書道家Syuunの忘れ物

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ペンタックスK10D・K100Dストロボ編アルゴリズム

2007-02-16 23:35:29 | 日記

ペンタックスK10D・K100Dストロボ編アルゴリズム

筆者など書道に絡む写真となると、まず室内写真以外には考えられない。
展覧会会場、表彰式、授賞式、レセプションなどなど。
その上、人工光、ミックス光、アリクルガラスの反射、床の反射など悪条件は数限りない。
遠い昔、銀塩マニュアル時代‥TTL連動の純正ストロボなど夢であったから、外光式オートストロボを使っていた。
外光式オートストロボと言うのも、実は中々癖があってマニュアル感覚を楽しめたものだ。
ところが、プログラム露出が常識となり(AE)そしてAFになった後は、純正ストロボ又はその機能を使用できる(準純正)ストロボのみの時代になった。PanasonicのPE-36Sも今や流通在庫のみの時代だ。
それで、今や純正ストロボを用いプログラムオートで撮る時代になってしまった。
昔のフォーカルプレーンシャッターの場合、シャッター幕の幕の関係で1/60秒以下でストロボ発光させよと教わった。
事実間違って速いスピードでやってしまうと、半分真っ黒などと言うこともあった。
だから1/60秒というスピードは印象に残っていた。
ところがこのスピードが、純正ストロボに残っていたのには驚いたものである。
普通、1/30秒というのが一般にはしっかり構えて、手ぶれしないスピードと言われている。
今K10Dなど1/4秒でも手振れしないこともあるから「1/30秒」は死語になりつつあるともいえるけれど‥‥
1/60秒‥‥これは、Canon(EOS100QD、EOS7など)、旧ミノルタ(α707si、α7)などに純正ストロボを装着したときの最遅スピートである。
本来のスローシャッターは、被写体はストロボ光で押さえ、周辺の雰囲気をも写し込む‥‥いわゆる「インテリジェント夜景モード」とかいうものである。
こんな事が、実は中々出来ないと言うのが最新のカメラだった。
以前これを解消しようといろいろとやってみた。
たとえば、被写体の露出を固定してストロボ発光‥‥これは見事な露出オーバーになった。
暗い標準ズームを使うと益々悲惨で、ISO400のフィルムを使っているのに、ISO100で撮影しているようになるのは悲惨だった。
只、銀塩フィルム時代はデーターバックを付けているわけではなかったから、中々その原因が掴めなかった。
いまは、イグジフ情報があるから簡単に解析できるのはありがたい。


‥‥と言うことで、PentaxK10D、K100Dのストロボ発光のアルゴリズムについていろいろと解析してみた。
以下に実際のシャッタースピードと露出を割り出してみた。‥‥尚レンズ域はフルサイズ相当。
SMC PENTAX-DA ズーム 16-45mm F4 ED AL
57mm(38mm)‥‥1/60‥‥F4.0
67mm            ‥‥1/60‥‥F4.0
51mm            ‥‥1/50‥‥F4.0
42mm            ‥‥1/45‥‥F4.0
39mm            ‥‥1/45‥‥F4.0
24mm(16mm)‥‥1/30‥‥F4.0
34mm(22mm)‥‥1/30‥‥F4.0

★PENTAX  FA35mmF2AL‥‥52mm
‥‥‥‥‥‥‥1/50‥‥F2.8
‥‥‥‥‥‥‥1/45‥‥F2.4
‥‥‥‥‥‥‥1/80‥‥F3.5‥‥被写体が遠い
‥‥‥‥‥‥‥1/80‥‥F3.2‥‥被写体が遠い
SSはほぼ1/45~50秒が中心。

★PENTAX FA31mmF1.8AL Limited‥‥46mm
‥‥‥‥‥‥‥1/45‥‥F2.4
‥‥‥‥‥‥‥1/50‥‥F2.8‥F2.5
‥‥‥‥‥‥‥1/60‥‥F2.8‥F2.5‥F3.2
‥‥‥‥‥‥‥1/180‥‥F2.8‥‥被写体が遠い
‥‥‥‥‥‥‥1/125‥‥F2.8‥‥被写体が遠い
‥‥‥‥‥‥‥1/160‥‥F2.8‥‥被写体が遠い
SSはほぼ1/45秒が中心。

smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited‥‥31mm
‥‥‥‥‥‥‥1/40‥‥F3.5
‥‥‥‥‥‥‥1/30‥‥F3.2
SSはほぼ1/30~40秒が中心。

smc PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited
‥‥‥‥‥‥‥1/80‥‥F2.4
‥‥‥‥‥‥‥1/100‥‥F3.2〔K10D,K100D〕
‥‥‥‥‥‥‥1/180‥‥F3.2‥‥被写体が遠い〔K100D〕
SSはほぼ1/100秒が中心。

この傾向から、広角側16~24mm位までは、1/30秒
28mm~35mm程度て゛1/45~50秒が中心。
70mmになると1/100秒程度になってしまう。
16mm側では、*istDが1/20秒まではスローになったが、Kシリーズから1/30。
手振れ補正があって、1/15秒くらいなら良さそうなのだから、スローシャッターが切れても良さそうだがどういう事なのだろう。
以上の実験は、プログラム露出で行ったが、Tvを使ってスローシャッターを切ったとしても、自動的に絞られて効果はなかった。
これで見ると、16-45mm F4 ED ALで撮影した写真はほとんどアンダーになる。
暗いところは、単焦点の明るいレンズに限るという実証だろう。


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