例 月の我 が家の太陽光発電、3月分、2月12から3月11日までのデータです。28日分で前月より1日少なく、 前年と同じ稼動日数です。
今月は何時もと違って一日中ネット三昧の小父さんが20日間も入院していたので買電にどんな影響が出ているのか と興味がありました。
正直なもので、やはり、かなりの減少となっていました。思ってた以上に昼間の使用量が減っていたのに驚きまし た。パソコンの使用電力量もバカにならないのかも。とは言いながら、これだけは節約する気が全くないので来月分は又 元に戻っているのでしょう。
さて、買電です。
去年 2月、買電、 984(395、589)kWhで 17,136 円 1kWh の単価、約17.41円
今年 2月、買電、 891(215,766)kWhで 15,309円 1kWhの 単価、約15.61円
去年 3月、買電、 963(335,628)kWhで 16,158円 1kWhの 単 価、約16.78円
今年 3月、買電、 782(182,600)kWhで 12,535円 1kWhの 単 価、約16.03円
さて、売電は。
去年 2月、売電、222kWhで10,656円 1kWh単価、約 48.00 円
今年 2月、売電、253kWhで12,144円 1kWh単価、約48.00 円
去年 3月、売電、299kWhで14,352円 1kWh単価、約 48.00円
今年 3月、売電、308kWhで14,784円 1kWh単価、約48.00円
去年3月、1,806円の支払。今年の支払▲2,249円と4,055円の節約となりました。昼間 にパソコン三昧の無駄遣いは大きいものがありそうです。
大きな節電が出来ましたが、残念ながら入院費は桁が違ったので、やはり、健康で昼間もネット三昧の方が一見無駄 遣いのようですが、結局は大幅な節約となりました。やはり、健康が一番ですね。
早明浦ダムは、 100%を保っていました。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
9年目3月 2,132円
10年目3月 ▲11,600円
参考:使 用料金表
第 1377回の「透明な太陽電池」や第 4373回の「究極の電気自動車」などで何度も取り上げてきたように、透明な太陽電池が実用化されるのを期 待しているのですが、結晶制の電池さえ大幅な効率アップやコストダウンが遅々として進まない現状ではまだまだ夢物語なの かもしれません。
とは言いながら、研究は地道に続けられているようです。ここに来て、日本での開発が記事にありました。
EE Times Japanよ り 2015年01月30日
“発 電する窓”の実現へ、透明な有機太陽電池
山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンターは「プリンタブルエレクトロニクス2015」(2015年1月28~30日、東京ビッグサイト)で、透明な有 機薄膜太陽電池を展示した。同センター、伊藤電子工業、ヤマトテックが共同で開発しているもの。住宅の窓やブラインド、 カーポート、自動車のルーフやダッ シュボードなどへの応用が期待されている。
有機エレクトロニクスイノベーションセンターと伊藤電子工業は、陽極(金属電極)に特殊な透明材料を使うことで、透 明な有機薄膜太陽電池を実現している。厚さは1μmもない。
透 明な有機薄膜太陽電池(左)と、応 用例(クリックで拡大)
有機薄膜太陽電池は、フレキシブルな太陽電池を実現できるとして注目を集めている。変換効率が10%を超えるものも 出てきた。
透明というのは、太陽光が通過するので、電力に変換できるはずのエネルギーの多くを捨ててしまうという行為でもあ る。説明担当者は、「変換効率と出力 を上げるには、人間の目では捉えられない波長の光、具体的には700nm~800nm以上の赤外線を効率よく吸収するよ うな材料を開発する必要がある」と 話す。有機エレクトロニクスイノベーションセンターは、有機薄膜太陽電池の出力を、2017年までに100W/m2まで 上げることを目指しているが、これ は「かなり難しい」(担当者)という。「現状は、目標の100W/m2よりも1桁下がるくらいの出力しか達成できていな い」(担当者)。
ただ、透明な有機薄膜太陽電池への期待は強いようだ。説明担当者によれば、「ハウスメーカーからの関心が特に強い。 他にも高速道路の防音壁に取り付け たいなど、意外な分野からの引き合いもある」という。潜在的な市場規模は、住宅窓市場では推定500億円(国内)、車載 用サンルーフ市場では推定1000 億円(世界全体)など、新しい市場の開拓/拡大の可能性もある。
やはり、透明な太陽電池には色んな使い道があるので期待は高そうですね。やはり、問題は、発電効率とコストでしょ う。早く実用化が実現されて欲しいものです。
少し古い記事ですが、こちらも面白そうです。こちらは、熱の遮断も利用すると言う意表を突いた考えで開発しているよ うです。まだまだ、色んな開発がありそうです。
日刊工業新聞より 2015年01月08日
国 際先端技術総合研究所、完全透明の光発電素子を開発-人工水晶使用、ガラス板に内蔵
国際 先端技術総合研究所(IFTL、 東京都港区、小松信明社長、03・5575・3555)は、ガラス板に内蔵できる完全無色透明の光発電素子を開発し た。人工水晶を使った新型の発電素子 で、太陽電池と同様に太陽光のエネルギーを電力に変換できる。変換効率はまだ3%程度と低いが、日差しをカットする 45%の高い熱遮断率があり、発電と遮 熱双方の効果で、従来の太陽電池をしのぐ性能が見込める。
IFTLは医薬品から太陽電池まで、幅広い分野の研究開発と事業化を手がけ るベンチャー。高純度な二酸化ケイ素から作られる人工水晶を使って光発電素子を開発した。国内メーカーが製造する人 工水晶の端材を使うため原材料は安価。
ソーラークオーツ(SQ)と呼ぶ独自素材を開発し、電解液を挟んだ2枚の導電性ガラスの一方にSQを貼り付けた構造を持つ。紫外光と赤外光を使って発電 し、可視光は透過する。
光発電素子をビルなどのガラスに使えば、発電と遮熱の機能で「20%台の効率を持つ既存のシリコン太陽電池を上回る性能が得られる」(小松社長)。光発 電素子はガラスに内蔵し、「光発電ガラス」建材として子会社のIFTL―Solarが事業化する。
相変わらず、日本の研究者達はコツコツと新しいものを研究してくれているようです。その内、世界のエネルギー事情を 覆すような素晴らしい開発を成し遂げてくれるのじゃないでしょうか。
やはり、世界を救うのは日本が一番可能性があるような気がします。日本が世界を導く時代はもしかしたら、そこまで来 ているのかも。
例 月の我 が家の太陽光発電、2月分、1月14から2月11日までのデータです。29日分で前月より6日少なく、 前年と同じ稼動日数です。
8月の異常気象で約200kWhの発電量の減少でしたが、年末までに取り返すかと思ってましたが、 結局年間通じても同じくらいの減少ということになり、発電開始以来最悪の年間発電量となりました。
やはり、8月の冷夏はかなり異常なものだったようです。その割に、農作物の被害が大きく騒がれなかったのが未だ に不思議です。さて、今年はどうなりますか。
選挙で私の期待していた次世代の党が殆ど全滅ということで、日本人の目覚めがまだまだということを痛感させら れ、元気が無くなってしまいました。日本再生はかなり遅れることになるような気がします。
後は、余命3年作戦を期待するしかなさそうですが、これが、もし、無いとなると、いよいよ日本の夜明けは遠のき そうです。そんなことにならないことを願います
さて、買電です。
去年 1月、買電、 1,055(393,662)kWhで 17,835円 1kWhの 単 価、約16.91円
今年 1月、買電、 1,256(317,939)kWhで 19,921円 1kWhの 単 価、約15.86円
去年 2月、買電、 984(395、589)kWhで 17,136 円 1kWh の単価、約17.41円
今年 2月、買電、 891(215,766)kWhで 15,309円 1kWhの 単価、約15.61円
さて、売電は。
去年 1月、売電、238kWhで11,424円 1kWh単価、約 48.00円
今年 1月、売電、246kWhで11,808円 1kWh単価、約48.00円
去年 2月、売電、222kWhで10,656円 1kWh単価、約 48.00 円
今年 2月、売電、253kWhで12,144円 1kWh単価、約48.00 円
去年2月、6,480円の支払。今年の支払3,165円と3,315円の節約となりました。今月も 買電は昼間が少なくなって、夜が異常 に増えています。やはり、去年と今年は何処かで生活のパターンが変わったようです。何だろう。
それにしても、昼間に電気を使わないようにすると節約効果は一気に上がりますね。できれば昼間は電気を使わない ことですが、そうは上手く行きません。何と言っても、私は、一日中家にいますから。
早明浦ダムは、 100%を保っていました。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
9年目2月 326円
10年目2月 ▲9,351円
参考:使 用料金表
第4615回で全量買取制度の条件設定への孫正義さんの陰謀を批判しましたが、国も共犯かどうか 気になっていました。もしかしたら国もだまされたのかと思えるような情報がありました。
Twitter ソフトバンクはげ ろー より 2012年05月02日
国 産パネル8割の公約。これを42円の言い訳にしてくる可能性あるかな?
@masason 11.7/30朝日新聞
なんとこの記事でパネルは国産が 7、8割になるだろうと書いています。もしかしたらこれにだまされたのかもしれません。それともやはりうらで大 きな利権が動いて強暴しているのかもしれません。どちらにしてもまだ修正する時間はあります。このまま突っ走れ ば大変なことになるはずです。
こうした高すぎる買取価格の設定によりドイツとスペインが陥った苦境を詳しく書いてくれているブログが ありました。
沈思黙考よ り
ド イツ太陽光発電の補助金政策(FIT)の失敗から学ぶべき教訓
…略
また、太陽光パネルの半数が価格の 安い国外からの輸入品になっていて、ドイツ国内の太陽光産業は壊滅状態にある。ドイツ国民が電気代として払った 補助金を、海外の工場へたれ流しているような状態にある。…以下略
ス ペインの太陽光バブル崩壊と、タリフ債務の発生から学べること
…略
スペインの太陽光発電バブル
スペインは2004年と2007年の政 令で、再生可能エネルギーを普及させようとした。その結果、2009年には太陽光の発電容量が全体の3.8%、 実際の発電量で2.3%にまで増えた。
しかし、その代償として配電会社が巨額 の赤字を出し続けた。そのため、2008年、2010年には買取り価格を大幅に下げざるをえなくなった。…中略
~結論部分のみ抜粋~
スペインの教訓は明白である。あまり に経済合理性から離れた高値の買い取り制度は一見、太陽光発電の促進に役立つように見えるが、最終的には電力料 金の大幅引き上げによる国民負担と、それに伴う経済への影響や企業の国際競争力喪失という犠牲を強いることに なった。たびたびの政策変更によって政府の信頼性も損なわれた。スペインほどではないが、太陽光のFIT政策の見直しが進むドイツに関しても、国際エネルギー機関(IEA)では CO2削減の限界費用が1tあたり1000ユーロにもなるとして、「高値のFITは費用効果的ではなく、こ れ以外の政策の採用」を勧告している。
今後、再生可能エネルギーに関する論 議が盛んになることが予想される。その際には単に発電容量や発電量という量的拡大のみを狙うのではなく、経済へ の影響、エネルギー安全保障、環境効果、雇用促進、技術革新など総合的観点からの検討が求められる。その重要な 要素として政策のコストと電力料金への跳ね返り、その結果としての国民負担や国際競争力への影響を十分に加味し た冷静な分析評価が不可欠である。
こんな詳しく調べてくれているブロ グがあったとは気がつきませんでした。これを見れば高すぎる設定でドイツやスペインなどが陥った失敗がよく分り ます。
国の遅すぎた制度の導入がここに来て他国の失敗を参考にできるというチャンスとなった訳です。それなの に同じ失敗を犯そうとしているのはどう考えてもおかしい。やはり、何らかの悪意が働いていると考えた方が良 さそうです。
まだ間に合う はず!
太陽光発電は発電した直流を交流に変換しなく てはならないという弱点を抱えています。それだけに、 第 3676回の「直流給電」などで何度か直流をそのまま使う方法が出来ないものかと書いてきました。
ところが、第 5524回の「パワコン不要の太陽光」なんて想像もできないマイクロインバーターなるものが開発されている とのことで、これは、直流給電の開発は頓挫するのかなと心配していました。
しかしながら、やはり、研究は続けられていたようです。
日刊工業新聞より 2015年02月02日
ソ ニー、太陽光発電の電力を住宅間で直流融通するシステム商用化
ソニーコンピュータサイエンス研究所が主導して実施した電力の直流融通の実証実験
ソニーは、複数の一般住宅が太陽光パネルで発電した電力を直流のままで相互融通す る分散型小規模エネルギー 網(マイクログリッド)システムの商用化に乗り出す。直流電力を交流に変換せずに送電する仕組みは電力ロスが生じず 効率的だが、世界的に実用例がなく知 識・技術ノウハウが少ない。ソニーは、14年に同システムの実証実験を行い、基礎技術を確立した。今後、課題として 残る導入コストの低減に取り組み、2、 3年後に1戸当たり200万円程度の水準を目指す。
ソニーのマイクログリッドシステムは、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソ ニーCSL、東京都品川区) が主導し、沖縄科学技術大学院大学(OIST、沖縄県恩納村)や沖創工(那覇市)と協力し基礎技術を確立した。太陽 光で発電した電力を住宅の蓄電池にた め、残量の少ない別の住宅に自動制御で直流融通する。最大20戸程度の世帯で運用し、世帯間の接続も想定する。
今後、導入コスト低減に向け、電力変換装置など構成部品の調達先などを見直すほか、蓄電池を格納するケースの構造の簡素化を検討する。事業化について はソニーCSLは事業部門を持たないため、分離・独立する形で外部に事業会社を設立する形や、技術ノウハウのソニー への移転を検討する。
私が思っていた直流家電とは違うようですが、いずれにしても、直流を直接融通するというのですから考え方としては同 じじゃないでしょうか。
少しずつ広まって行けば、いずれは、直流をそのまま使うことも可能になるのじゃないでしょうか。何と言っても、日本 のメーカーが開発しているのが頼もしい。最近は元気のないソニーですが、何とか、物にして欲しいものです。
第 5573回の「全量買い取り前提が崩壊」などで何度も取り上げて来た電力会社が大嫌いな彼らの言う、太陽光 発電による汚い電気の買い取りは技術的な問題が大きな障壁となっています。
大容量のバッテリーとの組み合わせによる可能性はあるとは雖も、そこにはコストの問題が横たわります。
ところが、そんな大問題を解決してくれるのじゃないかと思える画期的な技術が開発されたという記事がありました。
日刊工業新聞より 2015年01月28日
蓄 電池100万台が火力代わり-NEC、家庭・ビルの蓄電池で電力需給調整ビジネス
家庭やビルにある蓄電池を電力需給の調整に使うビジネスが生まれそうだ。NECは 蓄電池100万台以上を遠 隔から同時制御する技術を開発した。予想以上に電力使用量が増えたり、電力系統に再生可能エネルギーの電力が急激に 流れ込んだりしても蓄電池が変動を瞬時に吸収する。
NECスマートエネルギー研究所の工藤耕治主任研究員は「新技術で蓄電池を調整力 にできる」と力説する。調整力とは電力不足に備えて待機している火力発電所を指す。蓄電池1台の出力が3キロワット でも100万台集まると火力発電3―6基分に相当する出力とな る。再生エネの発電量が急増しても、蓄電池の充電で需給を調整できる。
新技術はクラウド上から蓄電池に指示を出すが、同じ指示を一斉に出す訳ではない。クラウドは電力系統の周波数変動の大きさによって調整に必要な電力量 を計算し、数十分間隔で見直しをかける。蓄電池の充電残量も常に見定め、秒以下の単位で充電や放電の量を「1台1台 に振り分ける」(同)。充放電の繰り返 しによる劣化を抑える制御も採り入れ、蓄電池の寿命を延ばす。
新技術は変動の不規則性に適応できる処理も加え、電力会社と同様に周波数変動を瞬時に吸収するという。計算は複雑そうだが「サーバー1台で100万台 の蓄電池に対応できる」(同)。
これは、もしかしたら物凄い技術じゃないでしょうか。電力会社が今まで再生エネルギーによる汚い電気を買わない理論 的根拠が無くなってしまうと言うこ とでしょう。と言うか、この技術は電力会社こそ取り入れて未来の再生エネルギー100%時代の実現に取り組んでもらいた いものです。
もし、これが可能になれば、日本の弱点であるエネルギー問題が解決です。そうなれば、いよいよ日本再生の実現は本物 になります。
第 5579回に次いで太陽光発電 診断 ソーラークリニックに12月分の診断結果が発表されています。
やはり、8月の冷夏の影響で、年間の発電量も取り返すことは出来ませんでした。開設以来2006(平成 18)年に次ぐブービーの発 電量でした。年間通じて6000kWhを切ったのもこの2年だけでした。
多分、今年は、こんなことはないでしょう。何と言っても、平均すれば殆ど同じ発電量になるのは間違いないでしょう。
それにしても、去年の冷夏は何だったんでしょう。あれ程の冷夏で殆ど農作物に被害が出たと言うニュースが無かったの が未だに不思議です。もしかしたら、こんなところにも報道しない自由が発揮されていたのでしょうか。
登録名はそのまま「マア小父の発電所」です。
月間 発電量(パネル1kWあたり):
2014 年 11 月 1237/1772 68.2kWh/kW
2014 年 12 月 1376/1829 57.3kWh/kW
月 間日射量比ランキング:
2014年 11月 1659/1772 0.701
2014年 10月 1476/1829 0.724
年 間発電量:(パネル1kWあたり)
2013年 12月~ 2014年 11月 1335/1531 1075 kWh/kW
2014年 1月~ 2014年 12月 1391/1606 1072 kWh/kW
年 間日射量比ランキング:
2013年 12月~ 2014年 11月 1447/1531 0.701
2014年 1月~ 2014年 12月 1519/1606 0.7
2015年の日本とイチロー選手復活に便乗して我が家の発電量も復活してもらいたいものです。
第 5596回の 「塩 田やため池を発電所に」では塩 田が主になりましたが、ブログ で「ため池発電」として纏めて くれているところがありまし た。
香川県のため池についても 詳しく、非常に分かり易く纏め てくれています。動画もアップ してくれているので参考にさせ てもらいました。私も、こうい うきめの細かい仕事をしないと いけないと反省させられまし た。
日比野庵 本館よ り 2015/01/11
ため池を利用した太陽光発電の実証実験が各地で行われている。
これは、ため池にフロート(いかだ)を 浮かべて、その上に太陽光パネル設置するというシンプルなもので、使っていない水面を有効活用できる方策として注目 を集めている。
既に、埼玉県の桶川市では、工業団地の中にある広さは3万 平方メートルの調整池に、1.2MWの発電能力がある太陽光パネルを浮かべ た水上式メガソーラーを設置して発電を始めている。
陸上での太陽光パネルの設置と違って、ため池発電にはいくつかの利点がある。
まず、平な水面上に設置するために、わざわざ造成する必要がないのに加えて、最初からある程度の面積が確保されている。
太陽光パネルは水面に浮かべるだけだから、ため池がつかえなくなることもない。ため池に対しても、パネルで直射日光を遮ることで、蒸発を減らし、水草や藻 の成長を遅らせる効果も期待できる。
更に、ため池発電は、発電効率についてもメリットがある。
現在主流の結晶シリコン系太陽電池では、表面温度が1℃上 昇する毎に発電効率が約0.5%低下することが知られている。夏場ともな れば、太陽光パネルの表面温度が50~60℃に もなり、発電効率が定格より10%以上低下することもある。
資源エネルギー庁が公開している「新エネルギー技術フィールドテスト事業」の評価結果によると、間隔をおいてパネルに水を流す(間 歇水冷)ことで、パネル温度を下げ、発電効率を10%以 上アップすることが報告されている。
ため池発電は最初から池の上に太陽光パネルを浮かべるために、自然の冷却効果が見込まれ、その分発電効率が良くなると見られている。
現在、全国には約20万カ所のため池がある のだけれど、その半分以上は瀬戸内海の沿岸地域に集中している。ため池といえば香川県というのが普通頭に浮かぶので はないかと思うけれど、意外にも、全国で一番ため池が多いのは兵庫県で、その数は4万4207ヶ 所もある。香川県は1万4619ヶ 所で3番目。
ただ、面積1平方キロメートルあたり の数は7.79ヶ所と香川県が全国一になる。
もちろん、香川県でも、ため池発電の導入検討が進んでいて、昨年11月 から善通寺市の吉原大池で、2年計画で実証実験がおこなれている。…中略
実証実験では、設置する太陽光パネルは3つ合わせても、18.36kWと そう大したものではないのだけれど、池の面積は満水時で10万平方 メートルと、桶川市の1.2MWメガソーラーを設置している調整池の3倍 以上ある。
香川県内には、桶川市の調整池に相当する3万 平方メートル以上のため池が20ヶ所以上あるから、もしも、全部ため池発電に 利用できるとするならば、20~30MWク ラスの発電が出来る可能性がある。…中略
〝水 上太陽光発電所〟完成 安来市の調整池 日本海新聞ニュース
水 上式太陽光発電システム【The Floating On Water Photovoltaic Generation System】
フロートはフランスのシエル・テールの 独壇場かと思ってましたが、この動画のように日本の企業もがんばっているようです。
株式会社日本空調北陸
惜しむらくは、メガソーラーまでは手掛けてないようです。これからの需要が見えにくいだけに戦略も難しそうです。
ブログ主さんも香川の可能性に触れてくれていますが、電力の買い取り容量の問題もあるので、これから、新しくため池 でどのくらい増えるのかも前途は厳しそうです。折角、可能性があるのですから、買い取り容量を増やして欲しいものです。
トヨタの燃料電池という新しい希望も出てきていますから、太陽光など自然エネルギーとメタンハイドレイドなどを上手 く組み合わせればエネルギー自給自足も可能性が出てきたのじゃないでしょうか。
意外と、日本の自給自足はありそうです。そうなれば、日本の大きな弱点が克服されるという日本史上最高の時代が来る 可能性もあるでしょう。
日本の時代はそこまで来てるかも!
例 月の我 が家の太陽光発電、1月分、12月10から1月13日までのデータです。35日分で前月より7日多く、 前年と同じ稼動日数です。
8月の異常気象で約200kWhの発電量の減少でしたが、年末までに取り返すかと思ってましたが、 結局年間通じても同じくらいの減少ということになり、発電開始以来最悪の年間発電量となりました。
やはり、8月の冷夏はかなり異常なものだったようです。その割に、農作物の被害が大きく騒がれなかったのが未だ に不思議です。さて、今年はどうなりますか。
選挙で私の期待していた次世代の党が殆ど全滅ということで、日本人の目覚めがまだまだということを痛感させら れ、元気が無くなってしまいました。日本再生はかなり遅れることになるような気がします。
後は、余命3年作戦を期待するしかなさそうですが、これが、もし、無いとなると、いよいよ日本の夜明けは遠のき そうです。そんなことにならないことを願います
さて、買電です。
去年 12月、買電、 728(262、466)kWhで 12,507 円 1kWh の単価、約17.18円
今年 12月、買電、 741(222,519)kWhで 12,707円 1kWhの 単価、約17.15円
去年 1月、買電、 1,055(393,662)kWhで 17,835円 1kWhの 単 価、約16.91円
今年 1月、買電、 1,256(317,939)kWhで 19,921円 1kWhの 単 価、約15.86円
さて、売電は。
去年 12月、売電、222kWhで10,656円 1kWh単価、約 48.00 円
今年 12月、売電、224kWhで10,752円 1kWh単価、約48.00 円
去年 1月、売電、238kWhで11,424円 1kWh単価、約 48.00円
今年 1月、売電、246kWhで11,808円 1kWh単価、約48.00円
去年12月、6,411円の支払。今年の支払8,113円と1,702円の浪費となりました。今月 の買電は昼間が少なくなって、夜が異常 に増えています。先月と同じような傾向ですが、やはり、どんな生活環境がそうさせたのか全く自覚なし。相変わらずい い加減な生活のようです。
早明浦ダムは、 100%を保っていました。
設置前年年間電気代 207,928円
1年目の年間電気代 31,518円
2年目 7,012円
3年目 ▲2,689円
4年目 ▲5,499円
5年目 ▲74,717円
6年目 ▲116,383円
7年目 ▲90,784円
8年目 ▲83,581円
9年目 ▲37,314円
9年目1月 ▲6,154円
10年目1月 ▲12,516円
参考:使 用料金表
第 5580回の「ダムにメガソーラー」でもう香川のため池の出番は面白くなくなったと書きましたが、今頃に なって、香川の塩田やため池の記事が出てきました。
ため池にもやっと目を向けて来たようですが、何ともスケールが小さいし、今頃実証実験なんて遅いのじゃないでしょう か。
その点、スケールは小さいものの塩田の方は実績が増えてきているようです。第 4904回、第 4905回、第 4916回の「坂出のメガソーラー」で書いた、私が唯一絡んだメガソーラーの隣の「坂出ソーラーウェイ」が 相変わらず取り上げられています。
スマートジャ パンより 2015年01月06日
エネルギー列島2014年 版(37)香川:
日本で最も面積の小さい香川県だが、日照時間には恵まれている。限られた土 地で太陽光発電を増やすため に、瀬戸内海に面した塩田の跡地や、ため池の水上にも発電設備を展開する。全国に知られる讃岐うどんの廃棄物を利用 したバイオマス発電も加えて、再生可能 エネルギーの導入機運が高まる。 [石 田雅也]
気候が穏やかな香川県では、利用できる再生可能エネルギーは3種類に絞 られる。現在は太陽光とバイオマスで、将来は海洋エネルギーの可能性がある。特に最近になって太陽光発電の導入プロ ジェクトが急速に広がり始めた。日照時間が47都道府県の中で11番 目に長く、全国平均を1割近く上回る日射量を期待できるからだ(図1)。
稼働中のメガソーラーでは、かつて製塩で栄えた坂出市(さかいでし)にある 塩田の跡地を利用した「坂出ソーラーウェイ」の規模が大きい。7万平方 メートルの平坦な土地に、合計で4MW(メガワット)の発電設備を建設した。第1期 の2MWが2012年11月 に運転を開始した後、第2期の2MWが2014年3月 に運転を開始している(図2)。
図2 「坂出ソーラーウェイ」の全景(第1期分)。出典:日本アジアグループ
第1期と第2期 では太陽電池の種類を変えた。第1期分は高温に強い化合物系の薄膜タイプ、第2期 分は価格が安い多結晶シリコンタイプを採用している。年間の発電量は両方を合わせて1200世 帯分に相当する見込みだが、太陽電池の種類によって発電量にどの程度の差が出るかは注目だ。
香川県は面積が小さいながらも、ため池が約1万5000カ 所もあって全国で3番目に多い。降水量が少ない瀬戸内式の気候のも とで稲作を増やすための手段である。ため池の中で規模が大きい善通寺市の「吉原大池」では、水上発電設備の実証実験 が2014年11月 から始まっている(図3)。
合計72枚の太陽光パネルを 使った実験設備で、水上に浮かべるフロートの素材や形状、さらにパネルの設置角度を変えて、3通 りの方法で発電量を比較検証する試みだ。池の水面は風の影響で水位の変動や揺れが生じるほか、パネルが水に濡れるこ ともあるため、フロートの構造や設置角度の違いによって発電量に差が出る可能性がある。
実証実験を担当する香川県の農林水産部は2016年3月 まで発電量の計測を続けて、ため池の水上に最適な太陽光発電の設置方法を確認する。その結果をもとに、県内各地のた め池に太陽光発電を展開していく計画だ。…中略
香川県の再生可能エネルギーは太陽光とバイオマスの2本 立てで着実に伸び始めた(図5)。太陽光は広い建設用地が限られているもの の、ため池などを利用した小規模な発電設備を拡大する余地は十分にある。
図5 固定価格買取制度の認定設備(2013年12月 末時点)
…中略
2013年 版(37)香川:「うどん県が挑むバイオマス発 電、ようやく広がる太陽光」
2012年 版(37)香川:「日本最小の県が30年 前に挑んだメガソーラー、技術の進化で再生」
図2 「坂出ソーラーウェイ」の全景(第1期分)。出典:日本アジアグループは早 い時期の画像なので、我がメガソーラーは写っていません。
と言うことで、Google Mapでやっと見れるようになったものをアップしてみました。ズームアップすれば、「ソーラーウェイ」の南側にある「ヘルシーホーム」がそうです。私の たった一つの仕事です。
それにしても、周りにもかなり増えているのが分かります。未だに残念なのが隣にまだまだ塩田跡地があるにも関わらず電力の買い取り容量の問題で大きくでき なかったことです。上手く行けば「ソーラーウェイ」に匹敵するくらいにはなったと思います。
まあ、このあたりが私の人生を象徴しているとも言えるのかも。お蔭で、欲をかかずに、この仕事を最後に引退を決意し ました。
第 5584回の『太陽から「熱と電気」をもらう』で熱と光の両方を取り込む方式を取り上げたところですが、又 しても、同じようなコンセプトのものが紹介されています。
効率はこちらの方が断然上のようですし、淡水化の機能まで持っているそうです。問題はコストでしょうね。
CNN.co.jpより 2015.01.01
ひまわ り型の太陽光発電機、海水淡水化など機能も多彩
多 彩な機能を持つ太陽光発電システム「サンフラワー・ソーラー・ハーベスター」
写真特集:ひまわり 型の太陽光発電機
(CNN) ひまわりのように太陽を追いかけ、葉脈のような管で水を循環させる冷却システムを持ち、どこへでも持ち運びができる太陽光発電システム――。スイスの企業 「エアライト・エナジー」が開発している「サンフラワー・ソーラー・ハーベスター」は、早ければ2017年半ばに発売さ れる見通しだ。
同システムは発電に加え、温熱、海水の淡水化、冷却などの機能を持つ。10時間の日照時間で得られる電力は12キロ ワットで、複数の世帯の消費電力をまかなえる。同時に20キロワット分の熱も発生する。
開発は2年ほど前から進んでいた。高さ10メートルのシステムは組み立て式で、すべての部品をひとつの容器に収納す ることができる。
同社の研究部門責任者、ジャンルカ・アンブロセッティ氏はCNNとのインタビューで「電力と熱を同時に供給でき、そ の熱で冷却システムを動かすことも可能だ」と説明する。
アンブロセッティ氏によれば、日射量の多い遠隔地などでの使用に適している。北アフリカや中東、米国、チリ、オース トラリアなどから関心が寄せられているほか、日本のような燃料価格の高い国でも活用できる可能性を秘める。
技術の核となっているのは、米IBM製の水冷式太陽光パネルだ。花びらのように配置された反射板が、太陽光のエネル ギーを2000倍以上に集約する。 コスト削減のため、高価な反射鏡の代わりにポテトチップの包装などに使われるホイル素材を使った。光を受ける6枚のパネ ルはそれぞれ25個の太陽電池チッ プを搭載している。
水冷システムによってチップを最適な温度に保つことができ、従来の約4分の1のパネルで同じ出力が得られる。
開発元によれば、10時間の日照時間で得られる電力は低温脱塩システムを稼動させるには十分だという。蒸発させた海 水は高分子膜を通り、別のチェンバーにためられる。1日あたり最大2500リットルの水を得ることができるという。
アンブロセッティ氏によれば、商品化にはまだ時間がかかるものの、16年までには世界各地で複数の試験的プロジェク トを稼働させる計画だという。
「加熱や冷却、発電といったさまざまなことを供給できる統合されたシステムを作り出すことは大きな可能性を秘めてい る」とアンブロセッティ氏は力をこめた。
これは、もしかしたら、第 4979回の「太陽の光と熱利用」で取り上げたIBM 製を使っていると言うことでしょうか。
こういうのは、砂漠とか電気の無い所で独立して動かす方が良さそうですね。それだけに、問題はコストでしょうが、ど の程度になるのか興味があります。
それにしても、太陽光発電も未だにこうやって研究開発が続けられているようですから、やはり、将来エネルギーの本命 になって欲しいものです。
第 4604回の「太陽電池と太陽風呂」や第 4979回の 「太陽の光と熱利用」などで何度も書いてきた太陽光と熱の両方を利用する方式が何故できないのだろうかと不思議でした。 やはり、コストの問題があるのかも しれませんが、それにしても、折角の太陽の熱と光を有効に利用することが実用化されないのには納得が行きませんでした。
ところが、ここに来て年末に素晴らしい記事がありました。とうとう、私の夢が実現するのかもしれません。ちょっと長 いですが、これだけは全文を取り上げさせてもらいます。
スマートジャ パンより 2014年12月26日
LIXILは 「屋根は資源」であり、屋根から得られるエネルギーで住宅内消費量の多くを賄うことができると考えている。2014年12月 には既築戸建住宅の屋根に「高効率太陽熱光ハイブリッドパネル」を設置した実証研究の成果を発表した。冬季の2月 に総消費エネルギーの約80%を賄うことができたという。 畑陽一郎
LIXILは2014年12月16日、 集熱と発電を一度に実現できる「高効率太陽熱光ハイブリッドパネルシステム」の実証実験の結果を発表した。戸建住宅 の総消費エネルギーの約80%を削減可能であることを実証できたとする*1)。 既築住宅をゼロエネルギー化するために役立つ技術だ。
太陽エネルギーの最適ソリューション提供事業を進めるGF技 研と共同で、静岡県富士市の戸建住宅(図1)*2) に高効率太陽熱光ハイブリッドパネルシステムを設置、2014年2月 から実証実験を開始したもの。
*1) 日本エネルギー学会第23回大会で、同社が発表した「ストック住宅にお ける太陽熱の高度利用に関する実験的研究 その2 実験結果」によれ ば、2014年2月16日 の集熱効率は最大24.5%(平均17.6%)、 発電効率は最大11.0%(平均9.5%)。1日 当たりの集熱量は16.99kWh、発電量は9.97kWh。 その結果、省エネ率は81.1%となった。
*2) 築28年 の2階建住宅(延床面積130m2、4LDK) に設置した。木質2X4工法を採用しており、外壁・屋根・床とも50mmの ロックウール断熱材を導入している。居住形態は高齢者2人暮らし。
図1 実 証実験の対象となった住宅と屋根に載せた専用パネル 出典:LIXIL
専用パネルは太陽熱と太陽光を両方吸収
高効率太陽熱光ハイブリッドパネルの外観と構造を図2*3) に示す。単結晶シリコン太陽電池(PV)の背面にアルミニウムの板構造を重ね、そこ に蓄熱槽と接続した銅の集熱用パイプを通した形だ。通常の太陽電池モジュールとの違いはもう1つ ある。太陽電池の表面から熱が逃げないように、風防ガラスを全面に置いた。
パネル1枚当たりの太陽電池の定 格出力は135W。集熱部の定格出力は400W。 実証実験ではこのパネルを16枚、住宅の屋根に設置した。システム全体とし て約2kWの太陽光発電システム、約6.4kWの 太陽熱温水システムとして機能する。
*3) 日本エネルギー学会第23回大会で、同社が発表した「ストック住宅にお ける太陽熱の高度利用に関する実験的研究 その1 実験概要」より引 用。
図2 高 効率太陽熱光ハイブリッドパネルの外観と構造 出典:LIXIL
熱をうまく使うことが重要
パネルの仕様から分かるように単位面積当たりに得られる熱は電力の約3倍 もある。パネルで得た熱をどのように使うのかが、住宅のエネルギー消費量削減の決め手になるだろう。
実証実験では、「集熱PV併用シ ステム」として、住宅内の構成を図3のように決めた。実証実験で興味深いのは、戸建 住宅にもともと備わっていた給湯機器やヒートポンプ床暖房と接続して成果を挙げたことだ。
新たに追加した主な機器は、16枚のパ ネル*4)との間で不凍液(熱媒体)が循環する500Lの 蓄熱槽、熱交換器、混合三方弁、システム制御装置だ。
太陽熱の利用方法は2つ。床暖 房と給湯だ。床暖房では熱媒体をそのまま利用する。今回の実証実験の特徴は給湯にある。
給湯では熱交換器を通じて水道水から得た温水と、ガス給湯器で得られる温水 を混合三方弁で混合して利用できるようにした。パネルや蓄熱槽内の温度を測定し、どのように混合するのかをシステム 制御装置が決める。このようにして、ガス給湯器の利用量をなるべく減らした。
*4) 高効率太陽熱光ハイブリッドパネル自体は2012年から研究のため に使用しているものと同等であり、システム制御装置の改善が効率改善に効いている形だ。
図3 集 熱PV併 用システムの構成 出典:LIXIL(図2と 同一の論文より引用)
今回の実証実験では東京大学生産技術研究所の岩船由美子准教授の協力を得 て、環境省「エネルギー起源CO2排出削減技術評価・検証事業」の対象物件と して、HEMSを用いた測定も続けている。一般的なHEMSの 使い方とは異なり、温度の測定に重点を置いた。温度の測定点は30カ所以 上。
今後は高効率太陽熱光ハイブリッドパネルシステムと、暖房やキッチン、浴 室などの住宅設備をHEMSによって連携する手法を探っていく。
まだ実用化とはなっていないようですがやっとこうした方式が考えられるようになったんですね。風呂じゃなく床暖房の ようですね。太陽光発電もわずか2kWhですから、パネルを増やせば風呂も電気も十分に賄えそうです。
問題はコストですが、この方式はどうやっても実現すべきでしょう。将来は全ての住宅がこの方式で電気と湯を賄うよう になったら日本の電力事情は画期的に確信されるでしょう。
それこそ、太陽光発電を主体として自然エネルギーで日本全体のエネルギーを賄うことも十分可能になりそうな気がしま す。そうなれば、当然原発も廃止できるようになるでしょう。
これはどうあっても実用化まで進めてもらいたいものです。幸いLIXILという大手企業が手掛 けているので資金面も安心でしょう。
第 5499回の「フロート式水上太陽光発電所」などで何度も取り上げて来たため池などへの水上メガソーラー設 置に何時までも香川のため池、特に日本一の満 濃池への設置を期待していました。
それというのも、どうせやるなら日本一の大きさを期待していたものです。ところが、ため池ではないですが、ダムに世 界最大と言われるメガソーラーが設 置されるそうです。ダムと競争しても勝てる見込みは無さそうなので、もう香川のため池への設置はどうでも良いです。それ にしても情けない香川。
SankeiBiz(サンケイビズ)よ り 2014.12.22
京 セラ、千葉県内のダムにメガソーラーを建設へ 水上設置では世界最大
京セラは22日、千葉県が管理する同県市原市の山 倉ダムに大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設す ると発表した。出力は1万3400キロワットで、水上設置型としては世界最大。2016年3月の稼働を目指す。発電 した電力は全て東京電力に売り、年間4 億5千万円の収入を見込む。
京セラは、ため池などを利用した水上メガソーラーを15年度中に全国約30 カ所で稼働させる計画で、既に兵庫県で建設を進めている。
山倉ダムの一部、約18万平方メートルに京セラ製の太陽光パネルを設置す る。投資額は明らかにしていない。年間の発電量は、一般家庭約4700世帯分の電力使用量に相当する1563万5千 キロワット時程度の見通しだ。
京セラと、東京センチュリーリースが共同出資した京セラTCLソーラー合同 会社(東京)が運営。パネルを乗せる浮具は、水上メガソーラーを手掛けるフランスのシエル・テールが供給する。
水上メガソーラーはシエル・テールの 独壇場のようですね。日本にこうしたメーカーが生まれなかったのはなにかあるのでしょうか。
それにしても、ダムと比べてはため池では勝てませんね。ダムだったら日本にも設置可能な候補地はどんどん出てきそう です。もっと増えてくれば面白そうですが、買い取りの制限もあるので、もしかしたら、これが最後になるのかもしれませ ん。
海外だったら、とてつもないものが出来そうな気がします。というか、海だったら制限無さそうですね。もしかしたら、 太平洋のど真ん中に世界中の電気を賄えるくらいのものが設置される時代が来るかも。
第 5558回に次いで太陽光発電 診断 ソーラークリニックに11月分の診断結果が発表されています。
8月の冷夏分を11月までで大分取り戻したと思っていましたが、12月に入って意外と雨が多く去年より 悪そうで、年間でも開設以来でも悪い方になりそうです。
マア、天気のことはどうにもなりませんので諦めしかありません。後は、節電で何とかするしかないのですが、これもど うも芳しくない状態が続いています。もう一度気を引き締める必要がありそうです。
登録名はそのまま「マア小父の発電所」です。
月間 発電量(パネル1kWあたり):
2014 年 10 月 1561/1871 80.5kWh/kW
2014 年 11 月 1237/1772 68.2kWh/kW
月 間日射量比ランキング:
2014年 10月 1797/1871 0.682
2014年 11月 1659/1772 0.701
年 間発電量:(パネル1kWあたり)
2013年 11月~ 2014年 10月 1408/1605 1073 kWh/kW
2013年 12月~ 2014年 11月 1335/1531 1075 kWh/kW
年 間日射量比ランキング:
2013年 11月~ 2014年 10月 1521/1605 0.701
2013年 12月~ 2014年 11月 1447/1531 0.701
それにしても、相変わらずランクは低位置のままです。これも諦めの境地です。登録件数が又減ったようで す。関心を持つ人も減ってきたのでしょうか。
第 5435回の「ソーラーシェアリング」などで何度も取り上げて来た農業と太陽光発電の共存を見事に実践して いる記事がありました。メガソーラーを実現したそうです。
どうやら、第 5068回の「稲作を救う太陽電池」で取り上げたフジプレアムの追尾式のようで す。アイデアを活かした太陽光発電で頑張っているフジプレアムとこちらもアイデア一杯の営農を行っている会社が手を組ん だように思えます。
タ イナビニュースより 2014年12月16日
追尾型太陽光発電システム75基導入
有限会社とまとランドいわ きは、営農型太陽光発電設備に追尾型太陽光発電システムを75基 導入し、営農型としては国内最大級の出力となる約1MWを実現したことを発 表した。
固定型の1.4~1.5倍 発電
今回設置された太陽光発電システムは、フジプレアム株式会社製の追 尾型太陽光発電システム75基で、設置容量は412.5kWと なっており、平成26年5月 に設置した固定型558.0kWと合計して発電出力約1MWを 実現した。
追尾型と固定型を合計した年間予想発電量は約135万kWhを 見込んでおり、設置場所は福島県いわき市で、「ふくしまから農業の復興をはじめる」を目的としてプロジェクトを開始 したとのことだ。
システムの特徴としては、太陽経路を自動算出して自動で追尾することで固定 型と比較して1.4~1.5倍 の発電量があり、パネル下の空間を農地や駐車場として活用することができる。
今回のプロジェクトは農林水産省の「地域還元型再生可能エネルギー早期モデ ル確立事業」に採択されており、とまとランドいわきでは、固定型の売電収入の5% を地元高校へ還元して地域創生につなげることを目指すとしている。
こういう意欲的な会社同士が認め合って一緒に頑張って新しい農業を成功させて欲しいですね。まだまだ、日本の農業も アイデア次第で生きる道があるのじゃないでしょうか。
農業や林業が政治の世界に潰されることなく生き残らないと日本自体が無くなりそうです。日本の再生には農林水産業も 絶対に必要です。
エネルギーと食料の自給自足が確立されれば日本の生き残りも見えてくると言うものです。それだけに、太陽光発電の生 き残りも必要ですが、孫・菅コンビの悪巧みで風前の灯と思えるのが残念です。何とか、生き残って欲しいものです。
太陽光発電頑張れ!