第 4528回の「フリーゲージトレイン」などで何度も取り上げてきた四国への新幹線の期待は相変わらず実 現しそうな気配もありません。
一緒に取り残されていた北海道新幹線も 青森・函館間は開業まで2年を切ったそうです。とうとう四国が取り残されることになってしまいました。
それにしても、何度も書いてきましたが、たかが新幹線の全国網さえ造れない日本は何なんでしょう。アメリカには リニアの技術までただで提供しようとい うのに国内はこの体たらくです。これも、左翼の強いいびつな民主主義の所為だと思うのは私だけでしょうか。原発も同 じですね。
そんな四国新幹線も少しは動きがあるようです。
四国新聞社 | 香川のニュースより 2014/04/19
2 路線「採算取れる」/四国新幹線導入で試算
四国4県や四国経済連合会などで組織する「四国の鉄道高速化検討準備会」は18日、四国に新幹線を 導入した場合の試算を発表した。高松経 由で松山と徳島を結ぶ路線と、岡山と高知を結ぶ路線を整備すれば、事業費は計1兆5700億円で採算は取れると説 明。路線案は今後、導入実現に向けた国へ の働きかけや四国内での機運醸成などに活用する。
試算は、新幹線の早期事業化に取り組む準備会が、新幹線の導入効果を明確化しようと実施。路線案ごと の事業費や経済効果などを調べた。
このうち、採算が取れるとした案は、4県の県庁所在地に停車駅を設け、徳島-松山間と岡山-高知間に 路線を整備。移動時間は高松から新大阪 に向かう場合、現在より29分早い75分に短縮する。事業費は約1兆5710億円かかるが、1日平均9千人の利用が 見込め、経済波及効果は年間169億円 とした。
このほか、国が1973年に示した徳島、高松、松山を経由して大阪と大分を結ぶ案、岡山-高知間のみ の案もそれぞれ試算したが、採算は見込めないと結論付けた。
4県などは今後、準備会の後継組織を立ち上げ、実現に向けた国への働きかけや、四国内でのPR活動を 予定している。
動きがあると言ってもこの程度ですから、実際に実現する時が来るのかどうかは怪しそうです。エネルギー・公害・ 危機管理などの面から見ても、クルマ社会から公共交通への転換を計るべきときに未だに新幹線が全国を網羅していない なんて余りにも情けない。
そんな四国にも漫画のような新幹線が走り出したようです。
Business Media 誠より 4月22日
マ イペース「団子鼻」は走る――JR四国「鉄道ホビートレイン」 (1/2)
昔の新幹線とうり二つの列車が、愛媛と高知を結ぶJR四国予土線に登場した。0系新幹線のそっくりさん「鉄道ホビー トレイン」は、なぜ四国で走ることになったの?
「プワ~ン」。懐かしい警笛が響く。そこには、先頭部分が「団子鼻」の愛嬌(あいきょう)ある顔が。子供のころよ く見かけた昔懐かしい新幹線とうり二つ だ。これは、愛媛と高知の両県を結ぶJR四国予土線に新しく登場した0系新幹線のそっくりさん「鉄道ホビートレイ ン」。3月15日、出発式の日を迎え、デ ビューを果たした。
「夢の超特急」と呼ばれ親しまれた0系は、東京オリンピックの開催に合わせて1964年10月1日に東海道新幹線 としてデビュー。以来44年にわたり運用され、2008年11月末に定期運行を終えて引退した。
そんな0系の「生みの親」として知られる、第4代国鉄総裁の十河信二(そごう・しんじ)氏が愛媛県出身であること や、今年3月に予土線が全線開通40周年になることなどをきっかけに誕生したのがこの「鉄道ホビートレイン」だ。
「四国に悲願の新幹線!」「日本一遅い新幹線」などの見出しでメディアに取り上げられ、昨秋から注目を集めていた 「団子鼻」の晴れ姿に、出発式の舞台となったJR宇和島駅は歓声に包まれた。
ディーゼル車の「キハ32形」を改造して作られた車両は最高時速85キロという“本家”とは比べものにならないマ イペースで、のどかな田園風景の中や「最後の清流」四万十川のほとりなどを縫うように走る。
青色を基調とした車内の大きなショーケースには、定期的に入れ替えられる鉄道模型が展示され、まるで博物館。ま た、0系で使用されていた転換座席が設置されている一方で、上を見れば吊り革があるなど、何とも不思議な空間を作り 出している。
清流ほとりをトコトコと
JR四国予土線「鉄道ホビートレイン」が営業運転2日目を迎えた3月16日、午前6時32分に江川崎駅を出発する 始発列車を狙ってみた。
1両編成でトコトコ走る団子鼻の姿はなんともユニークだ。穏やかな四万十川のせせらぎに包まれ、のんびりした気持 ちでシャッターを切った。最近よく耳にする「ゆる鉄」という言葉は、こんな状況にもあてはまるのだろうか……などと 思ってみたり。
沿線の好ポジションには、その姿をカメラにおさめようと訪れた鉄道ファンの姿も。鉄道に詳しくない記者の質問に答 えてくれた地元のファンは「桜の季節に はとっておきの撮影ポイントがあるんだよ」と、昨年(2013年)の写真を見せながらうれしそうな笑顔。ニュース取 材など修羅場のような撮影現場とはかけ 離れていて、拍子抜け、いや、ホッとした。
JR北宇和島駅で偶然、団子鼻を見かけたという市内在住の主婦は「ビックリした! 一瞬何が走っているのかと。よ く見るとかわいいわねぇ」といっぺんで気に入った様子だった。
JR四国はこれまで予土線に「海洋堂ホビートレイン」「しまんトロッコ」という「変わり種」観光列車を運行してお り、鉄道ホビートレインで3つ目となる。いずれ劣らぬ個性派ぞろいで、四国を旅する機会があれば、乗ってみることを お薦めしたい。
何だか、余りにも侘しすぎて涙が出そうです。マア、せいぜい観光に頑張ってもらいましょう。
早く本物を!
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