DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

清田、敵地で世界奪取ならず

2013年07月17日 00時05分57秒 | 世界ボクシング
先週末13日土曜日、ドイツで行われた試合結果です。
WBOスーパーミドル級戦:
王者ロバート スティグリッツ(独)負傷判定10回40秒(3対0:100-89、99-90x2) 挑戦者清田 祐三(フラッシュ赤羽)

*試合は10回、清田の左目(目と眉のあいだ)からの出血がひどくなったためストップ。大差の負傷判定でスティグリッツが3月に奪回した王座の初防衛に成功しています。清田の負傷は8回、スティグリッツの右パンチによるもの。よって負傷判定ではなく、王者のTKO勝利が妥当なものだと思います。

敵地での初挑戦にも関わらず、硬さの見られなかった清田。持ち前の馬力、豪快さに加え、基本的な左ジャブやワン・ツーが打てればと少々悔やまれます。

特に前半戦は王者も挑戦者の荒っぽいボクシングをもてあまし気味でした。清田が世界再挑戦をもくろむ場合、体力はタイトル戦でも通じるだけに、確実にポイントを取るボクシング(特に左のリードパンチの向上)を身に着けることでしょう。

4回から一発の破壊力はないものの、いきなりの右が当たりだした王者。このあたりからドイツ人がペースを握っていきます。スティグリッツは決して難攻不落な選手ではありませんが、バランスがよく、チャンスには一気に畳み掛け、確実なボクシングで点差を広げていきました。世界を取るには強さだけでなく、巧妙さも必要なようですね。

採点は完敗ながらも、内容的には今後に期待が持てるものだった清田。日本国内では選手層が非常に薄い階級ですがもう一頑張りして貰いたいものです。

安定した力はあるものの、怖さのない王者。今後挑戦者が殺到することでしょう。

 
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