第5364回の「見たくもない嫌な顔勢揃い」で取り上 げた中の一人、加藤紘一氏の赤旗へのインタビューの発言が相当に酷いものだったようです。
何時もの、産経新聞の阿比留さんが痛烈に批判してくれています。
MSN産経ニュースより
【阿比留瑠比の極言御免】
自衛隊を舞台にした作品が多い人気作家、有川浩さんの短編「広報官、走 る!」に、とても印象的なシーンがある。自衛隊が撮影協力したテレビドラマの中で、国籍不明の潜水艦を追尾する海自 の潜水艦士官役の俳優が、こうつぶやく。
「恐いよ俺…生きて帰って来られるのかな」
この場面を見た本物の隊員たちがげらげら笑いころげるので、テレビ局のス タッフはあっけにとられる。そして、こういう場合に「恐い」という感覚はないのかと尋ねるスタッフに、隊員たちはこ う答える。
「我々にとっては領海侵犯や領空侵犯なんて日常茶飯事なんです。いちいち恐 いなんて思ってたら自衛官なんか務まらない」
「『恐いよ俺』とか吐(ぬ)かす隊員がいたら、自分は機が離陸しててもそい つを蹴り落としますね。そんな奴が乗ってたら、足引っ張られてこっちの身も危ないですから」
また、有川さんは実際にテレビドラマ化された長編「空飛ぶ広報室」のあとが きで、こう書いている。
「(自衛隊員は)ごく普通の楽しい人たちです。私たちと何ら変わりありませ ん。しかし、有事に対する覚悟があるという一点だけが違います」
有川さんの作品や言葉を長々と引用したのは、18日付の共産党機関紙「しん ぶん赤旗」に掲載された加藤紘一元自民党幹事長のインタビュー記事を読んだからである。
元自民党の大幹部が喜々として共産党の機関紙に登場する節操のなさと良識の 欠如にもあきれるばかりだが、それよりも加藤氏が次のように語っている部分が目を引いた。
「集団的自衛権の議論は、やりだすと徴兵制まで行き着きかねない。なぜなら 戦闘すると承知して自衛隊に入っている人ばかりではないからです」
論理が混濁している上に飛躍しており、なぜ集団的自衛権が徴兵制に結びつく のか理解し難い。だが、いずれにしても「戦闘を承知していない」というのは自衛官の覚悟への侮辱ではないか。彼らは 全員、入隊時にこう「服務の宣誓」を行っているのである。
「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負 託にこたえる」
22万人以上いる自衛官が全員、全く同じ気持ちだとまでは言わない。しか し、ほとんどの人はいざというときの覚悟を持って日々、厳しい任務と訓練に耐えているのは間違いない。
元防衛庁長官でもある加藤氏の言葉は、自衛官の士気をそぎかねず、政治不信 を強めかねない。さらに、日本の領土・領海への野心を隠さない近隣国の自衛隊への侮りを招き、軍事衝突を誘発するか もしれない。百害あって一利なしとはこのことだろう。
有川さんは、「広報官、走る!」が収められた短編集「ラブコメ今昔」の文庫 版あとがきにこう書く。
「自衛隊は命令に従うことしか許されない組織です。そしてその命令を出すの は内閣総理大臣です。(中略)どんな理不尽な命令でも、彼らは命を懸けるんです」
かつて「首相の座に一番近い男」と呼ばれた加藤氏が結局、自衛隊の最高指揮 官である首相になれなくて本当によかった。今、しみじみそう感じている。(政治部編集委員)
この人には、大東亜戦争を戦った人たちがどんな気持ちで戦ったのかなんて想像もつかないのでしょうね。ましてや、特攻隊員の命を懸けて国を守った崇高な精 神なんて考えも及ばないのでしょう。だからこそ、靖国参拝の意味も分からず反対できるのでしょう。
それにしても、YKKなんて言われて得意になっていた3人とも、政治家として最低な人達でした。小泉さんは総理にな りましたが、人気取りだけの為に国を駄目にしたのですから同じでしょう。
こうしてみると、日本の政治家って本当に碌なのがいないですね。こうした人達を選んできた日本人の劣化を反省するし かないでしょう。
もっとも、誰を選んでもこの程度の人しかいないという日本人全ての劣化が元になっているのですから救いようがないの かも。
これを、戦前の日本人の高さまで持っていくのはもう無理なのかもしれないですね。ここは、もう日本再生なんて考えず にあっさり諦めた方が良いのかも。