第2253回で書いたように私が太陽光発電を自然エネルギーの本命と思ったの は原料のシリコンが砂の中にあることから地球上に無尽蔵にあると思っていたのと稼動部分が無いということでした。
ところが、現実には砂から取り出すのは難しくコストがかかると言うものでした。しかし、何時かは砂から安価に取 り出す技術が確立されるだろうと期待を持っていました。やっとそんな動きが出てきたようです。
asahi.comより 2011年8月25日
サハラ砂漠の砂から太陽電池を作 り、超伝導で都市に送電――。東京大、東京工業大、中部大などの研究グループが24日、名古屋市で開かれた「アジ ア・アラブ持続可能エネルギーフォーラム」で、新しいエネルギー供給モデルを発表した。
サハラ・ソーラーブリーダー (SSB)計画と名付けた研究は2008年にスタート。太陽電池の材料には主にシリコンが使われているが、砂漠の砂 にシリコンが多く含まれていることに着目。砂からシリコンを取り出して太陽電池を作り、日差しの強い砂漠に置いて発 電する仕組みを考えた。
超伝導は、物質をある温度以下に 冷やすと電気抵抗がなくなり、これまでの高圧線による送電の10倍以上に効率が高まるという。
中部大の超伝導・持続可能エネルギー研究センター長を務める山口作太郎教授は「東日本大震災による原発事故以 降、エネルギーの安全性が求められている。SSB計画は技術的には5年ほどで可能」と話す。
技術的には5年で可能ということはコストダウンにも目途がついているのでしょうか。なにわともあれ、無尽蔵に ある砂からシリコンを取り出すことが低コストで可能になれば結晶式太陽電池のコストダウンも可能になるはずです。
これが成功すれば太陽電池の主流は再び結晶式になるでしょう。なんといっても、原料が沢山あることは強みです。 何とか、成功して欲しいものです。
希望が湧いてきた!