DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

非はWBCにあり

2004年06月18日 21時07分12秒 | ボクシングネタ、その他雑談
現在起こっているWBCの破産宣告問題についてである。
非はWBCにあると思う。同団体のスーパースター優遇策の末端がこの世界最大ボクシング団体の存続を脅かすこととなった。
この事件の発端は1998年初頭、当時WBCライトヘビー級王者ロイ ジョーンズのヘビー級転向宣言がすべての始まりである。
同団体はジョーンズの「ヘビー級転向=ライトヘビー級王座返上」と見なし3月に直ちに「空位」のはずの同王座決定戦を発表。その1戦はマイケル ナンとグラシアーノ ロッシジャーニに間で行われ、ロッシジャーニが2ー1の判定で新王者に。
ここで問題が発生。ジョーンズが気を変え、ヘビー級転向を一旦中止。ライトヘビー級に留まる事を決意。これによりWBCはジョーンズの王座を保持させ、空位王座(のはずだった)を獲得したロッシジャーニを「暫定」王者へと格下げさせた。
この処置がロッシジャーニ陣営にとり面白いはずがない。陣営はこの98年から数年間、王者期間(もちろん空想の)の損害賠償としてWBCを訴える事になった。当初8億円あまりで始まったが、2003年には何と約34億円にもなることに。
WBCの方をもつ気はない。しかし同団体も指をくわえて情勢を見ていたわけではない。WBCは正王者(ジョーンズ)と暫定王者(ロッシジャーニ)に対し何度も王座統一戦を勧告。一次は試合開催寸前までこぎ着けた。そこで統一戦を拒否したのはロッシジャーニ側である。そしてその後ロッシジャーニはWBCの認可も得ず、WBO王者ダリウス ミハエルゾウスキーに挑戦、敗退を喫している。
非はWBCにあると思う。しかし34億円の損害賠償金にロッシジャーニが値するとも思えない。
WBC存続を希望する。しかし同団体変革も希望する。
7月4日、ウクライナのキエフでWBC臨時総会が行われる予定です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする