例 月の我 が家の太陽光発電、 10月分、9月10から10月9日までのデータです。30日分で前月と同じ、前年も同じ稼動日数です。
最悪の8月を過ぎ、9月は平年より少し悪いくらいの発電量で終わりました。10月に入ってもそれ程 の違いは無いようです。
ただ、一番変わったのは発電量じゃなく9月になっても例年ならまだまだ苦しめれれる残暑が全くなく一気に秋に なってしまったことでしょう。
お蔭で、買電が去年に比べて130kWhも減ったことです。つまりは、エアコンが殆ど要らなかったということで す。ですから、売電量は前年比37kWh減って、買電価格は上がっているにもかかわらず支払額は減少したと言う意外 な結果でした。
さて、買電です。
去年 9月、買電、 715(409,306)kWhで 15,160円 1kWhの 単 価、約21.20円
今年 9月、買電、 501(266,235)kWhで 11,936円 1kWhの 単 価、約23.82円
去年 10月、買電、 522(267、255)kWhで 11,231円 1kWh の単価、約21.52円
今年 10月、買電、 392(183,209)kWhで 8,805円 1kWhの 単価、約24.05円
さて、売電は。
去年 9月、売電、235kWhで11,280円 1kWh単価、約48.00円
今年 9月、売電、276kWhで13,248円 1kWh単価、約48.00円
去年 10月、売電、387kWhで18,576円 1kWh単価、約48.00 円
今年 10月、売電、355kWhで17,040円 1kWh単価、約48.00 円
去年10月、▲7,345円の支払。今年の支払▲8,235円と90円の節約となりました。9月、 10月と冷夏の恩恵を諸に受けたようです。こうしてみると発電量も大事ですが、使用量の節約が一番影響してくること が分かります。
列島に災害をもたらした冷夏でしたが、我が家にとってはありがたい夏だったのかもしれません。
と油断していたら早明浦ダムは 100%を割っているようです。そう言えば9月に入ってから大きな雨は降っていないようです。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
9年目10月 ▲11,960円
10年目10月 ▲15,906円
参考:使 用料金表
我が香川こそその設置に最適と思い、第 5468回の「フロートはフランス製」などで何度もため池へのメガソーラー設置を取り上げてきました。
しかし、未だに、香川では設置の記事は無いようです。日本一のため池満濃池に日本一のメガソーラーなんてワクワ クする話題ですが、四国電力はもうこれ以上の設置は難しそうなので夢に終わりそうです。残念ですね。
又、兵庫県で新しいフロート式の水上太陽光発電所が完成したそうです。この兵庫と香川の差は何なんでしょう。
タイナビニュースより 2014年10月2日
独自スキームで
大阪ガスの100%子会社であるエナジーバンクジャパンは9月24日、 小野市中島町自治会と共同で、前ノ池への、約850kWの フロート式水上太陽光発電設備の設置工事が完了し、本格稼働を開始すると発表した。
エナジーバンクジャパンは初期投資 を不要とする独自のファイナンス技術をベースに発電設備の技術評価・エンジニアリング・保守メンテナンスまでを 含めた事業スキームを構築し、自治体・地元企業さまなどに提案し、これまでに、26件、約26MWを 契約、24件、約23MW稼 働している。
フロート式水上太陽光発電は、貯水 池などの新たな有効利用を図ることができ、水上設置にすることでパネルの冷却効果により、屋上・陸上設置の場合 に比べ発電効率の上昇が期待できる。
また、架台に使用したCiel & Terre(シエル・テール)の フロート架台は高密度ポリエチレンを使用しており、紫外線による劣化および腐食に強く、強固なアンカーシステム により台風、波に耐えうる強度設計がなされている。…以下略
今度のもその水上太陽光発電の世界的パイオニア製 のようです。HPにフロートの詳細が載ってなかったので概要が分からなかったのですが、大阪ガスのプレスリリー スに詳しい画像がありました。リンク元で見てください。
3.水 上太陽光発電設備の特徴
(1)貯水池などの新たな有効利用を図ることができます。
(2)水 上設置にすることでパネルの冷却効果により、屋上・陸上設置の場合に比べ発電効率の上昇が期待できます。
(3) Ciel & Terre(シ エル・テール)のフロート架台は高密度ポリエチレンを使用しており、紫外線による劣化および腐食に強く、強固な アンカーシステムにより台風、波に耐えうる強度設計がなされています。
<フ ロートの構造など>
<固 定方法(アンカーシステム)>
これは良く分かります。まさかポリ エチレン製とは思いませんでした。ポリエチレン製だと何となく強度に問題は無いのだろうかと思いますが、そのあ たりは十分研究されているでしょうから強度や耐久性は問題ないのでしょうね。後は、コストですね。
これが、十分に耐久性があってコストの問題をクリアしていれば面白くなりそうですが、買い取りの見直し次第 になりそうです。
第 5320回の「日本最大のメガソーラーか2」でここだけは完成したら見てみたいと書いた我が坂出の対岸 の錦海塩田 跡地でのメガソーラーがいよいよ動き出すようです。
再生エネ買い取 り見直しが始まりだした今、日本ではこれ以 上の物はもうできないのじゃないでしょう か。外国資本が入っているのが気にはなりま すが、それでも、中国や韓国よりはましか も。
いずれにしても、そのスケールの大きさ をこの目で見てみたいものです。
タ イナビニュースより 2014年10月2日
3社合同の「瀬戸内Kirei未 来創り合同会社」によってメガソーラーを建設
くにうみアセットマネジメント 株式会社、東洋エンジニアリング株式会社、GE エ ナジー・フィナンシャルサービスの3社が出資する特別目 的会社「瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社」は9月29日、 日本国内最大級となるメガソーラーを建設し、発電事業を行うと発表した。
メガソーラーは、岡山県瀬戸内市錦 海塩田跡地に建設される予定で、発電出力は 231.44MW。
電力は中国電力が購入
この発電施設は、2014年10月 に着工し、2019年第2四半期に商業運転の開始を予定している。メガソーラー施設とそ の関連施設の建設、堤防補強工事は、東洋エンジニアリングと清水建設が行い、総事業費は約1,100億円が見込まれる。
この発電施設で発電した電力は、再 生可能エネルギーの固定買い取り価格制度により、中国電力株式会社が購入することになっている。くわえて、商業 運転開始後の発電設備の運転およびメンテナンスは、株式会社中電工が中心となって行う予定である。
なお今回GEは、1MWの 「ブリリアンス・ソーラー・インバータ」を日本で始めて導入する。これによって、電力を一定に保つための中間変 圧器が不要となるため、高い変換機能および優れたグリッド性能を提供することとなる。
大規模なシンジケートローンを組む
合同会社は9月26日、 発電施設全体の建設に必要な資金の調達にあたり、株式会社三菱東京UFJ銀 行、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行の3行と 総額900億円の大規模なシンジケートローンによる限度 貸し出し契約を締結。
このシンジケートローンは、シンジ ケート団を組み、ローンを行うことにより、金融機関からの貸し倒れのリスクを分散すると同時に、多額の資金を一 度に借り入れることができるため行っている。
外国資本が入るのが気になると書きましたが、偶然でしょうかそんな記事がありました。
Business Media 誠よ り 2014年10月02日
おいしい商売:
日本のメガソーラー事業に、外資 系企業の参入が相次いでいる。背景にあるのは……。
日本のメガソーラー(大規模 太陽光発電所)事業に、外資系企業の参入が相次いでいる。背景にあるのは、再生可能エネルギーで発電した電気の 買い取りを電力会社に義務付けた「固定価格買い取り制度」(FIT) だ。買い取り価格が高く設定されているため長期にわたり確実に収益が見込まれる魅力が外資を呼び込むが、乱開発 による自然破壊への懸念から地元とトラブルになることも少なくない。ただでさえ、原発停止で火力発電用燃料の輸 入コストが増大するなか、FITが日本の国富流出を加速 させかねない情勢だ。…以下略
この買い取り条件の設定に孫・菅という売国コンビが関わっているだけに、この外国資本の問題は防げなかったの じゃないでしょうか。
兎に角、日本にとって日本が大嫌いな孫・菅がコンビを組んだことが悲劇だったと言うことでしょう。ご丁寧に原発 まで止めてしまったのですから最悪です。
こいつらが、裏で高笑いしていると思うと腹が立って仕方ないですが、それみすみす許した日本人の劣化こそが問題 でしょう。何たって、ソフトバンクが優勝したと喜んでいる人達が沢山居る国ですから。
第 5494回の「四 国電力も」 で取り上げた再生エネ買い取り見直しが各電 力会社に広まってきました。どうやら太陽光 発電が大きな関門にぶつかったようです。
この関門を乗り越えることが出来なけれ ば太陽光発電の時代はこれで終わる恐れもあ りそうです。孫・菅の悪巧みによる余りにも 好条件の買い取り価格と年数で爆発的な設置 ブームによりその喚問が思ってた以上に早 まったということです。
価格と期間の見直しは当然としても、こ の関門を突破するには、大規模で安価なバッ テリーの開発が必要ですが、まだ間に合って いないようです。
果たして、太陽光発電の火は消えるので しょうか。
産経ニュースより 2014.9.30
再 生エネ買い取り見直し 政府検討総額2・7兆円に急増の試算 家計への負担を考慮
政府は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の見直しに入った。電気料金に上乗せされる買い 取り負担額が家計に重くのしかかるほ か、太陽光発電の導入急増で電力の需給バランスが崩れ、最悪の場合、大規模停電が発生する恐れがあるためだ。九州、 東北など電力5社は再生エネの新規受け 入れを当面中断すると決断。政府は各社の送電網の現状を調査し、再生エネの受け入れ可能量を見極める。
経済産業省は30日の総合資源エネルギー調査会新エネルギー小委員会で、国が6月末時点までに認定した再生エネ がすべて発電を始めた場合、買い取り総額が現状の約4倍の2兆7018億円に達するとの試算を示した。
同制度では、再生エネの買い取り費用を電力会社が家庭や企業の電気代に上乗せして回収する仕組み。このため、標 準家庭の1カ月当たりの負担額は現在の225円から935円へ膨れあがるという。
再生エネの中でも、太陽光は買い取り価格が高いため、企業や個人が相次いで参入。制度開始後は導入量、認定量と も9割以上を占める。
電力各社は、買い取る再生エネ発電の電力量が需要に対して過大となり、電力の安定供給に支障が出かねない事態を 深刻視。九州電力は9月25日から、管 内全域を対象に再生エネの新規受け入れを中断した。東北、四国、北海道の3電力も30日の新エネルギー小委員会で、 10月1日から受け入れを中断すること を明らかにした。
各社は送電網の拡大などで対処する方針だが、受け入れ中断の動きが全国に広がる可能性がある。
経産省は、再生エネの系統接続可能量を検証する専門家会合(ワーキンググループ)を設置することを決定。年内に 各電力会社の受け入れ能力を算定し、接続可能量の拡大に向けた運用の見直しや設備増強などについても検討する方針 だ。
小渕優子経産相は30日の閣議後の記者会見で「再生エネを発電しようとする人にとって、大きな影響は否めない」 との懸念を示した。
買い取り価格と期間が大幅に改良され、太陽光発電のコストがそれでも採算が採れるまで下がれば何とか命をつなげ ることが出来るでしょう。
しかしながら、それでは、面白味が無いので設置は極端に冷え込むでしょう。それに耐えて太陽光発電が命を保つの はかなり難しそうな気がします。
余りにも、好条件によるバブルで結局は太陽光発電の命を絶ってしまったということになりそうな気がします。
孫・菅の悪巧みは貴重な未来のエネルギー原を経ってしまったと言えるのじゃないでしょうか。自分の利益だけを考 える最悪コンビが生み出した負の遺産にならなければいいのですが。
どうなるでしょ う!
第 5492回の「再 生エネルギー時代が来るか」 で九州電力の太陽光発電の買い取り検討を取 り上げましたが、何と、我が四国も電力が検 討に入っているのだそうです。知りませんで した。
第 4916回の「坂 出のメガソーラー」 などで何度も書いてきたように、電力の買い 取り容量の制限で私も苦しめられましたが、 あれは、その現場現場で容量があるかどうか だったのですが、今度はそれが全体としての 容量が無くなったと言うことです。
もともと、電力さんは太陽光発電は汚い 電気と嫌ってきたので、何時かはこういう時 が来るとは思っていましたが、孫・菅の悪巧 みによる余りにも条件の良 い産業用の買い取り条件で抜け目のない企業 がどんどん発電に進出して来たことで一気に 設置が増え、問題の表面化が早くなってきた と言うことでしょう。
ゆっくりと、太陽電池とバッテリーの開 発が相乗効果として進むことにより電力の買 い取り容量に問題が起きないようになれば問 題は起きなかったでしょうが、ちょっと残念 です。
日本経済新聞より 2014/9/26
四 国電も再生エネの新規受け入れ中断検討
四国電力は九州電力に続き、再生可能エネルギーの発電事業者がつくった電力の新規受け入れを中断する検討に入っ た。企業からの買い取り申し込みが急増 しているためだ。経済産業省はこうした事態を受け、電力会社の受け入れ能力を検証する。再生エネの普及と電力の安定 供給の両立に向け、政府は抜本的な対応 を迫られそうだ。
四国電力は10月から、四国全域で企業からの再生エネの買い取り申し込みを保留する。出力の変動が大きい太陽光 発電を大量につなぐと、電気を安定的に 供給できない恐れがあると判断した。九州電力も24日、申し込みへの回答を保留する方針を発表している。北海道電力 や沖縄電力も申し込みが受け入れ能力を 超える状態になっており、再生エネの拡大に電力会社が対応できていない事態が次々に明らかになっている。
経産省は10月にも総合資源エネルギー調査会の下に専門家会合を設け、まず九電に追加の受け入れ余地がないかな どを精査する。専門家の第三者の目で確 かめ、まだ買い取りが可能と判断すれば申請を受け付けるよう促す見通しだ。「再生エネの最大限の導入に向けて何がで きるかを、あらゆる角度から検証する」 (小渕優子経済産業相)方針だ。
ただ、再生エネを安定的に普及させるには、電力会社の受け入れ余地の検証だけでは不十分だ。欧州でも再生エネ制 度は曲がり角を迎えている。経産省は再生エネのコストを精査した上で、現状の固定価格買い取り制度の妥当性を検証す る。
又、第三者委員会でしょうか。この第三者委員会が立ち上がって、何か物事が進んだと言うことはあるのでしょう か。何となく、決めることのできない政府や行政の逃げの姿勢に思えるのは私だけでしょうか。
原発の稼働にしろ、この太陽光発電の買い取りにしろ、政府が本当に大事だと思えば、思い切って決断すべきじゃな いでしょうか。
結局は左翼による反対を恐れて決断できないだけのように思えて仕方ありません。つまりは、民主主義の悪しき限界 のような気がします。
第5460回に次いで太陽光発電 診断 ソーラークリニックに8月分の診断結果が発表されています。
前月、第5438回の「嫌な予感」でどうもおかしい、もしかしたら冷夏カモと書き、第5446回の「我 が家の太陽光発電」で予感が当たったようだと書きましたが、
我が家の太陽光発電も今年の発電量は 例年の半分近く422kWhでした。やはり、例年で言えば10月から11月の実績でした。もしかしたら、我が家の性能が落ちているのかもしれないと思って ましたが、香川・岡山あたりはやはり相対に悪いようです。我が家の場合はその中でも悪い方なので、やはり劣化が酷いのか もしれません。かと言って、手の打 ちようもないし、掃除でもすれば少しは良くなるかもしれませんが、命懸けでやる気にもならないので放置することにします。
登録名はそのまま「マア小父の発電所」です。
月間発電量(パネル1kWあたり):
2014 年 7 月 1558 /1886 108.9kWh/kW
2014 年 8 月 1832/1929 76.7kWh/kW
月 間日射量比ランキング:
2014年 7月 1800/1886 0. 683
2014年 8月 1880/1929 0.649
年間発電量:(パネル1kWあたり)
2013年 8月~ 2014年 7月 1366/1597 1112 kWh/kW
2013年 9月~ 2014年 8月 1418/1641 1072 kWh/kW
年間日射量比ランキング:
2013 年 8月~ 2014年 7月 1518/1597 0.697
2013年 9月~ 2014年 8月 1558/1641 0.698
どうなる事かと心配した9月は持ち直しているようですが、それでも例年と比べれば残暑は殆どなく過ごし よい日々に感謝して良いのかどうか複雑な気持ちです。
さて、来月は!
第 5450回の「傾斜地で太陽光発電」で斜面への太陽電池の設置を取り上げましたが、いよいよ設置場所が無く なってきたのか、今度は大手のアルミメーカーが進出してきたようです。
昨日の「三 角棚ソーラーシェアシステム」といい、どんどん新しい設置場所への開拓が進んできているようです。
今に、地球の表面は太陽電池だらけなんて時代が来るのかもしれません。そうなると、今度は大地に太陽光が当たらない ことによる新たな問題が起こるかも。まあ、そこまで広まることはないでしょう。地球は十分広い。
スマートジャパ ンより 2014年09月19日
日本軽金属は太陽電池モジュールを傾斜地に設置する際に役立つ架台、傾斜地対応仕 様「アルソルメガ」を2014年9月 から販売する。15~30度 の傾斜地への設置に向く製品であり、従来品と比較して2割程度のコストダウンを 実現したという。 [畑陽一郎,スマートジャパン]
「斜面設置に適した架台を製品化した理由は、ゴルフ場跡地への施工の問い合わせが増えたためだ」(日本軽金属)。
同社は全アルミニウム製の太陽光発電向け架台「アルソルメガ」を開発、製品化して いる。2014年9月 に販売を開始したのは、15~30度 の傾斜地への設置に向く、傾斜地対応仕様「アルソルメガ」(図1)。 従来品と比較して2割程度のコストダウンも実現したとする。
軽量性と耐久性に優れる
アルミニウム架台は鉄製の架台よりも材料(金属アルミニウム)のコストがかさむ。 「顧客が支払う部材の費用はアルミニウムの方が高い。しかし、施工費用や管理運営費用が低くなることで、鉄製よりも メリットがあると考えている」(同社)。
アルミニウム架台は鉄を用いた架台と比較して耐久性と軽量性に優れる。「鉄製の架 台は端面(断面)からさびやすい。そのため、海に近い立地ではアルミニウム架台が好まれる」(同社)。
軽量であるため、重機を動かす必要がなく、作業効率が高まる。施工期間短縮、施工 費用低減を実現できるという。「一般には施工期間を鉄製架台の約半分に抑えることができる。最短の事例では約3分 の1だ」 (同社)。作業効率が高まるのはアルミニウムの軽さ以外の要因もある。「鉄製架台では棒状の部材を現場でけがく、寸 法出しをする、穴を開けるといった作業 が残っている製品が多い。アルソルメガは「二次元的に」組んだ形で納入しており、現場の作業量自体が少ない」(同 社)。
図1にある縦と横の交点の部分を留める金具(ブラ ケット)が斜面用アルソルメガの特徴だという(図2)。 「ゴルフ場跡地では、設置位置ごとに少しずつ地面の傾斜角が異なる。このような状況に対応しやすいよう、設置時には ブラケットを回転して杭基礎面に対して角度調整ができるような設計とした」(同社)。
なお、斜面設置用架台に掛かる荷重は平面に設置した場合よりも小さいという。「風によって押し上げられる力(吹き上 げ荷重)は斜面の方が小さい。このため、ブラケットを留める力は斜面に設置したときの方が小さくて済む」(同社)。
傾 斜地対応仕様「アルソルメガ」の発売について 2014年9月12日
こうやって、色んなメーカーが競って寝室して来ればコストダウンにも良い影響があ りそうです。固定価格買い取りや補助金なんてのが無くても十分に採算が採れる時も近いのかも。
原発とどちらが残るか。というか、相乗効果で両方とも頑張ってもらいたいものです。
第 5435回の「ソーラーシェアリング」などで農地の有効利用として農業と太陽光発電の共用を何度も取り上げ てきました。
設置場所が少なくなった所為もあるのか取組の記事も以前よりは増えてきたような気がします。どうやるかと常日頃取り 組んでいると人間のアイデアは無限のようで、成程、こんな方法もあるのかと思うようなアイデアも増えてきているようで す。
これも、今までに無い利用法だと思う方式を近畿大学が開発したようです。
近畿大学より 2014年9月16日
9/21(日) 東日本大震災復興支援 福島県川俣町へ「三角棚ソーラーシェアシステム」を贈呈
近畿大学(東大阪市)は、東日本大震災の復興支援として、生物理工学部(和歌山県 紀の川市)生物工学科生産環 境システム工学研究室教授の鈴木高広らが開発したソーラーパネルを備えたサツマイモ空中栽培設備「三角棚ソーラー シェアシステム」を、福島県川俣町へ贈 呈。仮設住宅に居住する山木屋地区の皆さんにご利用いただきます。
【本件のポイント】
福島県川俣町から「震災復興アドバイザー」として委嘱された本学が、"オー ル近大"川俣町復興支援プロジェクトの復興・産業振興支 援として、サツマイモ空中栽培法による農業再開を提案。
サツマイモ空中栽培法とは、近畿大学教授 鈴木高広が開発した三角棚を使った棚上の空中で栽培する方法で、汚染された土壌を一切使わず地面からも離れているため安心・安全。さらに三角棚へソーラー パネルを追加し、農地への太陽光を有効活用して発電する「三角棚ソーラーシェアシステム」を世界で初めて開発。今回 贈呈されるものがその第一号機となりま す。…中略
【サツマイモの空中栽培】
「空中栽培法」とは、近畿大学生物理工学部教授の鈴木高広と講師の堀端章が開発し た三角棚を使ってイモを多層栽培する方法です。日光を無駄なく利用し、効率良く光合成を行うことができるため、従来 の5~10倍 の収穫率でサツマイモを大量に育てることができます。さらに、汚染された土壌を一切使用しないため、一部が避難指示 区域に指定された川俣町でも、放射能汚染問題の風評被害を避け、安心して食用のサツマイモを栽培することが可能で す。…以下略
上に太陽電池、下の農地で栽培という形にこだわってきたので、まさか、空間を利用するとは思いつきませんでした。
全く、アイデアと言うのは尽きないものなのですね。とは言いながら、これは、サツマイモの空中栽培が先にあったこと によりこの素晴らしいアイデアが出てきたと言うことのようです。
こうなると、空いている下側の農地も第 4669回の「農業と太陽光発電」で取り上げたタ マリュウのようなものを栽培できるかもしれません。
まさに、全ての空間を利用できることになります。これは、 まだまだ、面白いアイデアも出てきそうです。いよいよ日本のエネルギーは太陽光発電にお任せなんてことになる時代も来るかもしれません。
例 月の我 が家の太陽光発電、 9月分、8月11から9月9日までのデータです。30日分で前月より2日少なく、前年も2日少ない稼動日数です。
第 5438回の「嫌な予感」で書いた台風12号は四国に上陸したものの、心配していたほどの被害はなかったよ うです。と先月書きましたが、その後もぐずついた日が続き、夏らしい夏は来ずに9月になってしまいました。
何と、8月の発電量は422kWhと例年で言えば11月並の発電量でした。これ程の冷夏は珍しいのじゃないでしょう か。
9月になって少しは良くなるかなと思ってましたが、8月とそれ程変わらずぐずついた日が続いています。今年の稲の収穫 はどうなんでしょう。心配です。そ の割に、冷夏による農作物の被害の記事が少ないように思えるのが不思議です。案外、被害は少なく済んでいるのでしょう か。
さて、買電です。
去年 8月、買電、 687(391、338)kWhで 14,436円 1kWh の単価、約19.80円
今年 8月、買電、 562(359,277)kWhで 15,294円 1kWhの 単価、約24.05円
去年 9月、買電、 715(409,306)kWhで 15,160円 1kWhの 単 価、約21.20円
今年 9月、買電、 501(266,235)kWhで 11,936円 1kWhの 単 価、約23.82円
さて、売電は。
去年 8月、売電、327kWhで15,696円 1kWh単価、約48.00 円
今年 8月、売電、266kWhで12,768円 1kWh単価、約48.00 円
去年 9月、売電、235kWhで11,280円 1kWh単価、約48.00円
今年 9月、売電、276kWhで13,248円 1kWh単価、約48.00円
去年9月、 3,880円の支払。今年の支払▲1,312円と5,192円の節約となりました。8月の最悪の浪費を少し改善できたようです。と言うか今年のとんでもな い冷夏のお蔭と言えそうです。
今年の夏くらい、早明浦ダムの 貯水量を気にしなかった年は無かったのじゃないでしょうか。とんだところで冷夏の恩恵です。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
9年目9月 ▲4,615円
10年目9月 ▲7,671円
参考:使 用料金表
今年の異常気象についての香川の記事です。やはり、雨量、日照時間とも過去最悪だったようです。
四国新聞社 | 香川のニュースより 2014/09/01
気象庁は1日、台風や前線の影響による大雨などで天候不良が続いた西日本(近畿、 中四国、九州)の8月雨量は、平年の約2・7倍となり、統計をとり始めた1946年以降で最多だったと発表した。逆 に日照時間は平年の48%にとどまり、最少だった。
今後2週間程度も前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が全国的に続く見込みで、 気象庁は、農作物などの管理に十分な注意が必要と呼び掛けている。
地域別の雨量では、近畿が平年の約3・9倍、四国が約3・7倍となり、いずれも過 去最多。
日照時間については、中国地方が平年の39%、四国が47%、九州南部が65% で、いずれも最少だった。
高 松で降水量平年の5倍/8月の県内気象 2014/09/02
8月の香川県内降水量と日照時間
8月の香川県内は、台風11、12号によって記録的な大雨となり、高松では月間降水量が平年の5倍の433・0ミリ と観測史上最多を更新。台風通過後 も梅雨のように前線が停滞して晴れた日が少なかったため、日照時間は平年の約4割にとどまり最少となった。平均気温も5 年ぶりに平年を下回った。
【→関 連記事】
高松地方気象台によると、今夏は太平洋高気圧の張り出しが弱く、四国の南東で停滞。台風は高気圧のへりを通るため、四国への接近、上陸が相次いだ。中旬 からは冷たい空気が大陸から南下。太平洋高気圧との境目になる日本上空に前線が発生し、ぐずついた天気が続いた。
この結果、月間降水量は引田731・5ミリ、竜王山586・5ミリ、香南504・5ミリなどで、高松を含む5観測所で8月の最高を記録。平年の3・ 3~5・0倍となった。
日照時間は高松が95・1時間、財田94・5時間、滝宮99・8時間など。多度津、内海を除く4観測所 で8月の最少を更新した。平均気温は、高松が26・9度、香南24・9度などと平年を0・9~1・6度下回り、ほとんど の観測所で7月より涼しかった。
こんな夏になるとは想像もしていませんでした。この最悪の天候のお蔭で、生活だけは楽でした。夏に、エアコンもなく 汗を大量にかくことも無く、例年の夏とは全く違った夏を過ごさせてもらいました。喜んでいいのか、悲しんでいいのか。
第 5316回の「水上で木製架台」などで取り上げてきたように、架台と言えば、木の架台がどうしても気にかか ります。
今度は三重県の杉を使った架台だそうです。何処の県も杉が余っているようですね。何とか、折角の財産を活かしたいも のです。リンク元に画像もあります。
三重県よ り
木 製太陽電池アレイ架台見学会を実施しました 平成26年8月22日
SOLA WOOD 空(そら)ウッド
平成26年7月25日(金曜日)午前11時から三重県津市美杉町竹原において、(株)塩見が主催した木製太陽電池アレ イ架台の見学会が実施されました。当日は、約10名の見学者が参集しました。
木製アレイ架台は、愛知県名古屋市の大日本木材防腐株式会 社製の「SOLA WOOD(ソラウッド)」を使用しており、地元の中勢森林組合が伐採搬出した三重県美杉産の杉材を使用しています。
この木材を乾燥し、防腐・防蟻処理(タナリスCY剤を加圧注入)した木材を使用しています。
今回の見学会場は、SOLA WOOD(ソラウッド)を75基設置しており、発電容量は150kwの能力を備えています。平成26年3月に設置が完了し、平成26年5月から稼働してい ます。
年間発電計画量は、約17万kwを想定しており、約3か月が経過していますが、計画通りの発電を行っているそうです。
売電価格は、平成25年度の設置であるので、1kw当り38円(税抜き)です。
(株)塩見としては、クリーンな電力として、太陽光発電を始めるに際し、架台に木材を使用することは自然の流れであっ たそうです。
通常、アレイ架台は、アルミか鉄を使います。
一般に製造時の二酸化炭素排出量は、木材(製材)は、アルミニウムの約200分の1といわれています。
大日本木材防腐株式会社によると、発電容量50kw以下の施設であれば、木製アレイ架台は、アルミ製架台と同じくらい の価格だそうです。
今回は、発電能力が150kwの規模ですが、(株)塩見は環境に与える製造負荷を考慮して木製を選択しました。
しっかり乾燥した木製アレイ架台ですが、雨ざらしの状況下であることから、収縮やネジレ等の確認を目視で行ったとこ ろ、施工時と比べ、変状は見られませんでした。…以下略
この二酸化炭素排出量の考え方は木の架台では初めてだったような気がします。それでなくても、シリコン製の太陽電池を造るのに要するエネルギーや二酸化 炭素の排出量を発電で取り戻せないと難癖をつける人も居る中、こうした考え方は面白いですね。木の架台を使うことで少し でも反論することができます。
それにしても、太陽光発電用の杉材くらいじゃ日本の森林資源を有効に使うには少な過ぎますね。アベノミクスは相変わ らずこうした国内資源を活かす産業には目が向いていないようです。どうも、経済政策だけは納得が行きません。
第 5467回の「架台勝負」で取り上げたLoopの架台はやはりパイプのようです。あの記事では良く分からな かったので勝手に判断してしまいました。
詳しい記事がありました。画像も沢山あり良く分かります。是非、リンク元で確かめてください。
スマートジャパ ンより 2014年09月01日
高 品質で業界最安値クラス、kW単 価20万 で建設するメガソーラーの新領域
…略
キットの価格を低く抑えるために、部材の品質を下げているのだろうか。そうではな い。「従来のスチール架台に加えて、耐久性の高いオールアルミニウム架台も選択肢として用意した(図2)。 パワーコンディショナーの変換効率は最大で97.8%と高いため、発 電した電力の大半を確実に売電できる」(Looop)。…以下略
もう一つ第 5465回の「京セラ、ため池にメガソーラー」の架台であるフロートも良く分かりませんでしたが、これ も、詳しい記事がありました。
第 5057回の「ため池でメガソーラーの動画」で取り上げた桶川のものでした。残念ながら動画は見れなく なっているようです。
太陽電池に関する ニュース記事より 2014年09月01日
京 セラTCLソー ラーが日本国内で水上メガソーラー事業を推進予定、フロートは仏Ciel et Terre社製を採用
…略
また、独特な形状のフロートは以前目にした記憶があると思ったら、埼玉県桶川市内 での水上メガソーラー(ウエストHDが事業者)に用いられているものでした。
フランスで実績を重ね、日本国内でも既に採用事例があるCiel et Terre社のフロートですが、今回は京セラが関わる発電事業に用いら れること(しかも今年度内だけでも60MWという規模)から、今後は日本各地の池 で、このフロートが見られる機会が増えるのかもしれません。…以下略
フロートはフランス製だったんですね。サーチしてみたら日本にも会社を設立してい るようです。
水 上浮上式太陽光発電事業を手掛けるフランスのCiel et Terre Internationalが、 東京都に株式会社シエル・テール・ジャパンを設立した。
http://www.cielterre.jp/?page_id=262は、 既存の貯水池、池、水路、湖等を利用して再生可能エネルギーを生み出す水上設置型ソーラーシステムの設置および関連 機器の販売等を行っている。水上設置型 のソーラーシステムは、遊休地の少ない環境に設置可能で、かつ、自然環境への影響が少ない技術として注目を集めてお り、同社はHYDRELIO技術で特許を取得している。
Ciel et Terre Groupは2006年 の設立以来、世界各国で55以 上の太陽光プラントを手掛けおり、米国、イスラエル、インド、インドネシア、タイに販売拠点を置くなど、海外展開を 積極的に行っている。日本には、多くの ため池や貯水湖が点在する一方、メガソーラーに利用できる土地が限られているため、販路拡大および技術展開を見込 み、日本での拠点設立に至った。同社は、 埼玉県桶川市の貯水池を活用した、国内初となる水上メガソーラーの建設プロジェクトにおいて、関連機器の納入および 技術提供を行った(1.2MWp、2013年7月 稼動)。…以下略
HPに画像が沢山あります。是非、リンク元で見てください。
京セラ・TCLソーラー合同会社との水上設置 発電プロジェクト実行
まさか、フランスのフロートとは思いもしませんでした。それにしても、早々と日本に進出してくるとは、余程魅力があ る市場だと判断したのでしょうか。
こうなると、やはり、日本一のため池香川の満 濃池に設置を期待したいものです。もしかして、密かにプロジェクトが進んでいたりして。
第 5442回の「次々と新しい架台」で太陽光発電のコストダウンのカギを握る架台がいよいよ脚光を浴びるよう になってきたと歓迎しました。
その流れは、やはりメガソーラーにも来ているようです。まずは海外のものからです。
太陽電池に関す るニュース記事より 2014年08月30日
Hilti社の地上設置 用架台を紹介している「日経テクノロジーonline」の記事
「日経テクノロジーonline」 の記事[1]で、欧州の「Hilti(ヒ ルティ)」社が手がける地上設置用架台について詳しく解説されていました。
記事によると同社の架台は、一般プラント用の配管支持具が元になっているもので、横材の位置・角度調整能力(支柱上端の金具、杭打ち深さの調整)2種 類の杭基礎工法(杭打ち工法、キャストイン工法) により土地形状への対応能力が高く、メガソーラー建設コストの低減に寄与することから、架台で世界トップクラスの シェアを占めているとのこと。
そ して記事後半では、欧州で同社製架台の評判を高めたというスペインのメガソーラー(350MW、2010年 建設)が取り上げられ、日本市場では最近までその外観(波状に設置された太陽電池パネル)が受け入れられなかった、 という状況も紹介されています。
記事に掲載されているメガソーラーの写真は、太陽電池パネルの巨大な帯が大きく波 打っているダイナミックなもので、太陽光発電システムと言うと外観的にも静的、と思い込んでいた私には、ある種のカ ルチャーショックでした。
日本で当初理解が進まなかったというのは、文化・民族性の違いも強く影響していた ものと思いますが、そのまま の地形での施工ができるのであれば、コスト面だけでなく、例えば工事におけるエネルギー消費量の削減(整地に使う土 木建設機械の燃料など)や、土地へのダ メージ軽減といった点でも、メリットが非常に大きいものと考えます。
また現場での施工・組立のしやすさについても、相当に洗練されていることが伺える ものであり(下記動画)、電力買取価格が引き下げられ、また認定分と稼動分のギャップが大きい日本の産業用で、今後 販売を伸ばしていく可能性は高いものと予想します。
How to mount a Hilti MSP-PR photovoltaic system
日本も頑張っているようです。
太陽電池に関する ニュース記事より 2014年08月30日
ジャ パンエネルギーグループがメガソーラー向けのパネルユニット「エナジーパネル」(1kW)を発表、施 工を大幅に省力化
「ジャパンエネ ルギーグループ」社が先日、メガソーラー向けにユニット化した太陽電池パネル「エナジーパネル」を発表 していました[1]。
これはメガソーラーの施工コストダウンを狙いとした製品で、主な特長は下記の通 り。
太陽電池パネルのユニット化:250Wの 太陽電池パネル4枚を1枚 (1kW、80kg) にユニット化している。
金 属製架台の不要化:
・専用設計の固定金具「ジョイントブラケット」
・パネルフレーム裏面の「スベリ樹脂」等により、従来の金属製架台を不要化した。 (縦方向のCチャンネルは必要)
施工時間を大幅短縮: 上記の工夫により、基礎へのCチャ ンネル取り付け~「エナジーパネル」4段の設置を、約10分 (6人作業)で完了することができる。
これも良い動画がアップされていたのですが、見れなくなっています。残念です。
第 5138回の「その手があったか」などで何度か取り上げてきたLoopがメガソーラーでとんでもない値段を 発表しています。
ここの架台はパイプなので、コスト的にはかなり有利だとは思いますが、それでも衝撃の値段です。と思ったら、今回の はパイプじゃないようです。それにしては凄い価格です。
「太 陽電池」最新記事一覧 - ITmedia Keywordsよ り 2014年08月29日 07時00分 更新
Looopは2014年9月 から、出力約1MWの太陽光発電所の立ち上げに必要な部材を セットにした「メガソーラーキット1000」の販売を開始する。1kW当 たりの単価が15万6000円 と低いことに加えて、品質の高い部材を採用したことが特徴だという。
出力約1MWの太陽光発電所を立 ち上げるために必要な、太陽電池モジュールや架台などの部材を全てまとめた「メガソーラーキット1000」 をLooopが製品化した。2014年9月3日 に販売を開始する。
価格の優位性をうたう
同キットの特徴は2つある。 第1が価格だ。1億5800万 円(税別)である。1kW当たりの単価は15万6000円 となり、市販製品としては最も安価な水準にある*1)。
同社はこのような価格水準の製品を企画した意図として、固定価格買取制度(FIT) の買取価格の変化を挙げている。2014年4月 から10kW以上の買取価格が1kWh当 たり32円(税別)に引き下げられたことから、低コス トで発電所を立ち上げることが可能な製品が求められているのだという。これは買取価格を年々引き下げることによっ て、部材コストの低減を促すというFITの狙いにも合っている。
*1) 同社が2013年5月 に発売した「みんなで作ろう! メガソーラーキット」(モジュール出力1125kW) の価格は1億9800万 円。1kW当たりの単価は17万6000円。 なお、どちらの製品の価格にもキットの配送料や工事費は含まれていない。
高品質な部材を採用
FITは部材の品質を保証 しない。制度上、技術革新によって低コスト化を実現した製品と、単なる低コストだけを狙った製品の区別が付かないか らだ。しかし、太陽光発電事業者にとっては、低コストはもちろん、20年間確 実に発電できることこそが重要だ。品質が劣る製品では確実な発電は難しい。
メガソーラーキット1000の 第2の特徴は品質だという。太陽電池モジュールとパ ワーコンディショナー(PCS)、架台のいずれもが高品質であることをう たい、発電所の維持管理に役立つ遠隔監視ツール「みえるーぷ」も付く(関連記事)。ストリング単位での監視が可能な ツールだ。
キットに含まれる太陽電池モジュールは同社がこれまで採用していた多結晶シ リコン太陽電池モジュールと同等のもの。25年間の出力保証が付 く。出力を従来の250Wから255Wへ と高め、モジュールの面積は大きくなっていないため、一般により少ない設置面積で太陽光発電所を実現できる。メガ ソーラーキット1000では3968枚 を用いて、1011.84kWを得る。
PCSは田淵電機が開発し た出力25kWの機種を31台 用いる*2)。PCSの 合計出力は775kW。田淵電機は25kWの 品種の特徴として、ファンレス構造を採っていること、高耐食鋼板を用いていることを挙げている。いずれもPCSの 長寿命化に役立つ。同PCSの最大効率は97.8% と高い。
設置に柔軟性あり
架台は2種類から選択できる。従 来のスチール架台か、耐久性の高いオールアルミ架台だ。オールアルミ架台を選ぶと4段4列 に太陽電池モジュールを配置することが可能。土地の形状など、現場の状況によってはスチール架台を選んだ方がよい場 合もあるという。この他、キュービクルや集電箱、配線などが付属する。
図1は、Looopが 福島県郡山市に建設した自社発電所「ソーラーパーク郡山安積」の外観である。出力は1128kWで あり、メガソーラーキット1000を用いた場合の規模とほぼ等しい。オール アルミ架台を用いたときはこのような配置になるため、設置例として示した。
*2) メガソーラーキット1000に は、32台までのPCSを 一括制御できる「マスターボックス」も付属する。運転・停止の切替や運転状況の管理が可能。
なお、同社はメガソーラーキット1000に含まれる部材を、2014年9月3日 から同5日までインテックス大阪で開催される「[関 西]PV EXPO 2014」で展示する。
この単価には工事代が含まれてないと思います。
それにしても、いよいよ、工事や架台などパネル以外のコストダウンの勝負になってきたようですね。こうやって、各 メーカーが競争で工事費のコストダウンを計り、パネルの価格も下がってくると、いよいよ発電コストが化石燃料とも十分競 争できるようになる日も近そうです。
第 5342回の「ため池にメガソーラー」で兵庫県で40カ所の計画があるそうですが、何処が施工するのだろう かと思ってましたが、今回京セラの参入の記事がありました。あれが、これだったのでしょうか。それとも、他にも参入を 狙っているところがあるのでしょうか。
それにしても、まさか、太陽電池メーカーが直接出てくるとは思ってなかったので驚きです。
SankeiBizよ り 2014.8.29
京セラは29日、水上に太陽光パネルを浮かべる大規模太陽光発電所(メガソー ラー)を、2015年度中に全国の約30カ所のため池や調整池で稼働させる計画を発表した。第1弾として、9月から兵庫県加東市で建設を始め る。
全国各地でメガソーラーの導入が進み用地が減少しているため、ため池などを活用す る。水上型は水でパネルが冷却されるため、一般の太陽光発電より発電効率が高いという。約30カ所で計60メガワッ トの出力を目指す。
京セラと、リース大手の東京センチュリーリースの共同出資会社が運営する。
加東市の発電所は、東平池と西平池という二つの農業用のため池に建設し、出力は計 2・9メガワット。年間発電量は一般家庭の約920世帯分の消費電力に相当する。15年4月に運転を始め、全量を関 西電力に販売する。
全国30カ所の中に香川のため池は含まれているのでしょうか。もし含まれてないのなら香川県は京セラに売り込みに 行って欲しいですね。
できれば満濃池に日本一のメガソーラーなんてことになれば楽しいのですが、何とか、誘致してもらいたいものです。
それにしても、メーカーが直で出てくるとは、やはり、もう設置候補地が大分少なくなってきたと言うことかもしれませ ん。
第 5432回に次いで太陽光発電 診断 ソーラークリニックに7月分の診断結果が発表されています。
第 5438回の「嫌な予感」でどうもおかしい、もしかしたら冷夏カモと書き、第 5446回の「我が家の太陽光発電」で予感が当たったようだと書きました。
しかしながら、あの広島のような豪雨があるとはちょっと考えませんでした。この集中豪雨は例年の梅雨の終わりの現象 のようです。つまりは、今年はまだ梅雨が終わってなかったような天候です。
我 が家の太陽光発電も今年の発 電量は例年の半分近くを推移しています。例年で言えば11月頃の実績に近いものがあります。如何に、日照時 間が少ないかが分かります。
登録名はそのまま「マア小父の発電所」です。
月間 発電量(パネル1kWあたり):
2014 年 6 月 1597/1951 98.9kWh/kW
2014 年 7 月 1558 /1886 108.9kWh/kW
月 間日射量比ランキング:
2014年 6月 1853/1951 0.714
2014年 7月 1800/1886 0. 683
年 間発電量:(パネル1kWあたり)
2013年 7月~ 2014年 6月 1401/1655 1125 kWh/kW
2013年 8月~ 2014年 7月 1366/1597 1112 kWh/kW
年 間日射量比ランキング:
2013年 7月~ 2014年 6月 1584/1655 0.696
2013 年 8月~ 2014年 7月 1518/1597 0.697
広島の被害者の方達には申し訳ないですが、お蔭で今年の夏は体は楽でした。ネット三昧でかなり弱った体 力では今年の夏はどうなることかと心配していたのですが、まさに、天の助けでした。
去年、水遣りを控えて失敗した芝生も、今年はそれ程気を使うことも無く元気に緑色を保っています。
第 4916回の「坂出のメガソーラー」などで何度も書きましたが、どうせ太陽光発電の営業をやるならメガソー ラーをやりたいと思っていたところ、偶然、大学のクラブの仲間がメガソーラーをやっていることが分かり、それなら私にも 手伝わせてということで、用地の確保に走り出しました。
しかし、メガソーラーに関しては殆ど素人と言うこともあり、最初に目を付けたのが、戦後盛んだったミカン畑が今や需 要の減少で耕作を止め、ミカンの木を切ってしまった山の斜面でした。
情報を集めるために、放棄地の地主さんを探し、交渉していたのですが、友人から斜面は難しいとの話で、泣く泣くあき らめました。
しかし、南向きの斜面なので、設置場所としては最高なのにと思ったものでした。当時は、工法などで、平地とのコスト を比べるとやはり無理があったのでしょう。
ところが、いよいよ設置場所が少なくなってきたのか、斜面への設置の動きも出てきたようです。
みんゆうNetよ り 2014年8月13日
県内で太陽光発電施設の導入が進む中、傾斜地への設置を探る実証試験がいわき市のいわき明星大で始まり、12日公開された。太陽光発電施設は主に平地 を 活用し、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を背景に導入が進む一方で、用地確保が課題となっている。傾斜地 での設置が可能となれば、山間地が多い 県内での太陽光発電導入の動きはさらに活発化しそうだ。
試験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と、太陽光発電などを手がける奥地建産(大阪府)による共同事業で、同大が場所を提供した。
傾斜地への太陽光パネル設置は建設用の重機が入れないなどの理由でコストがかかり敬遠される傾向にある。実証試験では工事コストを下げる工法を採用 し、2016(平成28)年2月まで発電量や施設の耐久性などのデータを集める。
コスト削減のため、太陽光パネルを載せる架台に位置を調整できる部材を加え、地面に隆起があってもばらつきなく架台を設置できるようにした。また、工 場 内で組み立てた架台フレームを使うことで現場で組み立てる負担を軽減、さらに設置法を工夫して使用する鋼材の量を従 来より2割減らした。(福島民友トピックス)
こちらも、同じ記事ですが、上は工法に視点を当てていて、下のとは視点に違いがあって面白いですね。私は、当 然、工法に興味があるのですが、リンク元の映像では良く分かりません。
福島民報よ り 2014/08/13
急 斜面に太陽光発電設置 実証試験を開始 いわき明星大 奥地建産と共同研究
須賀川市に工場がある奥地建産(本社・大阪府)と、いわき市のいわき明星大は同大 敷地内の30度の斜面に約 50キロワットの太陽光発電システムを設置し、傾斜地での太陽光発電の実証試験を開始した。発電量などを調べ、斜面 の有効活用を目指す。奥地建産が独立行 政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受け、いわき明星大と共同研究する。
山崎洋次学長らが12日、同大で事業の概要を説明した。事業は「太陽光発電多用途 化実証プロジェクト」。傾 斜地では、大型重機の進入などが困難で、整地などに多額の費用がかかる。奥地建産は細い特殊なパイプでくいを打ち、 軽量化した台を組み立てパネルを載せる 小径鋼管杭工法を開発した。経費が削減できるとしている。
将来的には一般家庭への設置費用と同等までに経費を抑えたい考え。傾斜地の有効活 用が実証されれば、今後の太陽光発電の普及促進が期待できるとしている。
同大敷地には、南向きに252枚のパネルを設置した。設置面積は673平方メート ル。発電量は49.14キロワットで、一般家庭の12軒分に相当する。6月17日に発電を開始した。28年2月末ま で発電量などのデータを蓄積する。
事業説明には山崎学長と奥地建産の伊藤博史取締役、いわき明星大の東之弘産業連携研 究センター長が臨んだ。山崎学長は「大学の地域貢献の一環として取り組んでいく」と述べた。学生が実習し、エネル ギー教育にも生かす。
それにしても、斜面への設置が上手く行くようになれば、坂出のミカン畑もいずれは太陽光発電の候補地になるかもしれ ません。
子供の頃は、他におやつなんてものも無く、籠に盛った唯一のおやつともいえるミカンを一日に何十個と食べていたもの ですが、何時の間にか日本の茶の間 から姿を消したようで殆ど食べなくなってしまいました。その影響がミカン畑の放置になったのは、やはり寂しいものがあり ますが、太陽光発電で息を吹き返す なんてこともあるかもしれません。