ネアンデルタール人の血が日本人に混じっているとねずさんも教えてくれていました。
今度のノーベル賞でそんな話題が又騒がれているようです。
宮崎さんも取り上げてくれています。何と、神武天皇と関連付けて想像を膨らませているようです。
何だか、日本の歴史がどんどん面白くなってきたようです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)10月20日(木曜日)弐 通巻第7498号
神代のウガヤフキアエズの子が人代のカムヤマトイワレビコに「突然変異」
ネアンデルタール人とホモサビエンスは交配していた
ロシア南部アルタイ山脈の洞窟遺跡(59000年ほど前の洞窟)から出土した13人のネアンデルタール人の骨や歯からDNAを抽出し解読したところ、2人は父と十代の娘であることが分かった。
https://www.nature.com/articles/d41586-022-03005-y
(英悟原文は上記サイト、英科学誌『ネーチャー』、この記事は32ドル)
本年度のノーベル賞受賞のペーポ博士(独マックスプランク研究所)らの国際研究チームが英科学誌『ネーチャー』(10月20日号)に発表した。
『ネーチャー』といえば、世界的な科学生物医学雑誌で、日本人では南方熊楠が初めて寄稿し合計51本が掲載された(熊楠の英悟論文集も翻訳出版されている)。
ペーポ論文では10歳前後の男児と成人女性は孫と祖母か、或いは甥、叔母の関係、またはいとこ同士の関係とみられる。ネアンデルタール人のDNA解読で家族や親族の関係が明らかになるのは初めてのことだ。
ペーボ博士と言えば、ネアンデルタール人の細胞核DNAを初めて解読し、「ホモサピエンスとネアンデルタール人は交接していた」と画期的な論文で世界的に知られる。
同書の日本語訳もベストセラーとなった。くわえてペーポ博士は近縁のデニソワ人を発見した。
さて、このニュースで直感的に連想したのだ。
神代のウガヤフキアエズの子が人代のカムヤマトイワレビコに突然変異したのは、ネアンデルタール人とホモサビエンスは交配していたとする仮説が正しければ謎は解ける。
『古事記』では、この箇所はじつに神秘的に描かれている。
神武天皇(カムヤマトイワレビコ)の母親となる「豊玉毘売姫、自ら参出て白ししく、妾は已に妊身めるを、今産む時に臨りぬ。こを念ふに、天つ神の御子は、海原に生むべからず。故、参出到つとまをしき(中略)。海辺の波限に鵜の羽を萱草にして、産屋をつくりき」
そして豊玉毘売姫は夫(ヒコホホデモノミコト)に「お産の現場を見るな」と要請したが、夫は見てしまった。
「八尋鮫になりて匍匐ひ委蛇(もこよ)ひき」。
鮫の化身だった。見られて恥を知る母親はウガヤフキアエズをうみ置いて海原へ去った。
そのウガヤフキアエズ(天津日高日子波限建鵜萱草葺不合命)が玉依毘売命と結婚し、イツセ、イナヒ、ミケヌノ、そしてカムヤマトイワレビコの四兄弟を産 んだ。イツゼは神武東征に同行し紀国亀山で戦死し、イナヒ(稲氷)とミケヌノ(御毛沼)は『古事記』では次兄が「波の穂を跳みて常世国は渡りました。稲イ ナヒは海原に入りましき」となる。
生き残ったカムヤマトイワレビコが神武天皇として樫原に即位した。
この箇所を『日本書紀』でみると、過程はほぼ同じであり、肝心の神が人になった経過は、ウガヤフキアエズの母親が鮫の化身で大海原へ還ったという物語が、日本人の祖先誕生。すなわち天皇誕生という風に結びつけられている。
日本に明石原人、中国に北京原人がいた。ネアンデルタール以前だろう。現存する原人の骨はインドネシアのジャワ原人だが、学説はや山のように存在するにしても、ホモサピエンスに突然変異したのではなく、交接したという大胆な仮説が、生き生きとしてこないだろうか?
人類の歴史の長さは想像以上のものがあるりょうです。神話もどうやら深い真実が含まれているようです。
宮崎さんやねずさんが神話の解説をしてくれているのをどこか夢物語のように捉えていましたがもっと真剣に考えるべきなのでしょう。
それにしても、何とも凄い日本に改めて驚かされます。