goo blog サービス終了のお知らせ 

団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

新しい架台の開発

2015年06月06日 | 太陽光発電

  太陽光発電のコスト削減は、電池パネルが一番 重要なのは間違いありませんが、他にも架台と施工費が大きな比重を占めているのは、この部屋でも何度も取り上げてきまし た。
  その中でも、今のところはこれが一番だろうと思い何度も取り上げて来たのが第 5009回の「パイプ式架台」です。今のところ、これが一番じゃないかと思ってます。しかしながら、強度や 耐久性がちょっと不安でもあります。

  ところが、パイプ式で面白そうなのが開発されたようです。

  タ イナビニュースより   2015年5月30日

  太 陽光発電設備を短工期・低コスト化、大成建設が簡易斜杭基礎を開発
   
     架台基礎構築を短工期に

  大成建設株式会社株式会社ラスコジャパンブイ・エス・エル・ジャパン株式会社の 3社は共同で、太陽光発電設備の架台基礎構築を短工期かつ低コストで施工可能な簡易斜杭基礎「T-Root」を開発し た。

  同製品は「斜杭構造」と台座に鋼管杭を固定する「杭頭固定機能」により、台座と鋼管杭の一体化を図り、外力に対して 大きな抵抗力を生み出すことを可能にした。

  この「杭頭固定機能」を有した基 礎フーチングを使用することで、水田跡地等の軟弱粘性土地盤にも適用することが可能になり、重機を使用でき ないような施工上の制約を受ける既設構造物周辺、狭隘地、傾斜地での施工も容易となった。

  施工に際し大掛かりな土砂掘削・搬出が不要で大型重機を使用しないため、取付道路等の周辺整備も不要で周辺環境への 影響を最小限に抑えることができる。

  また、基礎に用いるダ クタイル鋳鉄製台座は、工場で生産し、安定した品質で提供することができる。

  樹木の根をヒントに

  同製品の開発に際して3社は樹木の根が地中に広がる形状をヒントに基礎構造として応用し、軽量でコンパクトなダクタ イル鋳鉄製台座を基礎フーチングとして使用し、4本の鋼管をハンディー型の電動ハンマーで斜めに配置する簡易斜杭基礎技 術を開発した。

  汎用性の高い鋼管を用いた杭材によって、低コストで資材を調達でき、コンクリート基礎と比べ施工にかかる工種を削減 し工期短縮を実現した。

 (画 像プ レスリリースより)

  基 礎フーチングとかダ クタイル鋳鉄とか、全く知らない業界用語が出て来たのでサーチしてみました。ネットって本当に便利ですね。

  さて、その用語で概略はつかめました。成程、これは、コストダウンになりそうですね。果たして、どの程度の価格にな るのかは分かりませんが、こうやって、少しずつでも新しい方法が開発されて行けば、ネックとなっていた設置のコストダウ ンも可能性が出てきそうです。
  この、架台と工事費をどれだけ抑えることが出来るかが解決されれば、このところ、孫・菅コンビの悪巧みのとんでもな い買い取り条件で何かと批判にさら されている太陽光発電も本来のコストダウンという本道に戻って、正当な競争でのコストダウンが進み、競争力も出て来るの じゃないでしょうか。
  

頑張って欲しい!

国産のフロートシステム開発

2015年06月02日 | 太陽光発電

  ため池へのメガソーラーが増えそうなのは大歓 迎なのですが、第 5690回の『世界最大の「水上メガソーラー」』や第 5684回の「フロートはどこ製」などで取り上げて来たようにフロートがフランスのメーカーのほぼ独占状態 のようで、日本のメーカーの参入が無いのは市場が小さくてメリットが無いのだろうかと考えていました。
  ところが、ここに来てやっと挑戦する企業が現われたようです。

  タ イナビニュースより   2015年5月25日

  水 上未利用地の有効活用、三井住友建設が太陽光発電用フロートシステムを開発
 
  ダムや湖などに
  三井住友建設株式会社は5月18日、水上設置型の太陽光発電用フ ロートシステムを開発し、今後の普及に努めていくと発表した。

  同シ ステムは太陽光パネルを装着するフロート、フロートを連結する連結板(ブリッジ)、フロートと連結板を固定 する 緊結バンドによって構成され、フロート毎に太陽光パネルを一枚ずつ取り付ける設計となっている。

  水上での太陽光発電は、日射を遮るような障害物が少ないうえに、太陽光パネルの冷却効果が得られ陸上よりも高い発電 量が期待できる。

  全国で陸上での事業適地が減少する中、各地で未利用となっている水面(ため池、貯水池、湖、ダム、工業用水池など) の水上未利用地を有効活用することができ、フロートシステムが水面を覆うことで藻の発生を抑制し水質改善効果も期待でき る。

  全国に適地
  現在、全国にはため池だけでも約24万か所以上あり、ダムや貯水池、工業用水池などを合わせると、全国各所に適地が 点在 している。

  こういった場所を事業用地とすることで、ため池・ダムの設備電源、事業所・工場などの自家消費、公園などの公共施設 にお ける非常用電源などに活用でき、電気料金の値上がりへの対策や災害への備えといった観点からも普及が見込まれる。

  参考: 三井住友建設プレスリリース

  こういうチャレンジしてくれる企業が出て来るのを待ってました。やはり、海外メーカーに市場を押さえられるのはどこ か釈然としないものがあっただけに、是非頑張って欲しいものです。
  香川のようにため池天国なのに未だに殆ど話題が出ませんが、それだけに可能性のある市場は十分にあるはずです。
  陸上の設置場所が少なくなっているので、これからはもっと注目されるはずです。了見が狭いようですが、太陽光発電は やはり、エネルギー問題であるだけに日本のメーカーに押さえてもらいたいものです。
  それでなくても、パネルだけでなく発電会社まで海外メーカーの進出が目立つようで釈然としないものがあっただけに期 待は高まります。

頑張れ日本!

ソーラーロード

2015年06月01日 | 太陽光発電

  オランダでの太陽光発電の面白い取り組みを、第 5541回の「ソーラー道路」で取り上げましたが、そのソーラーロードの発電が期待を上回る成績だそうで す。
  今すぐに原発廃止なんてのは現実に即さない狂った考えですが、こんな道路を実現させる研究も続いて行けばそんな時代 も夢ではないかもしれません。それまで、地球が持ては良いのですが。  

  Autoblog 日本版より    2015年05月25日

  ソー ラーパネルを敷き詰めたオランダの自転車用道路が、期待を上回る電力を発電

   昨秋オランダに誕生した自転車用レーン「ソーラーロード(SolaRoad)」。 発電用ソーラーパネルを強化ガラスで覆ったこの道路が、当 初の計画よりも多くの電力を生み出していると注目を集めている。総工費370万ドル(約4.4億円)をかけ て230フィート(約70m)のレーンが設置されてからまだ6カ月だが、これまでのところ成果は上々のようだ。

   オランダの首都アムステルダムから15マイル(約24km)ほど北西に位置するクロメニーという町に作られたソーラーロードは、2014 年11月の開通以来、のべ15万人以上の自転車愛用者たちを魅了している。さらに重要なのは、 3,000kWh以上の電力を作り出したこと。これは、ひとり暮らし世帯が使用する電力を1年まかなうのに十分な量だ。

   もちろん、いくつか課題もでてきた。例えば温度変化によって路面の一部が剥離すると、新たに路面をコーティングし直さなければならないこと など。だがそれでも、3年間の試験運用のうち、最初の半年は発電量に関して成功と判断されている。さらに、この道路には 交通量データを収集できるセンサー 類が埋め込まれており、そこを走る車両にワイヤレスで送電できるシステムが誕生する可能性もあるという。とはいえ、これ らが実現するのはまだ先の話。自転 車大国オランダが挑んだ世界初の試みに興味がある方は、プ レスリリース(英語)をご覧いただきたい。 By Danny King

Netherlands: This solar cycle path can power homes, cars

parts:eNozsjJkhAOz1FQjkyTTlPi8cF0vQ4vcNEdPJjMTAyZjMwMmAyYEcHBwAAAFNAip]


  今は、コストが合わないでしょうが、コストダウンが進めば、本当に、道路 が太陽電池で埋め尽くされる時代も来るのかもしれません。それが、可能となれば、あらゆる平面は全て太陽電池と いうことにもなりそうです。
  そこまで来ると、地球上のエネルギーは太陽光発電と蓄電池で賄うのも夢ではないかもしれません。そうなれ ば、いよいよ、原発の廃止も現実のものとなっているでしょう。温暖化対策も万全でしょう。

  本当に、そんな時 代が来るかな!


我が家の太陽光発電

2015年05月17日 | 太陽光発電

  例 月我 が家の太陽光発電、5月分、4月10から5月13日までのデータです。28日分で前月より6日、前年よ り1日少ない稼動日数です。

  稼働日数が5日も違うとちょっと頭の悪い私には比較が難しくなりますが、それなりに数字のつじつまはあっている ような気がします。
  完全なネット三昧で外出は通院時だけという状態でしたが、それ程、昼間の買電量が目に見えて増えたようにも思え ません。なるようにしかならないですね。

   さて、買電です。


去年   4月、買電、 624(188、436)kWhで  10,552円 1kWh の単価、約16.91円
 
今年  4月、買電、 612(198,414)kWhで  10,684円 1kWhの 単価、約17.46円

 

去年  5月、買電、 475(146,329)kWhで  8,793円 1kWhの 単 価、約18.51円

今年  5月、買電、 
533(167,366)kWhで  9,603円 1kWhの 単 価、約18.02円 

   さて、売電は


去年  4月、売電、416kWhで19,968円  1kWh単価、約 48.00 円
 
今年  4月、売電、372kWhで17,856円  1kWh単価、約48.00 円



去年  5月、売電、708kWhで25,680円  1kWh単価、約 48.00円
  
今年  5月、売電、700kWhで26,160円  1kWh単価、約48.00円


   去年4月、▲8,793円の支払。今年の支払▲9,603円と810円の浪費となりました。4月の 前半は雨ばかりという異常気象だったのでどうなるかと心配しましたが、後半は例年通りとなり、心配したほどのことは 無かったようです。

  5月に入って、台風が来たりしたこともあるのか、
早明浦ダムは、 100%を保っていました。

   設置前年年間電気代   207,928円
    1年目の年間電気代    31,518円

   2年目               7,012円

  3年目              ▲2,689円

  4年目              ▲5,499円

  5年目             ▲74,717円

  6年目            ▲116,383円

  7年目             ▲90,784円

  8年目             ▲83,581円

   9年目             ▲37,314円

  9年目5月            ▲24,171円

  10年目5月           ▲35,329円

  参考:使 用料金表

  

  その前半の雨ばかりに心配した香川の天候ですが、やはり、後半の好天でかなり好転したようです。とは言いながら、早 くも台風が来たりと、やはり、今年 も異常気象の恐れありかも。顰蹙を買うでしょうが、去年の夏の冷夏を今年も少し期待しています。何と言っても、過ごし易 い夏でしたから。

  四国新聞社 | 香川のニュースよ り  2015/05/02

  香 南で降水量最多を記録/4月の香川県内

   4月の香川県内は雨や曇りが記録的に続いた前半から一転、後半は好天に恵まれた。最少記録の可能性が あった日照時間は財田のみ更新。降水量は香南で最多記録となった。1カ月を通じて暖かい日が多かったため、平均気温は平 年を上回った。

   高松地方気象台によると、4月前半の香川県内は南北からの高気圧に挟まれて上空に気圧の谷が生じ、梅雨 に似た気圧配置となったことで雨模 様が続いた。このため、日照時間が平年の4割にとどまり、過去最少ペースで推移。しかし、後半に入ると高気圧に覆われて 晴れの日が続いた。

   月の日照時間は、最少となった財田が134・3時間(平年185・9時間)のほか、高松148・3時間 (同192・5時間)、内海150・0時間(同183・4時間)など。

   降水量は竜王山125・0ミリ(同81・1ミリ)、高松124・0ミリ(同76・4ミリ)など。前半は 平年の3倍近い量を観測していたが、その後の好天でほとんど増えず、最多記録の更新は香南の116・0ミリ(同76・6 ミリ)だけとなった。

   平均気温は前半も南から暖かい空気が流れ込んだため、平年を1度前後上回り、高松が15・4度、多度 津、引田が各14・8度となった。

さて来月は!

世界最大の「水上メガソーラー」

2015年05月02日 | 太陽光発電

  ため池へのメガソーラーを、第 5684回の「フロートはどこ製」で取り上げたところですが、第 5465回の「京セラ、ため池にメガソーラー」で取り上げた京セラが兵庫県で設置すると発表していた第一号 機が完成したそうです。
  去年の9月に発表して、早くも完成したとは早いですね。7か月だそうです。ため池は、土地の造成はいらないし、フ ロートは既製品だし、組み合わせるだけで設置が可能と言うことなので、こんなに早いのでしょうか。
  これは、もしかしたら、面白い存在になりそうですね。全国のため池が狙われそうです。と言うことは、我が香川にとっ ては大チャンスですが、そんな記事はありません。もしかしたら、ため池だけに、水面下で動いているのでしょうか。

  WIRED.jpよ り   2015.4.27 MON

  世 界最大の「水上メガソーラー」が日本に登場
水上設置型としては世界最大クラスのメガソーラー発電所が、兵庫県に登場。水面から冷却効果を得られるといった利点があ る水上 ソーラーは、世界各地で採用され始めている。
 


  大規模な水上設置型のソーラー発電所が、日本で完成した。兵庫県加東市の貯水池(西平池と東平池)につくられたこの メガソーラー は、ふたつ合わせて1,000戸の住宅に電気を供給することができる。

  日本では、ソーラー発電がブームだ。福島原子力発電所事故が発生した2011年からの2年間で、この国のソーラー発 電の規模は2倍になっている。

  加東市の水上メガソーラーは、電子機器大手の京セラと東京センチュリーリースの合弁会社が建設したもの。完成に要し た期間は、わずか7カ月だった。

  京セラのリリースによれば、このメガソーラーは11,256枚の太陽電池モジュールによって、年間330kWhの発 電が可能。計 2.9MWの発電能力をもち、そのうち1.7MWを占める西平池の発電所は、水上設置型としては2015年4月8日の時点で世界 最大だという。

  さらにこの発電所は、台風に強い強度設計とモジュール式構造、紫外線や腐食に強い高密度のポリエチレン製などの特徴 をもち、水の 冷却効果によって、地上に設置するよりも11%以上の発電量が得られるという。水面を覆うソーラーパネルは、貯水の蒸発と藻の発 生を抑えることもできる。
世界に広がる「水上ソーラー」

  水上設置型のソーラー発電所は、英国に登場しているほか、米国カリフォルニア州でも大規模プロジェクトが計画されて いる。ブラジ ルは、350MWというとてつもない発電能力をもつ水上設置型の発電所を、アマゾンのウアツマ川に建設することを明かしている。

  京セラも2014年12月、今回完成したものよりもさらに大きい約13.4MWの発電量をもつ水上設置型発電所を、 千葉県市原市 にある山倉ダムにつくる計画を発表している。

  第 5580回の「ダムにメガソーラー」で取り上げた山 倉ダムも、そう言えば京セラだったんですね。これは、京セラが日本中のため池を狙いそうですね。
  他にもダム湖や海と言う手もありそうですから、意外とこちらが主流になったりして。

目が離せないですね!

フロートはどこ製

2015年04月26日 | 太陽光発電

  ため池に太陽光発電を期待する私としては、第 5468回の 「フロートはフランス製」などでも書いたように、フロートの仕組みが気になって仕方ありませ ん。今 度の第 5680回の 「香 川でないため池にメガソーラー香 川でないため池にメガソーラー」 の記事はフ ロートがどこのメーカーのものかの記述がなかったので。もしかしたら、今までのシエル テールじゃなくて日本のメー カーの製品だろうかと期待していました。
 
  メーカー名は分かりませんが、フロートの形が良く分かる記事がありました。

  スマートジャパ ンより   2015年04月08日

   た め池に4000枚の太陽光パネルを浮かべる、農業を支援するメガソーラー

  大阪府で初めてのフロート型メガソーラーの建設工事が始まる。府内に1万以上ある農業用ため池の1つを使って、水上 に4000枚 の太陽光パネルを並べて発電する計画だ。売電収入の一部をため池の施設管理費にあてるほか、水路や農道を含めて農空間の保全にも 役立てる。[石田雅也,スマートジャパン]

  フロート型のメガソーラーを建設する場所は、大阪府の南部に広がる岸和田市の田園地帯にある。農業用ため池の「傍示 池(ほうじ いけ)」の水面いっぱいに太陽光パネルを設置する構想だ(図1)。 太陽光パネルの枚数は約4000枚にのぼり、全体の発電能力は1MW(メガワット)になる。4月14日に着工して、10 月1日に 発電を開始する予定である。
 
  図1  「DREAM Solar フロート1号@神於山」の完成イメージ。出典:大和リース

  太陽光パネルを水上に浮かべるために、軽量で防水性がある高気密ポリエチレン製のフロートを使う。フロートは長方形 で中空の構 造になっていて、水面の揺れを吸収する効果がある(図2)。水上では風の影響で太陽光パネルに水がかかることもあるが、通常の降 雨と同程度と判断して特別な対策は施さない。太陽光パネルはジンコソーラー社の多結晶シリコンタイプを採用した。
 
  図2  太陽光パネルを設置する架台(左上)とフロート(右上)、水上に設置した状態(下)。すべて試作・検証時点。出典:大和 リース

  …以下略

   この図2は 分かり易いですね。これでやっとフロートがどんなものかが理解できました。今迄は、勝手には発泡スチロールのようなもの かと考えていました。それでは、強 度に問題がありそうなので、何とも判断が付きませんでしたが、まさか、こんな構造とは思っていませんでした。これなら十 分に強度もありそうですね。

  と言うことで、もう一度シエル テールを チェックしたら以前には無かったと思われるフ ロートの画像がありました。見比べてみると、大きさは分かりませんが、どうも同じ構造に見えます。
  やはり、日本製じゃなくシエル テールの 物かもしれません。日本も、今から作るとなるとコストが合わないかもしれませんね。

さて、どっちでしょう!

国内最大メガソーラー出現

2015年04月23日 | 太陽光発電

  このメガソーラーだけは見に行きたいと書い た、第 5498回の「日本最大のメガソーラーか3」の錦海塩田跡地の メガソーラーが231.44メガワット(23.144キロワット)ですから、その半分のメガソー ラーが日本に出現したそうです。

  日刊工業新聞より  2015年 04月17日

  11 万5000キロワットの国内最大メガソーラー出現-清水建設、パネル51万枚敷設

  清水建設はユーラスエナジーホー ルディングス(東京都港 区)から請け負った大規模太陽光発電所(メガソーラー)「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク=写真」(青森県六ケ所村)建設 工事で、約51万枚の太陽光パネル 敷設をほぼ終えた。同発電所は、むつ小川原開発地区内の千歳平北地区(約113ヘクタール)と鷹架地区(約140ヘク タール)があり、合計出力11万 5000キロワット(一般家庭約3万8000世帯分)。7月にも試運転に入り、11月から国内最大のメガソーラーとして 稼働する見通しだ。

  千歳平北地区は起伏のある土地で、H形鋼7万400本を地中に打ち込み、パネル架台の基礎にする工法を採用。鷹架地 区は平たんな地形で、厚さ20センチメートルのプレキャストコンクリート(PC)5万7600枚を敷設してパネル架台基 礎にした。
   2013年7月から約2年の工期だが、積雪寒冷地で冬季は工事を進められないため、実質的な施工日数は 休日を除き350日程度。全自動ブ レード制御ブルドーザーによる土地造成など情報通信技術(ICT)も駆使し、東京ドーム約50個分の土地に太陽光パネル を敷き詰めた。

  100メガワットを超えるのは初めてなんでしょうね。あちこちで立ち上がるので、最近は免疫ができたのか、さほど驚 くことも無くなっていましたが、流石に100メガワットは大きそうですね。
  こうやって見ると、まだまだ未着工のメガソーラーは多そうですね。果たして、まだ候補地は残っているのでしょうか。 それとも、これはと言うところは既に押さえられているのでしょうか。
  とは言いながら、農地やため池など、発想を変えればまだまだ候補地はありそうです。そう考えると、日本も結構広いで すね。

果たして、何処まで増えるので しょう!

香川でないため池にメガソーラー

2015年04月22日 | 太陽光発電

  日本一の満濃池を誇る香川県こそが一番に取り 組むべきと、第 5596回の「塩田やため池を発電所に」や第 5603回の「ため池発電」などで何度も書いてきましたが、相変わらず、動きは鈍いようです。
  今回も、ため池に反応して記事を見つけましたが、残念ながら、又して、香川ではありませんでした。 

  タイナビニュースより   2015年4月9日

  た め池に約1メガワットの太陽光発電 大和リース
  
  プロジェクトの概要

  都市の環境緑化事業などを手掛けている大和ハウスグループの大和リース株式会社は、大阪府内で初となるため池を利用 したメガソーラー施設として【DREAM Solar(ドリームソーラー)フロート1号@神於山(こうのやま)】を、岸和田市で着工することを発表した。

  14日(水)から建設が開始される発電所の総出力は約1MW(メガワット)を予定しており、工事は来年9月30日に 竣工し、10月1日から売電開始を予定している。

  プロジェクトの運営は「大和リース」「大阪府」「岸和田市」の3者と、ため池の施設・財産管理者である「岸和田市神 於山土地改良区」を加えた4団体で行われ、施設で生産された電力の売電先には関西電力株式会社が想定されている。

  創業以来の技術力を活かした再生エネルギー事業

  低炭素社会の実現に向け再生可能エネルギー事業に注力する大和ハウスグループだが、今回のプロジェクトでも自らが主 導し、岸和田市が進める環境、エネルギー、農業関連政策の発展に寄与していく指針を示している。

  近年活発化する、太陽光をはじめとしたグリーンエネルギー開発を受け、大和ハウスグループでは「風」「太陽」「水」 の自然要素を全て活かしたエネルギー開発への道を探り、2018年度までに計200MWの発電事業に関与していく方針を 示している。

  大和リース プ レスリリース

  しかし、こうやってため池や塩田など今まで利用せずに放って於かれたところで太陽光発電が増えて来るのは大歓迎です が、菅・孫コンビの悪巧みによる余りにも高い買い取り価格による電気代の高騰がいよいよ大きな問題になってきそうです。
  その補完となる決め手の安価な電気を作ってくれる原発が未だに止まったままなのが、益々、日本には堪えま す。
  そんなことも分からないのか、第 304回の 「腐りきった裁判官の最後っ屁」のような原発反対派の執 拗な邪魔によって原発の再稼働 が遅れれば遅れるほど日本の電 気料金は高くなるばかりです。
  太陽光発電の高い買い取り 価格と原発停止の両方の責任者 でもある菅直人が未だに大きな 顔をして議員をやっていると思 うと、怒りが収まりません。
  日本は、なんで、ここまで 左翼汚染を放置してしまったの でしょう。やはり、GHQの罪 は大きいですね。尤も、それを 何時までも放って於いた戦後の 日本人が一番悪いのは間違いな いでしょう。

 何と かならないものか!

我が家の太陽光発電

2015年04月19日 | 太陽光発電

  例 月我 が家の太陽光発電、4月分、3月12から4月9日までのデータです。29日分で前月より1日多く、前年 と同じ稼動日数です。

  退院してきたものの、完治には程遠く歩くのも不自由な状態なので、気になっている芝生の雑草退治もできず、今ま で以上にネット三昧の生活を送っています。
  それだけに、先月の買電からどのくらい増えるのかと考えるとちょっと心配です。

   さて、買電です。


去年  3月、買電、 963(335,628)kWhで  16,158円 1kWhの 単 価、約16.78円

今年  3月、買電、 
782(182,600)kWhで  12,535円 1kWhの 単 価、約16.03円


去年   4月、買電、 624(188、436)kWhで  10,552円 1kWh の単価、約16.91円
 
今年  4月、買電、 612(198,414)kWhで  10,684円 1kWhの 単価、約17.46円

 


   さて、売電は


去年  3月、売電、299kWhで14,352円  1kWh単価、約 48.00円
  
今年  3月、売電、308kWhで14,784円  1kWh単価、約48.00円



去年  4月、売電、416kWhで19,968円  1kWh単価、約 48.00 円
 
今年  4月、売電、372kWhで17,856円  1kWh単価、約48.00 円


   去年4月、▲9,460円の支払。今年の支払▲7,172円と2,688円の浪費となりました。昼 間にパソコン三昧の無駄遣いは大きいものがありそうです。
  とは言いながら、私が今生きているのはネットがあるからなので、こればっかりは止める訳には行きません。まあ、 生きて行くための必要経費と割り切りましょう。

  4月に入ってから晴れたのは数えるほどだけで後は雨模様の日が続いています。これ程、ぐずついた天気が続くのは 珍しいのじゃないでしょうか。又、何かおかしなことでも起きる前兆なのでしょうか。

  そうなると、当然のごとく
早明浦ダムは、 100%を保っていました。

   設置前年年間電気代   207,928円
    1年目の年間電気代    31,518円

   2年目               7,012円

  3年目              ▲2,689円

  4年目              ▲5,499円

  5年目             ▲74,717円

  6年目            ▲116,383円

  7年目             ▲90,784円

  8年目             ▲83,581円

   9年目             ▲37,314円

  9年目4月            ▲7,284円

  10年目4月          ▲18,772円

  参考:使 用料金表

  

さて来月は!

廃棄・再利用に指針

2015年04月16日 | 太陽光発電

  再生エネの比率について経産省と環境省が争っ ていると第 5671回の 「再 生エネ比率めぐり官庁が激突」 で取り上げました。
  ところが、今度は
太陽光発電協会が導入見込みを発表したようです。数字に弱い私にとっては、どちら の省に沿っているのか、それと も独自の数字なのか判断できま せんが、立場が違えばそれぞれ が好き勝手に予測を発表すると 言う、日本の素晴らしい足並み の揃を見せつけられた思いで す。
  この間の麻生さんの発言 じゃないですが、これぞ日本が 自由な発言が出来る民主主義の 証拠でしょうか。それでも、こ んな大事なエネルギー政策で統 一した 目標も出せないのも、国がきち んとした目標を立てた政策を やってない証拠じゃないでしょ うか。原発再稼働に対する遅れ にも通じるものがあるような気 がしま す。
  エネルギー問題はもっと真 剣に考えてもらいたいもので す。
  

  スマートジャパ ンより  2015年04月09日

  導 入が加速する太陽電池、日本では2030年に100GWまで拡大

  太陽光発電協会が、太陽電池の導入に関する現状と今後の導入見込みなどを発表した。日本における累計導入量は 2014年9月までに18.6GWに増加 し、世界第4位に。将来的な導入量は2020年に66GW、2030年には100GWに届くと試算した。[長町基,ス マートジャパン]

  太陽光発電協会が、太陽電池の導入に関する現状と今後の導入見込みなどを発表した。2014年度の日本国内における 太陽電池出荷量は10GW(ギガ ワット)に達する見込みで、モジュラーの総出荷量における日本企業と外国企業の割合は、2014年度第3四半期で日本企 業が68%、外国企業が32%。年 間を通じても7割を日本企業が占めるとみられる。

  また、日本における累計導入量は2013年末時点で12.4GWだったが、2014年9月には18.6GWと大幅に 増えた。国別でみると2013年末時 点でドイツが35.5GWで、世界全体の26.3%占めトップに。次いで中国が18.3GW、イタリアの17.6GWと 続き、日本は第4位だ。以下は米国 の12GW、スペインの5.6GWとなる(図1)
 
  図1 2013年3月末時点における太陽電池の国別導入量 出典:太陽光発電協会(クリックで拡大)

  太陽光発電協会では、現在の設備認定量をベースに今後予想されるさまざまな対策を前提に、日本における将来の太陽電 池導入量を2020年に66GW、 2030年には100GWに届くと試算している。なお、太陽エネルギーが占める電力比率は2013年時点でイタリアが 7.6%と最も高く、ドイツは約 6.4%で2位。ブルガリア、ベルギー、スペインが3%を超えており、日本は1.4%で9位となっている。

  太陽光発電が増加すると問題とされるのがリサイクルですが、経産省が指針を策定するのだそうです。何だ今頃かと思う のは私だけでしょうか。

  時事ドットコムより  2015/04 /12

  廃 棄・再利用に指針=太陽光の発電施設-経産省

  経済産業省は11日、太陽光と風力を用いた発電施設の廃棄やリサイクルに関する指針を策定する方針を固めた。老朽化 や事業撤退に伴う不法廃棄物の大量発生を回避するのが狙い。14日に開く総合資源エネルギー調査会の新エネルギー小委員 会で説明する。
  再生可能エネルギーの「固定価格買い取り制度」は2012年7月にスタートし、再生エネでつくられた電気を最長20 年間、大手電力会社に買い取ることを 義務付けている。太陽光は導入量の9割超を占めているが、買い取りを求める事業者には経営基盤が強固ではない中小企業も 多い。買い取り期間の終了と同時に 撤退すれば、廃棄物の投棄が相次ぐ恐れがある。風力発電では巨大な風車の処分も課題になる。
  買い取り価格には将来の設備の廃棄費用分も含まれているが、事業者が実際に廃棄に充てる保証はない。このため、経産 省は費用を独立した会計で積み立てるよう要請することも検討する。

    第 4914回の「太陽電池リサイクル」でも取り上げたように、数少ないといっても民間では動き出しているとこ ろもあります。
  孫・菅の売国コンビの法外な固定価格買い取り価格の設定のように、政府が口を出して折角の産業の邪魔をするようなこ とが無ければいいのですが、少し心配です。
  それよりは、今20年と言われている寿命を出来るだけ伸ばすための修理や再利用の方法を確立することに力を入れるべ きじゃないでしょうか。
  パネル自体の耐久性は20年何てものじゃないですから、今設置しているものを一年でも長く稼働させることができれば 償却の終わった太陽光発電のコスト は大きく下がります。その電気を安く買い取れば電力料金も大幅に下げることが出来るはずです。折角の資産を無駄にせず有 効に使うことを考えるべきじゃない でしょうか。

それこそが、太陽光発電の目指 すべき方向!

ソーラー シェアリング

2015年04月09日 | 太陽光発電

  農地での太陽光発電がエネルギーと食料自給の 日本の2代弱点の解決になるのじゃないかと期待して、  第 5539回の「ソーラーシェアリング」などで何度も取り上げてきました。

  遅々とした動きではあるようですが、それでも、少しずつ動き出しているようです。詳しく書いてくれている記事があり ました。
  興味深いのは、第 5435回の「ソーラーシェアリング」でも書いたように、架台が私もコストの面から興味がある単管パイプで あることと、設置にボランティアが橋梁くしていることです。これは、結構コストダウンになりそうです。

  結構長いので、詳細はリンク元で読んでください。画像も沢山あるのでどんな様子が分かり易いです。  

  greenz.jpより   Today - 2015.04.04

  こ れからの農業は発電も! 里山とエネルギーの新しい関係をつくる「ソーラーシェアリング」

  …略

  誰でも参加できる組み立て作業

  この日の組み立て作業に集まったメンバーは、ボランティアを入れて15名。パネルの準備をするチームと、上に登って 屋根にパネルを設置するチームに分かれて進めました。

  設置するパネルは720枚で、完成すると出力は約49.5キロワット時になります。これは一般家庭では約15世帯分 の電力となり、農家の売電収入は年間で180万円になる予定です。(固定価格買取制度で36円で売電した場合)
 
  パネルに部材を設置するボランティア。Facebookで知って今回初めて参加した三澤幸夫さん(手前)は、「長野 県にブルーベリー畑を持っているので実際にどんな感じになるのか見てみたかった」と言います

  作業当日にはすでに、ブルーベリー農園に高さ3メートルほどの架台ができていました。これは費用がかさまず、撤去も すぐにできるように工事現場などでよく見かける単管パイプで組んであります。藤棚のように組み上げられたパイプにパネル を設置するわけです。

  この日行った作業は、特注した720枚以上のパネルを箱から出し、単管パイプとつなぐ強化プラスチックの素材をネジ で止めることでした。あとは架台に上げて、ひたすら単管パイプと固定していきます。

  ひとつひとつのパネルの重さは5キロ程度。誰でも簡単に運ぶことができます。大変なのは、小さい分とにかくパネルの 数が多くなり、手間がかかることです。 

  この高さに組んだ架台に720枚を設置していく。下に茂っているのがブルーベリーの木

  ただ作業そのものはシンプルなので、専門の事業者ではなくても組み立てることができるというのは魅力です。 Facebookなどでの呼びかけに応えて当日参加したボランティアも、手順を教わりながら一通りの作業をこなすことが できました。

  この日完全に設置したパネルは80枚、取付準備が終了したパネルは360枚。翌週の2月28日には、720枚すべて を設置し終えて、メディアや周辺の住民へのお披露目を無事に行いました。3月2日にはさっそく発電も開始しています。… 中略

  ちゃんと作物は育つの?

  でも、ソーラーシェアリングによる農業への悪影響はないのでしょうか?農地の上にパネルを並べたら、光が少なくなっ て作物が充分育たないじゃないか、というのが誰もが心配しますよね?

  実は初めて話を聞いたとき、ぼくもそう考えていましたが、実はこれ植物についての誤った常識を信じていただけだとい うことがわかりました。作物によっては、太陽の光や熱が強すぎると光合成による成長が止まったり、低下する種類が数多く あります。

  そこで、パネルである程度の太陽光をカットしてあげて、作物にとってもよりよい環境をつくり出すというのがソーラー シェアリングの大事なところなのです。

  ソーラーシェアリングで使うパネルは、屋根などに載せる通常のものと違って28cmと幅が短く、細長いサイズです。 それを隙間だらけにして設置します。きちんと計算していれば、必要な光が届かないということはありません。

  この日の組み立て作業に参加した千葉県市原市の高澤真さんも、自らの農地でソーラーシェアリングを手がけています。

高澤さんの農地では、2013年に農業委員会の許可を取り、正式に農業重視型のソーラーシェアリングをはじめた第一号で す。実家の農地で2年間実践をしてきた高澤さんは、収穫量が落ちることを心配する人が多い中で、実際には増える作物もあ ると語ります。 

  ソーラーシェアリング経験者の高澤真さん

  農地では、落花生、トマト、キュウリ、大根、白菜、キャベツなどあらゆる作物を栽培しています。そしてそのどれもが とてもよく収穫できています。そして、里芋などはパネルを設置する前よりも収穫量が増えているのです。

  里芋は水やりをしても真夏は太陽の熱でどんどん蒸散してしまうので大変なのですが、パネルが適度にあることでそれが 抑えられます。こうしたデータを積み重ねていって、ソーラーシェアリングの可能性を紹介していきたいと思っています。… 以下略

  実際に稼働して収穫量が増えると言う実績が積み重なってくれば多くの農地に採用される可能性が出てきそうです。夏場 の作業も日影が出来て楽になったとも書かれていたように、思わぬ効用もあるようです。
  農業に企業が参入可能になればもしかしたらこのソーラーシェアリングは一気に増えるのじゃないでしょうか。そうなる と、エネルギーと食料の自給も夢じゃなくなりそうです。こうなると、いよいよ日本の時代が来るのかも。 

面白くなりそう!

日本発の新型太陽電池に脚光

2015年04月08日 | 太陽光発電

  久々に太陽電池に関する興味深い記事を見つけ ました。第 4771回の「新技術の開発」、第 5520回の「日本発の新型太陽電池」で、もしかしたらと期待した「ペロブスカイト太陽電池」が脚光を浴び ているのだそうです。
       
  と喜んで取り上げようとしましたが、どうやら第 5520回で取り上げた日 本発の新型太陽電池「ペロブスカイト」夜明け前-世界の研究者が注目と同じソース元のようです。半年経った ので、新たに進歩したのかと思いましたが、どうも同じようです。こういう記事は同じ時期に書いてもらいたいものですね。

  特に、私のようなボケ老人にとっては同じものを書いたことも忘れてしまっているので困ってしまいます。完全なぬか喜 びでした。

  なんて言いますが、第 5066回の「空気二次電池」も「ペロブスカイト」だと言うことに気が付きませんでした。やはり、ボケが進 行しているのでしょうか。

  それでも、折角反応した記事なので取り上げておきます。

  SankeiBiz(サン ケイビズ)より   2015.4.4

  日 本発の新型太陽電池に脚光 車に塗って格安発電も可能
 
  日本の研究者が開発した特殊な結晶構造を持つ太陽電池が、世界の注目を集めている。電圧が高く、簡単に作れるため、 現在主流のシリコンを利用したもの に比べて格段に安い太陽電池を作れる可能性があるためだ。ペンキのように自動車の車体に塗って発電することもできるとい う。

  大型の火力発電と競争することを目指して企業や研究者らが掲げてきた1キロワット時当たり7円という発電コストを 「楽にクリアできる」との声も関係者から出ている。

  この太陽電池は、鉛や炭素などが「ペ ロブスカイト」と呼ばれる特殊な結晶構造になった物質。2006年、桐蔭横浜大の宮坂力 教授らのチームが発電にも利用できることを報告した。

  当初は発電効率が低く、それほど注目されなかったが、12年に英オックスフォード大と共同で、10%を超える効率の 太陽電池ができたと米科学誌サイエンスに発表すると、世界中で研究に火が付いた。

  その後、各国から、高効率化したとの成果が次々と発表され、同誌は13年の十大成果の一つに選んだ。14年には、シ リコン系と比べても引けを取らない約20%の効率に達した。

  まだ材料に有害な鉛を使わなければならないという課題があるが、「年内にも実用化に向けた試作品が発表されるのでは ないか」と宮坂教授はみる。

  ペ ロブスカイト太陽電池は、 シリコン系に必要な真空や高温の製造設備が要らず、1平方メートル当たり150円程度の原材料を塗るだけで発電できるの が特徴。車体や建物の壁、IT機器 などで利用が期待され、宮坂教授は「将来は、車体で発電した電気で走る車や、室内の明かりで作動するコンセントの要らな いIT機器ができるかもしれない」 と話している。

  もしかしたら、この「ペ ロブスカイト」なる結晶構造は太陽電池にもバッテリーにも革命をもたらしてくれるのかもしれませんね。
  ブレイクスルーの無い、太陽電池とバッテリーの両方で画期的なものが出来れば、それこそ、エネルギー問題の解決にな るかもしれません。

  この覚えにくい「ペ ロブスカイト」の記事を今度見たときは覚えているでしょうか。

  ちょっと不安です!

ソー ラークリニック

2015年03月29日 | 太陽光発電

  第 5579回に次いで太陽光発電 診断 ソーラークリニックに2月分の診断結果が発表されています。1月分は入院中でアップすることができませんでした。

   2月の半ばからずっと入院していたので毎日の天気も分からずでしたが、幸い家族の者が毎日の発電量を書 いてくれていたので、何とかクリニックにも登録できました。
  と言って、登録できたから発電量が増えたと言うことも無く相変わらず底辺をはい回っているようです。

     登録名はそのまま「マア小父の発電所」です。 

    月間 発電量(パネル1kWあたり):     
     
     2014 年    12 月                     1376/1829          57.3kWh/kW

           2015 年     2 月                     1154/1766          80.4kWh/kW

     月 間日射量比ランキング

           2014年    12月                   1476/1829           0.724

           2015年      2月                   1499/1766           0.724

     年 間発電量:(パネル1kWあたり)    

          2014年     1月~ 2014年     12月    1391/1606     1072 kWh/kW

     2015年     3月~ 2015年     2月    1296/1507      1076 kWh/kW

    年 間日射量比ランキング:      

          2014年     1月~ 2014年      12月         1519/1606            0.7

          2015年     3月~ 2015年       2月         1423/1507            0.704

   イチロー選手の復活はありそうですが、我が家の発電量の復活はやはり無いですね。代わりに、私が復活し ないとならないのですが、未だに完治には遠そうです。芝生の手入れもできず雑草が遂に勝ったと喜んでいるのじゃないで しょうか。今年は、もう無理かも。
 

 さて、来月 は!

固定価格買い取り制度の見直し

2015年03月26日 | 太陽光発電

  孫・菅コンビによるとんでも無い価格設定の太 陽光発電固定価格買い取り制に対する非難の声が上がり始めたようです。
  当時は太陽光発電業界でも余りの好条件に疑問の声が上がっていましたが、業界にとっては追い風になるだけに表立って の反対は起こらなかったと言っても良いでしょう。
  しかし、いずれこれは大きな問題になるだろうとは誰もが考えていたのじゃないでしょうか。それが、設置が進むにつれ とうとう表面化して来たということでしょう。

  産経新聞が表立って批判に回ったようです。

   産経ニュースより    2015.3.23

  【正論】 「一 国再エネ主義」は不可能だ
 
    □経団連21世紀政策研究所 研究主幹 澤昭裕

  将来の電源構成(エネルギーミックス)の議論において、再生可能エネルギーの導入量は、水力を含めて20%程度にと どめておくべきである。技術的、経済的に看過し難い問題があるからだ。

  ≪厄介な余剰電力、不安定性≫

  その理由の第1は、「一国再エネ主義」は不可能だからだ。特に、風力や太陽光といったお天気まかせの発電設備で生ま れる電気は、往々にして需要を上回る余剰電力を発生させる。余剰電力は系統運用を乱す厄介者だ。

  ドイツでは、自国内の送電線建設計画が住民の反対などで進捗(しんちょく)していないため、北欧や東欧各国に余剰電 力を「捨てて」いる。これができるのもドイツが隣国と送電線で連系されているからである。

 すでにドイツの国内発電量の4分の1を超える部分が再エネによるものとなっており、これ以上の拡大は難しいということ で、ノルウェーとの送電線敷設計画 に期待をかけている。しかし、欧州全体の系統運用を司(つかさど)る機関やドイツの隣国の間では、流入する余剰電力に頭 を痛めており、ドイツ自国内での処 理を促している。

  第2に、不安定な再エネを増やすほど、その発電量変動を吸収するための調整電源が必要になってくる。ドイツでは、再 エネ発電量が増えるにしたがって、天 然ガスや石炭火力の稼働率が落ちて採算性が悪化したため、電力会社が撤退の意向を示し始めている。しかし、本当に撤退さ れてしまうと、例えば風が吹かない ときに風力発電の穴を埋める電源がなくなってしまい、停電の危機が訪れる。

  こうした問題を解決するため、ドイツ政府は、大手電力会社に勝手に火力から撤退させないよう法的に規制したり、電源 維持で生じる損失を補助金で埋めるといった措置まで取り始めているのだ。

  さらに、調整電源で生き残っているのは最も安い褐炭火力だ。しかし、この電源はCO2を大量に出すことから、ドイツ では再エネをこれだけ増やしたにもかかわらず、CO2は増加した年もある。

  ≪9基の原発が稼働中のドイツ≫

  第3に経済的負担の増加だ。ドイツもスペインも固定価格買取制度を導入して再エネを増やしたが、特に太陽光には高す ぎる買取価格を設定したために投資が 集中し、電気料金は大きく上昇。今や産業界や消費者からもコスト無視の再エネ導入に厳しい批判が寄せられ、両国とも固定 価格買取制度を廃止しており、市場 での競争に晒(さら)す仕組みに変更した。

  ドイツは「脱原発」を決めたことばかりが強調されるが、実はまだ9基も原発が稼働中だ。これ以上電気料金が上昇すれ ば、日米との産業競争力格差が広がる ことを懸念しているからだ。ドイツ企業が払っている再エネ賦課金は、米国企業が払っている電気料金全額に等しいといわれ る。メルケル首相が、訪日時に日本 も脱原発に転向するよう働きかけたと報道されたが、こうした自国の産業競争力の低下懸念が背景にあるのだ。

  欧州の一国は日本で言えば「県」であり、それを国全体のモデルとするのは非合理的だ。

  欧州全体を日本のモデルとすればよい。その意味では再エネ導入をドイツやスペインを例に考えるべきではない。欧州全 体での発電量割合は震災前の日本とほ とんど同じであり、その構成を見習うべきだ。また、エネルギー政策は各国の経済戦略と密接に関係している。日本も、より 経済性向上やコスト最小化を意識す べきだ。

  ≪廃止すべき固定価格買取制度≫

  その観点から次の3つの施策が急がれる。第1に原発再稼働、第2に固定価格買取制度の即刻廃止と再エネの市場統合化 だ。特に今の固定価格買取制度のまま再エネ導入を漫然と進めていけば、総費用は80兆円以上にもなる(電力中央研究所試 算)とされている。

  第3に、固定価格買取制度によってこれまで再エネ事業者に過剰に移転された電力ユーザー(産業、消費者)の富の再移 転である。高額の買取価格で想定され ていた設備費と実際に調達した設備費の差分は、再エネ事業者の棚ぼた利益であり、この利益に逆賦課金を課して、それを財 源に国際競争に晒されている産業界 への減免措置を拡大したり、低所得者層への交付金に充てる。

  スペインでは、買取価格の低下を遡及(そきゅう)適用して国民負担の増加を抑制しようという荒療治を始めているが、 それほど再エネにかかる費用の増加は深刻なのである。

  また、再エネ導入がもともと「脱原発」ではなくCO2削減を目的としていることから、固定価格買取制度によるCO2 削減費用と省エネ強化などで行う CO2削減費用との差分(前者の方が数十倍以上だと考えられる)の量を、地球温暖化対策税収から産業界に対して補助金を 出すか、税そのものの減免を行うことも有力な経済負担軽減案だ。

  日本は再エネ導入比率が低いから心配に及ばないという主張もある。しかし私は欧州の有識者から頂いた忠告に学びた い。「再エネ導入は時間をかけて、量的制御を厳しくコスト重視で行うべし」(さわ あきひろ)

  「主張」でも見直しを書いています。同じ日付ですから当然会社としての意思としての主張でしょう。
  
  【主張】  再 生エネ買い取り 負担抑える見直しを急げ  2015.3.23
 
   こんな急激な負担増を容認できるだろうか。太陽光など再生可能エネルギーの買い取り拡大で、標準家庭の 来年度の負担額が約5700円となり、今年度に比べ2倍以上も膨らむ。

  環境負荷の小さい再生エネは、地球温暖化防止にも役立つとして期待が大きい。だが、重くなる一方の負担は家計や企業 を圧迫する。これでは将来に向けて安定的な利用拡大の障害にもなる。

  政府も新規の買い取り契約の価格を下げるなどの対策を進めているが、それでは不十分だ。すでに発電を始めた事業者も 含め、抜本的な見直しが欠かせない。

  東京電力の福島第1原発事故を受けて導入された再生エネ固定価格買い取り制度は、太陽光や風力などの再生エネを電力 会社が決まった価格で全量購入する仕組みだ。その費用を「賦課金」として、家庭や企業が払う電気代に上乗せ徴収してい る。

  買い取り量の拡大に伴い、昨年度は1260円だった家計の年負担が今年度は2700円に増加した。経済産業省が示し た来年度の負担額では、5月からこれが2倍以上に膨らみ、賦課金総額は1兆3千億円にのぼる。

  同省の試算によると、すでに認可済みの太陽光などの発電設備がすべて稼働すると、賦課金は2兆7千億円に達するとい う。この時点で家庭用は年1万円以上の負担となる。上限を決めるなど、一定の歯止めが不可欠だ。

  国内すべての原発は、一昨年9月から稼働ゼロが続き、火力発電向け燃料費の増大で電気代は高止まりしている。再生エ ネの負担金増加はこれに拍車をかける。家庭に加え、中小企業などの負担も深刻だ。今後の賃上げにも悪影響を与えかねず、 看過できない。

  再生エネ買い取り制度をいち早く導入したドイツやスペインでも賦課金が急増し、見直しを進めている。日本も太陽光発 電に申請が殺到し、買い取りを一時 保留する事態となった。出力抑制ルールなどを定めて買い取りを再開したが、その適用は新たに契約する事業者だけで、契約 済み事業者は対象外だ。「早い者勝ち」を許せば、国民の理解は得られまい。

  政府は平成42年時点の電源構成を検討しており、再生エネは20%以上とする方向だ。再生エネ拡大は負担増につなが るだけに、総合的な観点で議論してほしい。

  時期的にはもう手遅れでしょう。ソフ トバンクエナジーなどは日本有数の発電会社になっているのじゃないでしょうか。孫正義の高笑いが聞こえるよ うです。それにしても、ここまで露骨な政界工作はないでしょうね。それでも、民主党のやったことにはマスコミは批判を控 えているといっても過言じゃないでしょう。

  太陽光発電業界にとっては、大きな逆風にはなるでしょうが、ここらで買い取り制度の見直しはやはり仕方がないのじゃ ないでしょうか。
  もう一度最初から健全な太陽光発電のコストダウンに努力をすることにより本当にエネルギー問題の解決となる価格を目 指すべきでしょう。

どうにか実現してもらいたい!

太陽電池の「コスト半減」

2015年03月23日 | 太陽光発電

  折角の固定価格買い取り制度も本来の目的であ る太陽電池のコストダウンには貢献せず、孫・菅のような悪党に利用されてしまっただけになってしまったような気がして、 最近は興味が段々薄れてきていました。
  ところが、久しぶりにコストダウンの記事がありました。唯、残念ながら今や日本でもシェアを伸ばしている韓国企業と いうのがもう一つ気に入りませんが、それでも、エネルギー問題の解決の為には期待すべきニュースと言えるでしょう。

  スマートジャパ ンより  20150317

  蓄電・発電機器:太 陽電池の「コスト半減」、ウエハーを溶けたシリコンから直接製造

  韓国Hanwha Q CELLSと米1366 Technologies201535日、 高効率で低コストな太陽電池セルを開発するために提携を結んだと発表した。溶融シリコンから直接、連続的に多結晶シ リコンウエハーを製造できる手法「Direct Wafer」を改善する。この手法 を利用した太陽電池セルの変換効率は最大18%に達している。現在 一般的な手法と比較すると、ウエハーの製造コストが半減するという。

  韓国Hanwha Q CELLSと米1366 Technologies1)は201535日、 高効率で低コストな太陽電池セルの開発に向けた提携を結んだことを発表した。

  提携の目的は、1366 Technologiesが 開発を続けてきた手法「Direct Wafer」を商用化すること。同 社によれば、Direct Waferを利用すると、多結晶シ リコン太陽電池用ウエハーの生産コストを現在の2分の1に まで低減できる。

  1は エネルギー省高等研究計画局の補助金を受けて試作した156mm角のウエハー。 図1では350枚 のウエハーを重ねている。大きさの比較のために、旧5セント硬貨(直径21.21mm) が写っている。

  *11366 Technologiesは米MITから2007年 にスピンアウトしたベンチャー企業。社名は太陽定数に由来する。太陽から地球と同じ距離にある宇宙空間で、太陽光に 対して垂直な1m2の面が受け取るエネルギーを太陽定数と呼 ぶ。値は1366W/m2

  1366 Technologiesはこれまで6400万 米ドル以上の資金を集めており、Hanwhaグループも2010年、 シリーズBに参加している。この資金を利用して、2015年 第3四半期に米国で250MW分 の年産規模を持つ製造設備の建設を1366 Technologiesが開始する予 定だ。なお、建設計画についてはHanwha Q CELLSとの提携発表以前か ら公開していたものだ。

  Direct Waferの優位性とは

  Direct Waferの利点は、ウエハーの製 造工程を短縮できることだ。それによって、製造時に使うエネルギーとシリコン材料を減らし、製造時間を短くできる。1366 Technologiesによれば、新規の製造装置に対して投資をする必要が ほとんどなく、現在の多結晶シリコン太陽電池の60%を置き換え可能なの だという。

  Direct Waferの詳細は公表されていな い*2)。分かっているのは、溶融炉に連続的にシリコ ン原料を投入し、ウエハーを直接取り出すことだ。

  現在、ウエハーを製造する一般的な手法は、キャスト法と呼ばれている。約1000度 の溶融シリコンを直方体の鋳型に流し込み、ブロック状の多結晶シリコンを作る。その後、微細な工業用ダイヤモンドを 取り付けたワイヤーで約200μm0.2mm) 厚のウエハを切り出す(スライシング)。その際、ワイヤーの太さに相当する約100μm分 のシリコンが切削くずとなってしまう。このため、1366 Technologies以 外にも、スライシングを伴わないウエハー製造技術の研究開発が進められてきた。

  *2) 同社は、20103月 に国際公開特許(WO特許)「Methods and apparati for making thin semiconductor bodies from molten material」(出願番号PCT/US2010/026639、 公告番号WO2010104838 A1)を出願してい る。

  どの程度の性能なのか

  1366 Technologies20093月 に小面積セルを試作後、20106月 には多結晶シリコン太陽電池で標準的な156mm角のセルの試作に成功。その後は156mm角 のセルの変換効率を着実に高めている。20108月 時点で14%だった変換効率は、20147月 に18%に到達。これは主要メーカーが製造する多結 晶太陽電池セルとほとんど変わらない水準に達している*3)。201410月 には生産能力が年間5MWに達した。

  同社の現時点の生産技術水準は明らかではないものの、参考になる情報はある。20114月 から20135月 までエネルギー省高等研究計画局の補助金を受けた事業「1366 Direct Wafer: Demolishing the Cost Barrier for Silicon Photovoltaics」の報告書「Final Scientific Report for DOE/EERE」(DE-EE000473820142月) だ。

  報告書によれば、事業の目標は、ウエハーを1W当 たり最大0.1米ドルで製造すること。当初、ウエハー1枚 当たりの「成長」時間は15秒未満だったものの、炉の改良により、20枚 当たりのタクトタイムを60秒まで短縮したとある。さまざまなサイズの原 料シリコン片を投入しても炉の温度を一定に保つことができている他、太陽電池セルに必要な特性を少ないばらつきで実 現できたという。事業完了後、201412月 には第3世代の炉が完成している。

  これまでのシリコン製のウエハーの弱点はブロックから切り出すことによる手間と切りくずが無駄になるというのは間違 いないでしょう。それが、解決されたというのは本当であれば大きなコストダウンになることは確かでしょう。
  それにしても、もう一つ製造法が理解できないのですが、これが実現されればいよいよ太陽光発電の発電コストが固定価 格買い取りなどに頼ることなく火力発電や原発のコストと競争できるようになる可能性があるのじゃないでしょうか。
  そうなれば、いよいよ太陽光発電で世界のエネルギーを賄うという本来の目的が達成されるはずです。それは、世界の公 害問題の解決にもなると言うことです。
  日本の企業でなく韓国の企業と言うところが残念ではありますが、世界のエネルギー問題の解決となるのであれば認めざ るを得ないでしょう。

是非、実現してもらいたい!