を加えた合わせ味噌です。3日~1週間程漬けます。外側から固まり、日が経つ毎に締まってきて味も濃くなり、違った味わいが楽しめます。
一度、温度玉子(温泉玉子)を作り、黄身を漬ける方法もあり、今は「鼈甲玉子」とも呼ばれてます。

山椒

2009-05-07 | Weblog
三・四月の山椒の出始めの若葉を『木の芽』と呼び、お椀や炊きもんの香り、木の芽和え等に用います。竹の子なんかには、必ずほしい春の香りで、五月頃からは『葉山椒』と呼びます。
もうじき、山椒の花がでてきます。『花山椒』は十日間程だけ八百屋さんに並ぶので、保存用によおけ炊いて瓶詰めにしときます。
そのあとに、山椒の実がつきます。『実山椒』は昆布や川魚を炊くときには欠かせません。また糠床(ぬかどこ)に入れたりもします。
漢方では、『蜀椒(しょくしょう)』と言うて健胃・利尿・消炎・駆虫・風邪などの薬効があります。
山椒の木の枝は、擂り粉木に最適です。
香りを大切にする日本人には、とても有り難い素材です。