キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

2011年12月22日 | Weblog
寒いときには鍋がいいですね。久し振りに鱈ちりを喰いました。熱々の鍋に冷えた生酒、温度の対比が美味さを引き立てます。

最近は燗酒だけでなく冷の良さが分かってきたので、肴は何がいいか試していますが、やはり温かいものがいいようです。もっぱら燗をいただいていてた頃には、乾き物や塩辛、佃煮など如何にも酒の肴といったものが、腹も膨れず美味いなあと思っていました。冷は口当たりがよく後から効くので、つい飲みすぎて肝臓を痛め、その対策を考えていましたが、やはり何か腹に入れながら飲むのがいいようです。

冬に冷をやるときに一番簡便なものが湯豆腐であることに思い当たり、これで随分と適正に酒が飲めるようになりました。飲みすぎる頃には腹もくちくなり、そこで酒が止まるようになりました。湯豆腐は豆腐と水が肝腎ですが、豆腐は店に任せるしかなく、美味い店を探すことです。水は豆腐が美味いとされているところの水がいいようです。まあ、何でも最後は水に行き着くようです。
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冬の朝

2011年12月21日 | Weblog
今朝は冬らしい寒い朝になってます。
これから名古屋勤務、途中の富士山が綺麗に見える事でしょう。
それではごきげんよう。
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2011年12月19日

2011年12月20日 | Weblog
この日の関内は昨日までとは打って変わって薄ら寒く、鮨を喰うには絶好の日ではありませんでしたが、それでも鮨屋に足が向きます。週に最低でも二度鮨を喰いますが、親方によれば週に四度来るお客がいるそうで、横浜を空けるときには、心配するといけないからと声を掛けてから出かけるそうです。そういう事であれば週に二度三度行っても別に照れることも無いですね。

鮨屋に続き永遠のマンネリズム、芳林堂へ。

「バフチン」 桑野隆 平凡社新書
学生時代、山口昌男が売れに売れ、このバフチンも彼の著作に頻出していました。哄笑、祝祭などがこの時代のキーワードで、活性化や異化もこの時代から使われ始めました。懐かしさの余り手に取りましたが、桑野さんはバフチンの第一人者と帯に書いてあり、こういう惹句に弱いですね、あたし。

「忘れられる過去」 荒川洋治 朝日文庫
読売新聞の書評欄で見て買ってみる気になりました。
昔から短いものが好きですが、加齢により更に短いものへの偏愛が強くなってきており、詩、短歌、俳句に心惹かれるこのごろですが、詩人が書いた散文というのも好いですねえ。
少し読んでみましたが、他の本も集めてみたい位好いです。解説が川上弘美で、久し振りにまったりもったりした文章を堪能いたしました。


「古典落語8」落語協会編 時代小説文庫
後は残すところ2012年1月14日発売の9のみになりました。40年振りに全巻揃えることが出来る幸せに浸っております。出来るなら全巻通しで読んでみたい。更に望むなら全巻丸暗記して話してみたい。二三の話を読んでみましたが、40年前の旧版に比べて少し文字が大きくなっているのと印刷がくっきりしているので格段に読みやすかったですね。


夕刻事務所でタリケ・テット・デ・キュヴェ2009を飲んでみましたが、素晴らしく好いニュー・フレンチ・オークを使っているようで、バニラやバターの香りが良かったですね。ワインは閉じていてふくらみがありませんでしたが、後一年くらいで花開くのではないかと予想します。






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師走半ばの週末

2011年12月19日 | Weblog
週末の湘南は目の覚めるような小春日和で、庭木の剪定と散策にうってつけで、楽しい二日間でした。お陰で夜早く寝てしまい読書のほうは捗りませんでしたが、それでも先週は、「1985年のクラッシュギャルズ」、「横浜をつくった男」、「酒の肴のコツのコツ」を読了しました。読後の感想をめったに書きませんが、今回は少し解説をいたしましょう。

最初のは長与千草とライオネル飛鳥について書かれた本ですが、初期のころ、受けの長与はプロレスというものを実に良く研究しており、演劇で観客を魅了するにはどのようにすればいいのか、しかも観客は劇場と違い360度の位置すべてにいる。その事を突き詰めて考えた長与がスターであった、そのことに飛鳥が気がつくのは大分建ってからなんですね。ちなみに全日本女子は、道場で実力NO1を決め、その選手がチャンピオンになるシステムをとっていた。客を呼べない選手がチャンピオンになると経営が苦しくなりますが、ジャガー横田の時代がそうでした。

次のは高島易断の高島嘉右衛門一代記です。実業家であり、占いの名人。現在の高島町辺りを埋め立て、新橋桜木町間の鉄道敷設に貢献したりしています。古今政治家は決断の時には何かにすがるようですが、明治の政治家も彼のところにしばしば通ってきています。当時の住居は、現在の馬車道十番館のところ辺り、うちの事務所から歩いて1分の距離、是非とも肖りたいものです。

最後のは、立川談志の落語会を開いていた銀座しも田のオーナーで、文体も落語調、詰まらない親父ギャグを我慢すればそれなりに面白いですが、100種類の男の料理レシピーが載っていて、マヨネーズと明太子を多用しているので、想像するだけで気持ち悪くなってどうもいけませんでした。前著の「板前修業」のほうがおもしろかった。

この週末買ったものは、メジ鮪、帆立貝、あんぱん、メロンパン、カレースナック、極辛×2柿の種、蜜柑、里芋、昆布の佃煮、「李香蘭と原節子」四万田犬彦 岩波現在文庫、「江戸歌舞伎役者の食乱日記」赤坂治績 新潮新書、「舌の向くまま」重金敦之 講談社。










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行く年を思う

2011年12月18日 | Weblog
札幌では零下一桁の気温でしたが、湘南は朝から快晴で、ガラス窓のこちら側のベッドはぽかぽかしてます。20度以上まで室温は上がっていると思われ、自ずと頑張らない気風がこの辺りでは生まれるんだなと納得できます。

今日は庭の植木の剪定と部屋の片付けをやることにしましょう。本来夏にやっておかなければいけない剪定を暑いのを理由に先延ばししていたら、結局は暮れの剪定までほっておくことになり、かなり見苦しい状況になっています。植木屋を頼めば好いんですが、この位のことをやらないと、なまくらな体を動かす機会を失います。部屋の整理は主に今年買った本の整理となりますが、加齢による記憶力の減退で、短期間で同じ本を買っているケースがあり、整理の名を借りた老いの自覚を促す作業とも云え、実にどうも詰まらんことです。

天気が良いんで、剪定と整理に飽きたら、そのままふらふらと湘南散策へ出かけ、夕闇迫るころ、しかるべき場所に陣取り、行く年を惜しみながら一人物思いにふけることといたしましょう。








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サロマ湖の牡蠣

2011年12月17日 | Weblog
今回の札幌出張で初めてサロマ湖の一年物の蒸牡蠣を食べました。馴染みの寿司屋の親父が、これだけ札幌へ来てて今まで食べたことがないほうが不思議だと云ってましたが、11月から1月にかけての風物詩になっているようです。サロマ湖という名前は良く聞くのですが、それがどこにあるのかは一向に分からず、初めて今回その位置を確認いたしました。

皿にてんこ盛りになった牡蠣から小粒の中身を取り出して喰うことで、物を喰っているという実感が深まり、しかも一年物なのに味わいが濃厚なのはハラワタが無いからなのかもしれません。これはどうあっても一年ものでなけりゃいけません。蒸したては暖かいので冷酒が抜群に合いましたし、アナケナ・シングルヴィンヤード・ソーヴィニョンブランも実に美味く感じました。生でやるんだったら燗酒がよさそうですが、熱を通して甘くなって味わいを増した牡蠣に冷たい酒の取り合わせが好いですね。





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自家製マンハッタン

2011年12月16日 | Weblog
先日来色々なところでマンハッタンを飲んでその平均値のようなものを探ろうとしておりますが、基本的な物はライウイスキー2、スイートベルモット1、マンゴスチンビターズ数滴、これをミキシンググラスでステアしてマラスキーノ・チェリーを飾る。

これを自分で行うと、ロンググラスに氷を入れ、会社で輸入しているカナディアン・タイパーをやっぱり義理で使い、チンザノを多めに入れ、ビターも多めに振りかけ、スティアします。マラスキーノチェリーは無いので、会社のパティシエが作った佐藤錦のコニャック漬けがあれば飾りますが、そいつは名古屋方面に居てチョコレートコーティングした菓子を作っているので、目立たない程度にくすねるだけで、直ぐになくなってしまいます。しかし、このコニャック漬けは実に美味い。

バーで飲むマンハッタンと自家製のもので一番異なる点は、ロンググラスでスティアした後そのまま飲んでいる点で、時間がたつと氷が解けて薄まります。そのためどうも味を濃い目に作る傾向があり、出来上がって直ぐのものは濃厚な色合いをしています。健康のためにも水割りにしたほうが好いわけで、味が移ろって行くというのもオツなもんです。

このカクテルは、”マンハッタンの流氷”とでも命名しましょうかね。

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年末の運

2011年12月15日 | Weblog
先日、伊勢佐木町のBOに戸板康二「中村雅楽 探偵全集」全5巻創元推理文庫が出ていました。状態もすごく良くて、読んだ形跡がありませんでしたから、コレクターが積読のままあったのを売ったのか、あるいは万引き少年の仕事か、おっと、万引き少年と言うのはいけません、万引きに対する偏見でした、万引きおばさんだっているんです。ともあれ発行が平成2007年なので、これは多分コレクターの仕儀であると推理します。

半年ほど前に平塚のBOで同じ本が全5巻並んでいたことがあります。当時、第一巻は既に名古屋三省堂で発見し新刊で持っていたので、状態の良かった2巻から4巻までをホクホクしながら買い求めました。その後桜木町の紀伊国屋で状態の好い5巻を発見し、そのうち買おうと思っていたら、売れたのか版元に返品したのか、棚から消えていました。定価1,365円が一瞬の逡巡を生んだのですが、コレクターというものは全5巻の場合、その全てが揃っていなければ満足しないものです。見た瞬間に買わなかったことを大いに後悔いたしました。それが目の前に現れたのですから、歓喜雀躍したのはいうまでもありません。

このような嬉しい偶然があるって事は、年末ジャンボ宝くじを買う運気にあるって事ですかな。









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関内年末の風物詩

2011年12月14日 | Weblog
昨日もまた鮨屋へ行ったとお思いでしょう、へっへ残~念でした、登良屋へ行って天麩羅を喰いました。天麩羅の前にメジ鮪とダルマ烏賊の刺身を喰いましたがね、そいつに酢飯はついていませんでした。

ここのところ床伏の煮たのが大皿に山盛りになっているのをみませんでしたが、昨日もなかったです。伊勢佐木町で床伏をいつも置いているのは登良屋だけですから、すごく気になります。あれは三陸方面から入っていたのでしょうか、何十年も馴染んだ酒の肴が無くなったのは残念ですが、牡蠣の養殖は一部再開されて築地に来ているとの事ですから、同じ貝なので頑張って海底で繁殖を続けていてくれることを望みます。

登良屋は老舗ですから、横浜で職を全うしたかたが、お馴染みの店で行く年を惜しむために来店して昼から杯を傾けています。関内の街でも先週くらいから年配男性のグループを多く見かけ、酒の匂いをさせ昔の仲間と楽しげにつるんでます。俺も早くああやって横浜へ出て来て昼から酒を飲んで楽しみたいなあと羨ましく思いますが、この現象は年金受給開始年齢に大きく関わっているようで、その年齢が若ければ若いほどこの傾向は強く、今後遅くなるにつれ少なくなって行くといわれています。ですから、65歳になって電車を乗り継いで横浜まで来る気力が残っているだろうか、酒そのものを辞めているんではなかろうかと、大いに危ぶんでいます。

年末の関内の風物詩、昼酒を楽しむ年配者のグループが見られるのも後数年のことかも知れません。消え去り行くものであれば、今きちんと見ておかなければいけません。

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ちらさん

2011年12月13日 | Weblog
週末には湘南を散策して魚屋へ寄ったり農家で野菜を買ったりして、最後には古本屋や新刊本屋に辿り着き、何冊かの本を買って喜びながら帰ってくる。月曜日には鮨屋でチラシを喰い、芳林堂か有隣堂へ寄ってまたもや飽きずに本を買う。

この繰り返しで、人生になんら進展がないことに倦んでおりますが、本人はその単調な繰り返しが思いのほか気に入っていて、仕事を離れて隠居した暁には、釣りをして魚を得て、近所の農家で野菜を求め、テレビも電話も止めて読書だけして死んでゆきたいと思っています。風呂好きなため、朝昼晩と日に三度くらいは湯船につかりたいですな。
着るものは安物買いでつまらんものが大量にあり、死ぬまでに靴下とパンツを買い足す程度であとは要りません。
電気がもったいないと言うことになれば、蝋燭の火で灯りと暖を取る川崎長太郎のような生活になりそうですが、気に掛かるのは、長さんも小田原駅から近い「だるま」で毎日飽きずにチラシを喰っていて、女中連中にチラさんと呼ばれるほど、チラシ好きな人間の運命は悲惨なのかもしれません。

まあ、仮にそうであったとしても鮨好きと本好きは根本的に改まらず、気がつけばチラシを喰って本屋を徘徊しているわけです。

昨日の収穫はと言えば「日本人の戦争」ドナルドキーン文春文庫と「銀座の板前が教える 酒の肴のコツのコツ」下田徹 祥伝社新書でした。
ドナルド・キーンさんは時の人ですからこれからも新旧の著作が出るでしょう。なぜか昔から興味があり着かず離れず読んでおりましたが、今読む時機到来のようです。
下田さんは前著「板前修業」を面白く読みました。網代のご出身なので親近感がああり、立川談志の落語会を定期的に開いてたほどの落語好きで、文体が楽語調のところも好きでした。








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