太陽光発電が一番威力を発揮するのは、夏の一番暑い時に発電量が一番増えることであり、それは、電力会社がその時に備えて発電所の設備投資をする必要があるのに対して、最も、効果的な発電方法であるからと、第5150回の「ピーク電力の威力」などで何度も書いてきました。
その、威力が今年の夏に発揮されたようです。
東京新聞より 2015年8月30日
太陽光発電 今夏シェア6%台に ピーク時に原発12基分
今夏に電力需要がピークを迎えた時間帯にどう電力が確保されたか電力各社に取材したところ、太陽光発電が原発十二基分に当たる計一千万キロ ワット超の電力を生み出し、供給を支えていたことが分かった。二年前は供給力の1%にすぎなかった太陽光は、6%台に急伸。九州電力川内(せんだい)原発 (鹿児島県)が今月再稼働するまで約一年十一カ月にわたり国内の「原発ゼロ」が続いた間に、太陽光が欠かせない電源に成長したことが明確になった。 (山 川剛史、荒井六貴、小倉貞俊)
本紙は、原発のない沖縄電力を除く全国の九電力会社に、今年七~八月の電力需要ピークの時間帯に、電源構成がどうなっていたのかデータ提供を求めた。四国電力は提供を拒否したが、八社が回答した。
地域によってピークの日や時間帯は若干異なるが、八社が需要を見越して準備した供給力の合計は約一億六千六百万キロワット。首位は火力発電で、約一億二 千六百万キロワット(75・4%)と圧倒的に多い。二位は、くみ上げておいた水を需要に応じて放水する揚水発電で約千八百万キロワット(10・9%)、三 位は水力発電の約千二百万キロワット(6・9%)。
太陽光発電は僅差で続き、千百万キロワット弱(6・5%)。川内原発の出力は一基八十九万キロワット。約十二倍の電力を生み出していたことになる。政府 の事前予測は五百万キロワット前後だったが、大きく外れた。再生エネルギーの固定価格買い取り制度がスタートしてからの三年で、中心的な存在になった。
需要が高まる日中、軌を一にするように発電するのが太陽光の特質で、割高な石油火力の稼働を最小限にできる効果もあった。
地域別では、太陽光の発電量は東京電力管内が四百万キロワットと最も多かったが、発電割合では九州電力管内が9・5%と最も高かった。九州では今夏、 ピークが通常とは異なり、日射量が減り始める午後四時だった。もしピークが一般的な昼前後であれば、発電量は二~三倍だった可能性が高い。
九電は八月十一日に川内原発1号機を再稼働させたが、その前から電力の需給バランスは余裕のある状態が続いていた。中部電力などから電力融通を受けていたこともあるが、九州では太陽光の導入量が非常に多く、そのサポートで安定が保たれていたともいえる。
参考:グラフ
まさか、水力発電に匹敵するところまで来ているとは思ってませんした。とうとう、ピーク電力と太陽光発電の最高の相性を証明してくれましたね。
今年の夏に、節電が騒がれなかったのはもしかしたら太陽光発電による余剰電力が大きく貢献したのじゃないでしょうか。
これでもまだ、産業用の許可を受けながら着工していないものが大半と言うことを考えると、全てが動き出すと、これまで、汚い電力と嫌ってきた太陽光発電がいよいよ、電力会社にとっては大きな戦力となりそうです。
これに、いよいよ動き出した原発が本格的に稼働すれば電力に関しては非常に余裕が出てきそうです。そうなれば、今は、コストアップの原因となっている太陽光発電も原発との相乗効果で少しは見直されるのじゃないでしょうか。
本来なら、これが、正当なコストダウンで成し遂げられたものであって欲しかったですが、これも、これからの目標とし易くなることにより進むかもしれません。
鬼怒川の堤防決壊が斜面に設置したメガソーラーの所為じゃないかとの話題が、ネットで広まっているので、太陽光発電大好きの私としては心穏やかならぬものがありました。
申請に大変な労力が要る割に、許可がなかなか下りないなどあったので、きっと、厳正な基準があるのだろうと考えていたのですが、どうやら、結構杜撰なものだったようです。
それだけに、どうか、杜撰な計画や工事でなかったことを願っていましたが、何とも、嫌な記事がありました。これが、本当なら、何とも情けない限りです。
孫・菅の国賊コンビの企みが、金儲けが目的だけのソーラーブームを起こし、それが、こんな結果を齎したとすれば、やはり、見直しも必要でしょう。
日刊スポーツより 2015年9月12日
越水「人災だ」住民反対押し切りソーラーパネル設置
鬼怒川から大規模な水害が発生した茨城県常総市で11日、住民の逆井(さかさい)正夫さん(67)が「これは人災だ」と訴えた。同市若宮戸地区では、昨 年3月ごろから大規模太陽光発電所(メガソーラー)が建設されたことがきっかけで自然堤防が削り取られた。豪雨による濁流はその場所から越水し、住宅地を のみ込んだとみられる。
近隣住民で最後までメガソーラーの建設に反対していたのは逆井さんだった。昨年3月ごろから常総市、国土交通省の担当者らに鬼怒川氾濫の恐れを訴えた。今回の水害では同市三坂地区の堤防が決壊し、若宮戸地区で越水が発生した。
建設場所は私有地だったが、「生命や財産を失う不安があった。それらを守る権利が国民にはある」と声を上げ続けた。しかし、同年5月には、同市石下庁舎 の職員に「何かあれば自己責任で逃げてください」と切り捨てられた。「鼻つまみ者にされたんだ」。役所に味方にされず、逆井さんは地域で孤立していった。
高さ2~3メートルの自然堤防が約150メートルにわたって切り崩された。メガソーラー建設地に自宅が面している遠藤玲子さん(59)は「自然堤防と生い茂った木々のおかげで、2階からでも昔は鬼怒川は見えなかった」という。
逆井さんは「本当に悔しいよ」と憤る。13年11月に病気で亡くした妻幸子さん(享年60)の遺骨は今も自宅にあった。がれきにまみれた幸子さんの車い すを手に「女房を守るためにも堤防を削るなとずっと戦ってきたんだ」と涙が噴き出た。自宅には濁流が流れ込み、妻が大好きだったバラや家庭菜園も全て流さ れた。
近隣住民の50代女性は建設業者に脅されたという。「危ないから山を崩さないでと言ったら『あんまり騒ぐと、ここに住めなくな るよ。いいんですか』とすごまれた」と振り返る。自宅が壊滅的被害を受けた20代女性は「住民一体となって市なり、国なり訴えたい」と怒りをあらわにし た。
削られた自然堤防の代わりには土のうが積み上げられただけだった。逆井さんは「危惧していたことが実際に起こった。こうなってからじゃないと、みんな分からねえんだ」と悔やんでも悔やみきれなかった。【三須一紀】
これは、ちょっと酷いですね。もっと、厳正な許可だと思ってただけにショックです。こんなところまで、利権があったんですね。
何時ものcoffeeさんが沢山の画像で、他でも起きている太陽光発電の崩壊を取り上げてくれています。これを見ると、どうも、架台が第5747回の「単管パイプ架台の弱点」で取り上げた単管パイプなどを使っているように見えます。土台の工事もコンクリートで強度を考えたものじゃないのかもしれません。
四国電力は、単管パイプは現地を見て、強度に問題があれば許可しないと聞いています。これは、やはり、許可した方にも問題がありそうですね。
尤も、あんな大事な場所に強度に問題のあるような工事をした業者や施工主の責任は免れないでしょう。コストダウンに拘って、強度をおろそかにした付けですね。
メガソーラーの架台でそんなに杜撰なことをやっているのは無いと思いたいですね。これで、ソーラー発電が一気に縮小するなんてことになるかもしれませんね。儲け主義に走った報いでしょうか。
これで、太陽風呂のような市場の縮小なんてことになれば、やはり、日本のエネルギー問題にとっては、大きな損失になる木がします。
やはり、菅・孫コンビニよる余りにも異常な買い取り条件の設定が齎した正常な太陽光発電への障害は大きそうです。
正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現
鬼怒川氾濫ソーラーパネル設置のため丘陵(自然堤防)掘削が原因!住民が常総市に訴え国交省も確認 2015/09/11(金)
太陽光発電の悪影響が続々と報告・浸水したシステムに近づくな!ソーラーパネル設置場所だけ土砂崩れ 2015/09/12(土)
何と、あの余命さんまでが取り上げています。
余命三年時事日記 2015年9月13日
340 鬼怒川災害
余命は時事ネタをこの段階で取り上げることはあまりないのだが、ざっといろいろ見てみると、各所で民主党擁護のコメントが異様に溢れている。危機感を持った対応で何か意識があるのだろう。コメント抜きでランダムに抜き書きしておいた。…以下略
太陽光発電のコストダウンは電池のコストダウンはもちろんですが、この部屋でも何度も書いてきたように、取り付けるための架台と設置工事費のコストダウンが大きなカギを握っています。
架台もいろいろ工夫はされてきているようですが、大きなコストダウンまでは繋がってないように思い得ます。
そうした、遅々として進まないなかで、パナソニックが新工法を発表しました。これは、面白そうです。
スマートジャパンより 2015年08月03日
ソーラーパネルを引いて押すだけ、作業時間半減のパナソニック新工法
パナソニックは2015年7月29~31日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている太陽光発電関連の展示会「PVJapan2015」に出展し、同社の太陽光発電システムの設置における新工法をアピールした。
[三島一孝,スマートジャパン]
パナソニックは2015年7月23日に住宅用太陽電池モジュールの新製品を発表したが、合わせてモジュールと架台の両方を改良した新工法を開発(関連記 事)。2015年7月29~31日に開催された太陽光発電関連の展示会「PVJapan2015」では、この新工法をデモし、来場者の注目を集めた(図 1)。
図1 パナソニックのPVJapanによる新工法のデモの様子
PS工法とは?
新工法である「PS(プッシュ&スライド)工法」とは、レール状の架台フレームと固定金具などにより、施工を簡易化し安定した施工品質を実現する工法のことだ。文字通り「押して滑らせるだけ(プッシュ&スライド)」で、設置できる。
現行の工法ではモジュール間がPV抑え(金具、ネジ)のスペースが必要なため約27ミリ空いているものを、取付金具などの改良により約7ミリへと狭小化を図った。それによりモジュール間カバーがなくても美しい外観を実現できる(図2)。
図2 (左)が現行工法の太陽電池モジュールの設置状況。(右)がPS工法による設置状況。モジュール間の幅を約4分の1に低減できていることが分かる(クリックで拡大)
PS工法は、モジュール間の取り付け幅だけでなく、設置作業時間を大幅に低減できることも利点である。
設置作業時間低減の仕組みは?
住宅用の太陽電池モジュールの設置は、足場の建設など作業前準備を除くと主に以下のような工程で行われる。
墨出し
金具の取り付け
架台フレームの地上作業
架台フレームの屋根金具への取り付け
太陽電池モジュールの取り付け
PS工法では、墨出しや金具の取り付け、架台フレームの地上作業工程などについてもネジ止め本数の削減などで作業時間の低減を実現しているが、最も作業時間低減につながっているのが太陽電池モジュールの取り付け工程だ。
太陽電池モジュールの取り付け工程は、レール状の架台フレームと独自の3種類の金具により、太陽電池モジュールを差し込むだけで設置することが可能となる(図3)。
図3 模擬屋根に架台フレームを設置した状態
差し込んで金具にはめ、最後に固定用の金具をハンマーで打ち込むだけで固定できるため、電動トルクドライバーやトルクレンチなどが必要ない。この工程だけを見れば、同社の模擬屋根での現行工法と比較した場合「作業時間を約6割削減できた」(同社)としている。
PS工法における太陽電池モジュールの設置工程の様子。従来工法に比べて大幅に簡単で、必要な道具も少なくてすむ。
太陽電池は、固定価格買い取り制度による買い取り費用の低下が進んでいることから、住宅用での分散型エネルギーシステムの構築に注目が集まっている。住 宅向けでの継続的な普及拡大を進めるためには、施工の手間や施工品質が大きなポイントとなっており、新工法による施工負担の軽減は、太陽電池モジュールの 製品力につながる。
「狭い屋根でたくさん発電」が好調、パナソニックが太陽電池を増産へ
パナソニックが急に太陽電池に力を入れだしたように感じるのですが、気のせいでしょうか。それでも、大手のメーカーがこうやって、工法で本気にコスト ダウンに取り組んでくれるのは良いことですね。この辺のコストダウンは結構効果が出て来るのじゃないでしょうか。これからの、頑張りを期待したいもので す。
シャープの第5785回、「直流エアコン」や東芝の第5787回、「マイクロインバータ」も面白くなりそうな気がしますし、日本の家電メーカーがサムスンの攻勢から立ち直るのも期待したいものです。
例月の我が家の太陽光発電、8月分、7月10日から8月10日までのデータです。31日分で前月より2日多く、前年と同じ稼動日数です。
去年と同じ稼働日数で、発電量が101kWhも多くなっています。今年は例年並みのようです。やはり、去年の冷夏が凄かったということですね。残念ながら、去年の過ごしよさは期待できないようです。残念なような、有難いような、複雑な気分です。
さて、買電です。
去年 7月、買電、 410(177,233)kWhで 8,683円 1kWhの 単 価、約21.18円
今年 7月、買電、 433(201,232)kWhで 9,003円 1kWhの 単 価、約20.79円
去年 8月、買電、 636(359、277)kWhで 15,294円 1kWhの単 価、約24.05円
今年 8月、買電、 659(364,295)kWhで 15,234円 1kWhの 単 価、約23.12円
さて、売電は
去年 7月、売電、366kWhで17,568円 1kWh単価、約48.00円
今年 7月、売電、298kWhで14,304円 1kWh単価、約48.00円
去年 8月、売電、296kWhで12,768円 1kWh単価、約48.00 円
今年 8月、売電、328kWhで18,080円 1kWh単価、約48.00 円
去年8月、2,526円の支払。今年の支払▲846円と33,572円の節約となりました。これは節約というより、単なる太陽の恵みのお蔭でしょう。
売電量は、去年より101kWh多いにかかわらず、使用量は13kWh多いだけという結果です。と言うことは、去年は冷夏の割に消費が多かったと言うことになりそうです。
冷夏を期待していたのは見事に裏切られ、連日猛暑日が続いているようですが、歳の所為か余り暑さが感じられなくなっているようで、恐れていたほど暑さ に参っていません。それが証拠に、今年も、全くエアコン無しで過ごしています。熱中症の恐れも今のところないようです。不感症になってしまったのかも。
早明浦ダムは、流石に100%をきっていますが、それでも90%台を確保しています。これからの天気次第ですね。油断はできません。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
10年目 ▲47,607円
10年目7~8 ▲ 6,359円
11年目7~8 ▲ 6,147円
参考:使用料金表
梅雨明け以来殆ど雨は降っていませんし、連日の暑さに、期待していた冷夏はないようです。しかし、不思議なのはまだ暑いのに、10日過ぎにクマゼミが急に 少なくなったことです。これから、まだうるさいだろうなぁと覚悟した矢先だったので驚いています。何かあったのでしょうか。
早くもツクツクボウシが第3999回の「トッポジージョ」と鳴いています。こんなに早くから鳴いてたかな。
こんな凄いものが出来ていると知らなかったと、第5524回の「パワコン不要の太陽光」で取り上げ、何で、これが日本の住宅用に採用されないのが納得が行かないと書きました。
ところが、いよいよ実現する可能性が出て来たようです。これは、直流家電と共に住宅用太陽光発電にとって追い風になりそうな気がします。是非、早く実現させてもらいたいものです。
スマートジャパンより 2015年07月30日
都市部に向く「ちょい足し」太陽光、1枚単位で増設可能
太陽光発電システムは影に弱い。東芝が開発したマイクロインバータはこの問題の解決に役立つ。マイクロインバータ付き太陽電池モジュールを導入すると、1枚単位で増設が可能になり、パワーコンディショナーの設置スペースが不要になる。[畑陽一郎,スマートジャパン]
「住宅が密集している都市部では、太陽光発電システムを導入しにくい場合がある。影の影響だ。影があると実発電量がかなり低くなる。このような場所にも 導入しやすいのが、今回PVJapan2015で初めて参考出展した『マイクロインバータ』(図1)だ。当社の太陽電池モジュール『Sシリーズ』(出力 250W)と組み合わせた製品を考えている。2020年には広く使われているのではないだろうか」(東芝)。
図1 200Vの交流を出力するマイクロインバータ(右)と通信用のゲートウェイ装置。東芝がPVJapan2015で展示したもの
住宅に太陽光発電システムを導入する場合、10枚程度の太陽電池モジュールを直列に接続し、パワーコンディショナーを経由して分電盤につなぐ。太陽電池 が直列につながっているため、1枚に影が掛かると、全体の電流が下がってしまう(図2)。発電量が減る。このため、設置を諦めたり、影になりやすい位置を 避けて設置する容量を小さくすることも多い。
東芝の解決策は、太陽電池モジュール1枚ごとにマイクロインバータを付けるというもの。影になったモジュールの出力は下がるものの、他のモジュールは全く影響を受けない(図3)。
図3 影の影響を最小限にとどめることが可能に
マイクロインバータは独立した小型のパワーコンディショナーとして動作する。「マイクロインバータ付き太陽電池モジュールの導入コストは、一般的な太陽 電池モジュールよりも高くなる。太陽電池モジュールの枚数分だけマイクロインバータが必要になるからだ。しかし、システム全体を見ると実発電量が多くな り、導入メリットが十分あると考えている」(同社)。
さまざまな場所に取り付け可能
マイクロインバータの利点は影に強いことの他、2つある。1つは太陽電池モジュールを1枚単位で増設できること。従来のパワーコンディショナーでは難し い利用法だ。「既に太陽光発電を導入済みの家庭に1枚増設するといった使い方もできる」(同社)。パワーコンディショナーを経由する必要がないため、宅内 配線の制約も少なくなる。集合住宅の居住者が導入する際にも適しているという。
もう1つは、パワーコンディショナーの設置スペースを必要としないことだ。「太陽電池モジュールの設置スペース以外に空間を必要としないため、公共機関に数枚設置する、壁面に設置するといった用途が開けると考えている」(同社、図4)。
回路技術で小型化と高効率化を実現
マイクロインバータを製品化するには小型化(薄型化)が必要だという。太陽電池モジュールは裏面に窪みがあり、この位置に納まるサイズまで小型化し、設置の際に邪魔にならないことを目指しているからだ*1)(図5)。
*1) 東芝の太陽電池モジュールSシリーズ「SPR-250NE-WHT-J」の厚さは46mm。
図5 太陽電池モジュールの裏面にある空きスペースに配置する
「小型化を実現するために、当社が開発した回路技術『A-SRB』を適用した。A-SRBのメリットはもう1つあり、高効率化も実現できる」(同社)。 試作品では、太陽電池モジュールよりも多少、マイクロインバータの方が厚い。A-SRB技術を適用しつつ、薄型化を実現するとした。
マイクロインバータを複数枚設置した場合、発電電力量などをモニターするために、無線でゲートウェイ装置と接続し、宅内のモニターなどに表示する。 920MHz帯の無線を使うという。「設置の際には無線を利用して、各マイクロインバータの初期設定を決めることを考えている」(同社)。
法規制にも対応
太陽光発電システムを系統に連系(接続)する場合、系統連系規定(JEAC 9701-2012)を満たす必要がある。系統側が停電した場合でも太陽電池は停止しない。このままでは系統側で復旧工事の作業をする際に電流が流れて危 険だ。系統連系規定はこのような事態を避けるために設けられた。
「現在、系統連系規定に準拠した系統連系保護装置機能を内蔵しており、他メーカー品と混在した場合の対応を考えた多数台連系対応単独運転防止機能も持たせている。電力会社が公開する内線規定と合わせて、現在、関係者と話し合いをしているところだ」(同社)。
一枚単位で増設が可能と言うのも面白いですね。電力との契約がどうなるかの問題はありそうですが、少ない枚数での増設が可能になればもう少し発電量を増やしたとか、今の装置で場所が殆ど一杯と言う場合でも増設の可能性が出そうです。
それ以上に、今の装置で増設となると、最低でもパワコンとパネル何枚かのセットとなるので金額的にも10万円単位になりますが、これならそのあたりも柔軟に対応できそうです。何だか、面白くなりそうな気がします。
太陽光発電を有効に利用するためには、今は、交流の家電製品などを直流のまま使えるようにするべきと、第4288回の「節電ハウス」などで何度も書いてきましたが、そんな話題も殆ど無くなって、もう誰も見向きもしないのかなと思っていたら、遂に、発売にまでこぎつけたメーカーが出て来たようです。
このところ、韓国のサムスンに騙された日本中の家電メーカーの凋落の責任者でもあり、その責任を取るかのように自分も何時倒産するかの噂ばかりのあのシャープが開発したのだそうです。
流石、太陽光発電で一時は世界をリードしていた企業だけあって直流家電も諦めていなかったようです。
読売新聞より 2015年07月26日
シャープが世界初「直流エアコン」…年内発売へ
シャープが、太陽光パネルなど住宅に備えた発電機が生み出す直流(DC)の電気で動く「DC家電」の実用化に成功した。
DC家電は、直流の電気を、住宅の配線を流れる交流(AC)電気に変換する必要がなく、変換時の電力ロスを抑えられる。「次世代の省エネ家電」として注目されており、シャープは年内に、世界初のDC対応のエアコンを発売する。
現在は送配電線から宅内のコンセントまで、すべて交流の電気が流れている。普及が進む太陽光パネルや、都市ガスなどを使って電気とお湯を作る家庭用燃 料電池「エネファーム」は、発電した直流の電気をパワーコンディショナーを通して交流に変換し、家庭内の配線に電気を送っているが、この際に5%以上の電 力ロスが生じているという。
さて、シャープの起死回生の商品にはなりそうもない感じですが、折角開発した直流家電ですから、是非、これからの直流化の流れを作り出す起爆剤になって欲しいものです。
なんといっても、直流で発電したものを、交流に変換し、それを再び直流にして使うという何ともロスの多い電気製品がほとんどの現在、全ててが、直流家 電に成功すれば、世界全体でも大きな節電効果になることは間違いないだけに、是非、その流れを作り出す為にも頑張ってもらいたいものです。
老化現象で覚えるのも難しいので書いたことも忘れていたと書いた、第5666回の「日本発の新型太陽電池に脚光」で取り上げたペロブスカイト太陽電池の話題がありました。今度は、まだこれは確か以前にあったなと、覚えていました。
ITmediaより 2015年06月25日
注目集める“太陽電池ペロブスカイト”:低温・溶液プロセスで高効率、高信頼性の新型太陽電池の作製に成功
次世代太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池を低温・溶液プロセスを用いながら、従来よりも高い変換効率、信頼性を実現したと物質・材料研究機構が発表した。[竹本達哉,EE Times Japan]
物質・材料研究機構(NIMS)のナノ材料科学環境拠点 ペロブスカイト太陽電池特別推進チームは2015年6月、新型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を低温、溶液プロセスを用いて作成することに成功したと 発表した。低温・溶液プロセスの実現により、プラスチックなどの軽量でフレキシブルな基板を用いた太陽電池の製造が可能になるという。
安価で高効率な新型太陽電池
ペロブスカイト太陽電池は、灰チタン石(ペロブスカイト)と同じ結晶構造を持つ半導体材料で作成する新しい太陽電池。ヨウ化鉛メチルアンモニウム (CH3NH3PbI3または製法によりCH3NH3PbI3-xClx)がペロブスカイト層として用いられるハロゲン化鉛系ペロブスカイト太陽電池の研 究が進められている。
ペロブスカイト構造 出典:物質・材料研究機構
このペロブスカイト太陽電池は、比較的安価な方法で作製できること500nmの厚みでほぼ100%の光を吸収できること1V程度とシリコンを用いるな どした他の太陽電池と比べて特に高い開放電圧が得られることなどから、安価で高効率な次世代太陽電池として注目が集まっている。
耐久性などに課題
ただ、実用化に向けて多くの課題も抱える。高い光電変換効率が得られるものの、データのばらつきが大きく再現性が低い状態であること電圧掃引方向に よって得られる光電変換効率が異なる現象(ヒステリシス)が観測されるなどし、変換効率が高いということの信ぴょう性も疑問視されていること数回の測定で 素子が劣化するなど耐久性に問題があることも多く、ペロブスカイト材料自体の半導体としての電気特性を正確に評価できていないことなどが課題として存在す る。
塩素などを添加する新プロセス
こうした中で、NIMSではこのほど、相互拡散法(Interdiffusion method)と呼ばれるペロブスカイト太陽電池の作製プロセスに塩素を含む材料を添加する新規作製法を開発した。同作製法により、「優れた光電変換効率 と下記の特徴を有するペロブスカイト太陽電池を低温・溶液プロセスにて実現することに成功した」(NIMS)という。
今回開発したペロブスカイト太陽電池の模式図と素子断面の走査型電子顕微鏡写真。ペロブスカイト層で光を吸収し、光励起によって発生した電子と正孔の電荷 は、電子は電子輸送層(PCBM)へ輸送され、正孔は正孔輸送層へ輸送され、電極から取り出されることで電力を得る 出典:物質・材料研究機構
耐久性、信頼性が向上
開発した低温・溶液プロセスは、高温熱処理を必要とする金属酸化物膜などが不要で、簡単なスピンコート法を用いることができる。処理温度は、最高でも 140℃、実用上は120℃未満とする。そのため、ペットボトルに用いられるようなプラスチックなどを使った軽量・フレキシブルな太陽電池の製造が可能に なる。
約2時間、連続して光を照射した場合の出力特性グラフ。黒い線が従来プロセスによる素子、赤い線が新プロセスで作製した素子の特性 出典:物質・材料研究機構
耐久性についても、素子をガラスを用いて封止したところ、通常の室内保管した状態で定期的に性能をチェックしても、2カ月以上にわたり、ほぼ初期の性能 を維持していることが判明した。NIMSは「数十回以上の測定を実施しても、出力特性が劣化することはなく、詳細なメカニズム解析に必要な安定性を十分備 えている素子を作製することに成功した」としている。
従来の相互拡散法で作製した素子の場合、太陽光に相当する光を照射して2時間後で出力電流に劣化がみられたが、新作製法で作製した素子は同条件でも顕著な劣化はなく、より耐久性が向上したという。
さらに新作製法による素子では、電流-電圧曲線でヒステリシスは観測されず、「ヒステリシスは電圧掃引速度に依存するといわれているが、電圧掃引速度にも依存しないことがわかった」(NIMS)。
今回開発したペロブスカイト太陽電池の出力特性 出典:物質・材料研究機構
解析進め、さらなる効率と耐久性を追求へ
NIMSでは、「優れた耐久性を有する本素子を基に、太陽電池内部におけるペロブスカイト結晶状態やペロブスカイトと接する各電荷輸送層の界面状態につ いて、等価回路モデルやインピーダンス測定などによる解析を進めて性能との相関関係を明らかにし、次世代太陽電池の高効率化と耐久性のさらなる向上に貢献 する」としている。
相変わらず理論は分かりませんが、研究が進んでいることは確かなようです。しかし、第5666回の記事ではもう変換効率も高く実現は近そうなことを書いていましたが、どうも今回のは変換効率までは書いてないですね。どちらが進んでいるのでしょうか。
いずれにしても、早く実現化に成功して欲しいものです。長い間、シリコン系から脱却できなかった太陽電池がこれで一気にコストダウンとなればいよいよ太陽光発電の時代です。
同じソーラーロードという名前が付いている道路で太陽光発電を開発している第5541回の「ソーラー道路」や第5720回の「ソーラーロード」で取り上げたところを一緒に取り上げてくれた記事がありました。やっぱり、違う企業だったんですね。これで分かり易くなります。
この記事で面白いと思ったのは、これで、電気自動車を充電すると言う発想です。今迄の記事にはこんな発想は書いてなかったような気がしますが、これ は、できれば面白いですね。電気自動車は太陽光発電の道路で走りながら充電するとなれば電気自動車の天下になりそうです。とはいっても、そこまで実現され るのは遠い未来でしょう。
とは言いながら、人間が考えたことですから、実現する可能性はあるかもしれません。いずれにしても、良い意味の競争で早く実用化してもらいたいものです。
WIRED.jpより 2015.6.22 MON
実現に近づく2つの「ソーラーパネル道路」計画
オランダで、道路に太陽光で発電するソーラーパネルを敷きつめたソーラーロードが試験された。その実験では、予想よりも多くの電力を発電することに成功した。未来の充電スタンドの代替手段となることができるだろうか。
電気自動車を充電するための最良の方法は、世界中に散在する充電スタンドのネットワークではない。電気自動車は道路を走っているのだから、それを 「ソーラーパネルの道」を活用するというのだ。クリーンなエネルギーを、道路の表面を通して送ることにより、時間が節約される。自動車は充電のために何時 間も停止する必要はない。また、ガス欠になるリスクはほとんど存在しない。発電のコストは、太陽が負担してくれるのだ。
さまざまな研究機関や研究者がソーラーパネルの道路をつくるために研究を行っていて、そのうち2つはすでに稼働している。
ひとつは、アメリカのSolar Roadways社だ。 クラウドファンド・Indiegogoでのキャンペーンが熱心な夫婦によって開始され、いまはアメリカ・エネルギー省から資金提供を受けている。3.6m 四方のソーラーパネルをアスファルト中に埋め込み太陽からエネルギーを集め、上を通過する乗り物に転送することができる。
しかしこの試みのデメリットは、パネル1枚あたり7,000ドルというコストの高さだ。これにより、すべての道路網に敷設するというアイデアはほとんど実現不可能だ。さらに、メンテナンスについても課題がある。
もうひとつのアイデアは、SolaRoad社のものだ。このオ ランダ企業は、11月にオランダ・クロムニーの集落に、Solar Roadways社と同じ原理に基づく70mのテストコースを敷設した。彼らはこのテストコースが想定よりも多くのエネルギー、すなわち6カ月で 3,000kWhの電力を生み出したことを発表しているが、これは1軒の家に1年間供給する電力に相当する。
やはり、電気自動車に充電するのはコストの問題が大きいのですね。とりあえずは、オランダ方式で実用がする方が早そうです。
いずれにしても、太陽光発電の時代が来るか!
例月の我が家の太陽光発電、7月分、6月11から7月9日までのデータです。29日分で前月より1日多く、前年と同じ稼動日数です。
去年と同じ稼働日数で、発電量が95kWhも少なくなっています。ずっと雨が多く、晴れ間が滅多にないようなので、今年は、もしかしたら去年以上の冷夏なんてことになるのでしょうか。まさかそれはないでしょう。
さて、買電です。
去年 6月、買電、 370(146、224)kWhで 7,545円 1kWhの単 価、約20.39円
今年 6月、買電、 395(153,242)kWhで 7,690円 1kWhの 単 価、約17.46円
去年 7月、買電、 410(177,233)kWhで 8,683円 1kWhの 単 価、約21.18円
今年 7月、買電、 433(201,232)kWhで 9,003円 1kWhの 単 価、約20.79円
さて、売電は
去年 6月、売電、431kWhで20,688円 1kWh単価、約48.00 円
今年 6月、売電、416kWhで18,968円 1kWh単価、約48.00 円
去年 7月、売電、366kWhで17,568円 1kWh単価、約48.00円
今年 7月、売電、298kWhで14,304円 1kWh単価、約48.00円
去年7月、▲8,805円の支払。今年の支払▲5,301円と3,584円の浪費となりました。今月から、11年目の始まりですが、出だしから最悪です。
売電量は、去年より68kWh少無い上に、使用量は23kWh多いという浪費になりました。ことしは、今のところ去年以上に日照量が少ないようです。
今も台風9号と11号が来ています。梅雨明けが何時になるか何となく遅そうな気がします。
早明浦ダムは、今のところ100%を保っています。今年も夏の水不足はないかも。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
10年目 ▲47,607円
10年目6~7 ▲ 8,885円
11年目 ▲ 5,301円
参考:使用料金表
さて、今年の発電量はどうなるでしょう。6月は平均気温が過去10年で最低だったそうです。もしかしたら、去年以上の冷夏になるのでしょうか。
四国新聞社 | 香川のニュースより 2015/07/02
6月県内涼しかった/平均気温過去10年で最低
6月の香川県内は、気温の上がらない日が続き、ほぼ全ての観測所で平均気温が過去10年間で最も低くなった。降水量は梅雨入り直後の上旬こそ、平年の2倍以上を観測したが、中旬以降は平年を下回り、1カ月を通しては平年並みとなった。
高松地方気象台は「梅雨前線が四国の南海上に停滞したことから、北からの冷たい空気が流れ込み、気温が低くなったほか、まとまった雨がそれほど降らなかった」としている。
同気象台によると、県内の平均気温は、高松が22・5度(平年23・0度)のほか、香南20・8度(同22・0度)、滝宮21・3度(同 22・1度)など。最高気温25度以上の「夏日」も高松で21日、内海で14日にとどまり、大半の観測所で過去10年間の最少を記録した。
降水量は、上旬がかなり多く、高松で平年の2・4倍、多度津で2・7倍などとなったが、中旬は平年の9割前後、下旬は2~7割で推移。月 の合計は、高松が139・5ミリ(平年150・6ミリ)、竜王山180・5ミリ(同184・8ミリ)、内海172・5ミリ(同158・2ミリ)などで、平 年並みか平年を下回る結果となった。
同気象台の向こう1カ月の予報では、引き続き梅雨前線の影響を受けるため、平年よりも雨や曇りの日が多い見込み。気温も平年並みか平年より低くなると予想している。
太陽光発電大好きの私ですが、第5584回の『太陽から「熱と電気」をもらう』などでも何度も書いてきたように、太陽エネルギーの一部しか使えてないのが余りに勿体ないので熱も利用すべきと書いてきました。
しかし、私の頭では、太陽風呂と電池を合体したものしか思いつきませんでしたが、とんでも無いものが開発されているようです。それも、日本で。
スマートジャパンより 2015年06月23日
汚染水の浄化などに期待、太陽光を80%の高効率で変換し水蒸気を生み出す材料
東北大学 原子分子材料科学高等研究機構の研究グループは、世界最高レベルの太陽光エネルギーの変換効率を持つ水蒸気発生材料を開発した。3次元構造を持つナノグラ フェンを用いた材料で、水蒸気の生成や純水の精製、汚染水の濃縮や浄化などさまざまな用途に利用できるという。[長町基,スマートジャパン]
東北大学 原子分子材料科学高等研究機構の伊藤良助教、陳明偉教授らは、3次元構造を持つグラフェンを用いた高性能な水蒸気発生材料を開発した(図1)。グラフェン は、ナノサイズの細孔がランダムにつながったスポンジ状構造体を持つ、多孔質構造体だ。今回の研究では太陽光をこの3次元多孔質グラフェンに照射した結 果、水の蒸発スピードは1平方メートル当たり1.5kg/h(キログラム毎時)となった。この数字は太陽光エネルギー変換率の80%に相当し、これまで発 表された水蒸気発生効率の中で世界最高レベルとなっている。
図1 ナノサイズの多孔質グラフェン素材から水蒸気が発生する様子 出典:東北大学
太陽光は無尽蔵に生み出されるクリーンなエネルギー源として古くからさまざまな分野で活用されている。近年は、太陽光を直接電気エネルギーに変換する 太陽電池の研究および実用化が進められてきた。しかし太陽電池の場合、太陽光エネルギーの利用効率は特殊な場合を除いて20~30%台であり、太陽光をよ り有効に活用する技術の研究が続けられている。一方、太陽熱温水器やヒートポンプなど、太陽光を熱エネルギーとして活用する方法や、太陽光を集光すること で媒体を高温に加熱して発電に使用する太陽熱発電も試みられている。
今回の研究は3次元多孔質グラフェンを太陽熱温水器の集光材料に使用することで、太陽光の熱エネルギーを効率よく吸収し、さらにその熱エネルギーが局所的に集中することで反射鏡やレンズなどの集光装置を用いることなく、水から水蒸気を発生させることに成功した。
太陽光で加熱された水は比重差による対流現象や熱伝導によって熱が拡散し、温度が均一化に向かうため熱水は保持されない。しかし、今回の研究では窒素 を導入した3次元多孔質グラフェン(図2)を吸収材として使用することで、そのミクロサイズの孔内に捕らわれた水が集中的に加熱される。これにより熱が拡 散することなく容易に高温化できることから、水蒸気への変換効率を従来のグラファイト粉を用いた場合の56%から、80%にまで高めることに成功した。
図2 走査型電子顕微鏡で見たナノ多孔質グラフェンの表面(左)と側面 出典:東北大学
この成果は、太陽光の熱エネルギーが従来の用途に加え、蒸発・濃縮の用途にも簡単に活用できることを示した事例である。例えば海水から純水の精製、汚 染水の濃縮・浄化などのさまざまな用途に適用できると期待される。東北大学は太陽光の利用方法の拡大を目指し、企業との連携を含めナノ多孔質グラフェンの 大量生産手法の開発を模索していく考えだ。
科学技術振興機構 プレスリリース
相変わらず、難しい理論は理解できませんが、熱をこんな方法で利用するなんて発想には驚かされます。日本人って、本当に凄いですね。
これは何としても実用化にまで持ち込んで世界のエネルギー問題解決まで持って行って欲しいものです。これでいよいよ熱と光という太陽エネルギーの殆どが利用できると言うことになるのじゃないでしょうか。
やっぱり、地球が存在するのは太陽のお蔭ですから、最終的には太陽のエネルギーこそが全てを解決するとなるのかもしれません。
太陽光発電のコストダウンのネックの大きな要 因にパネル自体のコストもありますが、第 5725回の「新しい架台の開発」などで何度も書いてきたように、パネルを取り付ける架台や設置工事費が 中々削減できないことがあります。
それだけに、出来るだけコストを抑えるのに良さそうだと、単管パイプに注目していたのですが、やはり、強度的な問題 がありそうですね。
今回の、群馬での突風による被害にあった太陽光発電の設備が単管パイプで設置された者でした。この、映像は影響が大 きそうですね。これを見ると、単管パイプでの設置を考えていた人達も考え込みそうですね。
割り切って、こんなことは滅多にないのだから、リスクは仕方ないと割り切れるかどうかでしょうか。それとも、単管パ イプでも十分な強度を持てるような設置方法を考えるかですね。
テレビ朝日より 06/16
群 馬で突風被害相次ぐ 太陽光パネル600枚が…
15日午後4時ごろ、群馬県内で突風やひょうが発生し、住民から通報が相次ぎました。前橋市では、住宅の屋根が吹き飛ばされて電柱に引っ掛かったり、 木が倒れたりしました。伊勢崎市内では下触町の公園で、野球場に設置されていた高さ約6mのネットが倒れました。市場町 の病院では多くの窓が割れたほか、 三和町では太陽光発電のパネル約600枚が飛ばされました。
ソーラーパネル所有者:「まだ1カ月経ってないんですよ、これが完成して。まさか、こんなことになってい るとは思わなかった」
警察によりますと、伊勢崎市内で、軽自動車2台がそれぞれ突風にあおられて横転し、2人がけがをしました。16日も午後から北日本や東日本の内陸を中心 に大気の状態が不安定になるため、急な雷雨や竜巻、突風、ひょうなどに注意が必要です。
動画はこちらの方が分かり易いかも。
www.fnn-news.comよ り 06/15
群 馬・伊勢崎市や前橋市で突風 少なくとも2人のけが人を確認
産経新聞も取り上げていました。
産経ニュースより 2015.6.15
群 馬・伊勢崎で突風被害相次ぐ 車横転で女性1人けが 3300世帯が停電
15日午後4時ごろ、群馬県伊勢崎市や前橋市で突風が発生し、被害が相次いだ。伊勢崎市市場町では軽乗用車が横転し 田んぼに転落し、運転手の女性 (61)が軽傷。近くでは別の乗用車も横転して男性(74)が軽傷を負っているという。群馬県や県警が被害の全容を調べ ている。
伊勢崎市によると、赤堀今井町では老人ホームの窓ガラスが割れるなどの被害が出た。下触町(しもふれい)の赤堀西部 スポーツ公園では、長さ約30メー トルにわたり設置された高さ約6メートルのネットと支柱が倒壊。三和町ではソーラー発電設備のパネル約200枚が飛ばさ れ破損した。このほかにも民家車庫 のシャッターが飛ばされたり、市営住宅の屋根瓦が飛ばされたりする被害が相次いだ。
前橋市でも住宅や公民館の屋根が飛ばされる被害が出た。国道50号では倒木で電柱が倒され、電線から煙が出た。渋川 市でも空き屋の木造小屋が全壊。みどり市では、突風の前兆である積乱雲に伴う落雷が原因とみられる住宅火災が発生した。 けが人は出なかった。
東京電力によると、伊勢崎市などで約3300軒が最大約3時間にわたり停電した。高圧線が断線しており突風の影響と みられる。
コストダウンと強度は常に相反するものなのでどちらを取るか決めるしかなさそうです。とは言いながら、やはり、長い 間使うものだけに耐久性を捨てるのは危ないですね。
何と言っても、最近は日本でも竜巻の被害が増えているような気がしますし、台風も早くから上陸することが多くなって いるようなので、リスクは大きくなっているのじゃないでしょうか。
これも、温暖化の所為と言われてますが、その温暖化を防ぐための太陽光発電が温暖化の所為で破壊されたのじゃ何にも なりませんね。
やはり、コストダウンと耐久性を備える設備の開発を待つしかないのかも。
我が坂出の瀬戸内海を挟んだ対岸という比較的 近いこの太陽光発電だけは見たいものだと第 5498回の「日本最大のメガソーラーか3」などで何度も書いてきた岡山の塩田跡地の太陽光発電の近況があ りました。
しかしながら、2019年春の運転開始だそうで。これは、見に行くのは無理かもしれません。
と言うことで、動画があったので、これで取りあえずは満足したいと思ってます。
タ イナビニュースより 2015年6月18日
瀬 戸内市塩田跡への太陽光プロジェクト 中電工が新たに出資参加
本店設置と新たな出資参入で着実にプロジェクトを進行
「東洋一の塩田」とうたわれた錦海塩田跡地をクリーンエネルギーの一大生産拠点とする「瀬戸内Kirei太陽光発電所建 設プロジェクト」を推進する瀬戸内 Kirei未来創り合同会社(以下 Kirei)は、プロジェクトの進展に向け東京都千代田区にあった本店を発電所建設地となる岡山県瀬戸内市邑久町へ移転させたことを発表した。
同プロジェクトはGEエナジー・フィナンシャルサービス、東洋エンジニアリング株式会社、くにうみアセットマネジメ ント株式会社の3社が共同出資して進めている。
さらに今年から中国地方最大の電気工事請け負い株式会社中電工も加わり、2019年春に予定されている発電所の運転 開始に向けてプロジェクトの運営基盤強化が進んでいる。
“大塩田”が生まれ変わった姿を現す日が近づく
Kireiは本店の地元移転によって、より地域と密着した事業運営こそがプロジェクトを成功へ近づける要点だと判断した ようだ。
新たに出資グループに加わった中電工は、「国策に資する“瀬戸内Kirei太陽光発電所建設プロジェクト”は地域の 経済・雇用の促進にもつながり、中電工としても業務の円滑かつ確実な遂行で貢献していきたい」とコメントしている。
瀬戸内Kirei未来 創り
やはり大きいですね。それにしても、オリンピックの前の年ですね。予定の寿命72歳ぎりぎりです。やはり、動画で 満足しておきましょう。
もっと先の予測の記事がありました。太陽光発電で全てのエネルギーを賄うという私の夢もまだまだ遠そうです。
日刊工業新聞より 2015年06月19日
「太 陽光発電は30年度に1億kW必達」-太陽光発電協会前事務局長・鈴木伸一氏
エネルギーミックスの政府案で2030年度の太陽光発電の比率は7%となった。少ないとする意見がある 一方で、電力料金に上乗せされる賦 課金が電力コスト上昇を招くとし、大量導入に批判的な声も聞かれる。7%が限界なのか、総合資源エネルギー調査会(経済 産業相諮問機関)新エネルギー小委 員会で業界の意見を発言してきた太陽光発電協会の鈴木伸一・前事務局長に聞いた。
―電源比率では7%ですが、導入見込み量では6400万キロワットとなります。現状比4倍の増加ですが評価は。
「7%は通過点に過ぎない。現時点で経産省に申請して認定を受けた太陽光発電設備だけで超える。建設を断 念した設備があっても、20年には6400万キロワットに到達する。我々は30年度に1億キロワットを必達と思ってい る」
―数字が一人歩きし、太陽光の導入は7%が上限と受け止められていますが。
「7%は目標ではない。政府もエネルギー長期需給見通しと言っている。安全性、エネルギー自給率、コス ト、環境のベストバランスを求めてシミュレーションした結果の数値。太陽光は20年に到達する数値が30年に設定されて おり、現実を踏まえた数字ではない」
―では再生可能エネルギー全体で22―24%とされた比率については。環境団体などは30%を主張していま す。
「24%も低い数字ではない。30%には電力系統を本気で作りかえるなど相当な工夫が必要だ。」
―賦課金が電力コストを上昇させるという意見が出るなど、太陽光への逆風が強まっています。
「欧州から見ると、日本の賦課金は低い。賦課金があっても火力の燃料費は抑えられる。それに温暖化対策な ど目に見えない便益もある。発電が 増えすぎると、需給調整のために買い取りを一時停止する出力抑制の頻度が増えるルール改正があったが、ある程度の出力抑 制は必要。頻度を減らす技術開発を するべきだ」
それでも、20%を超える頃には、その後のエネルギーをどうするかのある程度の予測も出来るようになっているような 気がします。
今の原発は無理としても新しい技術で危険のない物が見えてきているかもしれないし、核融合だって目途が付いているか もしれません。
それ以上に、太陽電池だってブレイクスルーで大きなコストダウンが可能になっているかもしれません。まだまだ、地球 の前途は面白そうです。
ありそうでなかったのがメガソーラーの駐車場 じゃないでしょうか。我 が家の太陽光発電も車庫として使っています。会社の駐車場とか公共施設の駐車場などにもっと増えても良さそ うなものです。
と言うか、小規模なものは増えているようですが、やはり、メガソーラー程の大規模なものは無かったようですね。
そんな、大型の駐車場が出来たようです。
タ イナビニュースより 2015年6月17日
千 葉県に日本最大級のカーポート型メガソーラー竣工
発電事業開始
国光施設工業株式会社は、 100%子会社の国光エナジーサービス株式会社を通じて、双葉電子工業株式会社が所有する長生工場の従業員駐車場に日本 最大級となるカーポート型メガソーラーを建設し、発電事業を開始したことを発表した。
野立てより土地を有効活用
今回建設されたメガソーラーは、千葉県長生郡にある長生工場に建設され、発電事業開始後も双葉電子工業の従業員用駐 車場としての機能が保たれているので、野立てされる太陽光発電所よりも土地を有効活用することが可能となっている。
また、設置された太陽電池モジュールが、駐車場の屋根代わりにもなることで夏の日差しを防ぎ、車内温度の上昇を防ぐ 副次効果も期待できるとのことだ。
メガソーラーの敷地利用面積は約2.6ヘクタールで、駐車台数にして約1200台、最大出力は約1.7MWで、年間 想定発電量は一般家庭約470世帯分の 年間消費電力量に相当する約170万kWhを見込んでおり、発電された電力は全量「再生可能エネルギー固定価格買取制 度」を活用して電力会社へと売電され る。
国光施設工業では、2015年度中にカーポート型太陽光発電システムを10MW導入することを目標とし、現在、他の 進行中案件と併せて5MW予定しており、今後もカーポート型メガソーラーを展開予定だ。
国光施設工業 ニュー スリリース(PDF)
やはり、大企業ともなると駐車場も大きいようです。これなら、もっと需要がありそうな気がしますので、これから増え てくるかもしれませんね。
野球場や体育館などの大規模な公共施設の駐車場も良いと思いますね。もう一つ、絶対にやらすべきなのがパチンコ屋で しょう。本当は禁止にするなど一日 も早く潰れて欲しいのですが、それまでは、設置を義務付けるべきでしょう。そうすれば、あの悲惨なクルマでの子供の熱中 症での犠牲者も無くなるでしょう。
これを、設置するか、廃業するかを選ばせましょう。もちろん固定価格の買い取りはなしです。それで、設置させておい て、いずれは廃止に追い込むべきです。
例月の我 が家の太陽光発電、6月分、5月14から6月10日までのデータです。28日分で前月より6日、前年よ り1日少ない稼動日数です。
去年より、稼働日数が少ないにもかかわらず使用量は増えています。その割には金額は大きな違いがありませんが、 どうやら買電単価の影響が大きいようです。何で、単価が下がっているのか良く分かりません。夜間の使用量が多かった からでしょうか。
さて、買電です。
去年 5月、買電、 475(146,329)kWhで 8,793円 1kWhの 単 価、約18.51円
今年 5月、買電、 533(167,366)kWhで 9,603円 1kWhの 単 価、約18.02円
去年 6月、買 電、 370(146、224)kWhで 7,545円 1kWh の単 価、約20.39円
今年 6月、買電、 395(153,242)kWhで 7,690円 1kWhの 単 価、約17.46円
さて、売電は
去年 5月、売電、708kWhで25,680円 1kWh単価、約 48.00円
今年 5月、売電、700kWhで26,160円 1kWh単価、約48.00円
去年 6月、売電、431kWhで20,688円 1kWh単価、約 48.00 円
今年 6月、売電、416kWhで18,968円 1kWh単価、約48.00 円
去年6月、▲13,143円の支払。今年の支払▲12,278円と865円の浪費となりました。今 月で、丁度10年が終わりました。
発電量は、去年の8月と今年の4月の記録的な日照時間の減少で発電所開設以来の最悪の年になりました。ところ が、心配していたのと逆に年間の支払料が減っていたことです。
これは、去年の8月の日照時間の少なさによる冷夏のお蔭で9月の支払料金が大幅に減ったことが原因のようです。
去年の冷夏は、過ごし易さもあったし、支払料金でも有難かったと言うことになります。
早明浦ダムは、 意外なことに96.7%と少し減っています。特に空梅雨でもなさそうなので、誤差の内じゃないでしょうか。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
10年目 ▲47,607円
参考:使 用料金表
さて、今年の発電量はどうなるでしょう。こうなると、農家の方など冷 夏の影響する業種の方達には顰蹙を買いそうですが、やはり、今年も冷夏を期待したくなります。
太陽電池のリサイクルについては、第 4914回の「太陽電池リサイクル」などで取り上げてきましたが、私としては、部品の少なさがメリットにな るのじゃないかと楽観視しています。
そんなリサイクルも今までは数少ない企業が取り組んでいるだけだったのが、やはり、量が増えて来ると、取り組むとこ ろも増えてきているようです。
日刊工業新聞より 2015 年06月05日
太 陽電池パネル、大量廃棄見据え再利用技術の確立急ぐ-処理費1W5円以下にめど
使用済み太陽電池パネルを再利用する技術開発が活発化している。太陽電池の普及を後押しした再生可能エネルギーの固 定価格買い取り制度(FIT)で発 電容量10キロワット以上の設備の買い取り期限を迎える2032年以降、大量廃棄が見込まれるためだ。新エネルギー・産 業技術総合開発機構(NEDO)は 1ワット当たり5円以下の処理費を目標に企業の技術開発を支援。各社は数年以内の事業化に向けて、安価で適切な再利用シ ステムの開発を急いでいる。(葭本 隆太)
太陽光発電設備の国内導入量は13年度末で累計1万4315メガワット。FIT開始後の13年度だけで7000メガ ワットに上った。特に8割以上を占めると見られる結晶シリコン系の廃棄対応が課題だ。
再利用に欠かせないのが、太陽電池パネルに含まれるガラスや銀などの有価物を回収する技術。NEDOの 支援で開発が進む結晶シリコン太陽電池用の再利用技術は、セルを覆うガラスを砕くか、切り離すかによって手法が分かれ る。
市川環境エンジニアリング(千葉県市川市)、鹿島、ホンジョー(京都府城陽市)の3社グループと三菱マ テリアルはそれぞれ砕く手法で技術 を確立する。市川環境エンジニアリングは「ガラスの粒は大きいほど高値になる。直径5ミリメートル程度が理想」(イノ ベーション事業室の小野広弥係長)と し、ローラーの突起形状の最適化などを進める。
ガラスを切り離す手法についてはエヌ・ピー・シー、産業技術総合研究所、日本スペリア社(大阪府吹田 市)のグループと東邦化成(奈良県大 和郡山市)がそれぞれ取り組んでいる。研削などでガラスを切り離し、溶液などを使いセルを保護する封止材を処理。銀など を回収する。エヌ・ピー・シーなど が採用したのは「溶液で封止材のみを溶かす」(エヌ・ピー・シー太陽電池事業本部の宮林亮介本部統括長補佐)手法。
一方、東邦化成は剥離剤を使用。「半導体洗浄装置の製造で培った溶液に関する知見をもとに、効率よくセルから封止材 を剥がす」(三杉嘉彦社長)技術を確立する。
いずれの技術も試作機などを開発し、実験的に処理して費用を試算した結果、1ワット当たり5円以下を実現したという。
日本のことですから、きっと良い技術を開発してくれると期待しています。私としては、それ以上に、既設のパネルの寿 命を延ばす方法を開発してもらいたいと思っているのですが、これは、電池自体が安くなれば、再利用より、新設となるのか もしれません。
コストダウンと言えば、今頃になってNEDOがプロジェクトを始動するのだそうです。今迄やってなかったのでしょう か。
NEDO:国立研究開発 法人新エネルギー・産業技術総合開発機構より 2015年6月4日
太 陽光発電の発電コスト低減に向けた新たなプロジェクトを始動―2030年までに発電コスト7円/kWhを目 指す―
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 NEDO 理事長 古川 一夫
NEDOは、「太陽光発電開発戦略」で掲げる発電コスト目標を実現するため、高性能と高信頼性を両立した太陽電池の 開発に着手します。本プロジェクトで は、14円/kWhを実現する太陽電池モジュールを2020年までに実用化するとともに、2030年までに7円/kWh を実現する要素技術の確立を目指し ます。
1.概要
NEDOは、太陽光発電が自立して普及するエネルギーになることを目指し、発電コスト低減技術の開発を進めていま す。これまでに結晶シリコン太陽電池や化合物太陽電池、ペロブスカイト太陽電池等の開発で、太陽電池の高性能化等におい て大きな成果をあげてきました。
今般、NEDOはこれらの成果をもとに、先端複合技術型シリコン太陽電池の技術開発、超高効率・低コストIII-V 化合物太陽電池の技術開発、低コストペ ロブスカイト太陽電池の技術開発等を実施し、太陽光発電開発戦略(NEDO PV Challenges)※1で掲げる発電コスト目標(2030年までに従来型火力発電を下回る発電コスト7円/kWh)の実現に資する高性能と高信頼性を 両立した太陽電池の開発を目指します。…中略
図1.開発す るヘテロ接合バックコンタクト型太陽電池※2の一例
図2.開発 する超高効率・低コストIII-V化合物太陽電池※3の一例
図3.開発す るペロブスカイト太陽電池※4の構造の一例
…以下略
相変わらず技術的なことは解りませんが、少しは可能性があるのでしょうか。どうも、国が余計な口出すと開発が遅れそ うな気がするのは疑い過ぎでしょうか。
いずれにしても、画期的なブレイクスルーで世界のエネルギー問題を解決するような素晴らしい電池の開発を期待したい ものです。
何となく、孫・菅コンビの工作の影響がここに来て太陽光発電に対する風当たりが強くなってきているのが気になりま す。
ここは、やはり、画期的なコストダウンで、もう一度太陽光発電に脚光をあびてもらいたいところです。