プーチンの今回の動きを見ていると、ロシアは資本主義や民主主義を目指していたのじゃないかと思えてきます。
そんな説を宮崎さんが紹介してくれています。やはり、権力は蜜の味がするのでしょうか。一旦それを手にした者はその味が忘れられないのでしょう。
その誘惑の罠から逃れることが出来るのが我が先人が築き上げてきた究極の民主主義シラス国じゃないでしょうか。
日本人も忘れさせられたこの素晴らしい権威と権力の分離を成し遂げたシラス国を知っている人が世界に居るとは思えないだけに、日本人がまず取り戻し、世界に拡散しなくてはならないでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022) 3月14日(月曜日) 通巻第7259号
ロシアは資本主義社会を目指していたのだろうか?
権力者とその眷属、オルガリヒが国家経済を乗っ取っていた
ライナー・ジテルマン博士はドイツの歴史家兼実業家で『資本主義の力』など24冊の著作があるが、邦訳はなし。中国語に訳 された著作が二冊。
そのジテルマンが『ナショナル・インタレスト』に「ロシアの資本主義の自由度はほとんどない。アンゴラ以下だ」として次の 趣旨の発言をしている。
ウクライナ侵攻への西側の制裁に対してプーチンは「外国企業の資産を国有化する」と脅迫しているが、このような発想は政治 的自由ばかりか、経済的自由もほとんどないという事実を表している。ワシントンのシンクタンク「ヘリテージ財団」の年次報告 「資本主義規模」は177カ国の経済的自由状態を分析した。「経済自由指数」で、ロシアはヨーロッパの45カ国中43位だっ た。
とくに「財産権」、「司法の有効性」、「政府の完全性」、および「投資の自由」と「財政的自由」において低得点。「政府の 完全度」でロシアはキューバより低いと判定された。
「金融セクターは国営銀行が支配している」「投資の自由」は市場へ国家が干渉するために損なわれている、とジテルマンは指 摘する。。
1991年のソ連崩壊により、経済的秩序が失われたため、新興オリガルヒが国有企業を巧妙に乗っ取り、クレプトクラシー(泥 棒国家)となった。かれらは石油・ガス事業、金属など資源ビジネスで巨富を手にした。
要するに支配者がすべてのエネルギーと基幹産業を独占したままの状態であり、報道は政府のプロパガンダで国民が洗脳されてい るため、資本主義を敵視しているロシア国民が然として多数派である。
それにしても、日本人にシラス国を忘れさせたアメリカの罪は重すぎます。それとも、これも八百万の神々の意志なのでしょうか。
本当の素晴らしさを解らせるにはどん底を経験させるしかないのかも。
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