DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

大失望、リゴンドー(WBOスーパーフェザー級)

2017年12月11日 00時53分31秒 | 世界ボクシング
現地時間の半日前(9日・土曜日)、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBOスーパーフェザー級戦:
王者ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)TKO6回終了 挑戦者ギレルモ リゴンドー(キューバ)

*これまでの両選手の経歴を知らない方が見たならば、この試合は白人選手のワンサイド・マッチに映った事でしょう。それほどのロマチェンコの一方的な試合でした。

試合前から両選手の対格差が言われていた一戦でしたが、リゴンドーの技術をもってすれば、勝つことは難しくても、中差の判定負け程度で決着がつくと予想していました。

ロマチェンコが凄かったと言ってしまえばそれまでなのですが、かなり期待していた試合だけに、リゴンドーの試合放棄には失望させられました。何でも左手を痛めたそうです。

蓋を開けてみるとやはりありましたね、両者の対格差。ロマチェンコが2階級ほど大きく感じられました(実際にリゴンドーは2階級下の選手)。それに加えてロマチェンコはリゴンドーをスピードでも上回り、徐々に、徐々にとリードを広げていきました。3回ぐらいからでしたかね、試合が一方的になったのは。

ホールディングを繰り返したキューバ人。5回にはついに減点1を科せられました。全くと言っていいほどいいところがなかったリゴンドー。6回終了後に降参。アマチュアを含めたこれまでのキャリアで、ここまで何も出来なかった戦いはなかったのではないでしょうか。ちなみに6回終了時までの公式採点では、ロマチェンコが当然の如くリード(3対0:60-53、59-54x2)。私(Corleone)は60-53でロマチェンコとしています。

その右ジャブと、体全体の動きでライバルを圧勝したロマチェンコ。体調も非常に良さそうでした。今後はどうするのでしょうかね。同級で対抗できる選手はいないでしょうし、一階級上のライト級を主戦場に移していくのでしょうか?現在、ライト級にはマイキー ガルシア(米)やホルヘ リナレス(ベネズエラ/帝拳)がいます。見てみたいですね、ロマチェンコ対ガルシア、リナレス戦を。そういえば両選手ともロマチェンコ同様、フェザー級から世界王座を獲得していきましたね。

   
(右のリードブローを中心に、試合を組み立てたロマチェンコ)

敗れたリゴンドー、プロ19戦目にして初の黒星を喫してしまいました。試合前に、WBAからはスーパーバンタム級のスーパー王座を剥奪すると脅されていましたが、その王座の行方も気になるところです。しかしこの試合のリゴンドーにはとてつもなく失望させられました。
コメント (2)
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