水温対策・・・其の1

これからの季節は人にも車にもキツイ時季になります。
特にZ32では、去年などもオーバーヒート続出で頭が痛いところです。
つい先日も、まったくのノーマル車両なのに「渋滞でヒート気味みになる」と言う事でシステムの改善を行ないましたのでリポートします。

第1弾として「サーモスタットの改善」
車には「サーモスタット」と言う部品がついております。
ある一定の温度になると弁が開き、ラジエターで冷やした水⇒エンジン⇒エンジンで過熱された水がラジエターに戻ってくる⇒その水をラジエターで冷やす この順番で流れますが、その仕切り弁をしているのが「サーモスタット」です。

壊れていないのでしたら、純正では76.5℃で弁が開くよう設定されています。
しかし、中には弁が半開きしかしなかったり、逆に開きっぱなしだったりしている事もありますので要注意です。
それを低い温度でも弁が開くようにする部位があります。そのままですが「ローテンプサーモスタット」ですね。
62~65℃程度で開くものが多いです。

これも考え方によりマチマチなんですが、65℃にしても76℃にしても今の季節の走行状態でしたら80℃以上になりますので開きっぱなしなんですよね。
「だったらサーモなんて無くても良い」って考えもありますが、それはそれで問題があり
ます。夏場だったらさほど問題も無いと思いますが、冬場はヒーターが効かなかったり水温が下がりすぎたり、デメリットも出てきます。

少し話しが脱線しましたが、デメリットを無くしメリットを増やす方法として、大容量タイプのサーモスタットがあります。
開く温度こそ65℃ですが、弁のボアがノーマルよりも10%程度大きく、1回に流す水の量が多いと言う商品です。
これだったら流れる水量も確保しながら、オーバークールも防げます。 実に素晴らしい!
Z33はサーモ形状が特殊でして、今のところn社製のローテンプサーモを使用しています。

画像左がノーマル 右がハイフローです
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