高山の対抗王者サビージョ、初防衛に成功

先週末13日、比国で行われた試合結果です。
WBOミニマム級戦：
王者メルリト　サビージョ（比）TKO9回1分9秒　挑戦者ホルレ　エストラーダ（コロンビア）

＊最軽量級で元OPBF（東洋太平洋）王者のサビージョ。これまでに不思議と日本と縁のない選手です。今回の初防衛戦、最後はボディーでけりをつけ初防衛に成功。3月の王座決定戦に続きTKOで勝利を収めています。

同級にはIBF王者として高山　勝成（仲里）、WBA王者として宮崎　亮（井岡/年内にライトフライ級への転向を示唆）が君臨しています。今後サビージョがどう絡んでくるかに注目ですね。



そして上記の試合からわずか一週間後の先週末20日、メキシコで行われた試合結果です。
WBOミニマム級暫定王座決定戦：
カルロス　ブイトラゴ（ニカラグア）判定3対0（118-111、118-110、116-113）フリアン　ジェドラ（メキシコ）

＊WBO、第2のWBAだけにはなってもらいたくないですね。

角谷、メキシコで世界初挑戦へ

8月31日、メキシコで予定される試合です。
WBCライトフライ級戦：
王者アドリアン　エルナンデス（メキシコ）対　挑戦者角谷　淳志（金沢）

＊一年前に2階級上の日本王座に挑戦した角谷。その後格下選手に2連勝していますが現在の角谷選手に、世界王座に挑戦する資格はあるのでしょうか？挑戦者はライトフライ級での試合経験はデビュー当初、4年前に3戦したのみ。無冠戦の間違いか何かでしょうか？

当初この試合は8月10日に行われる予定でしたが、3週間延期となっています。

今週末の試合予定

2013年7月第3週末の試合予定です。

20日　土曜日
英国
WBOインターナショナルヘビー級王座決定戦：
デリック　チソラ（英）対　マリク　スコット（米）




23日　火曜日
東京ビックサイト
WBAバンタム級戦（レギュラー王座）：
王者亀田 興毅（亀田）対　挑戦者ジョン　マーク　アポリナリオ（比）


25日　木曜日
後楽園ホール
日本ヘビー級王座決定戦：
藤本 京太郎（角海老宝石）対　オケロ　ピーター（緑）

日本ヘビー級8回戦：
樋高 リオ（渥美）対　竹原 虎辰(緑)

熊、アラブで初防衛に成功

先月末28日、アラブ首長国連邦で行われた試合です。
WBCミニマム級戦：
王者熊　朝忠（中国）判定2対0（113-113、113-110、115-112）　挑戦者デンバー　クエリョ（比）

＊大中国初の世界王者に輝いてから7ヶ月。日本でもお馴染みの熊が、第3国で初防衛に成功しています。

試合の方は王者が初回にダウンを喫し、9回に挑戦者がバッティングで負傷したために王者が減点1を科されています。前半戦に右肩を負傷したクエリョ。しかし左手一本でフルラウンドを戦い抜いています。

幸運な形で初防衛に成功した熊。中国初の世界王者がなぜ海外で防衛戦をこなしたのでしょうか。商品価値が低いのかな？

大毅、香川で世界戦

9月3日、サンメッセ香川で予定される試合です。
IBFスーパーフライ級王座決定戦：
元WBAフライ級王者亀田　大毅（亀田）対　元王者ロドリゴ　ゲレロ（メキシコ）

＊前回のスーパーフライ級王座挑戦から1年9ヶ月が経ちました。その間、6度の試合をこなし全勝（4KO）を記録している大毅。いいタイミングでの再チャレンジになりました。大毅と王座を争うのは、昨年2月に同王座を手放したタフなメキシカン　ゲレロ。打ち合いは必死でしょう。



香川で行われるこの試合。同県でこれまでに世界戦は行われたことはあるのでしょうか？

清田、敵地で世界奪取ならず

先週末13日土曜日、ドイツで行われた試合結果です。
WBOスーパーミドル級戦：
王者ロバート　スティグリッツ（独）負傷判定10回40秒（3対0：100-89、99-90x2）　挑戦者清田　祐三（フラッシュ赤羽）

＊試合は10回、清田の左目（目と眉のあいだ）からの出血がひどくなったためストップ。大差の負傷判定でスティグリッツが3月に奪回した王座の初防衛に成功しています。清田の負傷は8回、スティグリッツの右パンチによるもの。よって負傷判定ではなく、王者のTKO勝利が妥当なものだと思います。

敵地での初挑戦にも関わらず、硬さの見られなかった清田。持ち前の馬力、豪快さに加え、基本的な左ジャブやワン・ツーが打てればと少々悔やまれます。

特に前半戦は王者も挑戦者の荒っぽいボクシングをもてあまし気味でした。清田が世界再挑戦をもくろむ場合、体力はタイトル戦でも通じるだけに、確実にポイントを取るボクシング（特に左のリードパンチの向上）を身に着けることでしょう。

4回から一発の破壊力はないものの、いきなりの右が当たりだした王者。このあたりからドイツ人がペースを握っていきます。スティグリッツは決して難攻不落な選手ではありませんが、バランスがよく、チャンスには一気に畳み掛け、確実なボクシングで点差を広げていきました。世界を取るには強さだけでなく、巧妙さも必要なようですね。

採点は完敗ながらも、内容的には今後に期待が持てるものだった清田。日本国内では選手層が非常に薄い階級ですがもう一頑張りして貰いたいものです。

安定した力はあるものの、怖さのない王者。今後挑戦者が殺到することでしょう。

　

久高、敵地で強豪に挑戦

来月8月24日、アルゼンチンで予定される試合です。
WBOスーパーフライ級戦：
王者オマール　ナルバエス（亜）対　挑戦者久高　寛之（仲里）

＊久高が日本から見て地球の反対側に位置するアルゼンチンで4度目の世界挑戦に挑みます。日本からの刺客を迎え撃つのは、現役安定度ナンバーワンの一人ナルバエス。フライ級王座を16度防衛し同級に転向してきた王者。現行のスーパーフライ級では8度目の防衛になります。

安易な世界挑戦が増加中の日本ボクシング界。いまさらながらと思うのですが、極東の島国はIBF、WBOを認可しなかった方が良かったのでは、と最近強く思います。

　　　

高山、国内復帰へ

IBFミニマム級王者高山　勝成（仲里）のライセンス再発行が決定。日本国内で防衛戦実現へ大きく前進しています。

願わくば3月30日のマリオ　ロドリゲス（メキシコ）戦も、しっかりとした日本の選手の記録として残してもらいたいものですね。

大場、2度目の王座の初防衛に成功

先日12日金曜日、神戸市中央体育館で行われた試合結果です。
日本バンタム級戦：
王者大場　浩平（真正）TKO6回2分13秒　挑戦者丹羽　賢史（グリーンツダ）

＊日本王座第一次政権時、日本国内バンタム級で世界に一番近い男と目されていた大場。日本王座返上後、2度のOPBF（東洋太平洋）王座挑戦に失敗。しかしこの3月に同王座に復帰、巻き返しを図っています。

今回の初防衛戦では、指名挑戦者を相手に常に自分のペースを維持。圧勝で返り咲いた王座の初防衛に成功しています。

大場、苦い経験を生かす事が出来るでしょうか？今後の活躍を見守っていきましょう。

今週末の試合予定

2013年7月第2週末の試合予定です。

13日　土曜日
比国
WBOミニマム級戦：
王者メルリト　サビージョ（比）対　挑戦者ホルレ　エストラーダ（コロンビア）

＊3月に同暫定王座を獲得しているサビージョ。この試合前に正規王者に昇格したようです。

ドイツ
WBOスーパーミドル級戦：
王者ロバート　スティグリッツ（独）対　挑戦者清田　祐三（フラッシュ赤羽）



モナコ
WBAスーパーライト級戦（レギュラー王座）：
カビブ　アーラフベルディエフ（露）対　挑戦者ソウレイマン　ムバイ（仏）

英国
ウェルター級10回戦：
ケル　ブルック（英）対　カーソン　ジョーンズ（米）