キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

スーパートスカーナでも無いだろう

2014年02月18日 | Weblog
BUY WINE2日目を終えてホテルへ帰ってきたが、疲れた。
参加者の中には倒れた人がおり、相当気力体力が充実していないとオーガナイザーが組んできたスケジュールを消化することが出来ない。
よその国のバイヤーを眺めてみても、頭のほうはともかく、身体のほうはいたって優秀なな人たちばかりである。

今日は15社ばかり面談と試飲をしたが、高いワインに良いワインがあることが当たり前のように分かり、安くて良いワインというのはあくまで希望であることが了解された。
ただし、高いからといって良いワインばかりではなく、詰まらないものもある。
じゃあどのくらいのところに良いワインがあるかというと、日本の小売価格にして2,500円から3,000円から良いワインというのは始まる。

サンジョベーゼの高級産地のセールスをしている女の子が、実は赤は嫌いで、内緒だけどブルゴーニュのシャルドネやドイツのリースリングが好きであったりするのだが、ダイエットを気にしてサラダや魚を食する女性が白ワインを好むのは当然のことであり、今後赤ワインの産地が濃いワインを造ってゆくことで口に糊をすることが出来るかといえば、それほど単純ではない。

トスカーナの赤でもスタイルを持ったワインが幾つかあり、今後はこの方向に進んでゆくのだろうなと思うのだが、相変わらず海外のバイヤーの中には、おせっかいなことに古典的な堅くて濃いワインを勧めてくるやつがいる。
時代の変化に気がついていない、うすのろバイヤーなのだが、相対に年かさのやつらに多い。
造り手も30代前半の男の子たちは、付き合っているガールフレンドが好む食事とワインのスタイルを知っているから、的確なものを出してくる。
かつて一世を風靡したスパートスカーナの夢を追っているメーカーも多いことが分かったが、スタイリッシュなニューウエーブに何か的確な名前をつけたら良いと思う。

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農業は土作りです

2014年02月17日 | Weblog
明日からキャンティ地区の農家に転々と泊まりながらこの地区の葡萄生産やワイン造りについて観て回るので、ブログのアップが出来なくなるかもしれない。
今のうちに頻度数多く書いておこうと思う。

昨日トスカーナのメーカーと会って話したところ、うちはフィレンツェとシエナの間にあるとみんながみんな話していた。
日本にはイタリアワインいついて恐ろしく詳しい人がいるが、世界的に名を売った人がいない。
詳しいだけでワインについての本質的なアプローチが何かかけているのだ。
これはワインについてだけでなく、他のことについてもみられる日本人の性向のようだが、フィレンツェの会場で300社ばかりが居並ぶ中を駆け回ったところで見えてくるのは高々入り口の部分で、要は現地に赴いてブドウ畑を歩き、セラーを詳しく観て、出来れば一年くらいそこに住んでみないといけない。
全てのメーカーがフィレンツェとシエナの間にあるのなら、先ずはそこの間を駆け巡ってみればいいことではないのか。
そして気になるところがあれば、そこに腰を落ち着けてじっくりとブドウ栽培とワイン造りを観てみればいいのではないのだろうか。

そんなことを時差の影響で疲れているのに朝早くから起きてぼんやり考えてみた。
行くなら今日しかないじゃないかと思い立ち、コンベンションが終わってからその機会が無いだろうかと可能性を伺うことにした。
幸いホテルはセントマリアノべーラ駅の近くであるから、産地の最寄の駅まで送ってもらえれば、5,6時間はワイン産地の真っ只中で過ごすことが出来る。

有機栽培の畑をこの手で掘って土の様子を観てみたいのだ。
大学時代にこんな詰まらない学問は無いと思っていた「土壌学」が後年こんな形で役立つとは思いも拠らなかった。
当時はいい加減に聞いていたが、熱心に話し続けてくれた教授に大いに感謝したい。
「農業は土作りです」とはこの教授の口癖であったが、今まさに同じことをフレンツェのホテルの部屋で思う。
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トスカーナを飲む

2014年02月17日 | Weblog
BUY WINEの個別ミーティングがいよいよ始まった。
今日は11社との面談が組まれていたが、昼休みなどの合間を縫って13社と面談・試飲を行った。
トスカーナはピエモンテと並び裕福なワインメーカーが多いが、いわゆる名門と言われているところは出展しておらず、中規模から小規模のメーカーが出展していた。

有機ワインメーカーとの面談を希望していたので、朝からずっと有機ワインを飲んだが、土壌に気を使っているだけあって、葡萄の特質がきっとよく出ていて総体にエレガントだ。
吐き出したくなるような不味いワインはなかった。

キャンティの原産地呼称に入らないところに廉くていいワインがあったが、やはり知られざる産地の苦労は随分多いものと察しられる。

今日はこれからモンティチーノロッソのお兄ちゃんがホテルへ迎えに来て、新しいヴィンテージのワインの試飲をすることになっている。
トスカーナのサンジョベーゼを飲んだあとでエミーリア・ロマーニャのサンジョベーゼがどのように感じられるのか大いに興味がある。

昨日は体調不良で今日からの仕事が思いやられたが、幸いなことに8時間以上も睡眠が取れ、今日一日時差も感じず快調に仕事が出来、大いに充実した。
また、高地のワインと海沿いのワインをまとめて試飲して、そのスタイルの差について会得できたことが嬉しい。
明日もまた新たな発見があることを願う。

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キャンティの味わい

2014年02月16日 | Weblog
昨日フィレンツェの馴染みの食堂を訪れ、ミックスサラダ、フンギリゾット、猪のソースのパスタを頼み、店のお兄さんに、去年勧めてくれたキャンティが美味かったが、今回は違うのにしてくれとお願いしたら、去年はこれこれだったから、今年はこれいかがでしょうと答えた。
大変なものである。
これこそソムリエの鑑、お客の嗜好をきちんと覚えていて、過去に飲んだワインを覚えておくことがもっとも大切なことである。
ワインは柔らかく軽快、近頃のキャンティはこのスタイルで美味いのが多い。

バレンタインケーキを食べ、グラッパを飲んで気分良く店を出た。
去年は随分廉く感じたが、140円で換算してみると9,000円、円安の影響はこんなところにも出ている。
しかし食を生業としているのだから、財布が軽くなるくらいのことで逡巡していたら仕事にならない。


夜のセレモニーはセミナーにバイヤーの人数分の席がなく、試飲もできずに1時間無為に過ごし、さて試飲となったら人だかりで満足なことが何一つ出来ず、ブッフェの食事も長蛇の列で満足な夕食を諦めた。
しかし、これぞイタリア怒っちゃいけない、昼のお兄さんのような人ばかりだったら、日本は完全に追い抜かれる。
夜の無茶苦茶なセレモニーがあってこそ、日本はまだまだ世界でやっていけるのだ。
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羽生選手おめでとう

2014年02月15日 | Weblog
昨夜ローマ空港のラウンジで羽生選手の金メダルを知った。
とてもうれしかったが、画像を観ていないのでそれが残念。

イタリアはイタリア選手の活躍をテレヴィで放映するので、果たしてここフレンツェで羽生選手の演技を見る機会があるだろうか。
キャンティワインの試飲と商談のスケジュールがオーガナイザーによって組まれているので、オリンピックよりワインでこの一週間が過ぎてゆく。
すでに最も好きな男子500mのスケートが観られたので良しとするが、オランダ勢の強さには鼻白んだ。

昨夜零時前にフィレンツェ空港から車でこのホテルへ連れてこられたので、土地勘がつかめないが、地図を観るとサンタ・マリア・ノヴェーラ駅の直ぐ近くなので、昨年泊まったホテルとも近い。
数年前から何度か来ているので馴染みの食堂もあり、そこへも歩いてゆけるので飯を喰うのも不自由しなくてすむ。
軽くて美味くて気さくな食堂は中々無いものだが、初めてフィレンツエに来たときに泊まったホテルで紹介された食堂で、近所の人が来ていて価格も良心的、キャンティーがある程度そろっているので、店の人にワインの評価本とは違う実際的なワインの評判を聞けるのでありがたい。

朝4時には起きてしまったので、「あさめし・ひるめし・ばんめし」を読んでいるが、豪華な執筆人で面白い、書かれている食い物は多岐にわたり、時代もいろいろだが、ここの名物ビステッカも迫力のあるものだが、日本の食い物もそれに劣らず力があるなあと感心している。




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春の雪ふたたび

2014年02月14日 | Weblog
朝から雪が降っている。
今年は雪が良く降るとしだ。
イタリアへ出張だが今のところ順調に東海道線、リムジンバスは動いている。

成田は雪かも知れないが、千葉の海岸沿いは雨が降っている。

この分なら飛行機も飛ぶだろう。
フィレンツェは暖かいと聞いている、薄着をしていたので急に冬に戻らないで欲しい。
帰国する23日は日本も春めいていることだろう。
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体調不全

2014年02月13日 | Weblog
ノロウイルスにやられたのだろうか、今朝は調子が悪い。
明日からイタリアへ行くので、その前に処理しておかなければいけないことがあり、午前中は書類の作成をして、お役所へ提出した。

午後は事務所で処理する案件があり、それもやらなければならないがどうも身体に力が入らない。
こういった日もあるのだろうが、明日からの仕事が体調万全で望めないと憂鬱である。
天気のほうもどんよりしていてそれもいけない。

明るいニュースでも飛び込んでこないものか。
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寒梅とオリンピック

2014年02月12日 | Weblog
昨日は寒い寒梅となった。
梅林までの道中、梅、河津桜が咲いて香りが良かった。
昼過ぎまで薄日が差していたが、その後は曇天となり風も強く、梅林で弁当を広げていた人たちも一斉に茣蓙を丸めて帰り支度をした。
例年のごとく梅干、ネーブル、蜜柑、湯のみ、菓子盆を買った。


四時前に起きてハーフパイプと女子ノーマルヒルの結果を観た。
ハーフパイプは世代交代だなと感じた。
平岡・平野の十代が銅銀と取ったが、日頃の練習で高い技術を習得して自信が溢れた演技だった。これからは彼らの世代の戦いになるだろう。

高梨は大舞台で踏み切りのタイミングがずれたのだろう。
他の要素は日頃の訓練で反復できるが、ジャンプは踏み切りのタイミングがすべてだ。
オリンピックで勝つのは難しい。
原田に拠れば追い風だったとのことだが・・・。

高梨にかかった重圧も大きかったが、札幌の日の丸飛行隊にかかった重圧は今回の比ではなく、彼らの精神力の強さに今さらながら感じ入る。
ただしあの時は重圧を三分割できたのかもしれない。

オリンピックは4年待たなきゃいけないし、力がついたとしても幸運の女神が微笑むかどうかは全くわからない。
勝って天狗になるのも、負けて卑屈になるのも同じようなもんなら、勝ったほうがいい。
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鈴木恵一も勝てなかった

2014年02月11日 | Weblog
何時もの月曜日だったが、横浜は残雪が至るところにあった。
駒でちらしを食べた。
刺身は鮪、〆鯖、ホタテ、鳥貝、金目だった。
芳林堂で、福田和也「昭和天皇第五部」文春文庫、日本ペンクラブ編 大河内昭爾選「あさめし・ひるめし・ばんめし」ちくま文庫を買う。


夜半にスピードスケート500米を観た。
冬のオリンピックはこの競技が一番好きだ、子供のころに観た鈴木恵一がかっこよかった。
当時は毛糸で編んだ帽子をかぶっていたなあ。

一時過ぎに寝たのに六時前に起きてしまったので、昨日買った「あさめし・ひるめし・ばんめし」アンチグルメ読本の好きな作家のところに目を通した。
獅子文六のところに、聘珍楼、太田の肉屋(これは今の太田縄のれん)が出てきて、横浜生まれの作家のものは馴染みがあって面白いなと感じた。
太田縄のれんは斜め前にあるJストアを思いおこさせたが、そっちへもその内に行こう。
太田縄のれんはかなり高いのだが横浜に縁のある人は一度入ってみないといけない。
色の濃い味噌が鉄鍋一面にあって角切りの牛肉と葱が入っている。
相違やここは自前で行ったわけじゃなく、知人におごってもらったのだが、あの人はどうしているだろう。
もう四半世紀前になる。
今は円安で仕事のほうがいけないが、その内仕事が盛業になったら若い友人を連れてご馳走することにしよう。

さて今日はこれから観梅に出かけるのだが、弁当を頼み、酒もつけておいてくれるように頼んだが、頼みのお日様がまだ出てこない。
気温も上がらないとなると、梅を観るより杯を口に運んでいるばかりとなりそうだ。

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雪解けの日曜日

2014年02月10日 | Weblog
午前中は雪掻きをする人がいるなか東に向かって歩き、肉ばかりで嫌になっていたので、小田原港であがった鯖を買った。

午後は大磯から平塚へ歩き、平塚最中、松最中など和菓子を買い、パン屋のオネエサンのところでフルーツケーキを買った。

BOにも寄り、南伸坊 「笑う写真」 ちくま文庫  1993年一刷  2003年五刷、渋澤龍彦 「西欧芸術論集成 上・下」 河出文庫 2010年を購入。

駅ビル地下の魚屋で鰤の女節の尻尾のほうを買った。
5階に上がって、さくら書店で、内田樹「 街場のマンガ論」 小学館文庫を買う。

夜、鰤の刺身、鯖の味噌煮、モツ煮込みを食し、お茶を飲みながら黒勘を観て、桝添要一の当選とインタビューを観た。
風呂の入って、ビールを飲みながらオリンピックを観るが、日本人が勝たないと張り合いがないので寝ることにした。
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