キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

人形町にて

2007年02月02日 | Weblog
湘南は春を思わせる好天、梅椿も盛りがついたように咲き乱れ、立春間近というよりは春の盛りを思わせます。

昨日は時差ぼけの中ブルゴーニュワインの試飲会を見に行きました。オリヴィエ・トリコンとジャン・フィリップ・マルシャンが出展しており、来週はそのまま横浜ワインコレクションに参加していただくので、激励の意味を込めて表敬訪問でした。ブルゴーニュの試飲会は最も人が集まる試飲会で600名が来場予定との事、何時も静かなな横浜にいる私には驚くべき人数が会場でもがいているように見えました。そして大盛況の内に会は終了いたしました。オリヴィエとジャン・フィリップは試飲会の盛況と販売の間に正の相関関係がないことを既に了解しており、はしゃぐ事も無く、韓国福岡と続いた仕事が終わったことに対して満足げにビールで乾杯をしました。

会場が人形町の近くであったので、ディープな秋葉原に出かけるジャン・フィリップと別れ、オリヴィエと連れのピュイイフュッセのメーカーとボーヌのメーカー、当社の輸入担当の佐和ちゃんの5人で典型的な人形町の居酒屋へ出かけ、冬の味覚河豚、寒鰤、ヤリ烏賊や春の味覚独活、天豆、菜の花などを肴に鰭酒、燗酒、冷をいただきながらその相性の研究をいたしました。清酒のコレクションがとても優れた店で李白なんていう美味廉価で涙が自然に滲むようなありがたい酒を初めとして、選び抜かれた純米酒が10種類ほどあり、どれも鈍燗、ぬる燗、人肌燗とお好み次第で燗につけてくれます。燗と頼むと”熱燗ですね”と応えるマニュアル女(男)がいる店とは比較にならない居心地の良さ。

オリヴィエが連れてきた二人のほうは、このようなディープな場所で酒を飲んだ経験も無く、最初の頃はうろたえ気味でありましたが、酒がすすめばワインも清酒も同じエタノール、リラックスし開放され冷であれ燗であれさらに飲み進み、酒にたいしても感度の良い味覚を発揮し、酒談義に花を咲かせました。最後に珍味である爆雷と烏賊の塩辛に対してどの酒が合うかを試したところ、爆雷のフルーティな苦味には爽やかで軽い北の清酒、味わいが強い塩辛には厚みがありこってりした南の清酒で全員の意見の一致をみてめでたしめでたしの散会となりました。
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