キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

イルカのない食卓

2011年12月03日 | Weblog
「君のいない食卓」に甲府のイルカが出てきました。煮貝とともに重要な山国の蛋白源であったようで、いまだにスーパーで売られているそうです。川本さんが買ったいるかは岩手産で、湘南あたりと同じものが出回っているようですが、そのイルカ、店の人に言われたとおり、牛蒡と味噌で煮た食べたようですが、味噌汁に近い感じのものだったらしく、あまり美味かったようには思えません。

まずは酒と生姜で十分煮て肉を柔らかくし、砂糖を加え、最後に牛蒡と味噌を加えて煮込無と最高の酒の肴になるのですが、惜しいことをしました。肉が硬くてと書いてありましたから、煮込む時間が短かったのでしょう。生姜と牛蒡、味噌は匂い消しの役割ですが、砂糖を加えると味わいが濃厚になって奥行きも出ます。

青森の山間部でもイルカを食するともあり、東北一円の山間部では太平洋側で取れるイルカが重要な動物性蛋白源になっていたようです。太平洋沿岸部で食しているだけだと思ったら、山の人たちにも馴染みの食材だったようです。つい最近イルカ食の本が新書で出ていたような気がしますが、そんなこたあこっちのほうが詳しいよ、なんて浅はかな考えで見過ごしました。この本探して手に入れとかなきゃいけませんね。

さていよいよ寒さも本格的になり、イルカが恋しい季節になってきましたが、この冬は果たして岩手県でのイルカ漁が可能なのでしょうか。イルカのない冬の食卓は如何にも侘しいものです。


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