私の銀行嫌いは、自分が儲けることができな かった 恨みもあるのでしょうか、1999年12月1日水曜日、第 99話の「商工ローン」で始めて書いて、銀 行と言う分類を作ったのですが、最近は、諦めもあって殆ど取り上げていません。
ところが、最近あったニュースで、三菱東京UFJ銀行が国債入札の資格を返上する と いう意味が、理解できなかったのですが、何時もの、田村さんが詳しく書いてくれています。
大嫌いな銀行がやることなので、どうせ悪だくみがあるのだろうと思ってましたが、やはり、そうらしい。兎に角、自分達が 儲ける為には、国も、ましてや国民なんか何とも思ってないのでしょう。
2016年2月13日 (土)、第 224回の「マ イナス金利の本当の狙い」で、高橋洋一さんが暴露してくれた銀行が日銀に2200兆も預金をしており、 その 金利だけで2200億円あるのだが、それにマイナス金利をかけるのが本当の狙いという話に喜んだのですが、それは、未だ に実行されていません。
それにも関わらず、まだ、日本に強力したくないというその愛国心の無さにがっかりさせられます。やはり、80年 代以 後の経営者の堕落はどうにもならないようです。一から、日本の歴史を勉強させる必要がありそうです。
と言うことで、改めて、日本の銀行に、怒りがこみ上げてきました。
SankeiBizより 2016.6.13
【田 村秀男の経済講座】マイナス金利政策への反攻 銀行は社会的使命をお忘れか?
15、16両日に日銀金融政策決定会合が開かれる。安倍晋三政権は消費税増税の延期決断に続く、日銀の追加金融緩和に よっ て景気浮揚に弾みをつけたいところだが、日銀の周辺から思わぬ「反乱」に遭遇している。
銀行界最大手の三菱東京UFJ銀行が国債入札に有利な条件で参加できる特別資格を政府に返上するという。日銀によるマ イナ ス金利政策に「ノー」を突きつけたのだ。
国債入札特別資格を持ったままだと、銀行はすべての入札で発行予定額の4%以上に応札する義務があり、マイナス金利の もと で額面より高い値で国債を買わされる羽目になる。国債の相場がその後下落すれば、大きな損失を受けるリスクがあるので、特別 資格が邪魔になった。銀行寄りの論調の日経新聞は、他のメガバンクも追随しかねないと、報じている。
が、ちょっと待てよ。あなた方、銀行は何か忘れてはいませんか。
銀行は他の業種にはない特権が首相から認められている。製造業などはぎりぎりまで人件費や原材料などコストを切り詰め て も、販売価格がどうにもならず、ときには原価割れを覚悟しなければならない。かたや銀行は、低コストの資金を預金者から集 め、より高い金利で融資し、利ざやを確実に稼げる。おまけに日銀の当座預金口座に資金を寝かせたままで、銀行員が椅子に 座っ たままでも、大半は日銀から0・1%の利子が振り込まれる。バブル崩壊後には、総額で十数兆円の公的資金の注入も受けた。
どれもこれも、「国民経済の健全な発展に資する」(銀行法第1条)という銀行の公共性が、国家によって認められている から だ。
国債は金融市場の要である。金融市場が揺らげば、国全体の経済運営に支障をきたす。銀行が国債を購入して市場安定に貢 献す る。国民から集めた預金を源泉とする資金を政府に供給して、世の中にカネが回るようにするのは、銀行法の趣旨を引用するまで もない、銀行として当然の社会的義務のはずである。
銀行側にも言い分はあるだろう。国債相場が大きく値崩れすれば、資産が目減りする。資産が預金を下回れば債務超過にな り、 信用危機が起きる、と。
その可能性はゼロとは言い切れないが、日銀が年間80兆円と、新規発行の2倍以上もの国債を銀行などから買い上げるの で、 国債はむしろ品不足である。そのせいで国債相場は上がり続けてきた。それでも国債暴落リスクを言い立てるのは現実から遊離し た架空、仮定の論法ではないか。
消費税増税の延期によって財政再建が困難になり、国債の信認が揺らぐという、一部メディアの自虐論もある。しかし、増 税が 内需を萎縮させて、企業の借り入れ意欲を冷やす結果、銀行融資への需要がうせる。税収は減り、財政収支が悪化する恐れがあ る。
三菱UFJの物言いは何よりも日銀政策を縛る。安倍政権内部からは日銀に国債の購入枠を100兆円に引き上げる追加緩 和策 を求める声はあっても、「マイナス金利については現状維持でやむなし」との声が聞こえるし、日銀側も政策決定会合の議題にも 上げそうにない。
預金金利をマイナスにしにくい中で、マイナス金利幅を広げられると銀行の収益基盤が弱くなる。前述したように、既存の 日銀 当座預金の超過準備分は0・1%の利子がもらえるのだが、それを廃止されるだけで銀行界全体では年間約2100億円の収入が 吹っ飛ぶ。
グ ラフは第2次安倍政権が発足した平成24年12月を起点に、銀行の国内外融資などの推移を追っている。国内 銀行 の貸し出しは最近になって増え始めたが、いま一つ力強さに欠ける。中堅・中小企業向け融資は信用保証協会による融資の80% 保証など政府の支援策にもかかわらず、前年比で3%台の伸びにとどまっている。20%分の融資リスクにすら銀行は尻込み す る。
対照的に、海外での融資には積極的で、アベノミクス開始以降、昨年末までの融資増加額は約60兆円で、国内の40兆円 余を しのいだ。日銀が銀行から国債を購入する結果、銀行の国債保有額は減り続けるが、銀行はそこで得た資金の多くを国内ではな く、海外で運用している。
銀行側が収益減やリスク増を理由に日銀政策に反発しても、特権享受に見合うだけの役割を「国民経済」に対し果たしてい るな ら、まだ説得力はあるかもしれない。だが筆者のみるところ、銀行の日本経済再生に向けた意思と行動は貧弱過ぎる。(編集委 員)
都市銀行の統合で名前も覚える気にならなくなってしまってからかなり経ちますが、これも、クリントン政権の企みだった よう で、日本の情けなさに今更ながら、がっかりさせられます。
その悔しさはありますが、これだって、それを防ぐことができなかった経営者の責任もあるのじゃないでしょうか。あの 頃で も、劣化していたのでしょうから、今やもっと酷いと考えてもあながち間違ってはいないのじゃないでしょうか。
日本が、これだけ長い合いだ不景気から抜け出せないのは、財務省、日銀、銀行、もちろん政治家などの劣化が大きなげ んい んでしょう。やはり、日本の再生は、そう簡単には行きそうもないですね。