第2898回や第2948回でカーボンファイバーでクルマを軽量化することこそやるべき方向だと書きましたが、どうやら実現しそうです。
ガソリン価格が急騰し、車をなおいっそう節約して使用するよう求める規制当局の声が強まる中、独Volkswagen(VW)社は、ガソリン1リットル当たり100キロメートルという驚くべき燃費を誇る弾丸型のマイクロカーによって、「燃料効率」という言葉に新しい意味をもたらそうとしている。
VW社の超倹約型コンセプトカー『1 Liter Car』は、6年間倉庫の奥に眠っていた。
100キロメートル走行するのに必要なガソリンの量をそのまま名称にしているこの1 Liter Carは、車体をカーボンファイバー製にすることで重量を抑えている(車両総重量はわずか約300キログラム)。…中略
究極の燃料節約を実現するためは、軽量というだけでは限界がある。大きな役割を果たすのは空気力学だ。1 Liter Carは細長くて背が低く、車長は約3.5メートルあるが、車幅は約1.3メートル、車高は約1メートルだ。
また、戦闘機のような屋根に、フラットなホイールカバー、それに車の下を空気がスムースに流れるようにするアンダーカウルを備えているのが特徴だ。
エンジンの冷却口は必要に応じて開き、ビデオカメラがミラーの代わりを果たす。また、同乗者の座席をドライバーの後ろに置くことで車幅を抑えている。
抗力係数は、平均的な車が約0.30、本田技研工業の『インサイト』が0.25であるのに比べ、0.16と小さい。
エンジンについては、コンセプトカーには8.5馬力、トルク値18.3Nmのワンシリンダー型ディーゼル・エンジンが搭載されていた。Car Magazine誌によれば、量産モデルには2シリンダー型のターボディーゼルが使用され、パワーがやや増すことになるという。…中略
価格はどのくらいになるのだろうか。Car Magazine誌によれば、「ある信頼できる情報筋」が、1 Liter Carの店頭表示価格は2?3万ユーロ(およそ340?500万円)の範囲になるはずだと語ったという。これはけっこうな価格だ。もっとも、1 Liter Carは小さなサイズながらも贅沢な車ではあるのだが。
これは結構意欲的なクルマですね。やはりやればできると言うことです。しかし、単価はまだまだですね。今度三菱が来年に発売する電気自動車も300万円ですから勝負はきつそうです。
しかし、この車体で電気自動車にすれば魅力的なクルマになりそうです。これでせめて200万円を切れば売れるかもしれません。尤も、私はもう100万円下がらないと手が出そうもありません。
いずれにしても、軽量の電気自動車こそ目指すべき方向であることは間違いなさそうです。
早く見てみたい!